2026年のナ・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS)は、ミルウォーキー・ブルワーズがロサンゼルス・ドジャースを4勝0敗でスイープし、ワールドシリーズ進出を決めた。2024年、2025年とワールドシリーズを連覇していたドジャースにとっては、3連覇を目前にして立ちはだかった痛恨の敗退だった。
シリーズ最終戦では、大谷翔平が116打席ぶりと報じられた本塁打を3ランで記録。2回に一時4点のリードを奪ったものの、ブルワーズが4点差をひっくり返して6対4で逆転勝利した。なぜドジャースは4連敗を喫したのか。全試合の結果、日本時間の日程、大谷の一発、ブルワーズの逆転力、両チームのシーズン成績から2026年NLCSの全貌を振り返る。
【2026年最新速報】ドジャース対ブルワーズは4連勝で決着!最終結果は?

2026年のNLCSは、ブルワーズがドジャースを4勝0敗で破る結果となった。MLB公式の2026年ポストシーズン記録でも、ミルウォーキーの4連勝が確定している。
今回の対戦は、前年のNLCSに続く再戦だった。2025年はドジャースがブルワーズを4勝0敗で下していたが、2026年は立場が完全に逆転。ブルワーズが前年の雪辱を果たすだけでなく、同じ相手に翌年のポストシーズンでスイープを返すという歴史的な結果を残した。
最終戦となった第4戦は、ドジャースタジアムで開催された。大谷の3ランでドジャースが4対0とリードしたものの、ブルワーズは4回に2点、5回に2点を返して同点。6回にはギャレット・ミッチェルの本塁打で勝ち越し、9回にはデビッド・ハミルトンが追加点を挙げた。
試合はブルワーズが6対4で勝利。ジャクソン・チョウリオが最後の打球を捕球し、チームのナ・リーグ優勝が決まった。
これにより、ブルワーズは1982年以来44年ぶりのワールドシリーズ進出を達成。ドジャースは2年連続の王者として臨んだ2026年シーズンを、リーグ優勝決定シリーズで終えることになった。
【全試合一覧】ドジャース対ブルワーズの日程・結果を日本時間で整理
2026年のNLCSは、現地時間10月11日に開幕した。日本時間では10月12日から試合が行われ、ミルウォーキーでの2試合を終えた後、ロサンゼルスへ移動する日程だった。
ナ・リーグ第1シードのブルワーズが最初の2試合をホームで戦い、第3〜5戦はドジャースの本拠地、第6・7戦は必要に応じて再びミルウォーキーで開催する予定だった。しかし、ブルワーズが4連勝したため、第5戦以降は行われていない。
| 試合 | 日本時間 | 開催地 | 最終スコア |
|---|---|---|---|
| 第1戦 | 10月12日 9:00 | ミルウォーキー | ブルワーズ 2-1 ドジャース |
| 第2戦 | 10月13日 6:00 | ミルウォーキー | ブルワーズ 7-4 ドジャース |
| 第3戦 | 10月15日 9:00 | ロサンゼルス | ブルワーズ 6-2 ドジャース |
| 第4戦 | 10月16日 9:00 | ロサンゼルス | ブルワーズ 6-4 ドジャース |
※時刻は米国現地の試合開始予定時刻を日本時間に換算したもの。第4戦はMLBが開始時刻を当初の予定から1時間前倒しし、現地午後5時(日本時間16日午前9時)に変更した。
日本のファンにとって特に重要だったのは、第2戦が午前6時、第3・4戦が午前9時開始だったことだ。第4戦は当初の予定から変更されたため、現地の試合日程を確認していたファンにも注意が必要な一戦となった。
ドジャース対ブルワーズは何勝で勝ち?7戦4勝制の仕組みNLCSは最大7試合の4戦先勝方式で行われる。先に4勝したチームがナ・リーグ王者となり、ワールドシリーズへの出場権を獲得する。
つまり、4勝すれば残りの試合は開催されない。ブルワーズは最初の4試合をすべて勝利したため、ドジャースが第5戦以降で巻き返す機会はなくなった。
2026年10月13日の第2戦終了時点ではブルワーズが2勝0敗。ブルワーズはあと2勝、ドジャースはシリーズを逆転するために残り4試合をすべて勝つ必要があった。
ところが、第3戦、第4戦もブルワーズが勝利。ドジャースにとっては、ホームに戻ってからも流れを変えられなかったことが大きな痛手となった。
【大谷翔平116打席ぶりの3ラン】劇的な一発でも逆転負けした第4戦
2026年NLCSを象徴する場面として、多くのファンの記憶に残るのが大谷翔平の3ランホームランだ。
第4戦、ドジャースはシリーズ敗退の危機に立たされていた。デーブ・ロバーツ監督は大谷を1番・指名打者に戻し、攻撃の起点として起用。2回、元チームメートのダスティン・メイが投じたカッターを捉え、右中間方向へ大きな打球を放った。
この一発は8月18日以来の本塁打で、MLB公式記事では115打席連続で本塁打がなかった記録を断ち切った一打と説明されている。日本では116打席ぶりのホームランとして報じられた。
3ランによってドジャースは4対0とリード。ドジャースタジアムの観客も、シリーズを第5戦につなげる可能性を強く感じさせられる展開となった。
大谷の一発が試合を決められなかった理由しかし、ブルワーズは動じなかった。
4回にはウィリアム・コントレラスとジェイク・バウアーズの連続二塁打で2点を返す。5回にはハミルトンの適時打とバウアーズの押し出し四球で同点に追いついた。
6回にはミッチェルがタナー・スコットから勝ち越し本塁打を放ち、試合の主導権を奪取。9回にはハミルトンがエドウィン・ディアスから追加の本塁打を放ち、6対4とした。
大谷の最終成績は4打数1安打、1本塁打、3打点、3三振。数字だけを見れば重要な結果を残したものの、チーム全体の勝利には結びつかなかった。
特に重要だったのが7回裏だ。ドジャースはアンディ・パヘスの二塁打などで反撃の好機をつくり、同点の走者を三塁に置いて1死で大谷に打席が回った。しかし、大谷はアーロン・アシュビーの前に空振り三振。続くムーキー・ベッツも凡退し、同点の機会を逃した。
MLB公式の試合レポートでは、この7回の打席が大谷の本塁打とは対照的な場面として取り上げられている。
大谷は2026年シーズン、右上腕部や左膝の不調にも苦しみ、投手としての登板も7月3日を最後に実現しなかった。9月には2026年中の再登板を見送ることが球団から発表されている。
一発を放つパワーは残っていた。しかし、シリーズを通してコンディションと打撃のタイミングに課題を抱えたことも、ドジャースにとって無視できない要素だった。
【ブルワーズ4連勝の理由】救援陣と粘り強い打線がドジャースを圧倒
ブルワーズの勝利を単なる相手の不調だけで説明することはできない。2026年のチームには、レギュラーシーズンから積み重ねてきた勝ち方があった。
1.先発投手だけに依存しない救援陣の強さ今回のシリーズで特に際立ったのが、ブルワーズのブルペンだった。
第1戦では接戦を守り切り、第2戦では複数の救援投手が登板してドジャースの反撃を抑えた。MLB公式の試合分析によると、第2戦では救援陣が5イニングをパーフェクトに抑える歴史的な投球を見せている。
加えて、NLCSの4試合では、すべて救援投手に勝利投手が記録された。7戦4勝制のシリーズをスイープしながら、4試合すべてで救援投手が勝利投手となるのは、ポストシーズン史上初の記録だった。
先発投手が相手打線を完全に抑え込めなくても、救援陣が試合を立て直せる。この投手運用の柔軟さが、ブルワーズの大きな武器となった。
2.ジェイク・バウアーズの粘り強い打席攻撃面ではジェイク・バウアーズがシリーズの中心人物となった。
第2戦では、山本由伸を相手に12球を投げさせる粘り強い打席を展開。7分以上に及ぶ勝負の末に四球を選び、その後のクリスチャン・イエリッチの勝ち越し打につなげた。
第3戦でも、バウアーズはブレイク・スネルに対して11球を投げさせた末、勝ち越しの2ランホームランを記録。続く打者のミッチェルも本塁打を放ち、ブルワーズは一気にリードを広げた。
第4戦でも4回の2点適時二塁打、5回の押し出し四球で得点に貢献。4試合すべてで安打を記録し、シリーズ合計6打点を挙げた。
その活躍が評価され、バウアーズは2026年NLCSのMVPに選出された。6打点はブルワーズのポストシーズン球団記録に並ぶ数字だった。
3.ビハインドでも攻撃の手を緩めない姿勢ブルワーズのもう一つの特徴は、先制されたりリードを奪われたりしても攻撃を継続できることだった。
第2戦ではドジャースが3度リードを奪ったが、そのたびにブルワーズが同じイニングの裏に反撃。第4戦では4点差を逆転した。
MLB公式によると、ブルワーズは2026年のポストシーズン序盤8試合で6度の逆転勝利を記録。第4戦の4点差からの逆転は、リーグ優勝決定シリーズを決める試合として史上最大タイの逆転劇だった。
一発で試合を動かすだけでなく、四球、進塁打、適時打、長打を組み合わせて少しずつ点差を縮める。こうした攻撃の積み重ねが、ドジャースの投手陣に継続的な負担を与えた。
【ドジャース4連敗・敗退の経緯】勝負を分けた4つの試合展開
ドジャースは2026年レギュラーシーズンで100勝を記録した強豪だった。それでもNLCSでは4試合すべてを落とした。各試合を振り返ると、ブルワーズの勝負強さとドジャースの投手運用、攻撃のつながりに課題が表れていた。
第1戦:2対1の接戦を落とす第1戦では大谷が四球で出塁し、アンディ・パヘスの適時打でドジャースが先制した。2回には満塁の好機もつくったが、キケ・ヘルナンデスが併殺打に倒れて追加点を奪えなかった。
ブルワーズは4回にブライス・トゥラングの本塁打で同点とし、5回には四球と送りバントで走者を進めた後、ルイス・ララの適時打で勝ち越した。
最終的に2対1。ドジャースは序盤の好機を生かせず、初戦を落とした。
第2戦:山本由伸が早期降板、3度のリードも守れず第2戦は7対4でブルワーズが勝利。ドジャースは試合中に3度リードを奪ったものの、そのたびにブルワーズが反撃した。
特に大きかったのが、山本由伸の早期降板だ。バウアーズの粘り強い打席やイエリッチの勝ち越し打などで攻め込まれ、山本はポストシーズン自己最短となる8アウトで降板した。
ドジャースは5回に再びリードしたが、ウィリアム・コントレラスの本塁打などで逆転を許す。2連敗でロサンゼルスへ移動することになった。
第3戦:バウアーズとミッチェルの連続本塁打第3戦は6対2。ブルワーズは初回、チョウリオがスネルから先頭打者本塁打を放ち、試合開始直後に先制した。
ドジャースは6回にウィル・スミスの2点適時二塁打で反撃したものの、7回にバウアーズが11球目を本塁打にし、勝ち越しに成功。さらにミッチェルも本塁打を放った。
これでシリーズは3勝0敗。ドジャースはあと1敗で敗退という状況に追い込まれた。
第4戦:大谷の3ランを逆転され、3連覇の夢が消滅第4戦は、大谷の3ランによってドジャースが4対0と先行した。しかし、ブルワーズは中盤に4点を返して同点とし、6回のミッチェルの本塁打で勝ち越した。
ドジャースは終盤に同点の機会を迎えたものの、7回の大谷の三振などで追いつけず、9回にはハミルトンの本塁打で追加点を許した。
6対4で試合終了。ドジャースは4連敗となり、2026年のポストシーズンから姿を消した。
ロバーツ監督は試合後、ブルワーズに守備、投球、打撃のあらゆる面で上回られたという趣旨の評価を示した。個々の選手の能力だけではなく、チーム全体の完成度が結果に反映されたシリーズだった。
【シーズン成績と直接対決】103勝ブルワーズが示した実力
ブルワーズの4連勝は、偶然の勢いだけで生まれたものではない。レギュラーシーズンの成績を見ると、ミルウォーキーがナ・リーグ最高の勝率を残したことが分かる。
2026年の両チームのレギュラーシーズン成績は次のとおりだ。
- ブルワーズ:103勝59敗、勝率.636
- ドジャース:100勝62敗、勝率.617
ブルワーズは球団史上初の100勝超えを達成し、ナ・リーグ第1シードを獲得。ドジャースも100勝を記録しており、NLCSは実力の拮抗した強豪同士の対戦だった。
2026年レギュラーシーズンの直接対決はブルワーズが4勝3敗ミルウォーキー・ブルワーズ対ロサンゼルス・ドジャースの2026年レギュラーシーズンの直接対決は、ブルワーズが4勝3敗で勝ち越した。
5月22〜24日のミルウォーキーでの3連戦ではドジャースが2勝1敗。8月13〜16日のロサンゼルスでの4連戦ではブルワーズが3勝1敗だった。
つまり、シーズン中からブルワーズはドジャースに対して互角以上の戦いを展開していた。NLCSでの4連勝は、レギュラーシーズンから見られた対戦相性をさらに強く印象づける結果となった。
前年の雪辱から球団初のワールドシリーズ制覇へ2025年のNLCSではドジャースがブルワーズを4勝0敗で下していた。2026年はその逆の結果となり、ブルワーズが歴史的なスイープを達成した。
加えて、ブルワーズはNLCSを制しただけでは終わらなかった。2026年10月29日、タンパベイ・レイズとのワールドシリーズ第5戦を制し、シリーズ4勝1敗で球団史上初のワールドシリーズ制覇を達成した。
44年ぶりのワールドシリーズ進出に続く、球団初の世界一。103勝を挙げたレギュラーシーズンの実力を、ポストシーズンでも発揮したシーズンとなった。
【ドジャース対ブルワーズ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年のドジャース対ブルワーズのNLCSは何勝で決着した?
A1:ブルワーズが4勝0敗で勝利した。NLCSは7戦4勝制のため、先に4勝したブルワーズがナ・リーグ優勝とワールドシリーズ進出を決めた。
Q2:大谷翔平の116打席ぶりのホームランは何戦で出た?
A2:第4戦の2回に飛び出した3ランホームランだ。大谷の一発でドジャースは4対0とリードしたが、ブルワーズが6対4で逆転勝利した。
Q3:ブルワーズがドジャースに4連勝できた最大の理由は?
A3:救援投手陣の安定感、ジェイク・バウアーズを中心とした粘り強い打撃、そしてビハインドから試合をひっくり返す攻撃力が挙げられる。4試合すべてで救援投手が勝利投手となったことも、シリーズを象徴する記録だ。
2026年のドジャース対ブルワーズは、ブルワーズが4勝0敗で制した。大谷翔平の116打席ぶりの3ランという印象的な場面がありながら、ドジャースは4連敗。ワールドシリーズ3連覇の目標はNLCSで途絶えた。
勝敗を分けたのは、単純な本塁打数やレギュラーシーズンの勝利数ではない。ブルワーズは救援陣の層の厚さ、長い打席で投手に負担をかける攻撃、得点機を逃さない勝負強さを発揮した。
一方、ドジャースは先発投手の早期降板、リードを守れない展開、得点機での決定力不足が重なった。スター選手の一発だけでは、7戦4勝制のシリーズを勝ち抜けないことを示す結果でもあった。
そしてブルワーズは、NLCSの勝利を球団初のワールドシリーズ制覇につなげた。2026年のMLBを振り返るうえで、103勝の強豪が前年の雪辱を果たし、ついに頂点に立ったこのシリーズは、長く記憶される対決となりそうだ。
今後の両チームを評価する際には、レギュラーシーズンの勝率だけでなく、救援陣の安定性、接戦での得点力、主力選手のコンディション、そして劣勢から試合を立て直す能力にも注目したい。
主な根拠資料: MLB公式2026年ポストシーズン記録、MLB公式の各NLCS試合レポート、MLB公式の大谷翔平に関する試合記事、ジェイク・バウアーズのNLCS MVP発表、MLB公式日程変更告知、2026年シーズン成績資料。