才木浩人が野球ファン以外からも注目された出来事が、将棋のアマチュア初段認定だ。
2025年11月23日、阪神甲子園球場で日本将棋連盟から初段免状が贈呈された。授与したのは大石直嗣七段。免状には谷川浩司十七世名人、羽生善治九段、藤井聡太竜王・名人らの署名が記されていた。
この出来事は日刊スポーツ、スポーツ報知、スポニチなどが報道している。
才木が将棋を始めたきっかけと初段認定報道によると、才木は子どものころから父親と将棋を指していた。現在も詰め将棋を楽しんでおり、将棋アプリなどを活用しているという。
初段免状につながったのは、2024年12月8日に開催された「日本将棋連盟×甲子園球場100周年記念対局」のイベントだった。
このイベントで谷川浩司十七世名人と対談し、初段免状の贈呈を約束された。その後、2025年11月23日に正式な授与が実現した。
当初は2025年3月の贈呈が予定されていたが、諸事情によってシーズン終了後に変更されたという。
初段免状に記された将棋界のレジェンド今回の免状で特に注目されたのが、署名した棋士の顔ぶれだ。
- 谷川浩司十七世名人: 才木に初段免状を贈るきっかけをつくった棋士。
- 羽生善治九段: 1997年に史上初の七冠独占を達成した棋士。
- 藤井聡太竜王・名人: 将棋界で史上初の八冠独占を達成した棋士。
日本将棋連盟の公式説明によると、正式免状には発行時点の会長、名人、竜王らの署名が入る。単なる記念品ではなく、取得した段位を公認する証明書という位置付けだ。
なお、才木が取得したのは将棋のアマチュア初段である。プロ棋士としての段位や資格を取得したわけではない。この違いは押さえておきたい。
「シーズン8冠」とは何を意味するのか?2025年11月23日前後の報道でもう一つ話題になったのが、才木の「シーズン8冠」という目標だ。
スポーツ報知の2025年11月23日付報道では、藤井聡太の八冠にちなんだ目標として紹介された。
ここでいう8冠は、将棋のタイトルを8つ獲得することではない。プロ野球で8種類のタイトル・表彰を獲得するという目標である。
スポニチの2025年11月24日付報道では、その内訳が紹介されている。
| 分類 | 目標とするタイトル・表彰 |
|---|---|
| 投手タイトル | 最多勝利 |
| 投手タイトル | 最多奪三振 |
| 投手タイトル | 最優秀防御率 |
| 投手タイトル | 最高勝率 |
| 個人表彰 | 最優秀選手(MVP) |
| 個人表彰 | 沢村賞 |
| 個人表彰 | ベストナイン |
| 個人表彰 | ゴールデングラブ賞 |
この8冠は、簡単に達成できるものではない。投手タイトル4部門に加え、記者投票などで選出される個人表彰も含まれるからだ。
スポニチは、2021年から2023年までの山本由伸が8冠を達成した例として紹介している。
2025年の才木は、そのうち最優秀防御率を獲得した。8冠すべてを達成したわけではないが、目標に向けた第一歩となるタイトルだった。
将棋の考え方を野球に生かす興味深いのは、才木自身が将棋を単なる趣味として終わらせていない点だ。
日刊スポーツの2025年11月24日付記事では、詰め将棋について、考えていて答えがひらめいたときの気持ちよさを語っている。
また、本人は「脳みそ動かしたい時にいろいろやって」と話しており、将棋を頭のトレーニングとして楽しんでいる様子が伝えられた。
野球と将棋には、相手の動きを予測し、状況に応じて選択肢を変えるという共通点がある。
投手であれば、打者の特徴、カウント、走者の位置、試合展開などを踏まえて配球を組み立てる必要がある。詰め将棋で先の展開を考える習慣は、こうした判断を楽しむ姿勢とも重なる。
ただし、将棋が投球成績を直接向上させたと証明されたわけではない。本人が将棋を楽しみ、思考を動かす習慣として取り入れていること自体が興味深い。
【投球の強みと2027年への注目点】先発ローテーションを支える能力

2026年の才木を評価するうえで重要なのは、防御率だけではない。
2025年から2026年にかけて、奪三振数と与四球数には大きな変化が見られる。
| 指標 | 2025年 | 2026年 |
|---|---|---|
| 奪三振 | 122 | 175 |
| 与四球 | 44 | 30 |
| 被本塁打 | 6 | 13 |
| 投球回 | 157 | 154 |
| 防御率 | 1.55 | 2.51 |
特に注目したいのは、奪三振率だ。
2025年の奪三振率は9イニング換算で約6.99だったが、2026年は約10.23に上昇している。
これは単に登板数が増えたためではない。投球回数は2025年より3イニング少ない一方、奪三振数は53個増えている。
さらに、与四球も44から30に減少した。
この2つの数字を合わせて見ると、2026年は打者を三振に仕留める能力と、無駄な走者を出さない能力の両方が向上したシーズンだったと評価できる。
防御率を改善するためのポイントは被本塁打一方、被本塁打は6本から13本に増加した。
2026年の防御率が2025年より高くなった背景を分析する際、見逃せない数字だ。
奪三振が増え、四球が減っているにもかかわらず、防御率が上昇している。この対照から、今後は長打を許す場面をどう減らすかが重要な評価ポイントになる。
2025年の防御率1.55を再現するには、三振を奪う能力を維持しながら、失点につながる一発を抑えることが求められる。
2027年も阪神の先発ローテーションの中心となるか2026年は25試合に登板して154イニングを消化した。シーズンを通して先発として働く能力を示したことは、チームにとって大きな意味がある。
阪神の先発陣にとって、年間を通じて一定のイニングを投げられる投手は貴重だ。
才木は2024年に13勝、2025年に12勝を記録し、2026年も10勝を挙げている。3年連続で2桁勝利を記録した点も、安定感を示す材料となる。
2027年に向けて注目したいのは、次の3点だ。
1. 2026年に向上した奪三振能力を維持できるか。
2. 被本塁打を減らし、防御率を再び1点台に近づけられるか。
3. 長いシーズンを通して先発ローテーションを守れるか。
才木の実力を判断する際、勝敗だけで評価するのは適切ではない。
おすすめしたいのは、次の3つの指標を組み合わせる方法だ。
第一に、防御率。 失点をどれだけ抑えたかを確認できる。2025年の1.55は、最優秀防御率のタイトルを裏付ける数字だ。
第二に、奪三振数。 打者を自分の投球で打ち取る能力が分かる。2026年の175奪三振は、2025年から大きく伸びた部分である。
第三に、投球回。 先発投手としてどれだけ長く試合を任されたかを確認できる。2025年の157イニング、2026年の154イニングは、継続的な貢献を示している。
この3つを合わせて見ると、2025年は失点を抑える能力、2026年は三振を奪う能力が特に際立ったシーズンだったことが分かる。
【阪神才木】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:阪神の才木浩人の2026年最新成績は?
A1:NPB公式記録の2026年シーズン終了時点では、25登板、10勝5敗、154投球回、175奪三振、防御率2.51です。
Q2:才木浩人は2025年に最優秀防御率を獲得した?
A2:はい。2025年は24試合に先発して12勝6敗、防御率1.55を記録し、セ・リーグ最優秀防御率投手賞を初受賞しました。
Q3:才木浩人の将棋の段位は何段?
A3:日本将棋連盟から認定されたアマチュア初段です。2025年11月23日に甲子園球場で免状を授与されました。谷川浩司十七世名人、羽生善治九段、藤井聡太竜王・名人らの署名が入っています。
才木浩人は、右肘の手術による長期離脱を乗り越え、阪神タイガースの先発投手陣を支える存在へと成長した。
2025年には防御率1.55で最優秀防御率を獲得。2026年は防御率2.51となったものの、175奪三振という自己の成長を示す数字を残している。
また、2025年11月の将棋アマ初段免状の授与と「シーズン8冠」という目標は、野球以外の一面を知るきっかけにもなった。
今後の注目点は、2026年に大きく伸びた奪三振能力を維持しつつ、被本塁打を減らして再び防御率1点台を目指せるかどうかだ。
2027年の才木浩人は、先発ローテーションの柱としてどこまで進化するのか。 2025年の最優秀防御率はキャリアの到達点ではなく、さらなる高みを目指すための重要な実績として位置付けられる。
なお、プロフィールの年齢については、1998年11月7日生まれのため、2026年10月31日時点では27歳で、11月7日に28歳となる。
主な参照資料
- 阪神タイガース公式サイト「才木浩人選手プロフィール」「虎魂」
- 日本野球機構(NPB)「才木浩人 個人年度別成績」
- NPB「2025年セントラル・リーグ表彰選手」
- 日刊スポーツ「才木浩人のアマ初段免状授与」2025年11月23日・24日付
- スポーツ報知「才木浩人のシーズン8冠と将棋初段免状」2025年11月23日付
- スポニチ「阪神・才木浩人 来季こそ8冠だ」2025年11月24日付
- 日本将棋連盟「免状について」