陸上短距離界のトップ選手、サニブラウン・アブデル・ハキームには、サッカーの世界でプロとして活躍する弟がいる。名前はサニブラウン・アブデル・ハナン。2006年7月3日生まれで、Jリーグのアビスパ福岡に所属するフォワード(FW)だ。
兄が陸上競技で世界の舞台に立つ一方、弟はサッカー選手としてプロのキャリアを歩んでいる。2024年8月にはアビスパ福岡のトップチーム昇格が発表され、2025年9月にはJ1デビュー戦で初ゴールを記録。さらに2026年にはU-21日本代表の遠征メンバーにも選出された。兄弟の年齢差や博多高校時代の経歴、両親のスポーツ歴とともに、2026年10月現在のハナンの立ち位置を整理する。
【サニブラウン弟は誰?】ハナンのプロフィールと2026年現在

サニブラウン・ハナンは、陸上競技のサニブラウン・アブデル・ハキームの実弟だ。兄と同じサニブラウン姓を持つが、競技は陸上ではなくサッカー。現在はアビスパ福岡のトップチームでFWとしてプレーしている。
東京都出身で、2006年7月3日生まれ。2026年10月31日時点では20歳だ。プロ入り前から身長と身体能力を生かしたプレーが評価され、アビスパ福岡U-18からトップチームへの昇格を果たした。
基本プロフィールは次のとおり。
- 本名:サニブラウン・アブデル・ハナン
- 生年月日:2006年7月3日
- 年齢:20歳(2026年10月現在)
- 出身地:東京都
- 所属:アビスパ福岡
- 背番号:32
- ポジション:FW
- 身長・体重:187cm・80kg(Jリーグ公式選手ページ掲載値)
- 主な経歴:江東FRIENDLY FC、SOLTILO CHIBA FC、アビスパ福岡U-18
身長については、2024年8月のトップチーム昇格発表時にアビスパ福岡が184cmと公表していた。その後、Jリーグ公式選手ページでは187cmと掲載されている。いずれも80kgで、掲載時期によるプロフィール数値の違いがある。
注目したいのは、単に有名陸上選手の弟という立場にとどまっていないことだ。2025年にはJ1の公式戦でデビューと初得点を経験し、2026年5月にはU-21日本代表の海外遠征メンバーに選出された。プロ選手として着実に経験を積んでいる。
2026年10月30日更新のJリーグ公式選手データでも、アビスパ福岡所属のFW32として登録されている。現在のハナンは、兄の知名度に注目が集まるだけの存在ではなく、Jリーグで自身の実績を積み重ねる若手選手だ。
【サッカー経歴を時系列で解説】博多高校からアビスパ福岡へ
ハナンのサッカー人生は、東京都内のジュニア年代から始まっている。小学生時代は江東FRIENDLY FC、中学生時代はSOLTILO CHIBA FCでプレー。その後、福岡へ移り、アビスパ福岡U-18に加入した。
日刊スポーツの2024年8月の報道によると、ハナンは高校1年生だった2022年から福岡U-18でプレーしていた。高校は博多学園博多高等学校に通い、2024年のトップチーム昇格発表時には3年生だった。
ここで重要なのは、学校のサッカー部だけで競技を続けていたわけではなく、Jリーグクラブの育成組織であるアビスパ福岡U-18に所属していた点だ。高校生活とクラブの育成環境を両立しながら、プロ入りを目指していた。
主な経歴を時系列でまとめると、次のようになる。
| 時期 | 所属・出来事 | 内容 |
|---|---|---|
| 2006年7月3日 | 誕生 | 東京都出身 |
| 小学生時代 | 江東FRIENDLY FC | ジュニア年代のサッカー経験を積む |
| 中学生時代 | SOLTILO CHIBA FC | 本田圭佑がプロデュースした育成クラブでプレー |
| 2022年 | アビスパ福岡U-18 | 高校1年生で福岡の育成組織に加入 |
| 2024年8月26日 | トップチーム昇格内定 | 翌2025シーズンからプロ契約でトップチームへ |
| 2025年9月27日 | J1デビュー・初得点 | サンフレッチェ広島戦で途中出場から初ゴール |
| 2025年12月25日 | 契約更新発表 | 2026年の百年構想リーグに向け契約更新 |
| 2026年5月 | U-21日本代表選出 | オーストリア・スロベニア遠征のメンバーに選出 |
特に大きな転機となったのが、2024年8月26日だ。アビスパ福岡は、ハナンとチームメートの前田一翔の2選手について、翌シーズンからのトップチーム昇格内定を公式発表した。
当時18歳だったハナンは、博多高校の3年生。発表資料には、2024年のプリンスリーグ九州で3得点を記録していたことも掲載されている(8月26日時点)。
つまり、ハナンは高校卒業後に新たにサッカーを始めたわけではない。小学生年代から積み上げてきた経験を、Jリーグクラブのアカデミーでプロへの道につなげた選手なのだ。
なお、昇格発表時に本人が挙げた武器は、ジャンプ力、フィジカルを生かした競り合い、そしてスピードだった。本人もプロの世界について、まだ足りない部分が多いと認識し、日々のトレーニングを重ねて成長したいという意欲を示していた。
この経歴はアビスパ福岡の公式発表と日刊スポーツの昇格会見報道で確認できる。
【2026年現在のハナンは?】J1デビュー戦の初ゴールと最新成績
ハナンのプロキャリアで最も大きな話題となったのが、2025年9月27日のサンフレッチェ広島戦だ。
この試合でハナンは後半42分に途中出場。アビスパ福岡が0対2とリードを許していた後半アディショナルタイム2分、左サイドからのクロスに反応し、打点の高いヘディングシュートでゴールを決めた。
J1デビュー戦で初ゴールを記録するという鮮烈なスタートだった。
試合自体は福岡が1対2で敗れたものの、187cmの体格と跳躍力を生かしたゴールは大きな注目を集めた。日刊スポーツもデビュー戦での初得点を報じ、Jリーグ公式の試合記録にも90分+2分の得点者としてハナンの名前が掲載されている。
さらに、このゴールは単なる話題性だけではない。練習で繰り返していたクロスへの反応が実戦で結果につながったことを、試合後の本人も振り返っている。
では、2026年現在の成績はどうなっているのか。
アビスパ福岡が2025年12月25日に発表した契約更新資料では、2025年のJ1成績は3試合出場・1得点。2026年10月30日更新のJリーグ公式選手ページでは、2026特別シーズンが8試合出場・1得点、2026/27シーズンのJ1リーグ戦が4試合出場・0得点と記録されている。
大会・シーズンごとに集計が分かれているため、単純に合算する際には注意が必要だ。
また、2026年5月27日にはアビスパ福岡からU-21日本代表の6月オーストリア・スロベニア遠征メンバーへの選出が発表された。日本サッカー協会の招集メンバーにもハナンの名前が掲載されている。
これは、クラブでの活動だけでなく、年代別代表の候補としても評価されていることを示す動きだ。
2026年10月時点では、J1での出場経験を重ねている段階であり、絶対的なレギュラーとして確立したとまではいえない。一方、デビュー戦での得点、翌シーズンの契約更新、U-21日本代表選出という実績は、プロ選手としての成長を判断するうえで重要な材料になる。
【兄弟の年齢差は約7歳4か月】ハキームとの関係を比較
サニブラウン兄弟の年齢差は、約7歳4か月だ。
兄のサニブラウン・アブデル・ハキームは1999年3月6日生まれ。弟のハナンは2006年7月3日生まれで、正確には7歳3か月27日離れている。
2026年10月31日時点で、兄は27歳、弟は20歳。兄弟ではあるものの、競技者として歩んできた年代は異なる。
2人のプロフィールを比較すると、次のようになる。
- 兄:サニブラウン・アブデル・ハキーム
- 生年月日:1999年3月6日
- 年齢:27歳
- 競技:陸上競技・短距離走
- 主な種目:100m、200m
- 所属:東レ
- 弟:サニブラウン・アブデル・ハナン
- 生年月日:2006年7月3日
- 年齢:20歳
- 競技:サッカー
- ポジション:FW
- 所属:アビスパ福岡
兄ハキームは、日本の男子短距離界を代表する選手だ。2022年オレゴン世界選手権では男子100mで7位に入り、日本人として初めて同種目の世界選手権決勝に進出した。2023年ブダペスト大会では同種目6位入賞を果たしている。
さらに2024年パリオリンピックでは男子100m準決勝で自己ベストとなる9秒96を記録。日本陸上競技連盟の公式プロフィールにも、この記録が掲載されている。
一方、弟はサッカーでプロの道を選んだ。兄弟で競技は異なるが、身体能力やスピードを生かすという点では共通する部分がある。
興味深いのは、兄も幼少期にはサッカーを経験していたことだ。小学生時代のハキームはフォワードを務めていたが、小学3年生の頃に母親から陸上競技を勧められ、短距離走へと転向したと報じられている。
つまり、現在は兄が陸上、弟がサッカーという組み合わせだが、もともと2人ともサッカーに親しんでいたという共通点がある。
日刊スポーツの2024年8月の報道では、ハナンのトップ昇格が決まった際、7歳上の兄ハキームから「頑張れ」とエールが送られたことも紹介されている。兄弟それぞれが異なる競技で挑戦しながら、互いの活動を応援する関係がうかがえる。
【父親・母親はどんな人?】サニブラウン兄弟を育てたスポーツ一家
サニブラウン兄弟の身体能力を語るうえで、両親の競技歴も見逃せない。
父親はガーナ出身、母親は日本人。母親は高校時代に陸上競技でインターハイに出場した経験を持つ元アスリートだ。
女性自身の記事を掲載したライブドアニュースの2017年の報道では、母親の明子さんは福岡県の宗像高校時代に100m走とハードルでインターハイに出場したスプリンターとして紹介されている。
母親自身が競技経験者だったことは、ハキームの陸上競技への転向にも関係している。
幼少期のハキームはサッカーをしていたが、母親は個人競技の陸上に適性があると考え、陸上を勧めたと報じられている。小学3年生という早い時期に競技を切り替えたことが、その後の世界的な活躍につながった。
一方、父親はガーナ出身で、サッカーとの縁を持つ人物として紹介されている。日刊スポーツもハナンの昇格時の記事で、ガーナ人の父と短距離競技の経験がある母という家庭背景を伝えている。
この家族の競技歴を整理すると、次のようになる。
- 父親:ガーナ出身。サッカー経験を持つ。
- 母親:日本人。高校時代に短距離走とハードルでインターハイ出場経験を持つ。
- 兄・ハキーム:幼少期はサッカーのFW。その後、陸上競技へ転向し、世界選手権やオリンピックで活躍。
- 弟・ハナン:ジュニア年代からサッカーを続け、アビスパ福岡でプロ選手として活動。
こうして見ると、兄弟の競技選択は異なるものの、両親のスポーツ経験が家庭環境の一部になっていたことが分かる。
ただし、家族のプライベートな生活や詳しい家庭内の事情については、公表情報が限られている。競技歴や公開されたエピソードと、家族の私生活は分けて考える必要がある。
【ハナンの実力と評判】兄譲りのスピードとFWとしての可能性
ハナンのプレーを評価する際、最も分かりやすい特徴はスピードと跳躍力、そしてフィジカルを生かした競り合いだ。
2024年のトップチーム昇格発表で、本人は自身の強みとしてジャンプ力、フィジカルを生かした競り合い、スピードを挙げている。これはFWとして重要な武器になる。
特に注目されたのが、2025年9月27日のJ1デビュー戦で見せたヘディングゴールだ。187cmの体格を生かし、相手GKの前で高い打点からボールに合わせたプレーは、ハナンの身体能力を象徴する場面になった。
試合後のJリーグ公式レポートでは、本人が日頃の練習で繰り返していたクロスへの反応が得点につながったと振り返っている。単に身体能力に恵まれているだけでなく、練習で積み上げたプレーを試合で実行できた点も評価できる。
また、日刊スポーツの昇格会見報道では、ハナンが高校3年生の4月からアビスパ福岡U-18のAチームで2トップの一角を担い、先発フル出場するようになった経緯も紹介されている。高校1、2年時は控え中心だったという経過を踏まえると、育成組織での競争を経てポジションをつかんだ選手だ。
さらに2026年のU-21日本代表選出は、今後の成長を考えるうえで重要な出来事だ。クラブ内での評価に加えて、年代別代表の活動に参加する機会を得たことは、将来的なステップアップにつながる可能性がある。
ただし、現段階で兄ハキームと同じレベルの国際的実績を持つわけではない。ハキームは世界選手権の決勝進出やオリンピック出場を経験した陸上選手であり、ハナンはJ1で経験を積む20歳のサッカー選手だ。
ハナンの評価は、兄の記録や知名度と比較するよりも、FWとしての出場機会、得点数、競り合いの強さ、試合への関与、年代別代表での経験を基準に見るのが適切だろう。
現時点での評価を整理すると、次の3点がポイントになる。
- 身体能力:スピードとジャンプ力を備え、空中戦やフィジカルコンタクトで強みを発揮できる。
- 実戦経験:J1デビュー戦で得点を記録した一方、継続的な先発出場や得点量産は今後の課題。
- 将来性:U-21日本代表への選出によって、クラブ外での競争機会も広がっている。
今後は出場時間を増やし、途中出場だけでなく先発でも結果を残せるかが注目点になる。高さを生かしたヘディングだけでなく、スピードを使った裏への抜け出しや得点機会の創出が増えれば、FWとしての評価はさらに高まるはずだ。
【サニブラウン弟】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:サニブラウン・ハナンは現在何歳ですか?
A1:2006年7月3日生まれで、2026年10月31日時点では20歳です。東京都出身で、アビスパ福岡に所属するプロサッカー選手です。
Q2:サニブラウン弟のハナンはどこの高校に通っていましたか?
A2:博多学園博多高等学校です。高校時代はアビスパ福岡U-18に所属し、2024年8月26日に翌2025シーズンからのトップチーム昇格が発表されました。
Q3:サニブラウン兄弟の年齢差は何歳ですか?
A3:兄のハキームは1999年3月6日生まれ、弟のハナンは2006年7月3日生まれです。正確には7歳3か月27日の年齢差があります。
Q4:ハナンはアビスパ福岡で何番の背番号をつけていますか?
A4:2026年10月現在、アビスパ福岡で背番号32をつけています。ポジションはFWです。
Q5:ハナンはプロデビュー戦でゴールを決めたのですか?
A5:はい。2025年9月27日のサンフレッチェ広島戦でJ1デビューを果たし、後半アディショナルタイム2分にヘディングで初ゴールを決めました。試合結果は福岡の1対2での敗戦でした。
Q6:サニブラウンの母親も陸上選手だったのですか?
A6:はい。母親は高校時代に短距離走とハードルでインターハイに出場した経験があります。兄ハキームが小学3年生の頃にサッカーから陸上へ転向する際にも、母親の助言が関係したと報じられています。
Q7:ハナンは日本代表に選ばれていますか?
A7:2026年5月、U-21日本代表のオーストリア・スロベニア遠征メンバーに選出されています。年代別代表への選出であり、A代表への選出とは区別する必要があります。
サニブラウン・アブデル・ハナンは、陸上選手サニブラウン・アブデル・ハキームの実弟であり、2026年現在はアビスパ福岡に所属する20歳のプロサッカー選手だ。
2006年7月3日に東京都で生まれ、江東FRIENDLY FC、SOLTILO CHIBA FCを経てアビスパ福岡U-18に加入。博多学園博多高等学校で学びながら競技を続け、2024年8月26日に翌シーズンからのトップチーム昇格が発表された。
2025年9月27日のJ1デビュー戦では、途中出場から初ゴールを記録。2026年にはU-21日本代表の海外遠征メンバーにも選ばれ、若手FWとして新たな経験を積んでいる。
兄ハキームとの年齢差は約7歳4か月。父はガーナ出身で、母はインターハイ出場経験を持つ陸上競技経験者というスポーツ一家に育った。兄が陸上で世界を目指す一方、弟はサッカーで自分のキャリアを築いている。
今後の注目点は、J1での出場時間の増加、継続的な得点、そして年代別代表での経験をどこまで成長につなげられるかという部分だ。
「サニブラウンの弟」という肩書きは、ハナンを知るきっかけにはなる。しかし、プロ選手としての価値を決めるのは、ピッチ上で残す結果だ。兄とは違う競技でどこまで飛躍できるのか。アビスパ福岡の若手FWとしての今後に注目したい。
主な参照資料: アビスパ福岡公式サイト、Jリーグ公式選手データ・試合記録、日本サッカー協会、 日本陸上競技連盟、日刊スポーツ、ライブドアニュース(女性自身配信)、TBS世界陸上選手紹介。