2026年のカブス対ブルワーズは、ナ・リーグ中地区の覇権を争うライバル対決として大きな注目を集めた。レギュラーシーズンの直接対決は全13試合で、ブルワーズが9勝4敗と圧倒。特に9月7日から9日までの敵地3連戦では、カブスが3連敗を喫し、地区優勝争いでも両チームの差が決定的になった。
ブルワーズはジェイコブ・ミジオロウスキーの15勝目となる好投などを背景に、ナ・リーグ中地区4連覇を達成。さらに10月28日には球団史上初のワールドシリーズ制覇まで成し遂げた。一方、鈴木誠也やピート・クロウ=アームストロングを擁するカブスは、打撃面で優れた数字を残しながらも、投手陣の安定性で課題を残した。
なお、2026年のNLDSはカブス対ブルワーズではなく、ブルワーズ対パドレスだった。カブスとブルワーズがNLDSで対戦したのは2025年。この違いを押さえると、両チームの2025年から2026年にかけてのライバル関係がより明確になる。
【2026年のカブス対ブルワーズ】直接対決は9勝4敗!全試合結果を総整理

2026年のシカゴ・カブス対ミルウォーキー・ブルワーズは、5月、6月、8月から9月にかけて計13試合が行われた。
シーズン序盤からブルワーズが主導権を握り、5月の3連戦ではカブスの本拠地リグレーフィールドで3連勝。6月にはカブスが敵地で2勝を返したものの、9月には再びブルワーズが連勝を重ねた。
2026年の対戦結果をシリーズ単位で整理すると、次のようになる。
| 対戦期間 | 球場 | 試合結果(カブス視点) | シリーズ結果 |
|---|---|---|---|
| 5月18~20日 | リグレーフィールド | 3-9、2-5、0-5 | ブルワーズ3勝0敗 |
| 6月26~28日 | アメリカンファミリーフィールド | 2-6、8-2、4-3(延長10回) | カブス2勝1敗 |
| 8月31日~9月3日 | リグレーフィールド | 17-3、4-9、5-9、2-1 | 2勝2敗 |
| 9月7~9日 | アメリカンファミリーフィールド | 3-4、3-4(延長10回)、6-8 | ブルワーズ3勝0敗 |
| シーズン合計 | 全4シリーズ | カブス4勝9敗 | ブルワーズ優勢 |
注目したいのは、ブルワーズが単純に本拠地で強かったわけではない点だ。5月には敵地でカブスを3連敗に追い込み、8月31日にはカブスが17対3という大差で勝利した試合もあった。
つまり、カブスにも爆発力はあった。しかし、シリーズ全体を通してみると、ブルワーズの投手運用や試合終盤の対応力が上回っていた。
2026年の直接対決における9勝4敗という数字は、両チームの戦力差を考えるうえで重要な指標となる。
【カブスのブルワーズ戦スイープ負け】逆転を許した3試合の敗因とは?
2026年9月7日から9日までの3連戦は、カブスにとってシーズンの流れを象徴するシリーズだった。3試合ともブルワーズが勝利したが、その勝ち方はそれぞれ異なる。
9月7日:ブルワーズが終盤の集中打で4対3の逆転勝利
カブスは7回までリードを保っていたが、8回裏にブルワーズが3点を奪って試合をひっくり返した。ジャクソン・チョウリオの2点適時打が逆転の中心となり、クリスチャン・イエリッチの犠牲フライも追加点につながった。
カブス先発のマシュー・ボイドが試合を作った一方、終盤の救援陣がリードを守れなかったことが痛かった。
9月8日:ミジオロウスキーの好投とルイス・ララのサヨナラ打
この試合は、ブルワーズの粘り強さを象徴する一戦となった。
カブスは9回表にカーソン・ケリーの適時打などで3対1とリード。しかし、9回裏に代打イエリッチが安打で出塁すると、チョウリオが同点2ラン本塁打を放ち、試合を振り出しに戻した。
延長10回にはルイス・ララがサヨナラ打を放ち、ブルワーズが4対3で勝利した。
先発のジェイコブ・ミジオロウスキーは6回1/3を投げて4安打1失点、9奪三振。カブス打線を抑え込み、試合終盤まで勝機を残した。
9月9日:序盤の3本塁打でブルワーズが主導権を掌握
3連戦最終戦では、ブルワーズ打線が序盤から爆発した。
初回にはイエリッチが3ラン本塁打を放ち、2回にはチョウリオとウィリアム・コントレラスも本塁打を記録。3回終了時点で7対0と大きくリードした。
ブルワーズ先発のローガン・ヘンダーソンは5回を投げて2安打1失点、6奪三振。対するカブス先発のケビン・ゴーズマンは4回で8安打7失点(自責点6)、3本塁打を浴びた。
カブスは9回に5点を返す猛反撃を見せたものの、最終スコアは6対8。あと一歩まで追い上げながらも敗れ、3連戦のスイープ負けが決まった。
この3試合から見える敗因は、大きく3つある。
- 救援陣の不安定さ:リードした試合を終盤にひっくり返され、勝ち切る力を欠いた。
- ブルワーズの長打力:チョウリオ、イエリッチ、コントレラスらが重要な場面で得点を生み出した。
- 先発投手の出来の差:最終戦ではゴーズマンが序盤に崩れ、ブルワーズに大量リードを許した。
特に9月8日の逆転劇は、ブルワーズが試合終了まで勝利を諦めないチームだったことを示している。
【鈴木誠也の打撃成績とポジション別比較】カブスとブルワーズの戦力差
カブスの主力である鈴木誠也は、2026年のレギュラーシーズンでも安定した打撃成績を残した。
MLB公式選手成績によると、鈴木の2026年レギュラーシーズンの数字は、545打数147安打、打率.270、26本塁打、86打点。出塁率は.368、OPSは.841だった。
打率だけでなく出塁率と長打率を合わせたOPSでも高い水準を記録しており、カブス打線を支える中心選手として存在感を示した。
一方、2026年のワイルドカードシリーズでは2試合に出場し、7打数2安打、打率.286を記録している。
ここでは、両チームの主力をポジション別に比較する。
1. 捕手:ウィリアム・コントレラスとカーソン・ケリー
ブルワーズのウィリアム・コントレラスは、2026年に打率.270、18本塁打、94打点、OPS.758を記録した。
カブスのカーソン・ケリーは打率.258、10本塁打、58打点、OPS.712。打撃成績ではコントレラスが上回った。
捕手は投手との連携や守備面も評価対象になるが、攻撃面での得点貢献という点ではブルワーズに優位性があった。
2. 二塁手:ブライス・トゥラングとニコ・ホーナー
ブルワーズのブライス・トゥラングは打率.268、21本塁打、100打点、19盗塁。OPSは.816だった。
カブスのニコ・ホーナーは打率.263、8本塁打、72打点、23盗塁、OPS.666。盗塁数ではホーナーが上回るものの、長打力と打点ではトゥラングが優勢だった。
トゥラングの攻撃力と機動力は、ブルワーズが得点機会を広げるうえで大きな武器となった。
3. 外野手:鈴木誠也、ピート・クロウ=アームストロング、ジャクソン・チョウリオ
カブスでは鈴木に加え、ピート・クロウ=アームストロングが圧倒的な成績を残した。2026年のクロウ=アームストロングは打率.280、45本塁打、107打点、41盗塁、OPS.942を記録している。
一方、ブルワーズのチョウリオは打率.290、23本塁打、65打点、17盗塁、OPS.837。長打力ではカブスの外野陣に見劣りする部分があるものの、打率と機動力を兼ね備えていた。
外野の打撃力だけならカブスにも十分な強みがあった。実際、チーム全体の本塁打数でもカブスが大きく上回っている。
4. 投手陣:ブルワーズが明確にリード
両チームの戦力差を最も明確に示したのが投手部門だ。
ブルワーズにはミジオロウスキーを中心とする先発陣に加え、試合終盤を任せられる救援投手がそろっていた。カブスは打撃で得点できても、相手の反撃を抑え切れない試合が目立った。
チーム全体の成績を比較すると、次のようになる。
- 捕手:コントレラスを擁するブルワーズが打撃面で優勢。
- 二塁:トゥラングは長打力、ホーナーは盗塁と機動力に強み。
- 外野:鈴木とクロウ=アームストロングを擁するカブスが長打力で優勢。
- 投手:防御率、WHIP、奪三振、セーブ数でブルワーズが優勢。
この比較からも、カブスが打線の破壊力を持ちながら、ブルワーズとの直接対決で勝ち切れなかった構図が見えてくる。
【ジェイコブ・ミジオロウスキー15勝目】ブルワーズ地区優勝4連覇の経緯
2026年9月15日(米国現地時間)、ブルワーズはピッツバーグでパイレーツと対戦した。
先発を任されたのは、若き右腕ジェイコブ・ミジオロウスキー。24歳の長身投手は5回を無失点で投げ切り、7奪三振、被安打5、与四球1という内容で15勝目を挙げた。
この試合でブルワーズはパイレーツを5対1で撃破。ミジオロウスキーの防御率は1.89となり、奪三振数も243に到達した。
さらに同日、2位カブスが本拠地でブレーブスに3対6で敗北。この結果、ブルワーズのナ・リーグ中地区優勝が決まった。
地区優勝決定の瞬間、ブルワーズの選手たちはクラブハウスでカブス戦の終了を見届けていた。パイレーツ戦の勝利から約50分後、地区4連覇が正式に決まった。
MLB公式報道によると、1994年にナ・リーグ中地区が設立されて以来、4年連続で地区優勝を達成したのはブルワーズが初めてだった。
ミジオロウスキーの15勝目は、個人記録とチームの歴史的な節目が重なった勝利だった。
なお、15勝目は地区優勝決定時点の記録である。レギュラーシーズン終了時には30試合に先発し、16勝5敗、防御率1.80、174回2/3、252奪三振、WHIP0.80という最終成績に到達した。
2026年ナ・リーグ中地区の最終順位
- 1位:ミルウォーキー・ブルワーズ 103勝59敗
- 2位:シカゴ・カブス 89勝73敗
- 3位:ピッツバーグ・パイレーツ 82勝80敗
- 4位:セントルイス・カージナルス 77勝85敗
- 5位:シンシナティ・レッズ 75勝87敗
ブルワーズとカブスの最終的なゲーム差は14。直接対決だけでなく、162試合を通した安定性でもブルワーズが上回った。
【2026年NLDSの真相】カブス対パドレスとブルワーズのポストシーズン
2026年のポストシーズンを理解するうえで、特に注意したいのがNLDSの対戦カードだ。
2026年のカブスとブルワーズがNLDSで直接対決したという情報は正しくない。実際の対戦経路は、両チームで大きく異なっていた。
カブスはワイルドカードシリーズでパドレスに敗退
カブスは9月29日から30日にかけて、サンディエゴ・パドレスとのワイルドカードシリーズに臨んだ。
しかし、初戦は0対8、2戦目も1対4で敗北。シリーズ0勝2敗となり、NLDS進出を逃した。
2026年のワイルドカードシリーズは2勝先取方式であり、カブスが第3戦でパドレスを破って突破したという経緯は存在しない。
ブルワーズはNLDSでパドレスを3勝1敗で撃破
一方、地区優勝を果たしたブルワーズはNLDSに進出。対戦相手はカブスではなく、パドレスだった。
シリーズ結果は次のとおり。
- 第1戦:ブルワーズ3対2パドレス
- 第2戦:ブルワーズ4対3パドレス
- 第3戦:パドレス4対3ブルワーズ
- 第4戦:ブルワーズ3対1パドレス
ブルワーズは3勝1敗でシリーズを突破した。接戦が続くなかでも、重要な場面で得点を奪い、投手陣が最後まで試合を支えた。
さらにNLCSではドジャースを4連勝で下し、ワールドシリーズへ進出。タンパベイ・レイズとのワールドシリーズも4勝1敗で制し、10月28日に球団史上初のワールドシリーズ制覇を達成した。
では、カブス対ブルワーズのNLDSはいつだったのか。
実際に両チームがNLDSで激突したのは2025年だ。この年はブルワーズが3勝2敗でカブスを破り、シリーズを制した。
2025年にはカブスがワイルドカードシリーズでパドレスを下してNLDSに進出しており、2025年と2026年のポストシーズンの経緯が混同されやすい。
したがって、2026年のカブス対ブルワーズを振り返る場合、レギュラーシーズンの直接対決と、前年のNLDSを区別する必要がある。
【カブス対ブルワーズ歴代対戦成績】2027年以降の勝敗予想につながるポイント
カブスとブルワーズは、同じナ・リーグ中地区に所属する長年のライバルだ。シーズンを通じて何度も対戦するため、短期決戦だけでは見えないチームの特徴も浮かび上がる。
2026年終了時点の歴代対戦記録を集計したデータでは、レギュラーシーズンの通算成績はカブス230勝239敗。ポストシーズンはカブス2勝3敗となっている。
両者を合わせた通算成績は、カブス232勝242敗。歴史的にもブルワーズがわずかにリードしている。
2026年のチーム成績を比較すると、両チームの特徴はさらに明確になる。
- 得点数:カブス850点、ブルワーズ832点。
- 本塁打数:カブス220本、ブルワーズ154本。
- チームOPS:カブス.767、ブルワーズ.743。
- チーム防御率:ブルワーズ3.51、カブス4.12。
- 被失点:ブルワーズ618点、カブス703点。
- チームWHIP:ブルワーズ1.178、カブス1.260。
- セーブ数:ブルワーズ55、カブス36。
- 盗塁数:ブルワーズ162、カブス114。
ここで注目すべきなのは、カブスの方が総得点と本塁打数で上回っている点だ。
つまり、2026年のブルワーズの強さは、単純な打撃力の差では説明できない。むしろ投手陣が失点を抑え、走塁で相手にプレッシャーを与え、接戦をものにする能力が優れていた。
2027年以降の直接対決を予想する場合も、次の3点が判断基準になる。
第一に、カブスの投手陣がどこまで改善するか。 2026年のチーム防御率4.12はブルワーズの3.51を大きく上回った。先発投手が試合を作り、救援陣がリードを守れるようになれば、打線の強みを勝利につなげやすくなる。
第二に、ブルワーズの投手力と機動力が維持されるか。 ミジオロウスキーを中心とした先発陣に加え、救援陣の安定性と盗塁を絡めた攻撃が続くなら、ブルワーズは引き続き優位に立つ可能性が高い。
第三に、鈴木誠也とクロウ=アームストロングの得点力を生かせるか。 カブスは2026年に220本塁打を記録した。長打力を持つ選手が多いことは、短期決戦でも大きな武器になる。
2026年の実績を基準にすれば、投手力と直接対決の結果からブルワーズを優位と評価するのが自然だ。ただし、翌年の勝敗は先発ローテーション、選手の健康状態、補強や移籍によって変化する。
単純な本塁打数やスター選手の知名度だけで判断せず、投手陣の防御率や救援陣の成績まで確認することが、両チームの力関係を正確に見極めるポイントになる。
【カブス対ブルワーズ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年のカブス対ブルワーズは何勝何敗でしたか?
A1:レギュラーシーズン13試合でブルワーズが9勝4敗でした。9月7日から9日までの最終3連戦もブルワーズが3連勝しています。
Q2:2026年のNLDSでカブスとブルワーズは対戦しましたか?
A2:対戦していません。カブスはワイルドカードシリーズでパドレスに0勝2敗で敗退し、ブルワーズはNLDSでパドレスを3勝1敗で下しました。両チームがNLDSで対戦したのは2025年です。
Q3:鈴木誠也の2026年シーズンの打撃成績は?
A3:レギュラーシーズンは545打数147安打、打率.270、26本塁打、86打点、出塁率.368、OPS.841でした。カブスの中心打者として安定した成績を残しています。
2026年のカブス対ブルワーズは、レギュラーシーズンの直接対決でブルワーズが9勝4敗と勝ち越した。地区優勝争いでもブルワーズが103勝59敗で4連覇を達成し、カブスとの差は14ゲームに広がった。
鈴木誠也やクロウ=アームストロングを擁するカブスは、打撃面ではリーグ屈指の破壊力を示した。しかし、投手陣の防御率や被失点、救援陣の成績ではブルワーズが上回った。
ミジオロウスキーの15勝目は地区優勝を決定づける象徴的な出来事となり、その後のポストシーズンでもブルワーズは勢いを維持。NLDS、NLCSを突破し、10月28日には球団史上初のワールドシリーズ優勝を成し遂げた。
【プロの結論】2026年の両チームの差を理解するうえで最も重要なのは、打撃力と勝利を生み出す総合力を分けて考えることだ。カブスは本塁打と総得点で優れていたが、ブルワーズは投手力、救援陣、走塁、接戦での勝負強さを組み合わせて結果を残した。
2027年以降もこの中地区ライバル対決は注目カードとなる。カブスが投手陣を立て直して再び地区優勝争いに加わるのか、それともブルワーズが王者として支配力を維持するのか。次の直接対決では、鈴木誠也らの打撃だけでなく、先発投手とブルペンの出来にも注目したい。
主な情報確認先: MLB公式の試合記録・選手成績・ポストシーズン記録、AP通信、Reuters、Baseball-Referenceの2026年チーム統計および対戦記録。