読売ジャイアンツの主力投手として活躍する戸郷翔征(とごう・しょうせい)。2000年4月4日生まれ、宮崎県都城市出身の右腕で、2018年のドラフト6位で巨人に入団しました。2022年には最多奪三振のタイトルを獲得し、2023年にはWBC日本代表として世界一に貢献。2024年5月24日には阪神戦でノーヒットノーランを達成するなど、球界を代表する先発投手へと成長してきました。
その一方で、戸郷翔征の野球人生には、少年時代に捕手を務めていたことや、中学2年生で投手に転向したことなど、現在の投球スタイルにつながる興味深い背景があります。2023年からの投手キャプテン、2024年からの選手会副会長という役職も含め、2026年の最新成績とともに、その人物像とキャリアを詳しく整理します。
【戸郷翔征のプロフィール】生年月日・出身地・身長・所属球団を紹介

戸郷翔征は、宮崎県都城市で生まれ育ったプロ野球選手です。読売ジャイアンツでは背番号20を背負い、先発投手としてチームを支えてきました。
まずは、基本的なプロフィールを整理します。
戸郷翔征の基本プロフィール
- 名前:戸郷翔征(とごう・しょうせい)
- 生年月日:2000年4月4日
- 年齢:26歳(2026年10月31日時点)
- 出身地:宮崎県都城市
- 身長:187cm
- 体重:85kg
- 血液型:AB型
- 投打:右投右打
- ポジション:投手
- 所属球団:読売ジャイアンツ
- 背番号:20
- 出身高校:聖心ウルスラ学園高等学校
- プロ入り:2018年ドラフト6位
- プロ初登板:2019年
- 主なタイトル:最多奪三振(2022年・2024年)
日本野球機構(NPB)の公式選手データでも、生年月日、身長、体重、投打、ドラフト順位などが確認できます。2026年シーズン終了時点でプロ8年目を終えています。
戸郷の特徴は、187cmの長身から投げ下ろすダイナミックなフォームと、力強いストレート、落差のあるフォークを中心とした投球です。
高卒で巨人に入団し、早い段階から一軍の先発ローテーションに定着。20代前半で二桁勝利を複数回記録し、開幕投手やチームの投手キャプテンを任されるまでになりました。
また、2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では日本代表に選出され、世界一に貢献しています。所属球団だけでなく、日本代表でも実績を残してきた投手です。
【宮崎県都城市での少年時代】三股西ファイターズから妻ケ丘中学校へ
戸郷翔征の野球人生を理解するうえで欠かせないのが、宮崎県で過ごした少年時代です。
プロ入り後に注目されたのは投手としての才能ですが、実は小学生から中学生にかけては捕手としてプレーしていました。
小学1年生で野球を始めた宮崎での日々戸郷は2000年4月4日、宮崎県都城市で生まれました。
小学生時代の出身校は三股町立三股西小学校です。少年野球の球歴には、三股西ファイターズと三股ブルースカイの名前が記載されています。
日刊スポーツが2020年に掲載した少年時代の取材記事でも、三股西小学校1年生のときに野球を始めたことや、三股ブルースカイ時代に捕手を務めていたことが紹介されています。
当時の戸郷は、現在のような投手ではなく、主に捕手として野球に取り組んでいました。父親や兄のポジションと重ならないことも、捕手を希望した背景として報じられています。
妻ケ丘中学校2年生で投手に転向戸郷のキャリアにおける大きな転換点は、都城市立妻ケ丘中学校での経験です。
中学1年生までは主に捕手としてプレーしていましたが、中学2年生から本格的に投手へ転向しました。
日刊スポーツのインタビュー記事によると、当時の監督は戸郷の遠投能力に注目していました。グラウンドの端から80メートルほど先にある校舎まで届くほどの遠投力を見て、投手としての可能性を見いだしたといいます。
投手に転向した当初、戸郷が意識していたのは制球力でした。本人も取材の中で、投球練習では一球一球を意識しながらコントロールを磨いていたことを振り返っています。
また、捕手として配球を考えていた経験もあり、投手になってからは打者との駆け引きにも生かしていたと語っています。
この経歴は、現在の戸郷の投球を考えるうえでも興味深いポイントです。
投手は単純に速い球を投げればよいわけではありません。打者の反応や狙いを読み、どの球種をどのタイミングで使うかという判断も求められます。
捕手としての経験は、こうした配球面を考える際の土台になった可能性があります。
聖心ウルスラ学園高校で甲子園出場中学校卒業後は、延岡市にある聖心ウルスラ学園高等学校へ進学しました。
高校では早くから実力を発揮し、1年生の秋にはベンチ入り。エースとなった2年生の夏には、第99回全国高等学校野球選手権大会に出場しています。
甲子園では早稲田佐賀高校との試合で完投勝利を記録しました。
3年生の夏は宮崎大会で敗退したものの、宮崎県高校選抜の一員としてU-18日本代表との壮行試合にも登板。大阪桐蔭の藤原恭大や根尾昂から三振を奪い、プロ球団の注目を集めました。
こうした高校時代の実績を経て、2018年のドラフト会議で読売ジャイアンツから6位指名を受けています。
【巨人での経歴と成績】ドラフト6位からエース格へ成長した軌跡
戸郷翔征は、2018年のドラフト6位という指名順位からプロ野球の世界に入りました。
入団当初から絶対的なエースとして扱われていたわけではありません。しかし、プロ1年目から一軍登板を経験し、2年目には先発ローテーションに定着。着実に実績を積み上げてきました。
ここでは、NPBの公式年度別投手成績を中心に、主要な転換点を振り返ります。
戸郷翔征の年度別成績・経歴年表| 年度 | 主な出来事 | 一軍成績 |
|---|---|---|
| 2018年 | 巨人からドラフト6位指名 | プロ入り |
| 2019年 | プロ初登板・初勝利 | 1勝0敗、防御率2.08 |
| 2020年 | 先発ローテーションに定着 | 9勝6敗、防御率2.76 |
| 2021年 | 一軍で26試合に登板 | 9勝8敗、防御率4.27 |
| 2022年 | 初の12勝、最多奪三振獲得 | 12勝8敗、防御率2.62 |
| 2023年 | WBC日本代表、投手キャプテン就任 | 12勝5敗、防御率2.38 |
| 2024年 | ノーヒットノーラン達成、最多奪三振 | 12勝8敗、防御率1.95 |
| 2025年 | 不振で二軍調整も経験 | 8勝9敗、防御率4.14 |
| 2026年 | 一軍で巻き返し | 5勝3敗、防御率2.48 |
プロ2年目の2020年、戸郷は一軍で19試合に登板し、9勝6敗、防御率2.76を記録しました。
高卒2年目ながら先発ローテーションに入り、シーズンを通して戦力として機能したことは、大きな飛躍でした。
2021年も26試合に登板し、151回2/3を投げて9勝を記録しています。ただし、防御率は4.27と苦しみ、被本塁打も19本に達しました。
安定した先発投手になるためには、球威だけでなく、長いシーズンを通じた投球の再現性が必要であることを経験した時期でもあります。
2022年・2023年に二桁勝利を達成2022年は戸郷にとって大きな飛躍の年となりました。
25試合に登板して12勝8敗、防御率2.62を記録。さらに、154奪三振で最多奪三振のタイトルを獲得しました。
翌2023年も24試合で12勝5敗、防御率2.38、170投球回、141奪三振と安定した成績を残しています。
この年はWBC日本代表にも選ばれ、世界一を経験。都城市は日本代表としての活躍をたたえ、2024年2月に市民栄誉賞を贈呈しました。
都城市の公式発表によると、戸郷はWBCで2試合に登板し、2ホールド、防御率1.80を記録。決勝のアメリカ戦でも2イニングを無安打無失点に抑えています。
2024年5月24日、阪神戦でノーヒットノーラン戸郷のキャリアを語るうえで欠かせないのが、2024年5月24日の阪神タイガース戦です。
阪神の本拠地・阪神甲子園球場で先発した戸郷は、阪神打線に安打を許さず、ノーヒットノーランを達成しました。
これはプロ野球史上89人目、通算101度目の記録です。
さらに、巨人の投手が甲子園での阪神戦でノーヒットノーランを達成するのは、沢村栄治以来88年ぶりとなる歴史的な快挙でした。
NPBの公式記録によると、この試合で戸郷は123球を投げ、5三振を奪っています。許した走者は四球1人と味方の失策による2人でした。
ここで押さえておきたいのは、ノーヒットノーランと完全試合は異なる記録だということです。戸郷は安打を許さなかったものの、四球と失策による出塁があったため、完全試合ではありません。
この年は26試合で12勝8敗、防御率1.95、180投球回、156奪三振を記録。2度目の最多奪三振タイトルも獲得し、先発投手としての評価をさらに高めました。
【戸郷翔征の球種と投球スタイル】ストレートとフォークが最大の武器
戸郷翔征の投球を分析すると、ストレートとフォークを中心に、スライダーやカーブを組み合わせる構成が見えてきます。
単に球速で押すだけではなく、球種ごとの役割を使い分けることが投球の特徴です。
2026年の球種と投球割合2026年シーズンの投球データでは、主な球種は次の5種類です。
| 球種 | 投球割合 | 平均球速 | 主な役割 |
|---|---|---|---|
| ストレート | 53.8% | 147.1km/h | 投球の中心、打者を押し込む |
| フォーク | 24.3% | 134.3km/h | 空振りや三振を狙う |
| スライダー | 16.3% | 約131km/h | 左右への変化で打者を崩す |
| カーブ | 5.2% | 125.5km/h | 緩急をつける |
| カットボール | 0.4% | 約137km/h | 小さな変化で打球を抑える |
戸郷の投球の中心となるのがストレートです。
2026年のデータでは平均球速147.1km/h、最速154km/hを記録しています。
投球全体の約54%を占めており、打者に対して最も多く使う球種です。
ストレートでストライクを取り、打者に速球を意識させることで、変化球の効果を高める投球構成になっています。
フォークは三振を奪う決め球もう一つの大きな武器がフォークです。
2026年のフォークは平均球速134.3km/h、最速141km/h。投球割合は24.3%でした。
スポーツナビの球種別データでは、フォークによる奪三振は27個、空振り率は19.5%となっています。
ストレートの速さを意識した打者に対して、落ちるフォークを投げ込むことで空振りを誘う仕組みです。
2026年の球種別奪三振を見ると、ストレートが46個、フォークが27個。両方で合計73個を記録しています。
つまり、戸郷の奪三振能力は、速球だけでも変化球だけでもなく、両者の組み合わせによって成り立っています。
アーム式の独特な投球フォーム戸郷のフォームは、腕を大きく使うアーム式の投球フォームとして知られています。
中学時代から現在につながる特徴的なフォームで、投手転向当初から自分の投げやすい形を追求してきました。
日刊スポーツの2020年の取材では、投手に転向した際に多くの投手の映像を見て研究したことや、憧れの投手としてダルビッシュ有の名前を挙げたことも紹介されています。
ただし、単純に憧れの選手のフォームを模倣したわけではありません。自分に合う投げ方を模索した結果、現在の独特なフォームにたどり着いたという経緯があります。
【2026年の成績と年俸】2025年の不振からどこまで復調したのか
戸郷翔征の評価を考えるうえでは、2024年の好成績だけでなく、2025年の不振と2026年の巻き返しを合わせて見る必要があります。
2025年は8勝9敗、防御率4.142025年は自身2度目の開幕投手を務めましたが、シーズンを通じて本来の投球を取り戻せませんでした。
NPBの公式成績では、21試合に登板して8勝9敗、防御率4.14。投球回は111回、奪三振は87個でした。
前年の2024年には180イニングを投げ、防御率1.95を記録していたため、成績の落差は小さくありません。
報道では二度の二軍調整も経験したと伝えられており、エース格として期待される投手にとって、厳しいシーズンになりました。
2026年は防御率2.48に改善2026年は春季キャンプから投球フォームの修正に取り組み、開幕ローテーション入りを逃しました。
日刊スポーツの2026年4月27日の報道では、二軍で調整を続けた後、5月の一軍登板に向けて準備を進めていたことが伝えられています。
シーズン終了時のNPB公式成績は次のとおりです。
- 登板:14試合
- 勝利:5勝
- 敗戦:3敗
- 投球回:80回
- 奪三振:82個
- 防御率:2.48
- WHIP:1.03
- 完投:1
- 完封:1
防御率は2025年の4.14から2.48へ改善し、WHIPも1.53から1.03に良化しました。
特に注目したいのは、80イニングで82奪三振を記録したことです。投球回を上回る三振を奪っており、奪三振能力を取り戻していることが数字から読み取れます。
ただし、14試合、80投球回という登板数・投球回数は、2024年の26試合、180投球回と比べると少なく、シーズンを通した稼働には課題が残りました。
したがって、2026年は完全復活と断定するよりも、投球内容を改善し、次のシーズンにつながる数字を残した年と評価するのが妥当です。
戸郷翔征の年俸は2026年度推定2億4000万円戸郷の年俸も、成績とともに注目されるポイントです。
報道ベースの推定年俸は、次のように推移しています。
- 2019年:500万円
- 2020年:650万円
- 2021年:2600万円
- 2022年:4000万円
- 2023年:9000万円
- 2024年:1億8000万円
- 2025年:3億円
- 2026年:2億4000万円
2024年には1億円を突破し、2025年には3億円に到達しました。
一方、2026年度は前年から6000万円減の推定2億4000万円となっています。
この減額は、2025年の8勝9敗、防御率4.14という成績を反映した契約更改と見ることができます。
なお、プロ野球選手の年俸は球団との契約に基づくもので、ここで紹介している金額は報道などによる推定額です。球団が公式に公表した確定金額とは区別する必要があります。
【投手キャプテン・選手会副会長】戸郷翔征が担ってきたチーム内の役割
戸郷翔征は、投手としての実績だけでなく、チーム内での役割も大きくなってきました。
巨人では2023年シーズンから投手キャプテンを務め、2024年シーズンからは選手会副会長にも就任しています。
2023年から投手キャプテンに就任戸郷が投手キャプテンに任命されたことは、2022年11月のジャイアンツ・ファンフェスタで発表されました。
当時の原辰徳監督が新体制を発表し、岡本和真がチームキャプテン、吉川尚輝が副キャプテン、戸郷が投手キャプテンを担当することになりました。
当時の戸郷は22歳です。
若い年齢で投手陣をまとめる立場を任されたことは、チームからの信頼の大きさを示す出来事でした。
2024年からは巨人の選手会副会長2023年11月には、巨人の選手会長が菅野智之から大城卓三へ引き継がれる新体制が報じられました。
その際、戸郷は選手会副会長に就任することが明らかになっています。
ここでいう選手会副会長は、読売ジャイアンツの球団内における選手会の役職です。日本プロ野球選手会という全国組織の役員とは区別されます。
若くして責任ある立場を任された理由戸郷がこうした役職を任された背景には、先発投手としての実績があります。
2022年から2024年まで3年連続で12勝を記録し、WBC日本代表としても世界一を経験しました。
先発投手は、試合の流れを左右する重要なポジションです。登板日だけでなく、調整期間や練習への取り組みもチーム内で注目されます。
その中心にいる投手が投手キャプテンを務めることには、投手陣全体の意識をまとめる意味もあります。
また、選手会副会長は、選手側の意見や要望を共有する役割を担う立場です。マウンド上で結果を出すだけでなく、チーム運営にも関わる立場へと役割が広がってきたことが分かります。
【戸郷翔征】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:戸郷翔征の生年月日と出身地は?
A1:2000年4月4日生まれで、宮崎県都城市出身です。2026年10月31日時点で26歳。読売ジャイアンツに所属する右投右打の投手で、背番号は20です。
Q2:戸郷翔征はいつ投手に転向した?
A2:都城市立妻ケ丘中学校の2年生から本格的に投手へ転向しました。小学生時代から中学1年生までは主に捕手としてプレーしており、当時の監督が遠投能力に注目したことが転向のきっかけとして報じられています。
Q3:戸郷翔征の主な球種は?
A3:ストレート、フォーク、スライダー、カーブ、カットボールです。特にストレートとフォークが投球の中心で、2026年はストレートの最速154km/hを記録しています。
Q4:戸郷翔征の2026年の成績は?
A4:NPB公式のレギュラーシーズン終了時の成績は、14試合登板、5勝3敗、防御率2.48、80投球回、82奪三振です。前年の防御率4.14から改善しました。
Q5:戸郷翔征の年俸はいくら?
A5:2026年度の推定年俸は2億4000万円です。2025年度の推定3億円から6000万円減となりました。金額は報道に基づく推定です。
Q6:戸郷翔征はノーヒットノーランを達成したことがある?
A6:あります。2024年5月24日の阪神戦で達成しました。阪神甲子園球場での巨人投手による阪神戦の達成は、沢村栄治以来88年ぶりの快挙でした。
戸郷翔征のキャリアを振り返ると、宮崎県都城市での少年時代から、捕手としての経験、中学2年生での投手転向、高校野球、そして2018年のドラフト6位での巨人入団まで、着実に積み重ねてきた歩みが見えてきます。
プロ入り後は2020年に先発ローテーションへ定着し、2022年に最多奪三振を獲得。2023年にはWBC世界一を経験し、2024年にはノーヒットノーランという歴史的な記録を残しました。
一方、2025年には成績が低下し、2026年はフォームの修正や調整を経て防御率2.48まで改善しています。
戸郷翔征を評価する際に注目したいポイントは、次の3つです。
1. 投球内容の安定性: 防御率だけでなく、WHIPや与四球、被本塁打の推移を見る。
2. 先発投手としての稼働力: 登板数と投球回数を確認し、シーズンを通じてローテーションを守れるかを見る。
3. 投球技術の進化: ストレートとフォークを中心とした球種の使い分けや、フォーム修正の成果に注目する。
特に2026年は、防御率とWHIPが改善した一方で、投球回数は80回にとどまりました。次のシーズンに向けては、好調な投球を長期間維持できるかが重要な評価基準になります。
また、投手キャプテンや選手会副会長を経験してきた戸郷には、個人成績だけでなく、巨人の投手陣を支える存在としての役割も期待されています。
宮崎の少年野球からプロの舞台へ進み、数々の記録を残してきた26歳の右腕。2026年に示した復調の兆しを、今後どこまで本格的な復活につなげられるか。読売ジャイアンツの先発陣を語るうえで、引き続き注目すべき選手です。