有原航平は、2015年に北海道日本ハムファイターズへ入団して以来、国内外で実績を積み重ねてきた右腕です。2019年に初のパ・リーグ最多勝を獲得し、MLBのテキサス・レンジャーズでの挑戦を経て、2023年から福岡ソフトバンクホークスで再び本領を発揮。2024年、2025年には2年連続で最多勝のタイトルを獲得しました。
そして2025年12月28日、日本ハムへの6年ぶりの復帰が正式発表され、2026年シーズンは古巣のユニフォームでプレーしました。NPB公式記録による2026年シーズン終了時点の通算成績は105勝80敗、防御率3.40、通算奪三振1025。一方、復帰初年度は7勝9敗、防御率4.44という結果でした。輝かしい実績と復帰後の現在地を、年度別の数字から読み解きます。
【2026年最新】有原航平の現在の成績は?日本ハム復帰後の数字を分析

2026年シーズン、有原航平は北海道日本ハムファイターズの背番号74としてプレーしました。ソフトバンクで2年連続最多勝を獲得した実績を引っ提げての復帰でしたが、シーズン成績は過去数年間とは異なるものになっています。
NPB公式の2026年度個人成績によると、最終成績は17試合登板、7勝9敗、防御率4.44、103回1/3、67奪三振。勝率は.438でした。
注目したいのは、単純な勝敗だけではありません。17試合で2完投、2完封を記録しており、試合を最後まで投げ切る能力は数字に残しています。一方、被安打114、被本塁打11、自責点51という数字からは、シーズン全体を通じた失点抑制に課題があったことが分かります。
2025年の14勝から7勝へと減少し、防御率も3.03から4.44へ上昇しました。投球回も175回から103回1/3へ減っています。2026年の成績は、過去の実績と比較して明確に苦戦したシーズンだったと評価できます。
ただし、2026年にはNPB通算100勝と通算1000奪三振も達成しています。個人記録の節目を迎えた一方、チームの先発投手として求められる安定感を取り戻せるかが、今後の大きな注目点です。
【年度別成績一覧】2015年のプロ入りから2026年までの全記録
有原航平のキャリアを理解するには、日本ハム時代、MLB時代、ソフトバンク時代、そして2026年の復帰後を分けて見る必要があります。
以下はNPB公式記録とMLB公式選手データをもとに整理した年度別成績です。投球回は「.1」が1/3回、「.2」が2/3回を表します。
| 年度 | 所属球団 | 登板 | 勝敗 | 防御率 | 投球回 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2015 | 日本ハム | 18 | 8勝6敗 | 4.79 | 103.1 |
| 2016 | 日本ハム | 22 | 11勝9敗 | 2.94 | 156.0 |
| 2017 | 日本ハム | 25 | 10勝13敗 | 4.74 | 169.0 |
| 2018 | 日本ハム | 20 | 8勝5敗 | 4.55 | 110.2 |
| 2019 | 日本ハム | 24 | 15勝8敗 | 2.46 | 164.1 |
| 2020 | 日本ハム | 20 | 8勝9敗 | 3.46 | 132.2 |
| 2021 | レンジャーズ | 10 | 2勝4敗 | 6.64 | 40.2 |
| 2022 | レンジャーズ | 5 | 1勝3敗 | 9.45 | 20.0 |
| 2023 | ソフトバンク | 17 | 10勝5敗 | 2.31 | 120.2 |
| 2024 | ソフトバンク | 26 | 14勝7敗 | 2.36 | 182.2 |
| 2025 | ソフトバンク | 26 | 14勝9敗 | 3.03 | 175.0 |
| 2026 | 日本ハム | 17 | 7勝9敗 | 4.44 | 103.1 |
| NPB通算 | 日本ハム・ソフトバンク | 215 | 105勝80敗 | 3.40 | 1417.2 |
※NPB通算には2015~2020年、2023~2026年の国内成績を集計。MLBでの成績は含みません。2021~2022年はテキサス・レンジャーズでのMLB成績です。
この表から分かるのは、有原が一度の好成績だけで評価される投手ではないということです。日本ハム時代に15勝、ソフトバンク時代に14勝を2年連続で記録し、異なる球団で最多勝を獲得しています。
また、2024年の182回2/3はNPBでの自己最多投球回です。勝利数だけでなく、長いイニングを投げて先発ローテーションを支える能力も、有原の実績を評価するうえで欠かせません。
【2015~2020年】日本ハム時代の成績と2019年最多勝の価値
有原航平は2014年のドラフトで北海道日本ハムファイターズから1位指名を受け、2015年にプロ入りしました。広陵高校、早稲田大学を経た右腕は、ルーキーイヤーから先発投手として起用されます。
2015年は18試合に登板して8勝6敗、防御率4.79。突出した数字ではありませんでしたが、パ・リーグの新人王を獲得。プロとしての第一歩をタイトル受賞で飾りました。
2016年には11勝9敗、防御率2.94と成績を向上させ、日本ハムのリーグ優勝と日本シリーズ制覇に貢献しています。先発投手としての存在感を強めたシーズンでした。
2017年は10勝13敗、防御率4.74と苦しい結果になりましたが、投球回は169回。2018年も防御率4.55と数字だけを見ると安定感を欠いていましたが、2019年には大きく巻き返します。
2019年は24試合で15勝8敗、防御率2.46、164回1/3、161奪三振。パ・リーグ最多勝利投手賞を初めて獲得しました。
北海道日本ハムファイターズの2019年9月の公式発表によると、有原はシーズン序盤から安定した投球を披露。3~4月は5試合で4勝、防御率0.51を記録し、月間MVPにも選ばれています。威力のあるストレートと多彩な変化球を武器に、先発陣の柱として勝ち星を重ねました。
2020年は8勝9敗、防御率3.46。NPBでの6年間を通じて60勝を挙げた後、2020年オフにポスティングシステムを利用したMLB挑戦へ進みました。
【2021~2022年】MLB挑戦の成績は?レンジャーズ時代の苦戦と復帰への道
2021年、有原はテキサス・レンジャーズに移籍し、メジャーリーグでのキャリアをスタートさせました。しかし、日本で実績を積んだ投手にとっても、MLBでの環境適応は簡単ではありませんでした。
MLB公式の選手記録によると、2021年は10試合に登板して2勝4敗、防御率6.64、40回2/3、24奪三振という成績でした。
さらに同年5月には右肩の血管に動脈瘤が見つかり、修復手術を受けることがレンジャーズから発表されました。復帰まで少なくとも12週間を要する見込みとされ、シーズンを通じて投球機会を確保することが難しくなりました。
2022年は5試合で1勝3敗、防御率9.45、20イニング。2年間のMLB通算成績は15試合、3勝7敗、防御率7.57、60回2/3、38奪三振でした。
NPBでの実績と比較すると、MLBでは十分な結果を残せなかったことは明らかです。ただし、単純に実力不足だけで説明できるキャリアではありません。右肩の手術という大きなアクシデントがあり、登板機会や調整環境にも影響を受けました。
2022年シーズン終了後、有原は日本球界へ戻る選択をします。2023年から加入した福岡ソフトバンクホークスで、再び先発投手として結果を残すことになります。
【2023~2025年】ソフトバンクで復活!2024年・2025年の2年連続最多勝を比較
2023年にソフトバンクへ加入した有原は、復帰初年度から10勝5敗、防御率2.31を記録しました。17試合の登板で120回2/3を投げ、日本球界で再び先発投手としての信頼を獲得します。
そして2024年、2025年には、さらに高い水準の成績を残しました。
2024年は26試合で14勝7敗、防御率2.36、182回2/3。リーグ最多勝を獲得しただけでなく、パ・リーグのベストナイン投手部門にも選ばれています。182回2/3という投球回は、先発投手としての稼働力を示す重要な数字です。
この年の最多勝は、日本ハムの伊藤大海と14勝で並んでの受賞でした。有原にとっては2019年以来、5年ぶり2度目の最多勝です。
2025年も26試合に登板し、14勝9敗、防御率3.03、175投球回を記録しました。2024年より防御率は上昇したものの、14勝を維持。伊藤大海と再び並んで最多勝を獲得し、2年連続、通算3度目のタイトルとなりました。
ここで2019年、2024年、2025年の3シーズンを比較すると、有原の投手としての特徴が見えてきます。
- 2019年:15勝8敗、防御率2.46。161奪三振を記録した日本ハム時代の代表的なシーズン。
- 2024年:14勝7敗、防御率2.36。182回2/3を投げ、投球回と安定感で存在感を示したシーズン。
- 2025年:14勝9敗、防御率3.03。投球回175回を維持し、2年連続の最多勝を獲得したシーズン。
3シーズンに共通するのは、勝利数を積み上げられる先発投手としての能力です。一方で、最も優れたシーズンを選ぶなら、投球回と防御率の両面で高水準だった2024年が有力です。
2025年の最多勝は日本ハムの伊藤大海との同時受賞でした。つまり、2年連続で同じ投手同士が最多勝を分け合ったことになります。タイトルの回数だけでなく、リーグを代表する先発投手として継続的に競争していた点にも価値があります。
【2025年12月~2026年】なぜ日本ハムに復帰した?移籍の経緯と現在の評価
有原の日本ハム復帰は、単なる古巣への出戻りではありません。MLB再挑戦という選択肢と、国内球団でプレーを続ける選択肢を検討したうえで決まった移籍でした。
2025年11月末、有原はソフトバンクとの3年契約を満了し、保留選手名簿から外れることになりました。報道によると、契約満了時に自由契約となる条項が設けられており、12月2日に自由契約選手として公示されています。
当初はMLBへの再挑戦も視野に入れていたと報じられました。実際、2025年は14勝を挙げて2年連続最多勝を獲得しており、日本での実績を改めて示したタイミングでもありました。
しかし、最終的に選んだのは日本ハムへの復帰でした。2025年12月28日、北海道日本ハムファイターズは有原との入団合意を正式発表。2020年以来、6シーズンぶりに古巣へ戻ることが決まりました。
球団発表で有原は、プロ野球人生の始まりの地である北海道、ファイターズという球団との縁を喜び、新庄監督のもとで優勝を目指し、1イニングでも長く投げてチームに貢献したいという趣旨のコメントを発表しています。
今回の復帰には、次の3つの意味があります。
- 経験の還元:MLBとソフトバンクで積み重ねた経験を、プロ入りした古巣に持ち帰ること。
- 先発陣の強化:通算100勝を超える実績を持つ投手として、ローテーションを支える役割が期待されること。
- 新たな挑戦:最多勝を3度獲得した投手が、異なるチーム環境で再び結果を残せるかという課題。
もっとも、2026年の成績は7勝9敗、防御率4.44でした。ソフトバンク時代のような安定した数字には届かず、復帰初年度は課題を残しました。
一方で、2完投、2完封という記録もあります。投球内容を評価する際には、勝敗や防御率だけでなく、投球回、完投数、奪三振、与四球などを合わせて見る必要があります。2027年以降にどこまで成績を戻せるかが、復帰の評価を左右するでしょう。
【プロの結論】有原航平の投手としての実績は何がすごい?成績から見える本当の強み
有原航平のキャリアを分析すると、単に勝ち星を重ねた投手というだけではなく、環境が変わっても先発投手として再起してきた点に特徴があります。
特に評価したいのは、次の3つです。
1.異なる球団で最多勝を獲得した再現性
2019年には日本ハムで15勝、2024年と2025年にはソフトバンクで14勝を記録しました。球団やチーム事情が変わっても、先発として勝利を積み重ねられたことは大きな実績です。通算3度の最多勝は、その継続性を裏付けています。
2.長いイニングを投げられる能力
2024年の182回2/3、2025年の175回という投球回は、先発投手としての耐久力を示しています。先発投手の評価では、1試合の好投だけでなく、年間を通じてどれだけイニングを消化できるかが重要です。
試合を作り、救援陣の負担を抑える投手は、チーム全体の運用にも大きく貢献します。有原が高く評価されてきた理由の一つは、この役割を担える点にあります。
3.MLBでの苦戦から日本で再び結果を残した経験
レンジャーズ時代は右肩の手術もあり、MLB通算3勝7敗、防御率7.57に終わりました。しかし、日本復帰後の2023年には10勝、2024年と2025年には14勝を挙げています。
この変化は、投手の評価において所属リーグや環境、コンディションを切り離せないことを示しています。MLBでの成績だけで有原の能力を判断するのは適切ではありません。
一方、2026年の数字を見ると、過去の実績だけで現在の実力を判断することにも注意が必要です。17登板、7勝9敗、防御率4.44という結果は、復帰後の課題を示しています。
今後の有原を評価するなら、勝利数だけでなく、年間の投球回、防御率、WHIP、与四球率、QS率を合わせて確認するのが適切です。特に、安定して先発ローテーションを守れるかどうかが重要な判断材料になります。
【有原航平成績】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:有原航平のNPB通算成績は何勝ですか?
A1:2026年シーズン終了時点で、NPB通算105勝80敗、防御率3.40です。215試合に登板し、1417回2/3を投げ、1025奪三振を記録しています。
Q2:有原航平は最多勝を何回獲得していますか?
A2:パ・リーグ最多勝を通算3回獲得しています。2019年に日本ハムで15勝、2024年と2025年にソフトバンクでそれぞれ14勝を記録しました。2024年と2025年はいずれも伊藤大海との同時受賞です。
Q3:有原航平のMLB時代の成績は?
A3:2021年と2022年にテキサス・レンジャーズでプレーし、MLB通算15試合で3勝7敗、防御率7.57でした。2021年には右肩の動脈瘤を修復する手術も受けています。
Q4:有原航平はなぜ日本ハムに復帰したのですか?
A4:2025年にソフトバンクとの3年契約を満了し、自由契約選手として公示された後、移籍先を検討しました。MLB再挑戦も視野に入れていたと報じられましたが、最終的に古巣の日本ハムと入団合意し、2025年12月28日に球団が正式発表しました。
Q5:有原航平の2026年シーズンの成績は?
A5:日本ハムで17試合に登板し、7勝9敗、防御率4.44、103回1/3、67奪三振でした。2完投、2完封も記録しています。
有原航平のプロ野球人生は、2015年の日本ハム入団、2019年の初の最多勝、2021年からのMLB挑戦、2023年のソフトバンク加入、2024年・2025年の2年連続最多勝、そして2026年の日本ハム復帰という流れで整理できます。
NPB通算105勝、防御率3.40、1025奪三振、最多勝3回という実績は、国内を代表する先発投手として積み上げてきた成果です。特に2019年の15勝と、ソフトバンク時代の2年連続14勝は、キャリアを象徴する記録といえます。
ただし、2026年は7勝9敗、防御率4.44と苦戦しました。過去のタイトル獲得だけで現在の評価を決めるのではなく、復帰後の投球回や防御率、先発としての安定感を継続的に見ることが大切です。
2027年以降、有原が再び2桁勝利を目指せるか。そして日本ハムでどのような役割を果たすのか。これまでの経験と実績を踏まえながら、次のシーズンの投球内容に注目したいところです。