2025年1月2日・3日に開催された第101回箱根駅伝は、青山学院大学が総合タイム10時間41分19秒の大会新記録で優勝した。往路を制した青学大に対し、復路では駒澤大学が5時間20分50秒でトップに立つという、両校の強さが際立つ大会となった。
2026年10月現在、第102回大会の結果も確定している。青山学院大学は2026年にも10時間37分34秒という新たな大会記録を樹立し、3年連続9回目の総合優勝を達成した。2025年の総合順位、往路・復路の成績、全10区間の区間賞と記録を振り返りながら、シード権争いや2026年大会との違いまで整理する。
【第101回箱根駅伝2025の総合結果】青山学院大学が大会新で連覇達成

第101回箱根駅伝は、東京・大手町から神奈川県箱根町までの往路5区間、箱根から東京・大手町までの復路5区間、合計217.1kmで争われた。
大会公式記録によると、青山学院大学は往路5時間20分01秒、復路5時間21分18秒、総合10時間41分19秒を記録。前年の第100回大会で自身が樹立した10時間41分25秒を6秒更新し、2年連続の総合優勝を飾った。
2位は駒澤大学の10時間44分07秒、3位は國學院大學の10時間50分47秒。青学大は2位に2分48秒差をつけ、総合力の高さを示した。特に往路で築いた優位を復路でも維持したことが、連覇につながった。
なお、2025年大会の結果を理解するうえで押さえておきたいのは、総合優勝校と復路優勝校が異なる点だ。駒澤大学は復路で最速タイムを記録したものの、往路で生じた差を総合タイムで逆転するには至らなかった。
【箱根駅伝2025総合順位】全20校の記録と往路・復路成績一覧
第101回大会の総合順位は以下のとおり。大会公式記録に基づき、総合タイムに加えて往路・復路それぞれの順位とタイムをまとめた。
| 総合順位 | 大学名 | 総合タイム | 往路順位・タイム | 復路順位・タイム |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 青山学院大学 | 10:41:19 | 1位 5:20:01 | 2位 5:21:18 |
| 2位 | 駒澤大学 | 10:44:07 | 4位 5:23:17 | 1位 5:20:50 |
| 3位 | 國學院大學 | 10:50:47 | 6位 5:25:26 | 3位 5:25:21 |
| 4位 | 早稲田大学 | 10:50:57 | 3位 5:22:30 | 10位 5:28:27 |
| 5位 | 中央大学 | 10:52:49 | 2位 5:21:48 | 13位 5:31:01 |
| 6位 | 城西大学 | 10:53:09 | 7位 5:25:58 | 8位 5:27:11 |
| 7位 | 創価大学 | 10:53:35 | 5位 5:23:38 | 11位 5:29:57 |
| 8位 | 東京国際大学 | 10:54:55 | 11位 5:28:34 | 5位 5:26:21 |
| 9位 | 東洋大学 | 10:54:56 | 9位 5:27:53 | 7位 5:27:03 |
| 10位 | 帝京大学 | 10:54:58 | 14位 5:29:28 | 4位 5:25:30 |
| 11位 | 順天堂大学 | 10:55:05 | 13位 5:28:40 | 6位 5:26:25 |
| 12位 | 日本体育大学 | 10:56:22 | 10位 5:28:03 | 9位 5:28:19 |
| 13位 | 立教大学 | 10:58:21 | 8位 5:27:27 | 12位 5:30:54 |
| 14位 | 中央学院大学 | 11:00:13 | 12位 5:28:37 | 14位 5:31:36 |
| 15位 | 法政大学 | 11:03:16 | 16位 5:31:25 | 15位 5:31:51 |
| 16位 | 神奈川大学 | 11:07:28 | 18位 5:33:39 | 17位 5:33:49 |
| 17位 | 専修大学 | 11:08:53 | 20位 5:36:50 | 16位 5:32:03 |
| 18位 | 山梨学院大学 | 11:09:40 | 15位 5:31:03 | 19位 5:38:37 |
| 19位 | 大東文化大学 | 11:10:38 | 19位 5:33:44 | 18位 5:36:54 |
| 20位 | 日本大学 | 11:11:50 | 17位 5:33:04 | 20位 5:38:46 |
総合順位と往路・復路の順位を比較すると、各大学の戦い方が見えてくる。中央大学は往路2位と好スタートを切ったが、復路13位となり総合5位。反対に帝京大学は往路14位から復路4位まで順位を上げ、総合10位でフィニッシュした。
國學院大學は往路6位から復路3位へと浮上し、総合3位を確保。早稲田大学は往路3位だったものの復路10位となり、最終的には4位となった。
また、総合8位の東京国際大学は往路11位から復路5位へ、総合10位の帝京大学は往路14位から復路4位へと巻き返している。箱根駅伝では往路の順位だけで最終結果を判断できないことが、数字からも明らかだ。
出典:東京箱根間往復大学駅伝競走公式サイト「第101回大会・過去の記録」。
【箱根駅伝2025往路・復路順位】青学優勝と駒澤の復路制覇を分析
往路:青山学院大学が5時間20分01秒で首位2025年1月2日に行われた往路では、青山学院大学が5時間20分01秒で優勝した。
往路2位は中央大学の5時間21分48秒、3位は早稲田大学の5時間22分30秒。駒澤大学は5時間23分17秒で4位だった。
青学大は5区の山登りで若林宏樹が区間賞を獲得。1時間09分11秒という区間新記録をマークし、往路優勝を決定づけた。
特に注目されたのが2区の攻防だ。各校のエースが集まる23.1kmの区間で、東京国際大学のリチャード・エティーリが1時間05分31秒を記録して区間賞を獲得した。
創価大学の吉田響は1時間05分43秒、青山学院大学の黒田朝日は1時間05分44秒。3人が従来の区間記録を上回るという、非常にハイレベルな争いとなった。
黒田朝日は区間3位だったが、従来記録を更新する走りを見せている。したがって、2025年の2区については「黒田が区間新を出した」という説明は正しい一方、「黒田が区間賞を獲得した」という説明は正確ではない。区間賞はエティーリだった。
復路:駒澤大学が5時間20分50秒で優勝1月3日の復路は、駒澤大学が5時間20分50秒で制した。往路4位からの巻き返しで、復路優勝を獲得している。
青山学院大学は5時間21分18秒で復路2位。駒澤大学との差は28秒だった。往路で築いた3分16秒の差を維持したことで、青学大が総合優勝を守り切った。
復路で特に大きなインパクトを残したのは6区と7区だ。青学大の野村昭夢が6区で56分47秒の区間新記録を樹立。続く7区では駒澤大学の佐藤圭汰が1時間00分43秒の区間新記録を記録した。
つまり、2025年大会は青学大が往路と総合優勝を獲得し、駒澤大学が復路優勝を手にするという結果だった。区間ごとの主役が異なり、最後まで両校の存在感が際立った大会だった。
【箱根駅伝2025区間賞・区間記録】全10区間の注目選手とタイム
第101回大会では、10区間それぞれで異なるドラマが生まれた。特に青山学院大学は複数区間で区間賞を獲得し、山登り・山下りの両方で強さを示した。
各区間の区間賞と記録は次のとおり。
- 1区:吉居駿恭(中央大学)1時間01分07秒
- 2区:エティーリ(東京国際大学)1時間05分31秒
- 3区:本間颯(中央大学)1時間00分16秒
- 4区:太田蒼生(青山学院大学)1時間00分24秒
- 5区:若林宏樹(青山学院大学)1時間09分11秒
- 6区:野村昭夢(青山学院大学)56分47秒
- 7区:佐藤圭汰(駒澤大学)1時間00分43秒
- 8区:塩出翔太(青山学院大学)1時間04分14秒
- 9区:桜井優我(城西大学)1時間08分27秒
- 10区:小河原陽琉(青山学院大学)1時間08分27秒
2025年大会の大きな見どころとなったのが、青山学院大学の若林宏樹による5区の走りだ。
20.8kmの山登り区間で1時間09分11秒を記録。従来の区間記録を更新し、区間賞と往路優勝に貢献した。5区は標高差の大きい特殊な区間であり、平地での走力だけでは測れない登坂力やペース配分が問われる。
若林の記録は、その後2026年大会で青学大の黒田朝日が1時間07分16秒をマークしたことで更新された。2025年の若林の記録は、当時の区間新として評価されるべきものだ。
2区ではエティーリ・吉田響・黒田朝日の3人が区間新花の2区では、東京国際大学のエティーリが1時間05分31秒で区間賞を獲得。創価大学の吉田響が1時間05分43秒、青山学院大学の黒田朝日が1時間05分44秒で続いた。
従来の区間記録は1時間05分49秒だったため、3人全員が更新したことになる。区間賞だけでなく、従来の記録を上回る選手が複数現れた点でも、2025年の2区は記憶に残る区間となった。
なお、2026年大会では城西大学のキムタイが1時間05分09秒を記録し、2区の区間記録をさらに更新している。
野村昭夢の6区56分47秒と佐藤圭汰の7区1時間00分43秒6区では青山学院大学の野村昭夢が56分47秒を記録。従来の57分17秒を30秒短縮し、史上初めて56分台に突入する区間新記録を達成した。
7区では駒澤大学の佐藤圭汰が1時間00分43秒を記録して区間新。駒澤大学が復路優勝を獲得する流れをつくった。
山下りの6区と、その後の7区で異なる大学の選手が記録を塗り替えたことは、復路全体のレベルの高さを象徴している。
10区の小河原陽琉は区間賞で総合優勝を締めくくる最終10区では、青山学院大学の小河原陽琉が1時間08分27秒で区間賞を獲得した。
小河原は当時1年生ながら、東京・大手町へ向かう最終区間で安定した走りを披露。青学大の総合優勝を後押しした。
ここで区間賞と区間記録を混同しないことも大切だ。小河原の1時間08分27秒は2025年大会の10区区間賞記録だが、区間新記録ではない。2026年大会では駒澤大学の佐藤圭汰が1時間07分31秒を記録し、10区の歴代区間記録を更新している。
出典:箱根駅伝公式記録、日本テレビ箱根駅伝番組公式サイト、各大学の大会記録。区間賞と歴代区間記録は大会ごとに更新されるため、記録の対象年を区別して見る必要がある。
【箱根駅伝2025シード権争い】帝京大学と順天堂大学の差はわずか7秒
優勝争いと並んで注目されたのが、翌年の出場権を左右するシード権争いだ。
箱根駅伝では総合10位以内に入った大学に次回大会のシード権が与えられる。11位以下の大学は原則として予選会から本大会出場を目指すことになるため、10位と11位の差は非常に大きい。
2025年大会では、10位の帝京大学が10時間54分58秒、11位の順天堂大学が10時間55分05秒。両校の差はわずか7秒だった。
日刊スポーツの2025年1月3日付報道によると、順天堂大学は復路で順位を押し上げ、一時はシード圏内に浮上した。しかし、最終10区で帝京大学との競り合いに敗れ、総合11位でシード権を逃した。
この結果は、箱根駅伝において最後の1区間が持つ意味をよく表している。優勝争いだけでなく、10位前後の大学にとっても、最終区間の数秒が翌年度のチーム編成や大会への準備を大きく左右する。
もう一つ注目したいのは、帝京大学が往路14位から復路4位へと順位を上げた点だ。往路で出遅れても、復路で巻き返せばシード権を確保できる。反対に、順天堂大学は復路6位と健闘したものの、往路の差を埋め切れなかった。
【箱根駅伝2026結果と比較】青山学院大学が10時間37分34秒の大会新
2026年1月2日・3日に開催された第102回箱根駅伝では、青山学院大学が再び総合優勝を果たした。
総合タイムは10時間37分34秒。往路5時間18分08秒、復路5時間19分26秒で、往路・復路・総合のすべてで大会新記録を樹立した。
2025年の10時間41分19秒と比較すると、3分45秒の短縮となる。2025年大会で記録を更新した青学大が、翌年にはさらに大幅な記録更新を実現した形だ。
2025年と2026年の大会成績を比較- 第101回・2025年:総合優勝は青山学院大学。往路も青学大、復路は駒澤大学。
- 第102回・2026年:総合優勝は青山学院大学。往路・復路も青学大が制覇。
2026年大会では、青学大が往路・復路の両方で大会記録を更新したことが特徴的だ。2025年には駒澤大学が復路優勝を獲得したが、2026年は青学大が全体を通して主導権を握った。
黒田朝日は2026年に5区の新記録を樹立2025年大会の2区で区間新を記録した黒田朝日は、2026年大会では5区に出走。1時間07分16秒という新たな区間記録を打ち立てた。
この記録は2025年に若林宏樹が樹立した1時間09分11秒を1分55秒上回るものだ。前年に山登りで強さを見せた若林の記録が、翌年にはさらに更新されたことになる。
黒田の成績を整理すると、2025年は2区で1時間05分44秒の区間3位、従来の区間記録を更新。2026年は5区で1時間07分16秒の区間新記録を樹立した。両大会の記録を混同しないことが、選手の実績を正しく理解するポイントだ。
青山学院大学は3年連続9回目の総合優勝青山学院大学は2024年の第100回大会、2025年の第101回大会、2026年の第102回大会で3連覇を達成した。
2026年の優勝は通算9回目。大学の公式発表によれば、史上初となる2度目の3連覇という記録も達成している。
箱根駅伝の歴代総合優勝回数では、2026年大会終了時点で青山学院大学は9回で歴代6位、駒澤大学は8回で歴代7位となっている。2025年の総合優勝と2026年の連覇によって、青学大は近年の大会を代表する強豪校としての地位をさらに強固にした。
出典:東京箱根間往復大学駅伝競走公式サイト、日本テレビ箱根駅伝番組公式サイト、青山学院大学2026年1月3日付大会結果発表。
【箱根駅伝2025結果】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:箱根駅伝2025の総合優勝はどこの大学ですか?
A1:青山学院大学です。第101回大会で10時間41分19秒の大会新記録を樹立し、2年連続8回目の総合優勝を達成しました。
Q2:箱根駅伝2025の往路・復路の優勝校はどこですか?
A2:往路優勝は青山学院大学で5時間20分01秒、復路優勝は駒澤大学で5時間20分50秒でした。総合優勝は青山学院大学です。
Q3:箱根駅伝2025で区間新記録を出した注目選手は誰ですか?
A3:2区のエティーリ(東京国際大学)が1時間05分31秒、5区の若林宏樹(青山学院大学)が1時間09分11秒、6区の野村昭夢(青山学院大学)が56分47秒、7区の佐藤圭汰(駒澤大学)が1時間00分43秒を記録しました。また、2区では吉田響と黒田朝日も従来の区間記録を更新しています。
Q4:小河原陽琉は箱根駅伝2025で何区を走りましたか?
A4:青山学院大学の小河原陽琉は10区を担当し、1時間08分27秒で区間賞を獲得しました。1年生ながら最終区間で活躍し、総合優勝に貢献しています。
Q5:箱根駅伝2025でシード権を獲得できなかった大学はどこですか?
A5:総合11位の順天堂大学がシード権を逃しました。10位の帝京大学との差はわずか7秒でした。総合10位以内の大学が次回大会のシード権を獲得します。
Q6:箱根駅伝2026の総合優勝と大会記録はどうなりましたか?
A6:青山学院大学が10時間37分34秒の大会新記録で総合優勝しました。往路5時間18分08秒、復路5時間19分26秒も大会新記録で、3年連続9回目の優勝を達成しています。
第101回箱根駅伝は、青山学院大学が10時間41分19秒の大会新記録で総合優勝を飾った大会だった。往路を青学大、復路を駒澤大学が制し、総合順位では青学大が2分48秒差で駒澤大を上回った。
個人記録では、若林宏樹の5区、野村昭夢の6区、佐藤圭汰の7区での区間新記録が大きな注目を集めた。2区ではエティーリ、吉田響、黒田朝日の3人が従来の記録を更新し、10区では小河原陽琉が区間賞を獲得した。
さらに、総合10位の帝京大学と11位の順天堂大学の差はわずか7秒。優勝争いだけでなく、シード権をめぐる最後まで目が離せない展開も第101回大会の特徴だった。
そして2026年には、青山学院大学が10時間37分34秒という新たな大会記録で3連覇を達成。2025年の記録を3分45秒更新し、箱根駅伝の歴史に新たな実績を刻んだ。
箱根駅伝の結果を正しく理解するには、総合順位だけでなく、往路・復路の成績、区間賞、区間記録、シード権争いを合わせて確認することが大切だ。2025年と2026年を比較すると、青山学院大学の継続的な強さだけでなく、駒澤大学や國學院大學、中央大学などの競争力、そして各区間で記録を更新する選手たちの進化も見えてくる。