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【50周年コラボグッズ】Tシャツやマグカップは現在も購入できる?

紫藤 健太 紫藤 健太 • 更新: • 公開: • 読了約 12 分
目次

騒動を知って、2024年に販売されたデニーズと江口氏の限定グッズがどうなったのか気になっている人も多いはずです。

実は、50周年企画の最終キャンペーンとして、かなり幅広い商品が用意されていました。

セブン&アイ・フードシステムズが2024年7月9日に発表した公式プレスリリースでは、次の3種類のキャンペーンが案内されています。

① 抽選で当たる限定コラボグッズ

2024年7月23日から8月31日まで実施されたアプリ会員向けキャンペーンです。

- 限定コラボTシャツ:50名
- 限定コラボタペストリー:50名
- 限定コラボトートバッグ:30名
- デニーズ専用QUOカードPay(5,000円分):100名
- 江口氏サイン入り作品集:5名

対象期間中にデニーズで500円以上食事をしたアプリ会員が応募できる企画でした。

② オリジナルポストカードのプレゼント

2024年8月10日から18日までの期間限定で、対象商品を注文するとオリジナルポストカードがもらえる企画も実施されました。

ポストカードは2種類で、全店舗合計64,000セット限定。

新旧の江口氏のイラストを楽しめるデザインとして紹介されていました。

③ 店頭販売されたオリジナルグッズ

数量限定で、以下の商品も販売されました。

- ブック型付箋メモ:480円(1店舗10個限定)
- オリジナルマグカップ:1,500円(1店舗3個限定)

販売開始は2024年7月下旬です。

いずれも50周年記念の期間限定企画として案内された商品です。

2026年現在、グッズは再販されている?

2026年11月1日時点で、今回確認できるデニーズの公式発表には、これらの限定グッズの再販売を告知する情報はありません。

もともと期間限定・数量限定の商品だったため、当時のキャンペーンと現在の販売状況は分けて考える必要があります。

また、2025年11月7日の調査報告には、過去に配布・販売されたグッズの回収や返金についての具体的な案内は記載されていません。

中古市場で商品を見つけた場合も、公式の再販品なのか、当時の正規品なのかを確認することが大切です。

【2026年最新】デニーズの公式対応と江口寿史騒動の現在

デニーズ江口寿史

確認できる公式情報 2025年11月7日付の調査結果

2026年11月現在、この問題を考えるうえで基準となるのは、デニーズジャパンが2025年11月7日に公表した調査結果です。

同社が示した対応は、大きく分けて次の3点です。

1. 広告制作過程の再点検

従来の制作物に対する確認体制に不備があったと認め、広告デザインの制作過程を再点検するとしました。

2. 管理体制の強化

今後同様の問題を繰り返さないよう、制作物の管理体制を強化する方針を示しています。

3. 関係者への謝罪

利用者や関係者だけでなく、引用元となった写真の制作に関わった人々にも謝罪しました。

特に注目されるのが、デニーズが制作管理上の問題を自社の責任として認めている点です。

単に外部クリエイターの制作上の問題として処理したのではなく、広告を発注し、公開する企業側にも確認責任があったと認識しています。

江口寿史氏は2025年12月に何を説明した?

2025年12月30日、江口氏は自身のSNSで一連の騒動について説明文を公表しました。

ITmedia NEWSの報道によると、江口氏は写真を資料として扱っていた従来の認識や、トレースを下描きの初期段階における構図決めとして使っていたことを説明しています。

同時に、長年の制作習慣や価値観を見直す必要性についても言及しました。

この説明は、写真を資料として利用することに対する本人の認識を理解する手掛かりになります。

ただし、江口氏の説明とデニーズの公式調査結果は別の資料です。

デニーズが2023年作品について公表した無許諾使用の説明が、本人の制作上の認識によって取り消されたわけではありません。

2026年時点で何が確定し、何が残されているのか

現時点での情報を整理すると、次のようになります。

公表されている事実
- 2023年作品の人物部分に商業雑誌の写真を使用したとの説明があった。
- 許諾の必要性について認識がなかったと江口氏が説明した。
- 2024年作品については特定の雑誌写真からの引用はないとの回答があった。
- デニーズは2025年10月6日に広告等媒体物での使用見合わせを発表した。
- 2025年11月7日に調査結果と再発防止策を公表した。

公式発表だけでは分からないこと
- 引用元となった雑誌や撮影者の具体的な名称。
- 写真の利用について関係者間でどのような権利処理が行われたか。
- 2023年作品の制作過程に関する詳細な点数・工程別の内訳。
- 50周年記念グッズの回収や返金に関する個別対応。
- デニーズブランドでの江口氏作品の今後の再使用予定。

2026年11月1日現在、今回確認できる公開情報では、2025年11月7日の調査報告以降に、デニーズが追加調査結果やイラストの使用再開を発表したことは確認できません。

したがって、現在の状況を「騒動が完全に解決した」と断定するのも、「2024年の作品まで無許諾使用が確認された」と説明するのも正確ではありません。

【プロの結論】今回の騒動から見える広告業界の著作権管理の問題

今回のデニーズと江口寿史氏の問題は、人気イラストレーターの作品に疑惑が浮上したというだけではありません。

広告制作における権利管理と、発注企業のチェック体制という、業界全体に関わる課題が表面化した事例です。

問題の本質は制作技法よりも権利確認にある

イラストレーターが写真を参考にすることは珍しいことではありません。

しかし、参考資料として使う写真が他人の著作物である場合、どの範囲まで利用できるのかを確認する必要があります。

特に広告では、制作物が企業のブランドイメージと結び付いて広く公開されます。

そのため、完成したイラストの品質だけでなく、制作過程で使用した素材の権利関係も確認しなければなりません。

企業側にもクリエイター側にも確認責任がある

今回、デニーズは自社の確認体制の不備を認めました。

広告制作の実務では、次のような管理が重要になります。

- 制作に使用した写真や資料の出典を記録する。
- 写真の撮影者や権利者を確認する。
- 商業利用の許諾範囲を書面で明確にする。
- イラストへの反映方法について権利上の問題を確認する。
- 発注企業が納品物の権利処理をチェックする。

クリエイターの知名度や過去の実績だけで、権利処理の確認を省略することはできません。

また、発注企業が有名なクリエイターに依頼した場合でも、完成した作品の権利関係について説明を受け、必要な確認を行う仕組みが必要です。

読者が今回の騒動を判断するときの3つの基準

ネット上の情報を読むときは、次の3点を意識すると誤解を防げます。

① 公式発表とSNS上の疑惑を区別する

2023年作品についてはデニーズの公式調査結果があります。一方、すべての過去作品に同じ問題があったと一般化することはできません。

② 2023年と2024年の調査結果を混同しない

2023年は商業雑誌の写真の無許諾使用が説明され、2024年は特定の写真からの引用がないとの回答が公表されています。

③ 著作権問題と作品の芸術的評価を分ける

作品の画力や芸術的な評価と、制作に使用した素材の権利処理は別々に考えるべきです。

長年評価されてきた作品があることと、今回の制作過程に問題があったことは両立します。

【デニーズ江口寿史】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:デニーズと江口寿史のコラボで問題になったのは何ですか?

2023年9月に納品されたメニューブック・ポスター用のイラストについて、人物部分の制作に商業雑誌の写真を許諾なく使用したとの説明があったことです。2025年11月7日にデニーズが公式発表しました。

Q2:2024年9月のメニューブックのイラストも無断トレースだったのですか?

デニーズの公式発表では、江口氏から雑誌等の特定の写真からの引用はないとの回答があったとされています。2023年作品と同じ問題が確認されたという発表ではありません。

Q3:デニーズは江口寿史氏のイラストを現在も使用していますか?

2025年10月6日、デニーズは自社ブランドの広告等媒体物で江口氏のイラストの使用を控えると発表しました。2026年11月1日時点で、今回確認できる公開情報には使用再開を告知する発表はありません。

今回の騒動を振り返ると、デニーズと江口寿史氏のコラボレーションは、1992年から続く長い関係を背景に、2023年の創業50周年企画で再び大きく注目されたものでした。

しかし、2025年に過去のイラストの制作過程が調査され、2023年9月納品分について商業雑誌の写真を無許諾で人物部分に使用したとの説明が公表されました。

一方、2024年9月納品分については、特定の雑誌写真からの引用はないとの回答が公表されています。

デニーズは広告媒体での使用見合わせを決め、制作確認体制の不備を認めて再発防止を表明しました。

今回の騒動を理解するために押さえておきたいのは、次の3点です。

- 2023年作品では商業雑誌の写真の無許諾使用が確認された。
- 2024年作品については同様の事実が公表されたわけではない。
- 問題の核心は、クリエイターの表現技法だけでなく、写真の権利処理と企業の広告管理体制にもある。

50周年企画で生まれた作品やグッズが多くの人に親しまれていたからこそ、今回の問題は大きな関心を集めました。

今後、広告業界で同様の問題を防ぐには、クリエイターの実績や知名度だけに頼るのではなく、制作の出発点となる写真・素材の権利関係を明確にすることが欠かせません。

デニーズの対応と江口氏の今後の制作活動は、クリエイティブ業界における権利管理のあり方を考えるうえでも、引き続き注目されるテーマです。

主な参考資料

- デニーズジャパン「当社の広告等媒体物のイラストに関する対応について」(2025年10月6日)
- デニーズジャパン「当社の広告等媒体物(江口寿史氏デザインのイラスト)に関するご報告」(2025年11月7日)
- セブン&アイ・フードシステムズ「江口寿史氏 限定コラボグッズ」プレスリリース(2024年7月9日)
- 文化庁「文化芸術活動に関する法的問題についてよくあるご質問」
- ITmedia NEWS(2025年10月、11月、12月の関連報道)
- テレビ朝日ニュース(2025年11月8日報道)

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紫藤 健太
デジタルマーケター 紫藤 健太
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プロ野球とサッカーを中心に、試合結果と選手コメントを公式記録で裏取りして書いています。数字は必ず一次記録から拾います。

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