2026年の第79回春季千葉県高等学校野球大会は、千葉県高等学校野球連盟が主催する春季県大会として開催された。大会期間は4月18日(土)から5月3日(日)まで。雨天順延を含む日程で、実際の試合日は計6日間に設定されていた。
出場したのは48校。県内各地区の予選を勝ち抜いたチームが県大会に進み、トーナメント方式で頂点を争った。予選は4月2日から8日まで行われ、県大会への出場権を懸けた競争も激しかった。
千葉県高等学校野球連盟の大会情報によると、県大会の主会場は千葉県総合スポーツセンター野球場で、ほかに8球場を使用。複数の地域に分かれて試合を進める開催方式となった。
大会の基本情報は次のとおり。
- 大会名:令和8年度第79回春季千葉県高等学校野球大会
- 開催期間:2026年4月18日~5月3日
- 参加校:48校
- 試合方式:トーナメント方式
- 優勝:専修大学松戸高等学校
- 準優勝:東京学館浦安高等学校
- 関東大会出場:千葉県から3校
なお、春季県大会は夏の選手権大会とは異なる時期に行われる大会だ。春の時点でチームの完成度や選手層、投手陣の状態を確認できるため、夏の千葉大会を見据えるうえでも注目度が高い。
今大会の終盤は、専大松戸、東京学館浦安、拓殖大学紅陵、八千代松陰の4校が中心となった。
準決勝では専大松戸が拓大紅陵に3対2で競り勝ち、東京学館浦安は八千代松陰を5対3で下して決勝へ進出。3位決定戦では拓大紅陵が八千代松陰に6対4で勝利した。
主要試合の結果を整理すると、以下のようになる。
試合結果は朝日新聞・日刊スポーツの大会アーカイブおよび千葉県高等学校野球連盟の公式記録で確認できる。準々決勝から決勝までを見ると、専大松戸だけでなく、東京学館浦安と拓大紅陵も接戦を勝ち抜いていることが分かる。
特に注目したいのは準々決勝の東京学館浦安対千葉学芸だ。東京学館浦安は5対4の1点差で勝利し、準決勝では八千代松陰にも勝利。決勝進出までに厳しい試合を経験した。
拓大紅陵も準々決勝で千葉明徳を1対0で破っており、守備力と接戦での勝負強さを示した。準決勝では専大松戸を相手に2対3と最後まで競り合っている。
【決勝戦を詳しく分析】専大松戸が東京学館浦安に4対3で逆転サヨナラ勝ち

2026年5月3日、千葉県総合スポーツセンター野球場で行われた決勝戦は、今大会を象徴する劇的な試合となった。
専大松戸と東京学館浦安の対戦は、東京学館浦安が初回に3点を先行。専大松戸は序盤にリードを許したものの、5回裏に2点を返して1点差に迫った。
その後は両チームとも得点できず、試合は3対2のまま最終回へ。専大松戸は9回裏に走者をためると、1死満塁から苅部礼翔選手が中前へ2点適時打を放ち、4対3でサヨナラ勝ちを収めた。
一度は3点差をつけられた専大松戸が、終盤まで試合を諦めずに逆転した展開だった。
決勝戦のイニング別スコア- 1回表:東京学館浦安が3点を先制
- 5回裏:専大松戸が2点を返す
- 6~8回:両チーム無得点
- 9回裏:苅部礼翔選手の2点適時打で専大松戸がサヨナラ勝ち
最終的なチーム成績にも特徴が表れている。専大松戸は10安打、東京学館浦安は2安打。専大松戸は安打数で上回りながら、序盤の失点によって苦しい展開を強いられた。
また、専大松戸は投手を3人起用。先発の畠山真大投手から小俣太陽投手、松岡健造投手へと継投した。小俣投手は4回1/3を投げて7奪三振、松岡投手は4回を無安打で抑え、東京学館浦安に追加点を許さなかった。
決勝の勝敗を分けたポイントは、序盤のビハインドを追いかけながら、救援陣が試合を立て直したこと、そして最終回に満塁の好機を得点へ結びつけたことにある。
朝日新聞・日刊スポーツの試合記録と一球速報.comの試合経過でも、初回の3失点、5回の反撃、9回のサヨナラ打が確認できる。
専大松戸は史上初の春季県大会4連覇今回の優勝は、単なる1大会のタイトル獲得にとどまらない記録となった。
千葉県高等学校野球連盟の公式発表では、専大松戸の優勝は4年連続8回目。千葉日報も、春季千葉県大会での史上初の4連覇と報じている。
前年の第78回大会でも専大松戸は優勝しており、その時点で3年連続7回目だった。2026年の優勝によって連覇をさらに伸ばし、歴代優勝校の記録に残る節目を作った。
4年連続で頂点に立つには、各年度のチーム事情が異なるなかで勝ち続けなければならない。単年度の好調だけでは説明できない継続的な競争力が、今回の記録の背景にある。
【勝ち上がり・トーナメント表】4強進出校はどう決まった?
48校によるトーナメントで、最終的にベスト4へ進んだのは専大松戸、東京学館浦安、拓大紅陵、八千代松陰だった。
4校の勝ち上がりを振り返ると、それぞれ異なる特徴が見えてくる。
専大松戸の勝ち上がり- 2回戦:専大松戸 9-2 千葉経大付
- 3回戦:専大松戸 13-6 市松戸
- 準々決勝:専大松戸 8-0 千葉黎明
- 準決勝:専大松戸 3-2 拓大紅陵
- 決勝:専大松戸 4-3 東京学館浦安
専大松戸は初戦から得点力を発揮。3回戦では13得点を挙げ、準々決勝でも8対0と快勝した。準決勝以降は1点差の接戦が続いたが、いずれも勝ち切っている。
特に準決勝の拓大紅陵戦は3対2。決勝も4対3だった。大量得点で相手を圧倒する試合だけでなく、僅差をものにする力が優勝につながった。
東京学館浦安の勝ち上がり- 2回戦:東京学館浦安 8-1 茂原北陵
- 3回戦:東京学館浦安 1-0 中央学院
- 準々決勝:東京学館浦安 5-4 千葉学芸
- 準決勝:東京学館浦安 5-3 八千代松陰
- 決勝:東京学館浦安 3-4 専大松戸
東京学館浦安は、3回戦の中央学院戦を1対0で制した。準々決勝も1点差で勝ち抜いており、接戦での対応力が目立つ。
決勝では初回に3点を奪い、王者・専大松戸を追い込んだ。最終的には逆転サヨナラ負けとなったものの、準優勝という結果は同校の春季大会での躍進を示すものとなった。
拓大紅陵・八千代松陰の勝ち上がり拓大紅陵は準々決勝で千葉明徳を1対0で破り、準決勝でも専大松戸と接戦を演じた。3位決定戦では八千代松陰に6対4で勝利し、関東大会への出場権を獲得している。
八千代松陰も準々決勝で市船橋を4対1で下し、準決勝まで進出した。3位決定戦では敗れたが、県内上位4校に入った実績は今大会の大きな成果だ。
このように、トーナメント表を確認する際は優勝校だけでなく、準々決勝の8校、準決勝の4校、そして3位決定戦まで追うと大会全体の構図が理解しやすい。
【関東大会出場校】千葉県代表3校の顔ぶれと注目ポイント
2026年春季関東大会に千葉県代表として出場することになったのは、専大松戸、東京学館浦安、拓殖大学紅陵の3校だ。
千葉県高等学校野球連盟は、優勝・準優勝の2校に加え、3位決定戦を勝ち抜いた拓大紅陵を関東大会出場校として発表した。
1. 専修大学松戸高等学校県大会4連覇を達成した専大松戸は、千葉県代表の第1位として関東大会へ進出。選抜大会でも準決勝まで勝ち上がった実績があり、全国レベルの経験を持つチームとして注目された。
県大会では投手陣の継投と打線の得点力が際立った。決勝のような逆転勝ちを経験したことも、短期決戦を戦ううえで大きな材料となる。
2. 東京学館浦安高等学校東京学館浦安は、専大松戸との決勝で3点を先行し、最後まで優勝を争った。県大会準優勝という結果に加え、初の春季関東大会出場も大きなトピックとなった。
千葉日報の報道でも、東京学館浦安の初の決勝進出が取り上げられている。県内の上位校に食い込み、関東大会の舞台へ進んだことはチームにとって大きな経験となった。
3. 拓殖大学紅陵高等学校拓大紅陵は3位決定戦で八千代松陰を6対4で下し、関東大会出場を決めた。春季関東大会への出場は22年ぶりとなる。
準々決勝の千葉明徳戦では1対0で勝利。準決勝では専大松戸に2対3で惜敗したものの、3位決定戦で勝ち切った。接戦を経験しながら関東大会への切符を手にした点は評価できる。
3校の県大会での順位と特徴を整理すると、以下のとおりだ。
- 専大松戸:4連覇を達成した県内王者。県1位で関東大会へ。
- 東京学館浦安:決勝進出を果たした躍進校。初の春季関東大会へ。
- 拓大紅陵:3位決定戦を制した伝統校。22年ぶりの関東大会出場。
なお、春季関東大会は千葉県で開催され、2026年は5月16日から24日までの日程で実施された。県代表3校にとっては、県大会で得た経験を関東各地の強豪校との対戦につなげる機会となった。
【試合会場・球場一覧】春季千葉県大会はどこで開催された?
第79回大会では、千葉県総合スポーツセンター野球場を中心に、県内の計9球場が使用された。
千葉県高等学校野球連盟が公表した組み合わせ表には、球場名と略称が記載されている。観戦や試合結果の確認では、同じ日に複数会場で試合が進行する点にも注意したい。
使用された主な会場は次の9か所。
- 千葉県総合スポーツセンター野球場(千葉市)
- 青葉の森公園野球場(千葉市)
- 第一カッター球場(習志野市)
- 船橋市民野球場(船橋市)
- 浦安市運動公園野球場(浦安市)
- 柏の葉公園野球場(柏市)
- ぴーちゃんフィールド大谷津野球場(成田市)
- 長生の森公園野球場(茂原市)
- ADEKA袖ケ浦球場(袖ケ浦市)
決勝戦と3位決定戦は、千葉県総合スポーツセンター野球場で実施された。
球場ごとに所在地や交通アクセスが異なるため、現地観戦では試合開始時刻だけでなく、対戦カードと開催球場の組み合わせを確認することが欠かせない。大会の組み合わせ表にある球場略称と正式名称を照合すると、会場間違いを防ぎやすい。
なお、公式組み合わせ表では準々決勝までの試合開始予定時刻は第1試合9時、第2試合11時20分、第3試合13時40分。準決勝は9時と11時30分に設定されていた。
【春季千葉県大会高校野球】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年春季千葉県大会の優勝校はどこですか?
A1:専大松戸です。5月3日の決勝で東京学館浦安を4対3で破り、史上初の春季県大会4連覇を達成しました。通算では8回目の優勝です。
Q2:決勝戦のスコアと勝敗を分けた場面は?
A2:専大松戸が4対3で勝利しました。東京学館浦安が初回に3点を先行しましたが、専大松戸が5回に2点を返し、9回裏に苅部礼翔選手の2点適時打でサヨナラ勝ちしました。
Q3:2026年春季関東大会に出場する千葉県代表は何校ですか?
A3:3校です。優勝した専大松戸、準優勝の東京学館浦安、3位の拓大紅陵が出場権を獲得しました。
Q4:2026年大会には何校が参加しましたか?
A4:48校です。4月18日に開幕し、5月3日に決勝が行われました。雨天順延を考慮した日程で、試合日は計6日間でした。
Q5:拓大紅陵が関東大会に出場できた理由は何ですか?
A5:5月3日の3位決定戦で八千代松陰に6対4で勝利したためです。拓大紅陵にとって春季関東大会出場は22年ぶりとなりました。
Q6:大会の組み合わせや試合結果はどこで確認できますか?
A6:千葉県高等学校野球連盟の公式大会情報・組み合わせ表のほか、朝日新聞・日刊スポーツの大会アーカイブ、一球速報.comなどで確認できます。公式情報では大会日程、会場、参加校、優勝校、関東大会出場校も確認できます。
第79回春季千葉県高等学校野球大会は、専大松戸が東京学館浦安を4対3で破り、史上初の4連覇を達成して閉幕した。
大会を振り返るうえで押さえておきたいのは、次の3点だ。
- 専大松戸が4年連続8回目の優勝を達成したこと。
- 東京学館浦安が準優勝し、初の春季関東大会出場を決めたこと。
- 拓大紅陵が3位決定戦を制し、22年ぶりに関東大会へ進んだこと。
今回の結果は、専大松戸の継続的な強さだけでなく、東京学館浦安の台頭や拓大紅陵の復活を印象づけるものとなった。千葉県の高校野球を追う読者にとって、優勝校だけでなく、関東大会出場を決めた3校の戦いぶりにも注目する価値がある。
また、春季大会の結果を夏の千葉大会の順位予想にそのまま当てはめるのは早計だ。高校野球は選手の成長や投手陣の状態、チーム編成によって勢力図が変化する。春の成績は重要な判断材料だが、その後の大会結果と合わせて評価することが大切になる。
2026年の春季千葉県大会は、専大松戸の歴史的な4連覇と、県内勢力図の広がりを示した大会として記憶されることになりそうだ。