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ブルガリア出身力士の歴代と現在|琴欧洲・碧山の実績と2026年の活動を徹底解説

早瀬 智也 早瀬 智也 • 更新: • 公開: • 読了約 15 分
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大相撲でブルガリア出身力士といえば、元大関・琴欧洲勝紀と元関脇・碧山亘右の2人が代表的な存在です。ヨーロッパ出身力士として初の幕内優勝を成し遂げた琴欧洲と、長年にわたって幕内で活躍した碧山。両者は異なる持ち味で日本の相撲界に足跡を残しました。

2026年11月現在、2人はともに現役を引退し、親方として日本相撲協会に所属しています。琴欧洲は鳴戸勝紀として鳴戸部屋を率い、碧山は岩友亘右として春日野部屋に所属。現役時代の最高位や優勝回数だけでなく、引退後の指導者としての役割にも注目が集まります。

【歴代】ブルガリア出身力士といえば琴欧洲・碧山!角界に残した足跡

ブルガリア出身力士

ブルガリア出身力士の歴史を振り返るうえで欠かせないのが、琴欧洲と碧山です。両者はブルガリアから日本へ渡り、大相撲の厳しい番付社会で実績を積み重ねました。

先に大きな成功を収めたのが琴欧洲です。ブルガリアのヴェリコ・タルノヴォ出身で、2002年11月場所に佐渡ヶ嶽部屋から初土俵を踏みました。身長202センチの恵まれた体格と右四つからの寄りを武器に、短期間で番付を上げています。

その後、琴欧洲に続いて注目されたのが、ブルガリアのヤンボル出身の碧山です。2009年7月場所に初土俵を踏み、春日野部屋に所属して幕内上位や三役で活躍しました。

2人の関係で注目したいのは、単に同じ国の出身というだけではありません。琴欧洲が先駆者として大関まで昇進した後、碧山も日本で長く相撲を続け、最終的には親方として角界に残りました。

ブルガリア出身力士の歩みは、外国出身力士が日本の相撲文化に入り、現役生活を経て指導者になるまでの一つの事例でもあります。

【琴欧洲勝紀の経歴】2006年大関昇進から2008年幕内初優勝まで

琴欧洲勝紀(ことおうしゅう・かつのり)は、1983年2月19日生まれ。ブルガリアのヴェリコ・タルノヴォ出身で、現役時代は佐渡ヶ嶽部屋に所属しました。

日本相撲協会の公式プロフィールによると、初土俵は2002年11月場所。2004年5月場所に新十両、同年9月場所に新入幕を果たし、2005年には三役へ昇進しています。

そして大きな転機となったのが、2006年1月場所の大関昇進です。初土俵からわずか3年余りで大関の地位に到達し、ブルガリア出身力士として歴史に残る存在となりました。

2008年5月場所は琴欧洲のキャリアを象徴する場所です。西大関として出場し、14勝1敗で幕内初優勝を達成しました。ヨーロッパ出身力士による初の幕内優勝という歴史的な記録でもあります。

日本相撲協会の記録では、琴欧洲の主な実績は次のとおりです。

  • 最高位:大関
  • 幕内最高優勝:1回
  • 殊勲賞:2回
  • 敢闘賞:3回
  • 生涯戦歴:537勝337敗63休
  • 幕内戦歴:466勝322敗63休
  • 大関在位:47場所

一方、順調な出世の裏では故障にも悩まされました。2013年11月場所で大関から陥落し、2014年3月場所では左肩の痛みなども重なって途中休場。気力と体力の限界を理由に現役引退を決断しました。

琴欧洲の評価を考える際、2008年の優勝だけでなく、47場所にわたって大関を務めた実績も見逃せません。長期間にわたり最高位に近い地位を維持したことが、彼の力士としての価値を裏付けています。

【碧山亘右の経歴】最高位は関脇!2024年9月場所で現役引退

碧山亘右(あおいやま・こうすけ)は1986年6月19日生まれ。ブルガリアのヤンボル出身で、現役時代は春日野部屋に所属しました。

2009年7月場所に初土俵を踏み、2011年7月場所に新十両、同年11月場所には新入幕を果たしています。2012年9月場所には新三役に昇進し、最終的な最高位は関脇となりました。

碧山の持ち味は、191センチ、181キロという大きな体格を生かした力強い相撲です。右四つからの寄りに加え、突き押しでも存在感を発揮。幕内で長期間にわたり活躍しました。

日本相撲協会の公式記録に掲載されている主な実績は以下のとおりです。

  • 最高位:関脇
  • 幕内最高優勝:0回
  • 敢闘賞:4回
  • 技能賞:1回
  • 金星:1個
  • 幕下優勝:1回
  • 生涯戦歴:613勝607敗35休
  • 幕内戦歴:504勝528敗33休

幕内在位は71場所。幕内優勝こそありませんでしたが、敢闘賞4回と技能賞1回を獲得しており、上位力士と渡り合った実力が記録に残っています。

引退の転機となったのは2024年9月場所です。東十両13枚目で5勝10敗に終わり、幕下への転落が避けられない状況となりました。報道では、以前からの左膝の故障に加えて右膝の負傷も重なり、現役続行が難しくなったと伝えられています。

2024年9月24日、日本相撲協会は理事会で碧山の引退と年寄「岩友」の襲名を承認しました。約15年間にわたる力士生活を終え、後進の育成に携わる新たな道へ進みました。

【徹底比較】琴欧洲と碧山の最高位・優勝回数・通算成績の違い

琴欧洲と碧山は同じブルガリア出身ですが、現役時代の実績には明確な違いがあります。日本相撲協会の公式力士プロフィールを基準に比較すると、琴欧洲は大関としての最高到達点、碧山は長期にわたる幕内での活躍が際立ちます。

比較項目 琴欧洲勝紀 碧山亘右
出身地 ブルガリア・ヴェリコ・タルノヴォ ブルガリア・ヤンボル
生年月日 1983年2月19日 1986年6月19日
所属部屋(現役時代) 佐渡ヶ嶽部屋 春日野部屋
初土俵 2002年11月場所 2009年7月場所
最高位 大関 関脇
幕内優勝 1回 0回
殊勲賞 2回 0回
敢闘賞 3回 4回
技能賞 0回 1回
金星 0個 1個
生涯戦歴 537勝337敗63休 613勝607敗35休
幕内戦歴 466勝322敗63休 504勝528敗33休
引退場所 2014年3月場所 2024年9月場所
引退後の年寄名 鳴戸 岩友
2026年現在の所属 鳴戸部屋・師匠 春日野部屋・部屋付き親方

比較すると、幕内最高優勝を達成した琴欧洲と、三賞や金星を積み重ねた碧山という違いが浮かび上がります。

琴欧洲は大関として47場所を務め、幕内優勝も経験しました。一方、碧山は幕内在位71場所という長いキャリアを持ち、通算勝利数では琴欧洲を上回っています。

ただし、通算勝利数だけで両者の実力を比較するのは適切ではありません。現役在位場所数が異なるためです。琴欧洲は最高位での実績、碧山は長期間にわたる幕内での継続的な活躍という、それぞれ異なる強みを持っていました。

ブルガリア出身力士の実績を評価するなら、最高位、幕内優勝、三賞、幕内在位場所数を分けて見ることが大切です。

【2026年現在】鳴戸親方・岩友親方の活動と所属部屋を解説

琴欧洲と碧山は引退後も日本相撲協会に残り、親方として活動しています。ただし、現在の立場と役割は異なります。

琴欧洲は鳴戸勝紀として鳴戸部屋を率いる

琴欧洲は2014年3月に引退した後、年寄として活動を開始しました。2015年2月には15代鳴戸を襲名し、2017年4月に佐渡ヶ嶽部屋から独立して鳴戸部屋を創設しています。

2026年現在の正式な年寄名は鳴戸勝紀。日本相撲協会の年寄プロフィールでも、元大関・琴欧洲であること、鳴戸部屋に所属していることが確認できます。

鳴戸部屋の公式サイトでは、伝統的な稽古に加え、ブルガリア国立スポーツ大学や日本体育大学で学んだ知識を指導に生かす方針が紹介されています。弟子一人ひとりの目標に寄り添い、幕内力士の育成を目指す姿勢も示されています。

2026年には、地方合宿や地域交流にも取り組んでいます。佐賀県唐津市は2026年10月26日更新の公式案内で、11月の九州場所に向けて鳴戸部屋が同市に宿舎を構えることを告知しました。

鳴戸親方は、現役時代に大関まで昇進した経験を次世代に伝える立場です。自身が達成できなかった横綱という目標も含め、力士の成長を支える指導者として活動を続けています。

碧山は岩友亘右として春日野部屋に所属

碧山は2024年9月24日に引退し、年寄「岩友」を襲名しました。現在の正式な年寄名は岩友亘右です。

日本相撲協会の年寄プロフィールでは、出身地はブルガリア・ヤンボル、所属部屋は春日野と記載されています。現役時代の最高位が関脇であったことも確認できます。

ここで注意したいのが、岩友親方は鳴戸親方のように独立した相撲部屋の師匠ではないという点です。2026年現在は春日野部屋に所属する部屋付き親方として後進を指導しています。

また、日本相撲協会が公表する2026年10月16日現在の職務分掌では、岩友親方は教習所の決まり手係を担当し、指導普及部・社会貢献部にも所属しています。

現役時代に培った経験を、若手力士への指導や相撲の普及に生かす立場へ移ったことが、現在の岩友親方の大きな役割です。

【帰化理由】琴欧洲と碧山が日本国籍を取得したのはなぜ?

ブルガリア出身力士について調べると、琴欧洲と碧山が日本国籍を取得していることに気づきます。これは単なる名前の変更や生活上の手続きではなく、引退後の親方としての活動と深く関係しています。

日本相撲協会の年寄名跡を襲名するには、日本国籍が必要です。そのため、外国出身力士が引退後も親方として協会に残り、後進の指導を続けるには、日本国籍の取得が重要な条件となります。

琴欧洲は2014年1月に日本国籍を取得

琴欧洲の日本国籍取得は、2014年1月7日付の官報で告示されました。2014年1月16日には報道各社も取得を伝えています。

当時の報道では、年寄名跡の襲名には日本国籍が必要であり、琴欧洲が引退後に親方として協会に残る資格を得たことが説明されています。

実際に琴欧洲は同年3月場所で現役を引退し、その後は親方として活動。2015年2月に鳴戸を襲名し、2017年には自らの部屋を創設しました。

碧山は2022年3月に日本国籍を取得

碧山は2022年3月、日本国籍を取得したことが官報で告示されました。当時の報道でも、年寄名跡を襲名して引退後に親方として協会に残るための資格を得たと説明されています。

取得から約2年半後の2024年9月に現役を引退し、岩友を襲名しました。

2人の取得時期を整理すると、琴欧洲は引退直前の2014年1月、碧山は現役生活の途中だった2022年3月です。取得時期には違いがありますが、共通するのは、引退後も日本相撲協会に残って指導者として活動できる道を確保したことです。

なお、日本国籍の取得は現役力士として土俵に上がるための一般的な必須条件ではありません。今回の2人の場合、重要なのは年寄名跡の襲名と親方としての活動に関係する制度上の要件だったという点です。

【ブルガリア出身力士】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:2026年現在、ブルガリア出身の現役力士はいますか?
A1:琴欧洲と碧山はともに現役を引退しています。琴欧洲は鳴戸親方、碧山は岩友親方として活動中です。少なくとも、この2人は現在の現役力士ではありません。

Q2:ブルガリア出身力士で最高位が最も高かったのは誰ですか?
A2:元大関の琴欧洲です。2006年1月場所に大関へ昇進し、2008年5月場所には幕内最高優勝を達成しました。碧山の最高位は関脇です。

Q3:琴欧洲と碧山が日本に帰化した理由は何ですか?
A3:大きな理由は、引退後に親方として日本相撲協会に残るためです。年寄名跡の襲名には日本国籍が必要で、琴欧洲は2014年1月、碧山は2022年3月に日本国籍を取得しました。

Q4:琴欧洲と碧山は同じ相撲部屋で指導していますか?
A4:異なります。琴欧洲は鳴戸部屋の師匠として部屋を率いています。碧山は岩友親方として春日野部屋に所属し、部屋付き親方として後進の指導に携わっています。

Q5:碧山は幕内優勝を経験していますか?
A5:幕内最高優勝はありません。日本相撲協会の公式記録では、敢闘賞4回、技能賞1回、金星1個を獲得しています。幕内在位は71場所で、長く活躍した実績があります。

ブルガリア出身力士として大相撲で大きな足跡を残した琴欧洲と碧山。2人は同じ母国から日本へ渡りながら、それぞれ異なるキャリアを築きました。

琴欧洲は2006年に大関へ昇進し、2008年5月場所にはヨーロッパ出身力士初の幕内優勝を達成。引退後は鳴戸部屋を創設し、師匠として弟子の育成に取り組んでいます。

一方の碧山は最高位関脇、敢闘賞4回、技能賞1回という実績を残し、2024年9月場所で現役を引退。現在は岩友親方として春日野部屋で後進を指導しています。

2026年現在の2人を理解するうえでは、次の3点を区別すると情報を整理しやすくなります。

  • 現役時代の最高位:琴欧洲は大関、碧山は関脇。
  • 現在の立場:鳴戸親方は部屋の師匠、岩友親方は春日野部屋の部屋付き親方。
  • 日本国籍取得の意味:親方として協会に残るための年寄名跡襲名資格に関係する。

ブルガリア出身力士の歴史は、土俵上の勝敗だけで終わりません。琴欧洲が築いた先駆者としての実績と、碧山が長年にわたって積み重ねた幕内での経験は、現在の親方としての活動にもつながっています。

今後は鳴戸部屋の弟子たちの成長や、岩友親方による若手力士への指導にも注目です。ブルガリアから日本へ渡った2人が残した功績は、次世代の大相撲を支える人材育成という形でも受け継がれていきます。

主な検証資料

- 日本相撲協会公式「琴欧洲勝紀・碧山亘右」力士プロフィール
- 日本相撲協会公式「鳴戸勝紀・岩友亘右」年寄プロフィール
- 日本相撲協会公式「鳴戸部屋・春日野部屋」紹介
- 日本相撲協会公式「職務分掌」(2026年10月16日現在)
- 鳴戸部屋公式サイト
- 日刊スポーツ、スポニチ、デイリースポーツの引退・帰化関連報道

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早瀬 智也
トレンドリサーチャー 早瀬 智也
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芸能担当12年。所属事務所の公式リリース、番組公式サイト、配信サービスの告知を一次情報として照合し、出典が確認できない話は記事に載せない方針で編集しています。

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