佐藤圭汰を語るうえで、トラック競技の記録と並んで外せないのが大学駅伝での活躍だ。
駒澤大学では、出雲駅伝、全日本大学駅伝、箱根駅伝という大学三大駅伝に出場。特に箱根駅伝では、大学3年時と4年時に歴史的な走りを見せた。
2025年箱根駅伝:7区で1時間00分43秒2025年1月3日の第101回箱根駅伝では、復路7区を担当した。
記録は1時間00分43秒。従来の区間記録1時間01分40秒を大幅に更新した。
この走りは、約10か月ぶりの実戦復帰レースでの快挙でもあった。故障による長期離脱を経て、いきなり区間新記録を樹立したことで大きな注目を集めた。
2026年箱根駅伝:10区でも区間新記録さらに2026年1月3日の第102回箱根駅伝では、最終10区を担当。
23kmのコースを1時間07分31秒で走り、再び区間新記録を樹立した。
東京箱根間往復大学駅伝競走の公式記録にも、2025年の7区と2026年の10区の両方で区間1位と記録されている。
大学生活の最後を飾るレースで、長距離ランナーとしての実力を改めて示した。
この2つの区間記録は、佐藤の競技特性を考えるうえでも興味深い。
1500mや5000mで培ったスピードを、20kmを超える駅伝の距離でも発揮できることが強みだ。短距離寄りのスピードだけでも、長距離の持久力だけでも成立しない駅伝で、両方の能力を生かした結果といえる。
また、2025年5月のアジア陸上競技選手権大会では男子5000mに出場し、13分26秒77で4位に入った。学生駅伝にとどまらず、国際大会でも経験を積んでいた。
【2026年最新】Swoosh TC所属でアメリカを拠点に活動

2026年の佐藤圭汰にとって最大の変化は、駒澤大学卒業後の進路だ。
多くの大学長距離選手は、卒業後に実業団の駅伝チームへ進む。しかし佐藤は、そうした一般的な進路とは異なる選択をした。
2026年3月に駒澤大学を卒業。その後、米国へ渡り、ナイキが創設したランニングクラブ「Swoosh TC」への所属を公表した。
2026年4月4日の日刊スポーツの報道では、本人がInstagramのプロフィールを更新し、Swoosh TC所属を明らかにしたことが伝えられている。
Swoosh TCとはどんなチーム?Swoosh TCは、ナイキが関わる米国のトレーニングクラブだ。
佐藤はアリゾナ州フラッグスタッフを拠点とし、マイク・スミスコーチの指導を受けている。
佐藤のオフィシャルサイトでも、大学卒業後に実業団駅伝チームへ進むのではなく、トラック競技で世界的な成功を目指す道を選んだことが紹介されている。
これは単なる所属先の変更ではない。競技人生の重点を、大学駅伝中心の活動から世界のトラックレースへ移す選択だ。
2026年の主な競技結果渡米後の2026年は、1500mを中心にレースへ出場している。
特に注目したいのが、日本選手権での苦戦と、その後の自己記録更新だ。
- 6月:日本選手権1500m
予選2組7位、3分38秒30。決勝進出はならなかった。
- 9月13日:ニューバランス・フィフスアベニューマイル
3分53秒9を記録。日本選手としての最速水準の走りを見せた。
- 9月26日:日体大長距離競技会
1500mで3分36秒49をマークし、自己ベストを更新。日本歴代3位に入った。
6月の日本選手権では結果を残せなかったが、9月には高校時代の自己記録を約5年ぶりに更新した。海外での新しい練習環境に適応しながら、競技力を伸ばしていることを示す結果だ。
なお、1マイルの3分53秒9は下り勾配のある一方向コースでの記録であり、公認の日本記録とは区別する必要がある。
佐藤圭汰のInstagramは?佐藤圭汰はInstagramでも競技活動を発信している。
アカウント名は@satokei_1722。プロフィールには、次のような所属経歴が示されている。
「洛南→駒澤→Swoosh TC」
日本と米国を行き来する競技生活や、ナイキとの関わりを知るうえでも参考になる公式発信の場だ。
【記録の真相】高校日本記録とU20日本記録は現在も保持している?
佐藤圭汰の記録を調べる際、特に注意したいのが「過去に樹立した記録」と「2026年現在の日本記録保持状況」の違いだ。
佐藤は5000mと10000mのU20日本記録を更新した選手だが、2026年現在も両方の記録を保持しているわけではない。
日本陸上競技連盟が公表するU20日本記録一覧(2026年10月21日現在)を見ると、後続選手による更新が確認できる。
2026年時点での記録の整理| 種目 | 佐藤圭汰の記録 | 記録の位置づけ |
|---|---|---|
| 1500m | 3分37秒18 | 2026年もU20日本記録 |
| 1500m自己ベスト | 3分36秒49 | 2026年更新、日本歴代3位 |
| 3000m | 7分50秒81 | 2021年の高校最高記録 |
| 5000m | 13分31秒19 | 2021年の高校日本記録 |
| 5000m U20 | 13分22秒91 | 2022年樹立。2026年に更新される |
| 10000m U20 | 27分28秒50 | 2023年樹立。2024年に更新される |
| 3000m室内 | 7分42秒56 | 室内日本記録 |
| 5000m室内 | 13分09秒45 | 室内日本記録 |
佐藤が2022年5月4日に樹立した13分22秒91は、当時のU20日本記録だった。
しかし、2026年5月4日のゴールデンゲームズinのべおかで、増子陽太が13分20秒35を記録。佐藤の記録を上回った。
したがって、佐藤は5000mのU20日本記録を樹立した選手ではあるものの、2026年10月時点の記録保持者ではない。
10000mのU20日本記録も更新済み10000mについても同様だ。
2023年11月25日に佐藤が記録した27分28秒50は、当時のU20日本記録だった。
その後、2024年5月3日に前田和摩が27分21秒52をマークし、記録を更新している。
佐藤の27分28秒50は、初めて走った10000mで樹立した記録という点でも価値が高いが、現在のU20日本記録とは区別して理解したい。
1500mのU20日本記録は現在も保持一方、1500mの3分37秒18は2026年10月21日時点の日本陸連公式記録一覧にも掲載されている。
2026年に佐藤自身が3分36秒49まで自己記録を伸ばしたが、この記録は22歳になってからのものだ。U20の年齢区分で樹立した記録とは別に扱われる。
また、3000mの7分50秒81も高校時代の重要な記録だが、U20日本記録と同一視してはいけない。2026年のU20日本記録は7分48秒49となっている。
このように記録を整理すると、佐藤の実績は決して過去のものになっていない。高校時代の記録、大学時代のU20記録、現在のシニアカテゴリーでの自己ベストを分けて見ることが、正確な評価につながる。
【佐藤圭汰】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:佐藤圭汰は現在どこのチームに所属していますか?
A1:2026年現在、米国のナイキ・Swoosh TCに所属している。アリゾナ州フラッグスタッフを拠点に、マイク・スミスコーチの指導を受けている。
Q2:佐藤圭汰の1500m・3000mの自己ベストは?
A2:1500mは2026年9月26日に記録した3分36秒49。3000mは室内で7分42秒56を記録しており、室内日本記録として紹介されている。高校時代の3000mは7分50秒81で、高校最高記録を樹立した。
Q3:5000mと10000mのU20日本記録は現在も保持していますか?
A3:現在は保持していない。5000mの13分22秒91は2026年5月に増子陽太の13分20秒35に、10000mの27分28秒50は2024年5月に前田和摩の27分21秒52に更新された。いずれも佐藤が当時のU20日本記録を樹立した実績である。
Q4:佐藤圭汰はなぜ駒澤大学卒業後にアメリカへ渡ったのですか?
A4:大学卒業後は実業団駅伝チームではなく、世界のトラック競技で活躍することを目指す道を選んだ。米国のSwoosh TCで国際的なレベルの選手と練習し、競技力を高めることが活動の目的となっている。
Q5:佐藤圭汰のInstagramアカウントは?
A5:本人のアカウントとして紹介されているのは「@satokei_1722」。プロフィールには洛南高校、駒澤大学、Swoosh TCの経歴が記載されている。
佐藤圭汰の競技人生を振り返ると、洛南高校での高校記録樹立、駒澤大学でのU20日本記録更新、大学駅伝での区間新記録という、明確な成長の段階が見えてくる。
2026年は、実業団駅伝チームに進まず、米国のSwoosh TCを選んだことで新しい挑戦が始まった。
特に注目すべきポイントは次の3つだ。
1. 複数種目に対応する競技力:1500mから10000mまで実績を残し、室内種目でも日本記録を持つ。
2. 駅伝で証明した持久力と勝負強さ:箱根駅伝の7区・10区で区間新記録を樹立した。
3. 海外を拠点にした新しい挑戦:Swoosh TCでの活動を通じて、世界のトラック競技を目指している。
2026年9月には1500mで3分36秒49の自己ベストを更新した。高校時代に築いたスピードを、大学卒業後も伸ばしている点は見逃せない。
【プロの結論】
佐藤圭汰を評価する際は、過去の高校記録やU20日本記録の数だけを見るのではなく、現在の自己ベスト、国際大会での成績、競技環境の変化を合わせて考える必要がある。
特に2026年のSwoosh TC入りは、駅伝で実績を残した選手が世界のトラック競技へ軸足を移すキャリア選択として興味深い。
今後の注目点は、1500mでのさらなる記録更新に加え、3000m・5000mでどこまで国際的な競争力を高められるかだ。
箱根駅伝のスターから、世界のトラックで勝負するランナーへ。 佐藤圭汰の2026年は、その転換点として記憶されるシーズンになりそうだ。