2026年10月31日現在、箱根駅伝は第102回大会の青山学院大学による史上初の2度目の3連覇から、2027年1月開催の第103回大会へと舞台が移っています。2026年1月2日・3日に行われた第102回大会では、青山学院大学が10時間37分34秒の大会新記録で総合優勝。往路・復路ともに制し、3年連続9回目の頂点に立ちました。
さらに、2026年10月17日に開催された第103回箱根駅伝予選会では、東洋大学がトップ通過。2027年の本大会に出場するシード校10校と予選会通過校10校、合計20大学が確定しました。次の箱根路では、王者・青山学院大学に対して、予選会を制した東洋大学や國學院大學、駒澤大学などがどのような戦いを挑むのかが注目されます。
【箱根駅伝2026の現在】第102回大会の結果と青山学院大学の3連覇を振り返る

2026年の箱根駅伝を語るうえで外せないのが、青山学院大学の圧倒的な総合力です。
第102回東京箱根間往復大学駅伝競走は、2026年1月2日に往路、3日に復路が行われました。青山学院大学は往路・復路の両方でトップを獲得し、総合タイム10時間37分34秒でフィニッシュ。従来の大会記録を更新する優勝となりました。
青山学院大学の公式発表によると、今回の優勝は3年連続9回目。さらに、同大学は2015~2017年に続く2度目の3連覇を達成しました。箱根駅伝の歴史において、2度の3連覇を成し遂げた初めての大学となっています。
第102回箱根駅伝の総合順位・上位20校東京箱根間往復大学駅伝競走の公式記録に掲載された第102回大会の総合順位は以下のとおりです。往路・復路の順位も併記しました。
| 総合順位 | 大学名 | 総合タイム | 往路順位 | 復路順位 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 青山学院大学 | 10時間37分34秒 | 1位 | 1位 |
| 2位 | 國學院大學 | 10時間40分07秒 | 4位 | 2位 |
| 3位 | 順天堂大学 | 10時間43分55秒 | 6位 | 4位 |
| 4位 | 早稲田大学 | 10時間44分29秒 | 2位 | 8位 |
| 5位 | 中央大学 | 10時間44分31秒 | 3位 | 6位 |
| 6位 | 駒澤大学 | 10時間44分50秒 | 7位 | 3位 |
| 7位 | 城西大学 | 10時間46分17秒 | 5位 | 7位 |
| 8位 | 創価大学 | 10時間51分40秒 | 8位 | 13位 |
| 9位 | 帝京大学 | 10時間53分15秒 | 17位 | 5位 |
| 10位 | 日本大学 | 10時間53分56秒 | 9位 | 16位 |
| 11位 | 中央学院大学 | 10時間54分51秒 | 11位 | 14位 |
| 12位 | 東海大学 | 10時間55分01秒 | 10位 | 15位 |
| 13位 | 神奈川大学 | 10時間55分09秒 | 14位 | 10位 |
| 14位 | 東洋大学 | 10時間56分27秒 | 15位 | 12位 |
| 15位 | 日本体育大学 | 10時間56分42秒 | 16位 | 9位 |
| 16位 | 東京国際大学 | 10時間58分16秒 | 19位 | 11位 |
| 17位 | 山梨学院大学 | 10時間58分20秒 | 12位 | 17位 |
| 18位 | 東京農業大学 | 11時間01分12秒 | 13位 | 19位 |
| 19位 | 大東文化大学 | 11時間04分57秒 | 18位 | 20位 |
| 20位 | 立教大学 | 11時間05分58秒 | 20位 | 18位 |
特に注目したいのは、2位の國學院大學と3位の順天堂大学です。國學院大學は往路4位から復路2位へ順位を上げ、総合2位を確保。一方、順天堂大学も往路6位から復路4位という安定した成績で3位に入りました。
また、帝京大学は往路17位から復路5位へと大きく巻き返しています。往路の順位だけでは総合成績を判断できないことが、こうした結果からも分かります。
青山学院大学の大会新記録はどれほどすごいのか第102回大会の青山学院大学は、総合だけでなく往路・復路でも大会新記録を樹立しました。
- 総合記録:10時間37分34秒
- 往路記録:5時間18分08秒
- 復路記録:5時間19分26秒
- 優勝回数:通算9回目
- 連覇:3年連続
2025年の第101回大会における青山学院大学の総合タイムは10時間41分19秒でした。2026年はそこから3分45秒短縮しています。
217.1kmという長距離を10人でつなぐ箱根駅伝では、特定のエースだけが速くても優勝は難しいものです。山上りの5区、山下りの6区、そして長距離区間の2区・9区など、各区間に適した選手を配置する総合的なチーム力が求められます。
今回の青山学院大学の記録は、往路と復路の双方で大会記録を更新した点でも価値があります。特定の区間だけに依存しない走りが、3連覇を支えた大きな要素です。
【第102回大会の区間賞】2026年に生まれた区間記録と注目選手
箱根駅伝の魅力は、総合順位だけではありません。10区間それぞれに異なる距離やコースの特徴があり、各大学の選手が区間賞を目指して競い合います。
第102回大会では、青山学院大学の黒田朝日選手や塩出翔太選手をはじめ、國學院大學、中央大学、早稲田大学、駒澤大学などから区間賞獲得者が誕生しました。
第102回箱根駅伝・全10区間の区間賞一覧- 1区:青木瑠郁(國學院大學)1時間00分28秒
- 2区:キムタイ(城西大学)1時間05分09秒
- 3区:本間颯(中央大学)1時間00分08秒
- 4区:鈴木琉胤(早稲田大学)1時間00分01秒
- 5区:黒田朝日(青山学院大学)1時間07分16秒
- 6区:小池莉希(創価大学)56分48秒
- 7区:高山豪起(國學院大學)1時間00分54秒
- 8区:塩出翔太(青山学院大学)1時間03分45秒
- 9区:佐藤有一(青山学院大学)1時間07分38秒
- 10区:佐藤圭汰(駒澤大学)1時間07分31秒
このうち特に目立ったのが、5区の黒田朝日選手です。箱根の山上りで1時間07分16秒を記録し、区間新記録を樹立。青山学院大学の往路優勝を支える走りとなりました。
また、1区の青木瑠郁選手、2区のキムタイ選手、8区の塩出翔太選手、10区の佐藤圭汰選手も区間新記録を達成しています。第102回大会では、1区・2区・5区・8区・10区の5区間で新たな区間記録が生まれました。
区間賞と歴代区間記録は同じではないここで注意したいのが、区間賞と区間記録の違いです。
区間賞は、その大会の各区間で最も速いタイムを記録した選手に与えられるものです。一方、区間記録は過去の大会を含めた歴代最速タイムを指します。
例えば、2026年の6区では小池莉希選手が56分48秒で区間賞を獲得しましたが、歴代区間記録は2025年の青山学院大学・野村昭夢選手が記録した56分47秒です。
同じように、9区の区間賞は佐藤有一選手ですが、歴代区間記録は2022年に青山学院大学の中村唯翔選手が記録した1時間07分15秒です。区間賞を獲得したからといって、必ずしも歴代記録を更新したわけではありません。
記録を見る際には、その大会の区間順位と歴代最速記録を分けて確認すると、選手の実績をより正確に理解できます。
【2026年10月17日開催】第103回箱根駅伝予選会の結果と通過10校
2027年の箱根駅伝に向けた最初の大きな節目となったのが、2026年10月17日に開催された第103回箱根駅伝予選会です。
会場は東京都立川市。陸上自衛隊立川駐屯地をスタートし、国営昭和記念公園でフィニッシュする21.0975kmのハーフマラソン形式で行われました。
日本テレビの公式結果速報によると、予選会では東洋大学が10時間31分30秒で総合1位を獲得。中央学院大学、東海大学、専修大学などが続き、上位10校が2027年1月の本大会への出場権を手にしました。
第103回予選会の総合順位・通過校- 東洋大学:10時間31分30秒
- 中央学院大学:10時間33分31秒
- 東海大学:10時間33分41秒
- 専修大学:10時間33分42秒
- 東京農業大学:10時間34分33秒
- 山梨学院大学:10時間35分18秒
- 大東文化大学:10時間35分23秒
- 神奈川大学:10時間36分48秒
- 日本体育大学:10時間39分52秒
- 法政大学:10時間40分08秒
10位の法政大学と11位の国士舘大学のタイムは、次のとおりです。
- 10位・法政大学:10時間40分08秒
- 11位・国士舘大学:10時間41分54秒
その差はわずか1分46秒。本大会出場を懸けた争いの厳しさを示す数字となりました。
東洋大学が予選会1位に輝いた意味今回の予選会で最も大きな注目を集めたのは、東洋大学のトップ通過です。
東洋大学は第102回大会では総合14位に終わり、次回大会への出場権を予選会で争う立場でした。しかし、2026年10月17日の予選会では10時間31分30秒を記録し、2位の中央学院大学に2分01秒差をつけて1位通過を果たしました。
東洋大学は過去に箱根駅伝で4度の総合優勝を経験している伝統校です。2009年から2014年にかけて3度の優勝を果たした実績もあり、2027年大会で上位争いに加われるかが見どころになります。
ただし、予選会のタイムは各大学の上位10人の合計記録です。本大会では各区間の距離や高低差が異なり、選手の配置や当日のコンディションも結果に影響します。予選会1位がそのまま本大会の優勝候補1位を意味するわけではありません。
【2027年箱根駅伝の出場校一覧】シード校10校と予選会通過10校が確定
2026年10月17日の予選会終了により、第103回箱根駅伝の出場20大学が確定しました。
箱根駅伝の出場枠は、前回大会の総合10位以内に与えられるシード権10枠と、予選会の上位10枠で構成されます。2027年大会では、この20大学に関東学生連合を加えた21チームが参加する予定です。
2027年箱根駅伝・シード校10校第102回大会で総合10位以内に入った以下の大学は、予選会を経ずに第103回大会への出場権を獲得しています。
- 青山学院大学(前回1位)
- 國學院大學(前回2位)
- 順天堂大学(前回3位)
- 早稲田大学(前回4位)
- 中央大学(前回5位)
- 駒澤大学(前回6位)
- 城西大学(前回7位)
- 創価大学(前回8位)
- 帝京大学(前回9位)
- 日本大学(前回10位)
シード権は、前回大会で総合10位以内に入ることで獲得できる翌年の出場権です。予選会を回避できるため、チームは本大会に向けた強化計画を立てやすくなります。
2027年箱根駅伝・予選会通過校10校2026年10月17日の予選会で出場権を獲得した大学は次の10校です。
- 東洋大学(予選会1位)
- 中央学院大学(予選会2位)
- 東海大学(予選会3位)
- 専修大学(予選会4位)
- 東京農業大学(予選会5位)
- 山梨学院大学(予選会6位)
- 大東文化大学(予選会7位)
- 神奈川大学(予選会8位)
- 日本体育大学(予選会9位)
- 法政大学(予選会10位)
この10校の顔ぶれを見ると、伝統校の復帰や再浮上にも注目が集まります。東洋大学や東海大学、日本体育大学、法政大学などは、過去の本大会でも上位争いを経験してきた大学です。
一方、専修大学や東京農業大学、山梨学院大学なども、予選会で結果を残して本大会の舞台をつかみました。
第103回箱根駅伝の日程- 2027年1月2日(土):往路・1区~5区
- 2027年1月3日(日):復路・6区~10区
- 総距離:217.1km
- 往路:107.5km
- 復路:109.6km
- 出場:20大学・関東学生連合を合わせた21チーム
2027年大会は、1月2日に東京・大手町から箱根・芦ノ湖へ向かう往路、1月3日に芦ノ湖から大手町へ戻る復路が行われます。
なお、2026年10月31日時点では、2027年大会の本戦結果や最終的な区間エントリーはまだ確定していません。出場校が決まった段階であり、各大学の実際の走者や当日変更は今後の発表を待つことになります。
【関東学生連合とは?】出場条件と2027年大会の勢力図を分析
2027年大会の出場チームを確認する際、20大学とは別に登場するのが関東学生連合です。
関東学生連合は、予選会を通過できなかった大学の選手から選抜して編成するオープン参加チームです。通常の出場大学とは異なる扱いとなり、総合順位や記録は参考扱いになります。
関東学生連合の選考条件日本テレビの予選会ルール・コース紹介によると、2027年大会に向けた関東学生連合は、次の選考枠で構成されます。
- チーム枠:予選会を通過できなかった大学のうち、上位10大学から各1人を選抜。
- その他個人枠:予選会総合21位以下の大学に所属する選手から、個人順位上位6人を選抜。
- 合計:16人。
つまり、予選会で大学として出場権を獲得できなかった場合でも、個人の走力が評価されれば箱根駅伝の舞台に立つ可能性があります。
ただし、関東学生連合は通常の大学チームとは異なるオープン参加です。個人の競技力を発揮する機会であると同時に、予選会で敗れた大学の選手が箱根路に挑むための特別な枠でもあります。
2027年大会の優勝候補はどこか2026年10月末の段階で、勢力図を考える際に注目したい大学は次のとおりです。
青山学院大学:第102回大会の総合優勝校であり、3連覇と大会新記録を達成した王者です。シード権を確保しており、次回大会でも中心的な存在となります。
國學院大學:第102回大会の総合2位。往路4位から復路2位へと順位を上げた安定感が強みです。青山学院大学との差をどこまで縮められるかが焦点になります。
駒澤大学:第102回大会では総合6位でしたが、復路3位という結果を残しています。10区では佐藤圭汰選手が区間賞を獲得しており、終盤の戦いに注目したい大学です。
順天堂大学:前回大会の総合3位。往路6位から総合3位まで順位を上げた実績があり、上位争いに加わる力を持っています。
東洋大学:第103回予選会のトップ通過校です。前回の総合14位から出場権を取り戻しただけでなく、予選会で他校を上回るチーム総合タイムを記録しました。
ただし、ここで挙げた大学は前回大会の成績と予選会結果を基にした注目校です。2027年本大会の優勝順位を予測する確定情報ではありません。11月以降の駅伝競技や選手の状態、区間エントリーによって評価は変わります。
箱根駅伝の歴代優勝校・優勝回数ランキング第102回大会までの東京箱根間往復大学駅伝競走公式サイトの記録によると、歴代の総合優勝回数上位校は以下のとおりです。
- 1位:中央大学(14回)
- 2位:早稲田大学(13回)
- 3位:日本大学(12回)
- 4位:順天堂大学(11回)
- 5位:日本体育大学(10回)
- 6位:青山学院大学(9回)
- 7位:駒澤大学(8回)
青山学院大学は2026年の優勝によって通算9回目となり、歴代6位に位置しています。近年の優勝回数だけを見れば、青山学院大学は非常に高い存在感を示していますが、歴史全体では中央大学や早稲田大学が上回っています。
特に中央大学は14回の優勝を誇る歴代最多校です。箱根駅伝の勢力図を考える際には、直近の大会成績だけでなく、こうした長期的な実績も押さえておきたいところです。
【箱根駅伝2026の見方】結果と次回大会を正しく読み解く3つのポイント
箱根駅伝の情報を追う際には、順位表の数字だけでなく、大会の仕組みを理解しておくことが大切です。特に2026年から2027年への移行期には、混同しやすい情報があります。
ポイント1:2026年の優勝校と2027年の優勝候補を混同しない青山学院大学は2026年の第102回大会で優勝しましたが、2027年の第103回大会はまだ開催されていません。
2027年大会の出場校が確定したことと、優勝校が決まったことは別の話です。現段階では青山学院大学が前回王者として出場することは確定していますが、連覇が続くかどうかは本番の結果によって決まります。
ポイント2:シード校と予選会通過校では出場権の獲得方法が違うシード校は前回大会の総合順位によって出場権を獲得します。一方、予選会通過校は10月のハーフマラソンで上位10人の合計タイムを競い、本大会への出場権を獲得します。
この違いを理解すると、前回14位だった東洋大学がなぜ2027年大会に出場できるのか、また前回11位の中央学院大学がなぜ予選会を走ったのかが分かります。
ポイント3:予選会1位と本大会1位は評価基準が異なる予選会は全選手がハーフマラソンを走り、大学ごとの上位10人の合計タイムで順位を決めます。本大会は10区間を10人でつなぐ217.1kmの駅伝競走です。
予選会ではチーム全体の平均的な走力が重要になりますが、本大会ではエースの配置、山上り・山下りへの適性、長距離区間の粘り、たすきリレーの流れなどが結果を左右します。
したがって、東洋大学の予選会1位は高く評価できる材料ですが、それだけで2027年の総合優勝を断定することはできません。
【箱根駅伝2026の現在】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の箱根駅伝で優勝した大学はどこですか?
A1:青山学院大学です。第102回大会で10時間37分34秒の大会新記録を樹立し、3年連続9回目の総合優勝を達成しました。往路・復路ともに優勝しています。
Q2:2027年の箱根駅伝に出場する大学は決まりましたか?
A2:はい。2026年10月17日の第103回予選会終了により、シード校10校と予選会通過校10校の合計20大学が確定しました。これにオープン参加の関東学生連合を加えた21チームが出場予定です。
Q3:2027年の箱根駅伝予選会で1位になった大学はどこですか?
A3:東洋大学です。2026年10月17日の予選会で10時間31分30秒を記録し、2位の中央学院大学に2分01秒差をつけてトップ通過しました。
2026年10月31日現在、箱根駅伝は第102回大会の青山学院大学による3連覇を経て、第103回大会に向けた準備が進んでいます。
第102回大会では、青山学院大学が10時間37分34秒の大会新記録で総合優勝。往路・復路でも新記録を樹立し、大学駅伝界に強烈な存在感を示しました。
一方、2026年10月17日の予選会では東洋大学が1位通過を果たし、中央学院大学、東海大学、専修大学などを含む10校が2027年大会への切符を獲得しています。
次回の第103回箱根駅伝は2027年1月2日・3日に開催予定です。青山学院大学の4連覇への挑戦、國學院大學や順天堂大学の巻き返し、駒澤大学の復権、そして東洋大学を中心とする予選会通過校の戦いが大きな見どころになります。
箱根駅伝をより深く楽しむなら、総合順位だけでなく、往路・復路の順位、区間賞、シード権争い、予選会のチーム総合タイムを合わせて確認するのがおすすめです。2026年の大会記録と10月の予選会結果を押さえておけば、2027年の箱根路で各大学がどのような戦略を取るのか、より立体的に楽しめます。
主な事実確認資料: 東京箱根間往復大学駅伝競走公式サイト、日本テレビ箱根駅伝公式サイト、青山学院公式発表、陸上競技専門メディアの大会結果資料。