欅坂46は2016年から2019年まで、NHK紅白歌合戦に4年連続で出場した。平手友梨奈はその中心メンバーとして、グループの代表曲を披露してきた。ただし、2018年だけは負傷による活動休止のため、本番に参加していない。
歴代の歌唱曲と平手の出演状況を整理すると、紅白との関係が分かりやすい。
| 開催年・回 | 欅坂46の歌唱曲 | 平手友梨奈の状況 |
|---|---|---|
| 2016年・第67回 | サイレントマジョリティー | 出演。グループ初出場 |
| 2017年・第68回 | 不協和音 | 出演。センターを担当 |
| 2018年・第69回 | ガラスを割れ! | 欠場。小林由依が代役センター |
| 2019年・第70回 | 不協和音 | 出演。2年ぶりの同曲披露 |
この年表で注目したいのは、2018年の欠場を挟んで、2019年に再び「不協和音」を披露している点だ。
2017年と2019年は同じ楽曲でも、ステージを取り巻く状況が異なっていた。2017年は歌唱後の体調不良が大きなニュースとなり、2019年はその出来事から2年を経て、再び同じ曲に挑む姿が注目された。
欅坂46の紅白出場歴と平手個人の出演歴は、分けて理解する必要がある。グループは2018年も出場しているが、平手本人は出演していない。
【2017年紅白】「不協和音」の衝撃と体調不良報道の真相

2017年12月31日に放送された第68回NHK紅白歌合戦で、欅坂46は「不協和音」を披露した。
この楽曲は、強い意志を表現する歌詞と激しいダンスが特徴。平手友梨奈がセンターを務め、曲中の「僕は嫌だ」というセリフもパフォーマンスの象徴となっていた。
当日のステージでは、通常の歌唱に加えて総合司会の内村光良とのコラボレーションも実現した。
しかし、問題が起きたのはそのコラボレーションの終了後だった。
3人に軽い過呼吸のような症状日刊スポーツやデイリースポーツなどの当日報道によると、平手友梨奈、鈴本美愉、志田愛佳の3人が、パフォーマンス終了後に過呼吸のような状態になった。
特に平手は、ステージ上で手が震える様子が映り、内村から「大丈夫?」と声をかけられる場面もあった。
NHK側は、待機していた看護師が3人の状態を確認し、体調は回復に向かっていたと説明している。病院への搬送は行われなかった。
ここで重要なのは、報道された体調不良が、2018年に公表された負傷の診断と同じものではないという点だ。
2017年の出来事についてNHKが説明したのは、軽い過呼吸のような症状と、その後の回復状況である。2018年の負傷診断を、2017年の紅白で起きた出来事の直接的な結果として扱うことはできない。
なぜ「不協和音」は強烈な印象を残したのか「不協和音」の特徴は、楽曲のメッセージと振り付けが密接に結びついていることにある。
平手が発する「僕は嫌だ」というセリフは、単なる歌唱上のアクセントではなく、楽曲の反抗的なテーマを象徴する部分だった。
さらに、メンバー全員の動きが連動する振り付けによって、個人の感情と集団の表現が一つのステージにまとめられていた。
一方で、2017年の紅白では、歌唱後の体調不良がパフォーマンスと同じくらい大きく報道された。
その結果、「不協和音」は音楽的な表現だけでなく、ステージにかかる身体的負担についても議論される楽曲となった。
【2018年紅白欠場】平手友梨奈の理由は負傷と治療専念だった
2018年の紅白欠場については、欅坂46公式サイトが発表した診断内容が重要な根拠となる。
2018年12月21日、欅坂46運営委員会は公式サイトに「平手友梨奈に関しまして」というお知らせを掲載した。
そこでは、以前から身体の調子が優れない状態が続いていたため、改めて精密検査を受けた結果、以下の診断を受けたと説明されている。
- 腰部打撲
- 左仙腸関節捻挫による仙腸関節不安定症
- 両手関節捻挫による遠位橈尺関節痛
公式発表では、当時の平手はダンスパフォーマンスができない状態であり、しばらく治療に専念すると説明された。
ダンスを伴わない一部の活動については、無理のない範囲で継続する方針も示されていた。
2018年12月29日に紅白欠場が明らかに12月29日の第69回NHK紅白歌合戦リハーサルで、平手の本番欠場が明らかになった。
日刊スポーツやデイリースポーツの報道によると、キャプテンの菅井友香が平手の負傷と治療への専念を説明した。
代わりにセンターを務めることになったのは、小林由依だった。
小林は、平手の分まで頑張りたいという趣旨のコメントを残し、本番に向けた意気込みを示した。
歌唱曲は「ガラスを割れ!」。欅坂46の6枚目のシングルとして2018年3月に発売された楽曲だ。
平手が欠場したことで、グループは中心メンバーを欠いた状態で紅白のステージに立つことになった。
小林由依の代役センターが持つ意味小林由依の代役は、単に空いたポジションを埋めるだけのものではなかった。
平手が長くセンターを担当してきた欅坂46にとって、センターの交代はグループ全体の表現方法にも関係する出来事だった。
2018年の紅白リハーサルに関する報道では、小林がメンバーと一緒に練習を重ねてきたことや、アクロバットを含むパフォーマンスに取り組んでいたことも紹介されている。
つまり、この年の紅白は、平手の不在だけでなく、残されたメンバーがグループとしてステージを成立させる姿にも注目が集まった。
なお、2018年の欠場理由は公式発表された負傷と治療への専念である。2017年の紅白での過呼吸報道だけを理由として説明するのは正確ではない。
【2019年第70回NHK紅白】2年ぶりの「不協和音」で平手が復帰
2019年12月31日、第70回NHK紅白歌合戦に欅坂46が出演した。
披露した楽曲は、2017年にも歌唱した「不協和音」だった。
平手友梨奈もステージに参加し、2年ぶりに同楽曲を紅白で披露することになった。
「僕は嫌だ」のセリフと鬼気迫るパフォーマンス2019年のステージで注目されたのは、平手が再び「僕は嫌だ」という印象的なセリフを担当したことだ。
MANTANWEBは当日のパフォーマンスについて、平手が涙まじりに同セリフを叫ぶなど、鬼気迫る表現を見せたと報じた。
また、総合司会の内村光良は、パフォーマンスを終えた欅坂46に対して「新『不協和音』だ」と称賛したと伝えられている。
2017年と同じ曲を選びながらも、2年間のグループの変化を反映したステージとして紹介された。
2019年の歌唱後の様子については報道に違いも一方、2019年のパフォーマンス終了後の平手の状態については、報道内容に違いがある。
MANTANWEBは、メンバーが誰も倒れずに歌い終えた姿を伝えた。
一方、スポニチは、平手が歌唱後に倒れ込み、メンバーに抱えられてステージから運び出されたと報じている。
両媒体の報道は、終了後の状況について一致していない。そのため、2019年のステージを「全員が最後まで何事もなく終えた」と単純化することも、「2017年と同じ出来事が繰り返された」と説明することも適切ではない。
確実なのは、平手が2019年の紅白に出演し、2年ぶりに「不協和音」を披露したという事実だ。
2017年と2019年の違い2017年は、初めて紅白で「不協和音」を披露した年であり、内村とのコラボレーション後の体調不良が注目された。
2019年は、その出来事を経て再び同曲に挑戦した年だった。
2019年のリハーサルでは、小林由依も2年間の成長に触れ、以前とは違った強さを見せたいという趣旨の発言をしている。
この2年間には、平手の活動休止や小林を中心としたステージなど、グループにとって大きな変化があった。
その意味で、2019年の「不協和音」は、単なる過去のヒット曲の再演ではなく、欅坂46が積み重ねてきた時間を象徴するステージだった。
【2020年脱退から2026年】平手友梨奈のソロ活動はどこまで進んだ?
紅白での活動を語るうえで、2020年の欅坂46脱退は大きな転換点となる。
2020年1月23日、欅坂46公式サイトは平手友梨奈について、グループを脱退すると発表した。
この発表では、織田奈那と鈴本美愉の卒業も同時に告知されている。
平手については、公式発表でも「卒業」ではなく「脱退」という表現が使用された。
その後、ユニバーサル ミュージック ジャパンの公式プロフィールでは、2020年からソロ活動を開始したと紹介されている。
2020年以降は個人名義の活動へ欅坂46時代の平手は、グループの楽曲やステージを通じて強い存在感を示していた。
一方、ソロ活動では、歌唱、映像作品、ダンスなどを組み合わせた個人名義の表現へと活動の軸を移している。
2026年までの主な動きを整理すると、次のようになる。
- 2020年:ソロ活動開始
- 2025年8月:ソロ初のワンマンライブ「1st LIVE “零”」をZepp DiverCity(TOKYO)で開催
- 2025年10月:新曲「失敗しないメンヘラの育て方」を配信
- 2026年2月:ライブ映像作品「1st LIVE “零”」を発売
- 2026年4月:新曲「Kill or Kiss」を配信
- 2026年6月:ソロ初のアルバム『無表情な表情』を発売
- 2026年8月:日本武道館でワンマンライブ「アナタタチノカルテ」を開催
2026年6月3日、平手はソロ初のアルバム『無表情な表情』を発売した。
ユニバーサル ミュージック ジャパンの公式ディスコグラフィーによると、アルバムには既発曲に加えて未発表曲や新曲も収録されている。
収録曲には以下の作品が含まれる。
- bleeding love
- ALL I WANT
- イニミニマイニモ
- Shooting Star
- I'm human
- 俺らの未来
- 失敗しないメンヘラの育て方
- Kill or Kiss
- イマジナリーフレンド
- あざ
全10曲で構成され、これまでのソロ活動をまとめる作品として位置づけられている。
また、2026年4月7日には「Kill or Kiss」の配信が始まった。同曲はテレビアニメ『マリッジトキシン』のオープニング主題歌に起用され、ミュージックビデオではアクションシーンにも挑戦している。
2026年8月には日本武道館でワンマンライブ2026年8月20日には、日本武道館で「アナタタチノカルテ」を開催した。
TBSチャンネルの番組情報によると、この公演は2025年8月のソロ初ワンマンライブに続く、2度目のワンマンライブだった。
全編オリジナル楽曲で構成され、バンド、ダンサー、映像、ステージセットを組み合わせた演出が採用された。
公演の模様は、2026年9月27日にCS放送TBSチャンネル1でテレビ初独占放送された。
2026年10月時点で確認できる活動を見ると、平手はアルバム制作、アニメ主題歌、ライブ公演と、音楽活動を具体的に展開している。
欅坂46時代の紅白で印象づけた表現力は、現在のソロ活動でも歌声や身体表現という形で引き継がれている。
【平手友梨奈の紅白パフォーマンスの評判と誤解】知っておきたい6つのポイント
平手友梨奈の紅白出演について調べると、2017年の体調不良や2018年の欠場、2019年の復帰が一続きの出来事として語られることがある。
しかし、事実を正確に把握するには、それぞれの年の公式発表と報道を区別することが大切だ。
特に間違えやすいポイントを整理する。
1.2018年は欅坂46自体が紅白を欠場したわけではない
2018年も欅坂46は紅白に出場している。欠場したのは平手友梨奈本人であり、グループは「ガラスを割れ!」を披露した。
2.2018年の欠場理由は公式に公表されている
腰部打撲、左仙腸関節捻挫による仙腸関節不安定症、両手関節捻挫による遠位橈尺関節痛が公式発表された診断内容だ。
3.2017年の体調不良と2018年の負傷は別の情報
2017年は紅白でのパフォーマンス後に軽い過呼吸のような症状が報告された。2018年は精密検査による負傷診断が発表された。両者を同一の症状として扱うことはできない。
4.2018年の代役センターは小林由依
平手の代わりに「ガラスを割れ!」のセンターを務めたのは小林由依だった。
5.2019年には平手が紅白のステージに戻った
第70回NHK紅白歌合戦では「不協和音」を2年ぶりに披露した。平手も参加し、「僕は嫌だ」のセリフを担当した。
6.平手は2026年もソロアーティストとして活動している
2026年には初のソロアルバム『無表情な表情』を発売し、日本武道館でワンマンライブを開催した。欅坂46時代とは異なる個人名義の音楽活動を展開している。
パフォーマンスの評判を判断する3つの視点平手の紅白ステージを振り返る際には、次の3点を分けて見ると理解しやすい。
- 表現力:「僕は嫌だ」のセリフや表情、ダンスを通じて楽曲の世界観をどのように表現したか。
- グループへの影響:センター不在の2018年に小林由依がどのように役割を引き継いだか。
- ステージの状況:2017年と2019年の歌唱後の報道や、2018年の公式な負傷発表が何を伝えているか。
2019年のMANTANWEBによる「鬼気迫る」という評価や、内村光良の「新『不協和音』だ」という言葉は、当時のステージに対する具体的な反応として参考になる。
ただし、こうしたメディアの評価と、医療上の診断や本人の健康状態は別の問題だ。
表現者としての評価を考える際にも、身体的な負担を美化したり、本人の意思を推測したりせず、公開された事実を基準にすることが大切だ。
【平手友梨奈と紅白】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:平手友梨奈は紅白歌合戦に何回出演した?
A1:欅坂46のメンバーとして、2016年、2017年、2019年の計3回、本人の出演が確認できる。グループは2016年から2019年まで4年連続で出場したが、2018年は負傷による治療専念のため平手本人は欠場した。
Q2:2018年の紅白を欠場した理由は何?
A2:2018年12月21日に欅坂46公式サイトが、腰部打撲・左仙腸関節捻挫による仙腸関節不安定症、両手関節捻挫による遠位橈尺関節痛の診断を公表したため。ダンスパフォーマンスができない状態で、治療に専念すると発表された。代役センターは小林由依だった。
Q3:2019年の紅白で平手友梨奈は何を歌った?
A3:欅坂46として「不協和音」を披露した。2017年以来2年ぶりの紅白での同曲披露で、平手も出演し、「僕は嫌だ」のセリフを担当した。
平手友梨奈と紅白歌合戦の関係は、欅坂46のメンバーとして歩んだ2016年から2019年に大きな節目を迎えた。
2017年には「不協和音」を披露し、パフォーマンス後の体調不良が報道された。2018年は腰部打撲や仙腸関節不安定症などの診断を受けて欠場し、小林由依がセンターを引き継いだ。そして2019年には、再び「不協和音」のステージに立った。
2020年の欅坂46脱退後はソロ活動に移行。2026年には初のソロアルバム『無表情な表情』を発売し、日本武道館でのワンマンライブも実現している。
紅白での平手友梨奈を理解するうえで重要なのは、2017年の表現、2018年の負傷と欠場、2019年の再出演を、それぞれ異なる出来事として捉えることだ。
かつて欅坂46のセンターとして紅白のステージに立った平手友梨奈は、2026年現在、ソロアーティストとして新しい表現の場を築いている。今後の音楽活動や年末の大型音楽番組への出演にも注目が集まる。
主な参考資料・報道
欅坂46公式サイトの2018年12月21日付発表、2020年1月23日付発表、日刊スポーツ、デイリースポーツ、MANTANWEB、スポニチ、ユニバーサル ミュージック ジャパン公式プロフィール・ディスコグラフィー、TBSチャンネルの2026年公演情報を参照。