陸上女子800mの日本記録保持者・久保凛と、サッカー日本代表としてスペインのレアル・ソシエダでプレーする久保建英。異なる競技で活躍する2人には、実は父方のいとこ同士という血縁関係がある。スポニチの2023年8月の報道では、久保凛の父・建二郎さんの兄が久保建英の父親であることが明らかにされている。
2008年1月20日生まれの久保凛は、2025年7月5日に女子800mで1分59秒52の日本新記録を樹立。2026年には積水化学に入社し、実業団選手として新たな競技生活をスタートさせた。日本選手権3連覇、U20世界選手権5位、名古屋アジア大会4位と、18歳にして国内外の舞台で実績を重ねている。
【結論】久保凛と久保建英は本当にいとこ?血縁関係の真相

結論からいえば、久保凛と久保建英は実際にいとこ同士である。単に名字が同じという偶然や、インターネット上で広まった推測ではない。
関係を最初に広く伝えた報道の一つが、2023年8月5日付のスポニチの記事だ。高校1年生だった久保凛がインターハイ女子800mで優勝した際、久保建英との親戚関係が紹介された。
同記事によると、久保凛の父・建二郎さんの兄が久保建英の父親に当たる。つまり、父親同士が兄弟で、その子どもである久保凛と久保建英がいとこになるという関係だ。
さらに、2025年1月14日付の日刊スポーツも、この血縁関係を改めて説明している。久保凛が年末年始に母方の実家で過ごし、いとこと会ったと話した際、取材陣が久保建英のことか確認したところ、本人は別のいとこだと説明。そのうえで、久保建英は父方のいとこだと明確に整理された。
この報道は、2人の親戚関係を理解するうえで重要なポイントになっている。久保凛には父方と母方の双方にいとこがいるため、本人が話す「いとこ」が必ずしも久保建英を意味するわけではない。
2人の関係を家系図で整理公開報道から確認できる父方の関係を整理すると、次のようになる。
- 父方の祖父母(共通の家系)
- 長男:久保建英の父親
- 子ども:久保建英
- 次男:久保凛の父・建二郎さん
- 子ども:久保凛
このように、父親同士が兄弟であることから、2人は父方のいとこに当たる。
なお、共通する祖父母の氏名や詳細な家系情報は、一般に確認できる報道資料では十分に公開されていない。祖母・浩子さんについても、陸上クラブを指導していた人物として報じられているが、父方・母方のどちらの祖母なのかを断定できる情報とは区別する必要がある。
【家族構成】父・母・兄弟・祖母に見るスポーツ一家の背景
久保凛の競技人生を理解するうえで、家族の存在は欠かせない。本人が幼少期からサッカーと陸上の両方に触れてきた背景には、スポーツが身近にある家庭環境があった。
父・建二郎さんはサッカー経験者久保凛の父親は建二郎さん。スポニチの2023年の報道では、父親もサッカーに関わっていたことが紹介されている。
久保凛自身も小学1年生からサッカーを始め、和歌山県の串本JFCでプレーしていた。ポジションは右MFで、和歌山県U-12トレセンに選ばれた経験も報じられている。
高校進学時には、父親が和歌山県串本町に残り、母親と兄弟、久保凛が大阪で暮らす生活になったことも、2023年のスポニチ取材で伝えられた。
母親と兄・弟の存在2023年の報道では、久保凛は母親と兄、弟とともに大阪府吹田市で生活し、父親は串本町で働いていたと紹介されている。
兄と弟もサッカーをしていたとされ、家庭内でスポーツが日常的な話題になっていたことがうかがえる。ただし、これは当時の取材で紹介された家族構成であり、2026年現在の同居状況まで示すものではない。
2026年4月からは久保凛自身が積水化学の所属選手となり、東京都内を拠点に競技活動を行っている。高校進学時の大阪での生活から、社会人選手としての新しい生活へと環境も変化した。
祖母・浩子さんが陸上を始めるきっかけに久保凛の競技人生を語る際に欠かせない人物が、祖母の浩子さんだ。
スポニチの2025年7月のインタビューによると、浩子さんは陸上クラブを指導しており、久保凛は小学校低学年の頃からクラブに通っていた。
当時はサッカーを中心に活動しながら、サッカーの練習がない日に祖母の陸上クラブへ顔を出していたという。小学校高学年になると駅伝大会にも出場し、区間賞を獲得するなど、走力の高さを見せ始めた。
本人も陸上を選んだ理由について、サッカーよりも陸上の方が自分に向いていると感じたことや、祖母が指導してくれる環境があったことを取材で語っている。
中学生になってからは陸上競技に本格的に取り組むようになり、800mで全国トップクラスの選手へと成長していった。
久保家の共通点は、単純に優秀なスポーツ選手が親戚にいることだけではない。父親や兄弟がサッカーを経験し、祖母が陸上を指導し、本人も複数の競技を経験してきたという、スポーツに接する機会の多い環境にある。
【プロフィール】久保凛の生年月日・出身地・日本記録1分59秒52
久保凛は、女子800mを専門とする日本の中距離ランナー。2008年1月20日生まれで、2026年10月現在は18歳だ。
日本陸上競技連盟の公式プロフィールでは、出身地は和歌山県、出身校は串本潮岬中から東大阪大敬愛高校と記載されている。積水化学の公式プロフィールでは、2026年入社の選手として紹介されている。
基本プロフィール- 名前:久保凛(くぼ・りん)
- 生年月日:2008年1月20日
- 年齢:18歳(2026年10月現在)
- 出身地:和歌山県
- 出身校:串本潮岬中学校、東大阪大学敬愛高校
- 所属:積水化学(セキスイフェアリーズ)
- 専門種目:女子800m
- 800m自己ベスト:1分59秒52
- 1500m自己ベスト:4分11秒07(積水化学公表値)
- 日本記録樹立日:2025年7月5日
出身地については、スポニチや串本町の広報資料が串本町出身と紹介する一方、日刊スポーツの一部プロフィールでは有田川町生まれと記載されている。日本陸連の公式プロフィールは和歌山県までの表記だ。競技歴の面では、串本JFCや串本潮岬中など、串本町との結びつきが明確に確認できる。
女子800m日本記録1分59秒52を樹立久保凛の名前を全国に知らしめた最大の実績が、女子800mの日本記録だ。
2025年7月5日、東京・国立競技場で開催された第109回日本陸上競技選手権大会。女子800m決勝で久保凛は1分59秒52をマークし、優勝した。
日本陸上競技連盟の公式発表によると、この記録は日本新記録であるだけでなく、U20日本新記録、U18日本新記録、大会新記録でもあった。日本選手権も2連覇となった。
特筆すべきなのは、レース運びだ。日本陸連の大会後のコメントによると、久保凛は前半から自分で先頭を引っ張り、2周目もペースを落とさない走りを狙っていた。先行する積極的なレース展開が、日本記録につながった。
なお、2024年7月にも1分59秒93という日本新記録をマークしている。ただし、この記録会は世界陸連への事前承認がなかったため、世界陸連の公認記録としては扱われなかったと日刊スポーツが報じている。2025年の1分59秒52は日本選手権で樹立した記録であり、現在の日本記録として日本陸連の公式プロフィールにも掲載されている。
【経歴年表】中学日本一から積水化学所属までの歩み
久保凛の成長を振り返ると、中学時代の全国制覇、高校での急成長、日本記録の更新、そして社会人選手への転身という流れが見えてくる。
| 時期 | 主な出来事 | 記録・実績 |
|---|---|---|
| 2008年1月 | 和歌山県で誕生 | 1月20日生まれ |
| 小学生時代 | サッカーと陸上を経験 | 串本JFC、駅伝大会で区間賞 |
| 2022年 | 全日本中学校陸上競技選手権大会 | 女子800m優勝 |
| 2023年 | 東大阪大敬愛高校へ進学 | インターハイ800m優勝 |
| 2024年 | 日本選手権初優勝、U20世界選手権出場 | 日本選手権800m優勝、U20世界選手権6位 |
| 2025年7月 | 第109回日本選手権 | 1分59秒52、日本新記録で2連覇 |
| 2025年9月 | 東京2025世界陸上 | 女子800m予選出場 |
| 2026年4月 | 積水化学に入社 | 実業団選手として活動開始 |
| 2026年6月 | 第110回日本選手権 | 2分01秒54で3連覇 |
| 2026年8月 | U20世界選手権 | 2分04秒00で5位 |
| 2026年9月 | 名古屋アジア大会 | 2分05秒46で4位 |
高校1年生でインターハイを制し、翌年には日本選手権でも優勝。2024年のU20世界選手権では6位に入り、国際大会でも経験を積んだ。
そして2025年には、女子800mで日本人初の1分台を記録した選手として大きな注目を集める存在になった。
2026年3月には東大阪大敬愛高校を卒業し、4月1日に積水化学の入社式に出席。活動拠点を東京都内に移し、元男子800m日本記録保持者の横田真人コーチに師事する新しい体制に入った。
学生時代の競技環境から実業団の専門的な指導体制へ移行したことは、今後の記録更新を考えるうえでも注目される変化だ。
【世界陸上2025・2026】久保凛の国際大会での成績と現在
東京2025世界陸上でシニア世界大会デビュー2025年9月に開催された東京2025世界陸上は、久保凛にとってシニアの世界選手権初出場となった大会だ。
日本陸連によると、当時の女子800m参加標準記録は1分59秒00。久保凛の自己ベスト1分59秒52は標準記録に届かなかったものの、世界ランキングによる出場枠を獲得し、日本代表に選出された。
2025年9月18日の女子800m予選では、2分02秒84で3組7着。準決勝進出はならなかった。
17歳で初めて立ったシニア世界選手権の舞台。日本陸連の公式コメントでは、本人は想定していたレースプランを実行できなかった悔しさを語る一方、東京で初めて世界陸上を経験できたことへの思いも明かしている。
日本記録保持者という肩書きがあっても、世界大会では各国のトップ選手との駆け引きが待っている。記録だけでは測れない国際経験を得た大会だった。
2026年は日本選手権3連覇を達成2026年6月12日から14日に開催された第110回日本陸上競技選手権大会では、久保凛が女子800mで優勝。記録は2分01秒54で、3連覇を達成した。
この大会結果は、所属先である積水化学も2026年6月16日付の公式発表で公表している。
2025年の日本記録には届かなかったものの、社会人1年目に国内最高峰の大会で優勝を守ったことは、安定した競技力を示す実績だ。
U20世界選手権では5位入賞2026年8月、アメリカ・オレゴン州で開催された第21回U20世界陸上競技選手権大会にも出場した。
積水化学の公式発表によると、久保凛は女子800mで予選、準決勝を突破し、決勝で2分04秒00の5位に入った。
本人は優勝を目指していたため悔しさを感じたとコメントしているが、世界の同世代の選手と決勝で競い合った経験は、次の国際大会へ向けた財産になる。
名古屋アジア大会では惜しくも4位2026年9月23日から29日まで開催された愛知・名古屋アジア大会。女子800m決勝で久保凛は2分05秒46の4位だった。
JOCの公式大会プロフィールにも、この最終成績が掲載されている。3位との差はわずか0秒12。メダルまであと一歩という結果だった。
このレースでは、序盤のペースが落ち着いた展開から終盤のスパート勝負となった。800mは単純に自己ベストの速さだけで順位が決まる種目ではなく、位置取りや仕掛けるタイミング、最後の直線での加速が結果を左右する。
2025年に日本記録を樹立し、2026年には実業団選手として国内タイトルを守った久保凛。国際大会でのメダル獲得という次の課題も明確になった。
【誤解を整理】久保凛と久保建英の共通点はDNAだけではない
2人がいとこだと分かると、久保家には特別なスポーツの才能が受け継がれているのではないか、という関心も生まれる。
確かに、久保建英は世界最高峰のサッカーリーグの一つであるスペインのラ・リーガでプレーし、久保凛は日本女子800mの記録を塗り替えた。競技は異なるが、いずれも若くして日本を代表する存在になった。
ただし、2人の競技能力を共通の遺伝的要因だけで説明できる科学的な資料は公表されていない。血縁関係があることと、記録や技術が遺伝によって決まることは別の話だ。
共通するのはスポーツへの早い接触久保凛については、小学生時代にサッカーを経験し、祖母の陸上クラブにも通っていたことが複数の報道で伝えられている。
一方、久保建英は幼少期からサッカーに取り組み、2011年にFCバルセロナの育成組織ラ・マシアに入団した経歴を持つ。現在はレアル・ソシエダ所属のMFとして、日本代表でもプレーしている。
2人に共通するのは、幼少期から競技に親しみ、早い段階で専門的なスポーツ環境に身を置いたことだ。
久保凛の場合は、祖母の指導する陸上クラブ、学校の陸上部、高校の強豪校、そして積水化学の実業団という環境の変化が競技人生を支えてきた。
ネット上の家系図情報を見るときの注意点インターネット上には、久保凛と久保建英の家系図を詳しく紹介する記事が複数存在する。しかし、父親同士が兄弟という関係が確認できることと、親族全員の氏名や職業、祖父母の詳細まで判明していることは同じではない。
特に注意したいのは、祖母・浩子さんの陸上指導者としての活動と、久保建英側の家族構成を混同しないことだ。公開報道からは浩子さんが久保凛の競技のきっかけになったことが分かるが、詳細な親族関係をすべて図式化できる資料は限られている。
また、久保建英が父方のいとこであることは、日刊スポーツが2025年1月に本人の説明を交えて報じている。親戚関係そのものを疑う必要はない一方、家族のプライベートな情報まで推測で補う必要もない。
2人の共通点を考える際には、血縁という事実だけでなく、本人たちが積み重ねてきた練習、指導者、競技環境にも目を向けたい。
【久保凛と久保建英】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:久保凛と久保建英は本当にいとこですか?
A1:はい。父親同士が兄弟で、久保凛と久保建英は父方のいとこです。2023年のスポニチ報道や2025年の日刊スポーツ報道で関係が確認されています。
Q2:久保凛の日本記録は何秒ですか?
A2:女子800mの日本記録は1分59秒52です。2025年7月5日の第109回日本選手権で樹立されました。U20日本記録、U18日本記録、大会記録も更新しています。
Q3:久保凛の祖母は誰ですか?
A3:報道では祖母の浩子さんが陸上クラブを指導していたと紹介されています。小学生時代にそのクラブに通ったことが、陸上競技を本格的に始めるきっかけの一つになりました。
Q4:久保凛は2026年現在どこの会社に所属していますか?
A4:積水化学の女子陸上競技部「セキスイフェアリーズ」に所属しています。2026年4月に入社し、実業団選手として活動しています。
Q5:久保凛は2025年の世界陸上で決勝に進みましたか?
A5:いいえ。2025年9月18日の女子800m予選で2分02秒84を記録し、3組7着で予選敗退となりました。17歳で初めてシニア世界選手権に出場した大会でした。
Q6:久保凛は2026年のアジア大会でメダルを獲得しましたか?
A6:女子800mで2分05秒46を記録し、4位でした。3位との差は0秒12で、惜しくもメダルには届きませんでした。
久保凛と久保建英は、父親同士が兄弟である父方のいとこ同士だ。スポーツ紙の取材報道によって、その血縁関係は具体的に確認されている。
久保凛の競技人生を振り返ると、和歌山県での幼少期、サッカーと陸上を経験した小学生時代、祖母・浩子さんの指導する陸上クラブとの出会い、中学日本一、東大阪大敬愛高校での成長という道のりがある。
2025年7月5日に記録した1分59秒52は、女子800mの日本記録として現在も大きな意味を持つ。2026年には積水化学に入社し、日本選手権3連覇を達成。U20世界選手権5位、名古屋アジア大会4位という実績も残した。
【プロの結論】
久保凛と久保建英の関係で最も注目すべきなのは、同じ久保姓を持つ親戚という話題性だけではない。異なる競技で結果を残した2人の背景には、幼少期からスポーツに触れる環境と、それぞれの競技に向き合ってきた本人の努力がある。
今後の久保凛を評価する際に注目したいのは、次の3点だ。
- 日本記録の更新:1分59秒52をどこまで縮められるか。
- 国際大会での勝負強さ:世界選手権やアジア大会で、決勝進出やメダル獲得につなげられるか。
- 実業団での成長:新しい指導体制と練習環境の中で、800mの競技力をどう伸ばしていくか。
久保建英がサッカーで世界を舞台に戦うように、久保凛も陸上で世界のトップを目指している。いとこ同士という関係は興味深いが、久保凛自身の価値は日本記録と競技実績によって十分に証明されている。
18歳の日本記録保持者が、これからどこまで世界との差を縮めていくのか。2027年以降の国際大会を見据えた挑戦からも目が離せない。
主な参照資料:日本陸上競技連盟公式プロフィール・大会記録、積水化学公式選手紹介・大会発表、JOC愛知・名古屋アジア大会公式記録、スポニチ、日刊スポーツ、串本町広報資料、レアル・ソシエダ公式選手プロフィール。