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【ベストナインとの違いは?ゴールデングラブ賞とゴールドグラブ賞を比較】

早瀬 智也 早瀬 智也 • 更新: • 公開: • 読了約 10 分
目次

野球ファンの間で混同されやすいのが、ゴールデングラブ賞とベストナインの違いです。どちらもプロ野球担当記者の投票によって選ばれますが、評価する能力には明確な違いがあります。

ゴールデングラブ賞とベストナインの違い

三井広報委員会の公式説明では、ゴールデングラブ賞は「守備のベストナイン」と位置付けられています。一方、従来のベストナインは総合的な技能を基本に選ばれる賞です。

比較項目 ゴールデングラブ賞 ベストナイン
評価の中心 守備力 総合的なプレー
主な評価対象 守備の技術・貢献 打撃・守備などの総合力
選考方法 記者投票 記者投票
選出単位 セ・パ各ポジション セ・パ各ポジション
パ・リーグDH 対象外 対象
受賞人数 原則18人 原則19人

両賞の違いがよく分かるのが、2025年のパ・リーグ遊撃手部門です。

ゴールデングラブ賞では、紅林弘太郎選手が79票で1位、源田壮亮選手が74票で2位、宗山塁選手が40票で3位でした。

一方、同年のベストナインでは宗山選手が98票で選出され、紅林選手は95票で2位。源田選手は3票でした。

同じ遊撃手でも、守備を重視する賞と総合的な活躍を評価する賞では結果が異なります。この違いは、両賞の目的を理解するうえで非常に重要です。

アメリカのゴールドグラブ賞との違い

もう一つ、名前が似ている表彰として、MLBの「Rawlings Gold Glove Award(ローリングス・ゴールドグラブ賞)」があります。

こちらは1957年に始まったアメリカの守備表彰です。日本の三井ゴールデン・グラブ賞と同じく、各ポジションの守備に優れた選手を選びますが、選考方法には違いがあります。



日本:三井ゴールデン・グラブ賞

- 1972年発足
- プロ野球担当記者が投票
- 現場取材経験5年以上が条件
- 記者の得票数で受賞者を決定




アメリカ:Rawlings Gold Glove Award

- 1957年発足
- 監督・コーチが投票
- SABR Defensive Indexを導入
- 投票と守備指標を組み合わせて決定


MLBの選考では、監督・コーチの投票が全体の75%、SABR Defensive Index(SDI)という守備指標が25%を占めます。監督やコーチは自チームの選手には投票できず、自分の所属リーグの選手を対象に投票します。

SDIでは、守備範囲、送球能力、併殺プレー、捕球の確実性など、複数のデータを組み合わせて守備力を評価します。日本の記者投票方式とは、データの扱い方が異なります。

なお、MLBでは2022年からユーティリティ部門も設けられています。日本の賞とアメリカの賞は趣旨こそ似ていますが、別々の表彰制度です。「ゴールデングラブ賞」と「ゴールドグラブ賞」を同じ賞として扱わないようにしましょう。

【2026年ゴールデングラブ賞の最新情報!第55回の発表予定】

ゴールデングラブ賞

2026年は三井ゴールデン・グラブ賞の第55回に当たります。

2026年10月31日現在

三井広報委員会の公式サイトでは、すでに2026年度の有資格選手リストが公開されています。

また、公式サイトの告知では、2026年度の受賞選手発表日は11月11日と案内されています。

したがって、10月31日時点では、2026年度の受賞者はまだ確定・発表されていません。2025年度の受賞者と2026年度の有資格選手を混同しないことが大切です。

2026年の選考で注目したい選手

2026年度の有資格者リストからは、各ポジションの選考対象となる選手を確認できます。

特に注目したいのは、前年の受賞者が再び選ばれるかどうかです。

- 近本光司選手: 2025年まで5年連続受賞。2026年も外野守備で評価を維持できるか。
- 岡林勇希選手: 2025年まで4年連続受賞。安定した守備実績が注目される。
- 辰己涼介選手: 2025年まで5年連続受賞。パ・リーグ外野手部門の有力な注目選手。
- 源田壮亮選手: 2025年は遊撃手部門で受賞を逃した。再び評価を獲得できるかが見どころ。
- 紅林弘太郎選手: 2025年に初受賞。遊撃手として連続受賞を目指す立場になる。

ただし、有資格者リストへの掲載は受賞候補として投票対象になるための条件を満たしたことを示すもので、受賞を保証するものではありません。

2026年度の結果を確認する際には、受賞者だけでなく得票数、2位との差、前年からの順位変化にも注目すると、守備評価の変化をより深く理解できます。

【プロの結論】ゴールデングラブ賞の本当の価値は投票結果の読み方にある

ゴールデングラブ賞を理解するうえで、最も大切なのは、受賞という結果だけで選手の守備力を完全に順位付けしないことです。

この賞には、記者がシーズンを通じて現場で見てきたプレーを評価できるという強みがあります。一方で、守備指標を一定の割合で機械的に加算する制度ではないため、投票者の評価や認識が結果に反映されます。

受賞結果を正しく読み解くための4つの視点

1.受賞者だけでなく2位以下の得票数を見る

2025年のパ・リーグ遊撃手部門のように、1位と2位の差が5票というケースもあります。受賞者だけを見て評価が圧倒的だったと判断するのは早計です。

2.出場資格と守備機会を確認する

守備力を比較する際には、守備イニングや出場試合数も重要です。出場機会が多い選手と少ない選手では、守備の評価を単純に比較できない場合があります。

3.複数年の受賞記録を確認する

一度の受賞は、その年の守備が評価された証拠です。複数年にわたる連続受賞は、長期間にわたって高い評価を維持してきたことを示します。

4.守備指標と記者投票を別々に考える

失策数や守備率だけでなく、守備範囲、送球、併殺への貢献なども守備力を考える材料です。記者投票による表彰と、統計的な守備評価を併用すれば、より立体的に選手を比較できます。

特に重要なのは、ゴールデングラブ賞が「守備のベストナイン」であり、打撃成績を含めた総合ランキングではないという点です。打率や本塁打数が目立つ選手だけでなく、失点を防ぐプレーや堅実な守備を続ける選手にも注目することで、この賞の価値が見えてきます。

【ゴールデングラブ賞】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:ゴールデングラブ賞の正式名称は何ですか?

A1:正式名称は「三井ゴールデン・グラブ賞」です。1972年にダイヤモンドグラブ賞として発足し、1986年に現在の名称へ変更されました。

Q2:ゴールデングラブ賞は誰が投票して決めるのですか?

A2:新聞社、通信社、テレビ局、ラジオ局に所属し、5年以上にわたりプロ野球の現場取材を主に担当している記者が投票します。ファン投票ではありません。

Q3:エラーが少ない選手なら必ず受賞できますか?

A3:必ずしもそうではありません。失策数は守備評価の一要素ですが、守備範囲や送球、捕球の安定性、ポジションでの貢献なども考慮されます。失策が少ないことだけで受賞が決まる制度ではありません。

Q4:2025年のゴールデングラブ賞で最多得票を獲得した選手は誰ですか?

A4:セ・リーグでは阪神の大山悠輔選手が一塁手部門で244票を獲得しました。パ・リーグでは西武のT.ネビン選手が一塁手部門で162票を獲得しています。

Q5:2026年のゴールデングラブ賞はいつ発表されますか?

A5:三井広報委員会の公式サイトでは、2026年度第55回の受賞選手発表日を11月11日と案内しています。2026年10月31日時点では有資格選手リストが公開されており、受賞結果は発表前です。

Q6:ゴールデングラブ賞とベストナインは同時に受賞できますか?

A6:はい、可能です。守備力と総合的なプレーをそれぞれ評価する別の賞なので、同じシーズンに両方を受賞する選手もいます。

ゴールデングラブ賞は、1972年のダイヤモンドグラブ賞を起源とする、日本プロ野球の歴史ある守備表彰です。1986年に現在の三井ゴールデン・グラブ賞へ改称され、プロ野球担当記者の投票によって各ポジションの守備の名手が選ばれています。

2025年度は阪神の選手を中心に18人が受賞し、パ・リーグ遊撃手部門では紅林弘太郎選手が源田壮亮選手を5票差で上回るなど、興味深い投票結果が生まれました。歴代では福本豊氏の12回受賞、山本浩二氏や菊池涼介選手の10年連続受賞など、長く語り継がれる記録も残っています。

2026年度は第55回を迎え、11月11日の受賞者発表が予定されています。受賞者の名前だけでなく、得票数や連続受賞記録、出場資格、他の表彰との違いまで確認することが、賞を正しく楽しむポイントです。

守備は、ホームランや打率のように一つの数字だけでは評価しきれません。だからこそ、シーズンを通してチームを支えた選手に光を当てるゴールデングラブ賞には、プロ野球の歴史を彩る独自の価値があります。

主な情報参照先
- 三井広報委員会「三井ゴールデン・グラブ賞」公式サイト(概要・選考基準・歴代受賞記録)
- 日本野球機構(NPB)「2025年度 三井ゴールデン・グラブ賞」受賞選手・投票結果
- 三井広報委員会「これまでの歩み」
- MLB・Rawlings「Gold Glove Award Selection Criteria」
- SABR「SABR Defensive Index」

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早瀬 智也
トレンドリサーチャー 早瀬 智也
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芸能担当12年。所属事務所の公式リリース、番組公式サイト、配信サービスの告知を一次情報として照合し、出典が確認できない話は記事に載せない方針で編集しています。

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