2026年の読売ジャイアンツは、セ・リーグ公式戦143試合を戦い、76勝64敗3分、勝率.543の2位でレギュラーシーズンを終えた。優勝した阪神タイガースには2.5ゲーム差。最後まで上位争いを続けたものの、クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージでは横浜DeNAベイスターズに2連敗し、シーズンを終えた。
今季の巨人の試合経過を理解するには、公式戦の最終成績だけでなく、阪神との直接対決、DeNAとの対戦、先発投手の登板結果、東京ドームでの戦い、そしてCSでの敗退までを一連の流れとして見る必要がある。日本野球機構(NPB)の公式記録を中心に、2026年シーズンの結果と注目ポイントを整理する。
【2026年の巨人は2位】143試合の最終成績とセ・リーグ順位表

2026年のセ・リーグは阪神が79勝62敗2分で優勝。巨人は76勝64敗3分で2位となった。勝率は.543で、阪神とのゲーム差は2.5。3位DeNAには7.5ゲーム差をつけている。
NPBが公表した2026年度の公式戦成績によると、巨人は143試合を完走し、貯金12でシーズンを締めくくった。勝ち越しを確保した一方、阪神を上回るには至らなかった。
| 順位 | 球団 | 試合 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 | ゲーム差 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | 阪神 | 143 | 79 | 62 | 2 | .560 | - |
| 2位 | 巨人 | 143 | 76 | 64 | 3 | .543 | 2.5 |
| 3位 | DeNA | 143 | 71 | 69 | 3 | .507 | 7.5 |
| 4位 | 広島 | 143 | 61 | 78 | 4 | .439 | 17.0 |
| 5位 | ヤクルト | 143 | 61 | 80 | 2 | .433 | 18.0 |
| 6位 | 中日 | 143 | 60 | 81 | 2 | .426 | 19.0 |
注目したいのは、巨人がリーグ2位の投手成績を残したことだ。チーム防御率は2.80で、優勝した阪神の2.79に次ぐ数字だった。失点も444で、阪神の439に次いで少ない。
一方、チーム打率は.234、総得点は486、本塁打は103本。盗塁は99でリーグ最多だった。投手力と機動力を生かした戦いができた反面、得点力では阪神の518得点、DeNAの557得点を下回っている。
つまり、2026年の巨人は投手陣が試合をつくり、走塁でも相手に圧力をかけたが、打線が大量得点を奪う展開では他球団に後れを取った。接戦をものにできるかどうかが、順位争いを左右する要素になった。
【143試合の流れ】開幕から最終戦まで巨人の順位はどう動いた?
巨人の2026年は、開幕直後の好スタートから一転して順位を落とし、交流戦前後に再浮上。夏場には首位に立つ場面もあり、9月には阪神とのゲーム差を0.5まで縮めた。シーズンを通じて順位が大きく動いたことが特徴だ。
3月・4月:阪神との開幕カードから始まった順位争い3月27日、東京ドームで迎えた阪神との開幕戦は、巨人が3対1で勝利。先発の竹丸が勝利投手となり、開幕を白星で飾った。
しかし、翌28日は0対2、29日は6対12で連敗。開幕3連戦を1勝2敗で終え、順位も開幕時の1位から4位まで下がった。
4月3日からのDeNA戦では初戦を1対3で落としたものの、4日は8対4、5日は3対2で連勝。東京ドームでのカード勝ち越しを決め、反撃の足掛かりをつくった。
5月:阪神と中日に苦戦し、一時4位へ5月1日からの甲子園での阪神3連戦は、初戦を5対3で制したが、2戦目は5対7、3戦目は0対3で敗れた。
さらに、ヤクルトや中日との試合でも黒星が重なり、5月9日には中日に2対4で敗戦。順位は4位まで下がり、首位との差も広がった。
この時期は、先発投手の好投を得点につなげられない試合もあり、攻撃面の安定感が課題として表れた。
6月:交流戦で盛り返し、首位争いに復帰6月2日から4日のオリックス戦では3対2、5対4、2対1と3連勝。続くロッテ戦でも8対2の勝利を挙げ、東京ドームで流れを引き寄せた。
楽天戦では6月10日に7対0で勝利。先発の戸郷翔征が白星を挙げ、チームは一時的に首位へ浮上した。
その後、西武戦では勝ち負けが交錯し、中日との試合でも順位が再び変動。交流戦期間はチームの勢いを取り戻す重要な局面となった。
7月・8月:首位浮上と阪神戦の連敗7月1日には盛岡でヤクルトに2対1で勝利し、首位に浮上。その後も阪神との7月7日の試合を4対3で制するなど、優勝争いを続けた。
一方、7月8日は1対4、9日は2対10で阪神に連敗。順位を2位に落とした時期もあったが、7月24日と25日の甲子園では4対2、5対1で連勝し、再び首位争いに加わった。
8月8日、9日のヤクルト戦では8対2、7対3で連勝し、再び1位に浮上。しかし、8月11日から13日の阪神3連戦では1対9、1対5、2対3と3連敗。首位を守ることができず、2位に後退した。
9月・10月:阪神に0.5ゲーム差まで迫るも2位確定9月12日の阪神戦は、東京ドームで巨人が1対0の完封勝利を収めた。先発の竹丸和幸が7回無失点、10奪三振の好投を披露。松本の適時打による1点を投手陣が守り切った。
この勝利で巨人は70勝に到達し、阪神とのゲーム差を0.5に縮めた。シーズン終盤に向けて、逆転優勝への期待が高まった試合だった。
しかし、その後のDeNA戦や広島戦では敗戦も重なり、阪神を追い越すことはできなかった。
レギュラーシーズン最後の10月1日は阪神と2対2で引き分け、2日はヤクルトに1対5、3日はDeNAに2対5で敗れた。最終順位は2位、優勝チームとのゲーム差は2.5で確定した。
143試合すべての最終スコア、勝敗、先発投手、球場、試合当日の順位は、NPBの月別公式試合結果に記録されている。月ごとに照合すると、巨人が首位と4位の間を動きながら、最後まで優勝争いを続けた過程が分かる。
【阪神・DeNAとの直接対決】優勝争いを分けた試合結果
2026年の巨人を振り返るうえで欠かせないのが、阪神とDeNAとの直接対決だ。どちらも優勝争いやCS進出に関係する相手だったが、レギュラーシーズンの対戦結果には明確な違いがあった。
阪神戦は8勝16敗1分と大きく負け越し巨人の対阪神戦は、8勝16敗1分。25試合を戦い、勝率は.333だった。
阪神は最終的に79勝を挙げて優勝。巨人との直接対決で16勝を積み重ねたことは、2.5ゲーム差でシーズンを終えた順位争いを考えるうえでも大きな意味を持つ。
巨人は9月12日の1対0の勝利など、重要な場面で阪神を抑える試合もあった。しかし、シーズン全体では阪神に対して主導権を握り切れなかった。
DeNA戦は13勝12敗で勝ち越し一方、3位DeNAとのレギュラーシーズンの対戦成績は、巨人が13勝12敗。わずか1勝差ながら勝ち越している。
この数字だけを見ると、巨人はDeNAに対して相性が悪かったわけではない。むしろ、レギュラーシーズンでは互角以上の結果を残していた。
ただし、DeNAはシーズン後半に巨人との対戦で勝ち星を伸ばし、短期決戦に向けて勢いをつけた。レギュラーシーズンの25試合と、勝ち抜けが決まるCSでは、同じ対戦でも求められる対応が異なる。
特に重要なのは、阪神戦ではシーズンを通じて負け越し、DeNA戦では勝ち越したという対照的な結果だ。巨人の2026年を評価する際には、単純な総勝利数だけでなく、優勝争いの直接対決を分けて考える必要がある。
【先発投手と東京ドーム】戸郷翔征の登板結果と投手陣の実力
巨人の2026年は、複数の先発投手がローテーションを支えたシーズンだった。NPBの個人成績を見ると、井上温大、竹丸和幸、戸郷翔征らがそれぞれ役割を果たしている。
戸郷翔征は14登板で5勝3敗、防御率2.48戸郷翔征の2026年公式戦成績は、14登板、5勝3敗、防御率2.48、80投球回、82奪三振。完投は1、完封勝利も1だった。
登板数は14試合ながら、防御率2.48という安定した数字を記録。被安打58、与四球24、奪三振82で、奪三振数が与四球数を大きく上回った。
シーズン中の主な登板結果には、6月10日の楽天戦7対0、7月7日の阪神戦4対3、9月1日のDeNA戦4対3などがある。一方、9月8日の中日戦は0対3、15日のDeNA戦は2対13、22日の広島戦は1対2で敗れた。
シーズンを通じて安定した投球指標を残したものの、戸郷一人でチームの勝敗を左右する状況ではなかった。先発陣全体の運用と、援護点を含めた試合展開が重要だった。
井上温大と竹丸和幸も先発陣を支えたNPBの2026年度個人投手成績では、井上温大は23登板で10勝8敗、防御率2.02。竹丸和幸は22登板で11勝9敗、防御率3.27を記録した。
特に竹丸は11勝を挙げ、チームの勝ち星を積み上げる役割を果たした。9月12日の阪神戦では7回を無失点に抑え、10奪三振を記録。優勝争いの最中に見せた好投として印象深い。
井上は防御率2.02と先発陣の中でも優れた数字を残した。戸郷の安定感、井上の防御率、竹丸の勝ち星という異なる強みが、巨人の投手力を形づくった。
東京ドームの巨人戦は終盤の重要な舞台に東京ドームでは、開幕戦の阪神戦から9月の首位攻防戦、10月のCSまで数多くの重要試合が行われた。
2026年の巨人はホームで39勝31敗2分、ビジターで37勝33敗1分。ホームの勝率はビジターを上回ったが、ホームでも常に勝てたわけではない。
9月12日の阪神戦のように、投手陣が相手打線を封じて勝利する試合もあれば、CS初戦のように終盤の一発で敗れる試合もあった。東京ドームでの戦いは、レギュラーシーズンからポストシーズンまで、巨人の2026年を象徴する舞台となった。
【CSファーストステージ】巨人対DeNAは1対2、1対4で連敗
レギュラーシーズンを2位で終えた巨人は、10月10日から東京ドームで開催されたCSファーストステージで3位DeNAと対戦した。
しかし、結果は2連敗。第1戦を1対2、第2戦を1対4で落とし、ファイナルステージ進出を逃した。
10月10日・第1戦:井上が粘るも9回に勝ち越し弾第1戦は巨人が1対2で敗れた。
DeNAは初回、牧秀悟のソロ本塁打で先制。巨人はその裏、吉川尚輝の二塁打からチャンスをつくり、泉口の内野ゴロの間に同点に追いついた。
その後は両チームとも得点できず、1対1のまま9回へ。DeNAの度会隆輝が巨人の守護神マルティネスから勝ち越しソロ本塁打を放ち、試合を決めた。
巨人は6安打を放ったものの、追加点を奪えなかった。最終回には松本の二塁打と泉口の犠打で一死三塁の好機をつくったが、ダルベック、大城が凡退。あと一歩届かなかった。
先発は巨人が井上、DeNAが東。最終スコアは巨人1対2DeNAで、敗戦投手はマルティネスとなった。
10月11日・第2戦:初回の失点が響き、1対4で敗戦第2戦は巨人が1対4で敗れた。DeNAは初回に度会のソロ本塁打と佐野の適時打で2点を先制した。
巨人は4回にダルベックのソロ本塁打で1点を返したが、反撃はここまで。DeNAは7回に1点、8回には牧のソロ本塁打でさらに1点を追加した。
最終的な安打数はDeNAの9本に対し、巨人は5本。先発は巨人が竹丸、DeNAが石田裕太郎だった。竹丸は敗戦投手となり、巨人はファーストステージ敗退が決まった。
2試合とも東京ドームで行われ、入場者数は第1戦が42,232人、第2戦が42,248人。大勢の観客が見守る中で、巨人は最後まで得点力を取り戻せなかった。
レギュラーシーズンの勝ち越しはCSで生かせず巨人はレギュラーシーズンでDeNAに13勝12敗と勝ち越していた。それでも、CSでは2試合連続で敗戦した。
短期決戦では、143試合の総合力だけでなく、先発投手の出来、救援陣の継投、少ない好機で得点する能力が結果に直結する。第1戦では9回の本塁打、第2戦では初回の2失点が大きな分岐点となった。
レギュラーシーズンの成績とCSの結果は分けて評価する必要がある。巨人は年間を通じてDeNAを上回ったものの、ポストシーズンの2試合では相手に主導権を握られた。
【プロの結論】2026年の巨人は投手力を生かし切れたのか
2026年の巨人を数字から評価すると、投手力はリーグトップクラスだった一方、得点力の面では改善の余地が残ったシーズンだった。
チーム防御率2.80はリーグ2位、失点444も2位。さらに99盗塁はリーグ最多で、走者を進める攻撃面では強みを示した。
しかし、チーム打率は.234で4位、本塁打103本も4位。486得点は阪神やDeNAを下回った。投手陣が相手を抑えても、打線が複数点を奪えなければ勝利につながらない。
特に阪神との直接対決で8勝16敗1分と負け越したことは、優勝を逃したシーズンを象徴する数字だ。首位とのゲーム差が2.5だっただけに、直接対決での勝敗が違っていれば、順位も変わっていた可能性がある。
一方、DeNAとのレギュラーシーズンでは13勝12敗と勝ち越した。にもかかわらずCSで敗れたことは、短期決戦における試合運びの難しさを示している。
2026年の巨人を評価するときは、次の3点を基準にすると実態を把握しやすい。
- シーズン全体の評価:76勝64敗3分、勝率.543の2位。年間を通じて優勝争いに参加した。
- 投手陣の評価:防御率2.80、失点444でリーグ2位。先発と救援の総合力が強みだった。
- 課題の評価:阪神戦の負け越しと、CSでの得点力不足。重要試合での攻撃の精度が問われた。
優勝を逃したからといって、76勝を挙げたシーズン全体を否定する必要はない。ただし、阪神との直接対決やCSの結果を見ると、強い投手陣を優勝や短期決戦の勝利につなげるための攻撃面の強化が、今後の大きなテーマになる。
【巨人の試合経過】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:巨人の2026年シーズンの最終順位と勝敗は?
A1:セ・リーグ2位で、143試合76勝64敗3分、勝率.543。優勝した阪神とは2.5ゲーム差だった。
Q2:巨人とDeNAのCSファーストステージの試合結果は?
A2:2026年10月10日は1対2、11日は1対4で巨人が連敗。東京ドームで2試合を行い、ファーストステージ敗退が決まった。
Q3:戸郷翔征の2026年の登板成績は?
A3:14登板で5勝3敗、防御率2.48、80投球回、82奪三振。完投1、完封勝利1を記録した。
読売ジャイアンツの2026年公式戦は、76勝64敗3分、勝率.543のセ・リーグ2位で終了した。序盤の順位低下から交流戦での巻き返し、夏場の首位浮上、9月の阪神との0.5ゲーム差まで、最後まで優勝争いを演じたシーズンだった。
しかし、阪神との直接対決で負け越し、10月のCSファーストステージではDeNAに2連敗。レギュラーシーズンの成績をポストシーズンにつなげられなかった。
投手陣の安定感は大きな収穫だった一方、打線の得点力と重要な局面での決定力には課題が残る。2026年の試合経過を振り返る際には、最終順位だけでなく、月ごとの順位変動、先発投手の登板結果、阪神・DeNAとの対戦成績を合わせて確認することが大切だ。
今季の76勝は、次のシーズンに向けた土台となる。投手力を維持しながら攻撃面をどこまで改善できるかが、巨人の次の優勝争いを左右するポイントになる。
主な記録照合先: NPB公式の2026年度順位表・月別試合結果・個人投手成績・CS試合速報。 戸郷翔征とチーム打撃・投手成績はNPB公式統計。 CS両試合のスコア・試合経過、および9月12日の阪神戦はNPB公式速報。