2026年のブリーダーズカップ(Breeders' Cup World Championships)は、現地時間10月30日(金)・31日(土)、アメリカ・ケンタッキー州レキシントンのキーンランド競馬場で開催される。日本時間では10月31日(土)から11月1日(日)にかけて行われ、世界各国のトップホースが集結する競馬の国際的なビッグイベントだ。
今年最大の注目は、2025年のブリーダーズカップクラシックを制したフォーエバーヤングの連覇挑戦だ。さらに、テーオーパスワードも同じクラシックに参戦する。JRAは10月31日、馬券発売対象となる5競走と発売時間を正式発表。ブリーダーズカップクラシックの発走予定時刻は日本時間11月1日午前7時16分に決まった。日本馬の出走レースから即PAT・A-PATでの購入方法、歴代優勝馬、注目の対決まで整理する。
【2026年最新情報】開催日・開催時間とキーンランド競馬場の見どころ

2026年のブリーダーズカップは、第43回大会にあたる。開催地はアメリカ競馬の中心地の一つ、ケンタッキー州レキシントンにあるキーンランド競馬場だ。
ブリーダーズカップは、1984年に始まった国際的な競馬イベントで、芝・ダートの複数カテゴリーに分かれたチャンピオン決定戦を実施する。2026年大会は2日間で14のG1競走を開催し、賞金・各種報奨金の総額は3,400万ドル超。その中でもブリーダーズカップクラシックは賞金総額700万ドルを誇るメインイベントだ。
キーンランド競馬場での開催は、2015年、2020年、2022年に続いて今回が4回目。伝統ある競馬場で、アメリカ国内の有力馬と欧州、日本などの海外勢が競い合う。
日本の競馬ファンが注意したいのは日付の違いだ。現地時間10月31日の土曜日に行われる主要レースは、日本では11月1日の日曜日に発走する。日本と米東部時間の時差を考慮すると、深夜から早朝にかけての観戦となる。
ブリーダーズカップ公式発表では、10月21日にレース順と発走時刻が公表された。JRAも日本時間に換算した発走予定時刻を案内している。
【日本馬の出走予定・出馬表】2026年の参戦馬とレース別発走時刻
2026年大会では、JRA所属馬が複数のカテゴリーに分かれて参戦する。10月27日にJRAが出馬表を公表し、10月31日には馬券発売対象レースが確定した。
注目すべき点は、日本馬が出走する競走とJRAが馬券を発売する競走が連動していることだ。最終的な発売対象は5競走。ブリーダーズカップターフスプリントは日本馬の出走がなく、JRAでの発売対象から外れた。
以下がJRA発表に基づく日本馬の出走予定と発走時刻だ。
| 競走・レース番号 | 日本馬の出走予定 | 日本時間の発走予定 |
|---|---|---|
| 第6レース・ダートマイル | ロードフォンス | 11月1日 3時26分 |
| 第8レース・スプリント | アメリカンステージ、テーオーエルビス | 11月1日 4時42分 |
| 第9レース・マイル | アスクイキゴミ、ルガル | 11月1日 5時20分 |
| 第11レース・ターフ | ディープモンスター | 11月1日 6時36分 |
| 第12レース・クラシック | テーオーパスワード、フォーエバーヤング | 11月1日 7時16分 |
このほか、第5レースのブリーダーズカップターフスプリントは日本馬の出走がないため、JRAで馬券を購入できない。以前の発売予定情報に同レースが含まれていた時期もあったが、最終的な出馬投票を経て対象外となった点に注意したい。
今回の日本馬の見どころは、ダート短距離から芝の中距離、そして世界最高峰のダート2000メートルまで、幅広いカテゴリーに挑戦することだ。特定の1頭だけでなく、各競走における日本勢のパフォーマンスにも注目したい。
なお、発走時刻は予定時刻であり、現地の進行状況などによって変更される可能性がある。JRAの海外競馬情報に掲載される最新の出馬表変更も確認しておきたい。
【ブリーダーズカップクラシック】フォーエバーヤングとテーオーパスワードの勝算
2026年大会の最大の注目競走が、最終第12レースのブリーダーズカップクラシックだ。
競走条件はダート2000メートル、3歳以上。賞金総額は700万ドルで、1着賞金は364万ドル。世界各国の一流ダート馬が集まる、ブリーダーズカップを象徴するレースである。
日本からはフォーエバーヤングとテーオーパスワードの2頭が出走予定。JRAの出馬表では、フォーエバーヤングが5番、テーオーパスワードが1番に登録されている。
フォーエバーヤング:前年覇者として連覇に挑戦
フォーエバーヤングは、矢作芳人厩舎に所属する牡5歳。父リアルスティール、母フォエヴァーダーリングという血統で、騎手は引き続き坂井瑠星が務める。
最大の実績は2025年のブリーダーズカップクラシック制覇だ。アメリカ・デルマー競馬場で行われた前回大会では、坂井瑠星騎手とのコンビで優勝。日本調教馬として初めて同レースを制する歴史的な結果を残した。
2026年も海外の大舞台で存在感を示している。2月のサウジカップを制し、3月のドバイワールドカップでは2着。さらに9月18日のジョッキークラブゴールドカップでは1着となった。
今回の最大のテーマは連覇だ。ブリーダーズカップクラシックを2年連続で制した馬は、2000年と2001年に優勝したティズナウが代表例として知られる。フォーエバーヤングが同じ偉業に挑めるかどうかは、世界の競馬ファンが注目するポイントになる。
テーオーパスワード:日本のダート路線から世界の頂点へ
もう1頭の日本勢が、栗東・高柳大輔厩舎のテーオーパスワードだ。牡5歳で、父はコパノリッキー、母はテーオーレイチェル。今回の騎手は木村和士となっている。
2026年の国内成績では、5月30日のアハルテケステークスを勝利。4月のオアシスステークスでは2着、8月のエルムステークスでは3着だった。
フォーエバーヤングが世界的なG1実績を積み重ねてきたのに対し、テーオーパスワードは国内ダート路線で結果を残してきたタイプだ。クラシックの舞台で求められるのは、2000メートルの距離への対応と、海外の強豪馬を相手にしたレース運びになる。
海外の有力馬にも警戒が必要
対戦相手では、前年のケンタッキーダービーとベルモントステークスを制したソヴリンティ、2026年のケンタッキーダービーとベルモントステークスを制したゴールデンテンポも注目馬だ。
ブリーダーズカップ公式の2026年クラシック紹介でも、フォーエバーヤング、ソヴリンティ、ゴールデンテンポが主要な注目馬として取り上げられている。日本馬同士の比較だけでなく、アメリカのトップホースとの実績比較が予想の重要な材料となる。
【歴代優勝馬・過去結果】日本馬が築いてきたブリーダーズカップの歴史
ブリーダーズカップの歴史を振り返る際、まず理解したいのは、イベント全体に単一の優勝馬がいるわけではないということだ。複数のカテゴリーごとにG1競走が設けられ、それぞれのレースでチャンピオンが決まる。
その中でもクラシックは最も象徴的な競走の一つであり、1984年の第1回大会から世界の名馬が勝ち馬に名を連ねてきた。
近年のブリーダーズカップクラシック歴代優勝馬を振り返ると、2025年はフォーエバーヤング、2024年はシエラレオーネ、2023年はホワイトアバリオ、2022年はフライトライン、2021年はニックスゴー、2020年はオーセンティックが優勝している。
特に2022年のフライトラインは、圧倒的なパフォーマンスで競馬史に名を残した馬だ。こうした名馬が勝者となってきたレースで、フォーエバーヤングが2025年に日本調教馬初の優勝を果たした意義は大きい。
JRAが公表する過去の日本馬の成績を見ると、クラシックでは次のような結果が残っている。
- 1996年・1997年:タイキブリザードがそれぞれ13着、6着。
- 2004年:パーソナルラッシュが6着。
- 2008年:カジノドライヴが12着。
- 2010年:エスポワールシチーが10着。
- 2023年:デルマソトガケが2着、ウシュバテソーロが5着。
- 2024年:フォーエバーヤングが3着、ウシュバテソーロが10着、デルマソトガケが13着。
- 2025年:フォーエバーヤングが優勝。
日本勢は長い間、アメリカのダート競馬の壁に挑み続けてきた。2023年のデルマソトガケの2着、2024年のフォーエバーヤングの3着を経て、2025年に初優勝へ到達した流れは、日本競馬の国際的な競争力を考えるうえでも重要だ。
2026年は、その歴史的勝利を再現するだけでなく、連覇という新しい記録に挑む大会となる。
【JRA馬券発売】即PAT・A-PATの購入方法と発売時間を解説
2026年のブリーダーズカップは、JRAによる海外競馬の馬券発売が実施される。10月31日に発表された最終案内では、発売対象はダートマイル、スプリント、マイル、ターフ、クラシックの5競走となった。
発売開始予定は日本時間10月31日(土)22時30分。各競走の発走予定時刻2分前まで購入できる。発売準備が整った場合、21時30分から22時30分の間に前倒しされる可能性もある。
購入できる方法
- 即PAT(インターネット投票)
- A-PAT(インターネット投票)
一方、競馬場やウインズなどの事業所でのUMACA発売は実施されない。また、JRAダイレクトとプッシュホン投票も対象外となる。したがって、今回の海外競馬をJRAで購入する場合は、即PATまたはA-PATを利用する必要がある。
購入できる馬券の種類
- 単勝
- 複勝
- 馬連
- ワイド
- 馬単
- 3連複
- 3連単
上記7種類が発売対象となる。枠連とWIN5は発売されない。
馬券購入の基本的な流れ
- 即PATまたはA-PATの利用環境と加入者情報を確認する。
- 必要な資金を投票口座に準備する。
- JRAのネット投票にログインする。
- 海外競馬の対象レースから購入したいブリーダーズカップの競走を選ぶ。
- 馬番、馬券の種類、購入金額を指定する。
- 選択内容と金額を確認して投票を確定する。
特に注意したいのが、即PATの入出金に関する金融機関のメンテナンスだ。JRAの事前案内では、10月31日深夜から11月1日未明にかけて、一部金融機関で入出金が一時停止する時間帯が示されている。購入直前に資金を用意しようとすると間に合わない可能性があるため、残高は早めに確認しておきたい。
なお、馬券の購入は20歳以上が対象となる。
【オッズ・予想の見方】フォーエバーヤングの連覇をどう評価するか
ブリーダーズカップの予想では、単純に日本馬だから応援するという視点だけではなく、各馬の実績、コース適性、距離、相手関係を分けて考える必要がある。
まずフォーエバーヤングについては、2025年のクラシック優勝という実績が最大の判断材料となる。前年と同じ舞台で結果を出しており、2026年もサウジカップ優勝、ドバイワールドカップ2着、ジョッキークラブゴールドカップ優勝と、国際的な舞台で安定した実績を残している。
対するテーオーパスワードは、国内ダートでの実績を海外のトップレベルに結びつけられるかがポイントだ。近走の1600メートル戦、1700メートル戦の結果を踏まえ、今回の2000メートルでどのような走りを見せるかに注目したい。
オッズを見る際に押さえたい3つのポイント
- 単勝オッズ:各馬の勝利に対する市場の評価を確認する。ただし、人気と実際の勝率は同じではない。
- 馬連・ワイド:日本馬同士や日本馬と海外有力馬の組み合わせに対する投票状況を比較する。
- 3連複・3連単:上位争いの組み合わせを考える際に利用できるが、的中条件が複雑になるため購入点数と金額の管理が必要だ。
もう一つ重要なのが、日本国内のJRAオッズと海外のオッズは同じではないという点だ。
JRAの海外競馬発売は独立プール方式で実施される。日本国内で投票された金額を基にオッズが形成されるため、海外のブックメーカーなどで表示される数字とは異なる場合がある。
また、10月31日夕方の時点ではJRAの投票開始前であり、国内オッズは発売開始後に確認することになる。発売開始直後と発走直前では投票状況によって数字が変わるため、早い段階の人気だけで判断しないことが大切だ。
予想を組み立てるなら、フォーエバーヤングの前年実績と2026年の海外G1成績を基準に、ソヴリンティやゴールデンテンポの実績、テーオーパスワードの近走内容を比較するのが一つの方法となる。
海外競馬では日本と異なる競馬場の形状や馬場状態も影響する。最終的な判断では、出走取消、騎手変更、当日の馬場状態、発走直前の出馬表を確認したい。
【ブリーダーズカップ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ブリーダーズカップ2026は日本時間の何月何日に開催されますか?
A1:日本時間では2026年10月31日(土)から11月1日(日)にかけて開催されます。注目のブリーダーズカップクラシックは11月1日(日)午前7時16分発走予定です。現地時間では10月30日・31日の2日間開催となります。
Q2:フォーエバーヤングとテーオーパスワードは何時に出走しますか?
A2:両馬が出走予定のブリーダーズカップクラシックは、日本時間11月1日(日)午前7時16分発走予定です。フォーエバーヤングは5番、テーオーパスワードは1番に登録されています。
Q3:ブリーダーズカップの馬券は即PATやA-PATで購入できますか?
A3:購入できます。JRAは即PAT・A-PATによるネット投票を受け付けます。発売開始は10月31日(土)22時30分予定で、準備状況によって前倒しされる可能性があります。UMACAによる競馬場・ウインズ等での発売はありません。
Q4:JRAではブリーダーズカップの全レースを購入できますか?
A4:全レースではありません。2026年は日本馬が出走する5競走が発売対象です。ターフスプリントは日本馬の出走がないため、発売されません。
Q5:ブリーダーズカップクラシックの歴代日本馬最高成績は?
A5:2025年にフォーエバーヤングが優勝し、日本調教馬として初めてクラシックを制しました。それ以前では2023年のデルマソトガケの2着が上位の成績として挙げられます。
2026年のブリーダーズカップは、日本時間11月1日を中心にキーンランド競馬場で開催される。14のG1競走が行われる国際的なビッグイベントであり、日本からも複数の有力馬が参戦する。
なかでも最大の焦点は、2025年に日本調教馬初のブリーダーズカップクラシック制覇を成し遂げたフォーエバーヤングの連覇挑戦だ。同じクラシックにはテーオーパスワードも出走予定で、日本勢2頭による世界最高峰への挑戦が実現する。
馬券については、JRAが発売対象5競走を確定し、即PAT・A-PATでの発売を10月31日22時30分から予定している。クラシックの発走予定時刻は11月1日午前7時16分。日本国内のオッズは独立プール方式で形成されるため、海外のオッズとは区別して確認したい。
観戦する場合も馬券を購入する場合も、最終的な出馬表、発走時刻、オッズ、馬場状態を確認することが大切だ。日本競馬が世界の頂点に挑む2026年のブリーダーズカップ。フォーエバーヤングの歴史的な連覇が実現するのか、そしてテーオーパスワードをはじめとする日本馬がどこまで存在感を示すのか、大一番に注目したい。
主な情報源: JRA「2026ブリーダーズカップ諸競走の馬券発売対象レース・発売方法および発売時間」(2026年10月31日)、「2026ブリーダーズカップ諸競走の出馬表」、ブリーダーズカップ公式2026年レーススケジュール、JRA海外競馬「過去の結果」。