あのちゃんのグラビアを調べると、写真集『ANOther』『pegasus02』『あの写真集 あの在処』という3作品にたどり着く。いずれも一般的なグラビアアイドルの写真集とは少し異なり、写真家の作家性や撮影場所、あの自身の独特な存在感を重視したビジュアル作品だ。
2019年のファースト写真集から2024年の『あの在処』まで、撮影を担当したのは川島小鳥と松岡一哲。さらに2026年にはファッション誌『sweet』の増刊号で表紙を飾るなど、雑誌でのビジュアル展開も続いている。写真集と雑誌グラビアを区別しながら、刊行歴、撮影者、作品の見どころ、最新情報を整理する。
【あのちゃんグラビア】実態は水着中心ではなく写真家主導のビジュアル表現

あのちゃんのグラビアを理解するうえで、最初に押さえたいのが、一般的なグラビアアイドルの作品とは方向性が異なるという点だ。
あのは、アイドルグループ「ゆるめるモ!」のメンバーとして活動した後、ソロアーティスト「ano」として音楽活動を展開。2022年にはメジャーデビューを果たし、音楽だけでなく、テレビ、映画、モデル、声優など幅広い分野で活動している。
そのため、写真集でも単純なビジュアルの美しさだけではなく、衣装、表情、風景、構図を通じて人物像を表現することに重点が置かれている。
例えば、2019年の『ANOther』では制服、浴衣、レオタードなど多彩な衣装を着用。鹿児島県指宿市とカンボジアという対照的なロケーションを使い分けている。
一方、2024年の『あの在処』では新潟県佐渡島の自然を背景に、全19着の衣装で撮影。海や島の風景と人物の表情を組み合わせた作品になっている。
つまり、あのちゃんグラビアの特徴は、露出の多さだけで評価するのではなく、写真家がどのような世界観を構築し、被写体の個性をどう写し出したかにある。
【2019〜2024年】あのちゃん歴代写真集3作品の刊行歴を比較
あのちゃんの写真集を時系列で並べると、2019年から2024年までに大きく3つの作品が刊行されている。出版社や撮影者、判型、ページ数を比較すると、それぞれの方向性の違いが見えてくる。
| 作品・発売日 | 出版社・撮影者 | 仕様・特徴 |
|---|---|---|
| ANOther 2019年3月6日 |
集英社 川島小鳥・松岡一哲 |
B5判・128ページ 指宿とカンボジアの2部構成 税込2,640円 |
| pegasus02 2021年9月4日 |
アルファオメガ・ソサイエティ 松岡一哲 |
B4判・96ページ 全カットフィルム撮影 税込3,520円 |
| あの写真集 あの在処 2024年9月4日 |
小学館 川島小鳥 |
B5判・144ページ 佐渡島ロケ・全19着 税込3,520円 |
※価格は発売時の税込定価。書誌情報は集英社、小学館、国立国会図書館および各作品の刊行情報に基づく。
この3作品は、単純にページ数や価格だけで優劣をつけられるものではない。写真家の違いに加え、撮影環境や作品の構成そのものが異なっているからだ。
特に注目したいのは、2019年の『ANOther』と2024年の『あの在処』が、どちらも川島小鳥による撮影を含んでいること。5年の時間を隔てた2作品を比較すると、あのの活動領域が広がった時期のビジュアル表現を追うことができる。
また、2019年の『ANOther』には、未掲載カットを使用したデジタル限定版「指宿編」「カンボジア編」も存在する。これは別々の新作紙写真集ではなく、オリジナル作品の撮影素材を再構成したデジタル作品だ。集英社の週プレ グラジャパ!でも2冊の同時リリースが案内されている。
【ANOther】川島小鳥と松岡一哲が描いた2019年のあの
『ANOther』は、2019年3月6日に集英社から発売された、あののファースト写真集だ。B5判128ページで、川島小鳥と松岡一哲という2人の写真家が参加している。
この作品の最大の特徴は、単に2人の写真家が撮影したというだけではない。指宿編とカンボジア編をそれぞれ独立した世界観として構成し、両A面・両開き仕様にしている点にある。
川島小鳥が担当した指宿編は、鹿児島県指宿市を舞台にした日常的な空気感が特徴だ。レトロな商店街、砂風呂、湖などを背景に、制服や浴衣、レオタード姿のあのを撮影している。
川島小鳥の写真表現を知るうえでも興味深い構成だ。人物を過度に演出するのではなく、周囲の風景や自然な表情を含めて一つの写真世界を作っている。
対照的なのが、松岡一哲が担当したカンボジア編である。
集英社の作品紹介では、指宿の「日常」に対して、カンボジアは「非日常」の世界として説明されている。異国の風景を背景に、あのの大胆で自由な表情を引き出す構成だ。
さらに、通常の写真集とは異なり、指宿編を読み進めた後に本をひっくり返してカンボジア編へ進む両開き仕様も採用。レイアウト自体が作品の演出になっている。
あのちゃん写真集の原点を知りたい読者にとって、『ANOther』は外せない一冊だ。ゆるめるモ!時代のあのを記録した資料としても、2人の写真家の個性を比較できる作品としても価値がある。
【pegasus02】松岡一哲がB4フィルム撮影で表現した独特の世界
2021年9月4日に発売された『pegasus02 あの×松岡一哲』は、2019年の『ANOther』に続く、松岡一哲との本格的な写真作品だ。
出版社はアルファオメガ・ソサイエティ。国立国会図書館の書誌情報にも2021年刊行の記録があり、判型は約37センチの大型サイズ、書店の書誌情報ではB4判・96ページとされている。
『pegasus』は、1人の写真家が1人の女性を1冊まるごと撮り下ろす不定期刊行のフォトブックシリーズ。その第2号として、松岡一哲がミュージシャンとして活動するあのを撮影した。
特に注目すべきは、全カットがフィルム撮影という点だ。
デジタル写真のように撮影後の調整を前提とするのではなく、フィルムならではの質感や色の表現を生かした作品になっている。さらにB4という大きな判型によって、写真そのものの存在感を楽しめる。
作品のコンセプトは、現実とフィクションの境界を行き来するような、予測不能なあのの姿を捉えること。写真家が用意した状況の中で、あのがさまざまな表情やスタイルを見せる。
2021年8月19日付のTOKIONの記事では、発売を記念した写真展も紹介されている。東京・恵比寿のギャラリーKATAで2021年9月1日から5日まで開催され、9月3日にはあのの弾き語りライブとトークイベントも予定されていた。
写真集だけでなく、展示やライブを含めたプロジェクトとして展開されたことも、この作品の特徴だ。
『ANOther』のカンボジア編で松岡一哲の撮影を知った人なら、『pegasus02』では写真家の視点がさらに一冊全体へ広がっている点に注目したい。
【あの在処】小学館から5年ぶりに刊行された2024年の写真集
2024年9月4日に小学館から発売された『あの写真集 あの在処(ありか)』は、前作『ANOther』から約5年を経て刊行された写真集だ。
撮影を担当したのは川島小鳥。2015年に第40回木村伊兵衛写真賞を受賞した写真家で、あのとは公私ともに交流があることが小学館の公式発表でも紹介されている。
撮影場所は新潟県の佐渡島。ロケは2泊3日で行われ、衣装は全19着。発売日はあのの誕生日でもある9月4日に設定された。
作品の仕様はB5判144ページ、税込3,520円。3作品の中ではページ数が最も多く、あのの現在の姿を幅広く収録した写真集になっている。
最大の見どころは、佐渡島という自然豊かな場所を舞台に、あののさまざまな表情を捉えていることだ。
『ANOther』の指宿編と同じく、川島小鳥の撮影による風景と人物の関係性が作品の軸になっている。ただし、撮影対象となるあのは、すでにソロアーティストとして活動し、テレビや音楽シーンでも広く知られる存在へと変化している。
小学館の特設ページでは、佐渡島で撮影された写真や書影、試し読みなどが紹介されている。また、発売時には伊勢丹新宿店で写真展も開催された。
撮影中の手記には、5年前の川島小鳥との撮影を振り返る内容も登場する。過去の花火の記憶と、佐渡島での撮影を重ね合わせる記述は、単なる撮影記録以上の時間的なつながりを感じさせる。
2019年の『ANOther』と2024年の『あの在処』を並べて見ると、同じ写真家が撮影していても、被写体を取り巻く環境や表現の幅が変化していることが分かる。
【雑誌グラビアと2026年最新情報】写真集との違いはどこにある?
あのちゃんの写真作品を調べる際、写真集と雑誌グラビアを混同しないことも大切だ。
雑誌グラビアは、特定の号の企画やテーマに合わせて撮影されることが多い。一方、写真集は一冊を通じて世界観を構築するため、撮影場所や衣装、写真の順序などにより強い統一感が生まれる。
あのは2019年3月発売の『週刊プレイボーイ』2019年3月18日号で表紙を飾り、初グラビアが掲載された。これはファースト写真集『ANOther』の発売と連動した時期の展開でもある。
また、グラビアザテレビジョンでもあのの写真企画や公式写真販売が展開されてきた。2022年には公式写真販売のPart5、Part6の掲載案内が確認できる。
こうした雑誌企画は、写真集とは異なるタイミングであののビジュアルを楽しめる点が魅力だ。
2026年の最新動向として確認できるのが、『sweet』2026年11月号増刊への登場である。
あのの公式サイトは2026年10月9日発売の同誌増刊号で表紙を飾ることを告知。宝島社の公式ウェブメディア「sweet web」では、VALENTINO GARAVANIの新作を着用した、ファッション性の高いビジュアルストーリーとして紹介されている。
ここで押さえたいのは、これは新作写真集の発売ではなく、ファッション誌の表紙・ビジュアル企画だということ。2026年も写真を通じた表現活動は続いているが、雑誌への登場と写真集の刊行は別の情報として扱う必要がある。
2026年11月1日時点で、確認できる代表的な写真集は2019年、2021年、2024年の3作品。2025年以降の新作写真集については、今回確認できた公式発表では発売情報を確認できない。
なお、グラビアザテレビジョンの公式ショップには現在もあののプロフィールページがあるが、掲載されている写真集情報だけを見て2026年の新作発売状況を判断することはできない。
あのちゃんグラビア画像を探す場合は、集英社の週プレ グラジャパ!、小学館の『あの在処』特設ページ、各雑誌の公式ページなどを確認するのが確実だ。SNSや画像まとめサイトに掲載された画像は、撮影者や掲載媒体、著作権者が明確でない場合もあるため、公式の試し読みや正規の掲載写真を基準にするとよい。
【プロの結論】あのちゃん写真集3作品の比較・見どころと選び方
3作品を比較すると、それぞれ異なる魅力がある。どれから読むべきかは、あののどの時期を見たいのか、どの写真家の表現に興味があるのかによって変わる。
『ANOther』がおすすめなのは、あのの原点を知りたい人。
2人の写真家がそれぞれ異なる場所で撮影し、1冊の中で2つの世界を表現している。指宿とカンボジアの対比、両A面仕様という構成上の工夫が大きな見どころだ。
『pegasus02』がおすすめなのは、写真そのものの質感や作家性を楽しみたい人。
B4判の大型サイズと全カットフィルム撮影という仕様は、ほかの2作品とは明確に異なる。松岡一哲の写真表現をじっくり楽しみたい読者に向いている。
『あの在処』がおすすめなのは、2024年時点のあのを見たい人。
144ページというボリュームに加え、佐渡島での撮影、19着の衣装、川島小鳥との再タッグという要素がそろっている。2019年の作品との比較を楽しむのにも適している。
逆に、3作品すべてを一般的な水着中心のグラビア写真集だと考えて購入すると、期待との違いが生じる可能性がある。作品の中心にあるのは、写真家の個性やロケーション、あのの表情を含めたビジュアル表現だからだ。
編集者の視点から見ると、最も興味深いのは、川島小鳥と松岡一哲という異なる写真家が、同じ被写体を別々の方法で表現している点だ。単純な年代順の写真集ではなく、写真家の作風を比較することで作品の見え方も変わってくる。
【あのちゃんグラビア】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:あのちゃんの写真集は全部で何冊ありますか?
A1:代表的な単行本写真集は『ANOther』(2019年)、『pegasus02』(2021年)、『あの写真集 あの在処』(2024年)の3作品です。『ANOther』には指宿編とカンボジア編のデジタル限定版もありますが、これはオリジナル写真集の未掲載カットを使用した関連作品です。
Q2:あのちゃんの写真集を撮影した写真家は誰ですか?
A2:『ANOther』は川島小鳥と松岡一哲の2人、『pegasus02』は松岡一哲、『あの在処』は川島小鳥が担当しています。川島小鳥は2015年に木村伊兵衛写真賞を受賞した写真家です。
Q3:2026年にあのちゃんの新作写真集は発売されましたか?
A3:2026年11月1日時点で、今回確認できた公式情報には新作写真集の発売発表はありません。一方、2026年10月9日発売の『sweet』11月号増刊では表紙に登場しています。雑誌でのビジュアル企画と写真集の新刊情報は区別して確認する必要があります。
あのちゃんのグラビアを代表する写真集は、2019年の『ANOther』、2021年の『pegasus02』、2024年の『あの写真集 あの在処』の3作品だ。
川島小鳥は指宿や佐渡島の風景とあのの自然な表情を組み合わせ、松岡一哲はカンボジアでの撮影やフィルム写真を通じて、異なる世界観を作り上げてきた。
2026年は『sweet』11月号増刊への表紙登場もあり、雑誌でのファッションビジュアルにも注目が集まる。ただし、現時点で確認できる新作写真集の発売発表はなく、最後の代表的な写真集は2024年の『あの在処』となっている。
作品選びに迷ったら、あのの原点を知るなら『ANOther』、写真表現を楽しむなら『pegasus02』、現在に近い姿を知るなら『あの在処』という基準で選ぶとよい。
あのちゃんの写真集は、単に写真を眺めるだけでなく、写真家の視点と被写体の変化を読み解くことで、より深く楽しめる作品群だ。
編集・公開時の確認ポイント: 2026年の最新情報は2026年11月1日時点を基準にしています。刊行情報は集英社・小学館・国立国会図書館、雑誌情報は本人公式サイト・宝島社の情報を軸に整理しています。