2026年2月8日の衆議院議員総選挙では、広島県内の小選挙区6議席を自民党が独占した。
当選者は以下の6人だ。
- 広島1区:岸田文雄氏
- 広島2区:平口洋氏
- 広島3区:石橋林太郎氏
- 広島4区:新谷正義氏
- 広島5区:山本深氏
- 広島6区:小林史明氏
広島県選挙管理委員会が公表した開票結果では、各選挙区の得票数が確定している。全区で自民党候補が最多得票となり、いずれも当選を決めた。
今回の特徴は、同じ自民党の勝利でも、選挙区によって対抗候補や票差に大きな違いがあったことだ。特に広島5区では2位候補との差が比較的小さく、広島6区では大差がついた。
【広島1区~6区の得票数一覧】当選者と2位候補の票差を比較

今回の広島県の結果を詳しく見るには、当選者の得票数だけでなく、次点候補との票差を比較する必要がある。
以下は、各選挙区の確定得票数と投票率を整理したものだ。
出典:広島県選挙管理委員会の小選挙区開票結果・投票結果、TBS NEWS DIGの2026年衆院選開票データ。票差は当選者と次点候補の得票数の差から算出。
この比較から読み取れるポイントは3つある。
1. 最も得票数が多かったのは広島6区の小林史明氏
小林氏は119,827票を獲得した。次点のはたともこ氏との差は70,358票で、今回の広島県内6選挙区では最大の票差となった。
2. 最も接戦だったのは広島5区
山本深氏は78,649票、佐藤公治氏は67,715票。差は10,934票だった。
6選挙区の中で最も小さい票差であり、当選者と次点候補の競り合いが数字にも表れている。
3. 岸田文雄氏は広島1区で10万票を超えた
岸田氏は102,700票を獲得。次点の川田海栄氏に67,558票の差をつけた。
広島1区では3位の山田肇氏も32,835票を獲得しており、2位と3位の差は2,307票だった。
このように、当選者が同じ自民党であっても、各区の選挙戦の構図は一様ではなかった。
【広島各区の選挙戦を分析】岸田文雄・平口洋・石橋林太郎らの結果
ここからは、選挙区ごとの得票状況を詳しく見ていく。
広島1区:岸田文雄氏が102,700票で当選当選:岸田文雄氏(自由民主党)
広島1区では、岸田文雄氏が102,700票を獲得して当選した。
主な候補者の結果は次のとおり。
- 岸田文雄氏(自民党):102,700票
- 川田海栄氏(中道改革連合):35,142票
- 山田肇氏(参政党):32,835票
- 楾大樹氏(れいわ新選組):8,809票
- 中原剛氏(日本共産党):8,113票
岸田氏と次点候補との差は67,558票。得票数は10万票を超えた。
また、川田氏と山田氏の差が2,307票だった点も注目される。2位争いは接近していた一方、当選者との差は大きかった。
広島2区:平口洋氏が94,750票で当選当選:平口洋氏(自由民主党)
広島2区では、平口洋氏が94,750票を獲得した。
2位は国民民主党の福田玄氏で53,893票。両者の差は40,857票だった。
ほかの候補者は次のとおり。
- 佐藤由紀子氏(参政党):20,123票
- 岡田博美氏(日本共産党):14,510票
平口氏は9万票を超える得票で議席を確保した。
2位に国民民主党、3位に参政党が入ったことから、広島2区では自民党に対する競争軸が複数の政党に分かれた形となった。
広島3区:石橋林太郎氏が100,352票を獲得当選:石橋林太郎氏(自由民主党)
広島3区では、石橋林太郎氏が100,352票を獲得して当選した。
2位は中道改革連合の東克哉氏で57,975票。票差は42,377票となった。
続く候補者は以下のとおり。
- 田中淳子氏(参政党):25,253票
- 高松史子氏(日本共産党):8,147票
- 玉田憲勲氏(無所属):3,656票
石橋氏は10万票を超えた一方、広島3区の投票率は48.06%で、県内6選挙区の中では最も低かった。
得票数の多さと投票率の高さは、必ずしも一致しない。この点は今回の選挙結果を読み解くうえで押さえておきたい。
広島4区:新谷正義氏が89,563票で当選当選:新谷正義氏(自由民主党)
広島4区では、新谷正義氏が89,563票を獲得した。
2位は国民民主党の鍋島勢理氏で61,335票。差は28,228票だった。
3位は日本維新の会の空本誠喜氏で39,599票となった。
広島4区の特徴は、2位と3位にも一定の得票が集まったことだ。
新谷氏が当選したものの、次点候補との票差は広島1区や6区ほど大きくない。県内の選挙区を比較すると、中間的な票差となった。
広島5区:山本深氏が78,649票で接戦を制す当選:山本深氏(自由民主党)
今回の広島県内の選挙結果で、特に注目されるのが広島5区だ。
山本深氏は78,649票を獲得し、2位の中道改革連合・佐藤公治氏の67,715票を上回った。
その差は10,934票。
3位の猪原真弓氏(日本共産党)は8,726票だった。
山本氏は新人として選挙に臨み、広島県内で最も小さい票差の選挙区で議席を獲得した。
また、広島5区の投票率は54.36%。県内で最も高い数字となっている。
投票率が高かった選挙区で接戦になった点は、今回の広島県の選挙を特徴づけるデータの一つだ。
広島6区:小林史明氏が119,827票で大差の当選当選:小林史明氏(自由民主党)
広島6区では、小林史明氏が119,827票を獲得した。
2位のはたともこ氏は49,469票、3位の高木武志氏は9,505票だった。
小林氏と次点候補の差は70,358票。県内6選挙区で最も大きな票差となった。
得票数も県内最多であり、今回の広島県の小選挙区選挙における際立った結果となった。
【広島県の確定投票率50.02%】選挙区ごとの違いから見えること
2026年2月8日の衆院選で、広島県全体の確定投票率は50.02%だった。
広島県選挙管理委員会の投票結果によると、選挙当日の有権者数は2,252,219人、投票者数は1,126,590人となっている。
投票率は男女別では男性51.08%、女性49.04%だった。
選挙区別の投票率ランキング| 順位 | 選挙区 | 投票率 |
|---|---|---|
| 1位 | 広島5区 | 54.36% |
| 2位 | 広島4区 | 51.93% |
| 3位 | 広島6区 | 49.34% |
| 4位 | 広島2区 | 49.12% |
| 5位 | 広島1区 | 48.58% |
| 6位 | 広島3区 | 48.06% |
この数字から、いくつかの特徴が見えてくる。
まず、広島5区と広島3区では投票率に6.30ポイントの差があった。
また、広島5区は投票率が最も高い一方で、当選者と次点候補の票差は最も小さかった。
逆に広島6区は投票率が49.34%だったが、当選者と次点候補の差は70,358票と最も大きい。
つまり、投票率が高ければ必ず接戦になるわけではなく、投票率だけで選挙の競争の激しさを判断することはできない。
50.02%という数字の見方投票率50.02%は、有権者の約半数が投票したことを示す。
ただし、投票率は選挙への関心だけで決まるものではない。候補者の顔ぶれ、選挙区の人口構成、地域の争点、投票環境など複数の要素が関係する。
今回の結果を見る場合も、県全体の50.02%と各選挙区の投票率を分けて確認することが大切だ。
【中国ブロック比例代表の開票結果】自民党が5議席を獲得
小選挙区とあわせて確認したいのが、比例代表の中国ブロックだ。
衆議院の比例代表は、政党に投じられた票をもとに議席を配分する仕組みである。
中国ブロックの対象地域は次の5県。
- 鳥取県
- 島根県
- 岡山県
- 広島県
- 山口県
2026年の衆院選では、定数10議席が以下のように配分された。
| 政党 | 獲得議席 | 得票数 |
|---|---|---|
| 自由民主党 | 5議席 | 1,297,078票 |
| 中道改革連合 | 2議席 | 620,211票 |
| 国民民主党 | 1議席 | 273,263票 |
| 参政党 | 1議席 | 252,036票 |
| 日本維新の会 | 1議席 | 213,428票 |
| 日本共産党 | 0議席 | 109,968票 |
| れいわ新選組 | 0議席 | 87,272票 |
| 日本保守党 | 0議席 | 73,431票 |
| 減税日本・ゆうこく連合 | 0議席 | 40,460票 |
| 社会民主党 | 0議席 | 37,654票 |
中国ブロックの比例代表では、自民党が1,297,078票、得票率43.2%でトップとなった。
中道改革連合は620,211票で20.6%。この2党でブロックの比例代表10議席のうち7議席を占めた。
国民民主党は9.1%、参政党は8.4%、日本維新の会は7.1%となり、それぞれ1議席を獲得した。
ここで注意したいのは、これらの得票数が広島県単独の数字ではないことだ。
中国ブロック全体の集計であり、広島県だけの比例代表得票数と混同してはいけない。
小選挙区では広島県内の6議席すべてを自民党が獲得した一方、比例代表では複数政党が議席を分け合った。この違いは、小選挙区と比例代表という2つの投票制度の特徴をよく表している。
【プロの結論】2026年の広島の結果から読み解く3つのポイント
今回の広島県の衆院選は、6選挙区すべてで自民党が勝利したという結果だけで判断すると、各地域の選挙事情を見落とすことになる。
重要なのは、得票数、票差、投票率を組み合わせて分析することだ。
1. 自民党の小選挙区での強さは明確岸田文雄氏、平口洋氏、石橋林太郎氏、新谷正義氏、山本深氏、小林史明氏の6人が当選した。
全区で自民党候補が最多得票となったことは、今回の広島県の選挙結果を象徴する。
ただし、県内全域で同じ規模の支持を集めたわけではない。広島5区のような接戦もあり、選挙区ごとの違いは明確だ。
2. 広島5区は次回選挙でも注目したい選挙区山本深氏と佐藤公治氏の票差は10,934票だった。
今回の6選挙区では最も小さく、他の選挙区と比較しても競争の接近度が高かった。
次回の選挙で注目するなら、広島5区は有力なチェック対象となる。
ただし、今回の票差だけで次回の当落を予測することはできない。候補者、政党の公約、地域の争点など、新たな条件を確認する必要がある。
3. 小選挙区と比例代表は別々に評価する広島県の小選挙区は自民党が6議席を独占した。
しかし、中国ブロックの比例代表では中道改革連合、国民民主党、参政党、日本維新の会も議席を獲得している。
小選挙区は選挙区内で最も多く票を得た候補者が議席を獲得する。一方、比例代表は政党への投票を議席に反映させる。
そのため、小選挙区の議席数だけで有権者全体の政党支持を判断するのは適切ではない。
広島県の政治状況を正確に把握するには、両方の結果を確認する必要がある。
【広島の結果】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の広島県の衆議院選挙で当選したのは誰ですか?
A1:小選挙区では、広島1区が岸田文雄氏、2区が平口洋氏、3区が石橋林太郎氏、4区が新谷正義氏、5区が山本深氏、6区が小林史明氏です。6人全員が自民党の候補者です。
Q2:広島県の衆院選の確定投票率は何%でしたか?
A2:2026年2月8日執行の衆院選における広島県全体の確定投票率は50.02%です。選挙区別では広島5区が54.36%で最も高く、広島3区が48.06%で最も低い結果でした。
Q3:広島県で最も接戦だった選挙区はどこですか?
A3:広島5区です。自民党の山本深氏が78,649票、中道改革連合の佐藤公治氏が67,715票を獲得し、票差は10,934票でした。
Q4:中国ブロックの比例代表では自民党が何議席を獲得しましたか?
A4:自民党は定数10議席のうち5議席を獲得しました。中道改革連合が2議席、国民民主党、参政党、日本維新の会がそれぞれ1議席でした。
Q5:岸田文雄氏は広島1区で何票を獲得しましたか?
A5:岸田文雄氏は102,700票を獲得しました。2位の川田海栄氏の35,142票を67,558票上回っています。
2026年2月8日の衆議院議員総選挙における広島県の結果は、6つの小選挙区すべてで自民党候補が勝利する展開となった。
今回の主要データを振り返ると、次のようになる。
- 小選挙区の当選者は岸田文雄氏、平口洋氏、石橋林太郎氏、新谷正義氏、山本深氏、小林史明氏。
- 県全体の確定投票率は50.02%。
- 最多得票は広島6区の小林史明氏で119,827票。
- 最小の票差は広島5区の10,934票。
- 中国ブロックの比例代表では自民党が5議席を獲得。
今回の結果で特に重要なのは、同じ自民党の勝利でも、広島5区の接戦と広島6区の大差という明確な違いがあったことだ。
また、比例代表では複数の政党が議席を獲得しており、小選挙区の結果だけでは見えない有権者の選択も表れている。
今後の広島県の政治情勢を追う際には、当選者の顔ぶれだけでなく、各選挙区の票差、投票率、比例代表の政党別得票数を継続的に比較することが重要だ。
2026年の広島の結果は、県内の政治勢力の現状と、地域ごとに異なる選挙の競争構造を把握するための基礎資料となる。