2026年10月31日現在、MLBのレギュラーシーズンは終了し、162試合を戦い抜いた選手たちの個人成績が確定しています。今シーズンは、ア・リーグでヤンディ・アルバレスが打率とOPSの両部門でトップに立ち、ナ・リーグではピート・クロウ=アームストロングとカイル・シュワーバーが45本塁打で本塁打王に並ぶなど、印象的な記録が生まれました。
投手部門ではブルワーズのジェイコブ・ミジオロウスキーが防御率1.80、奪三振252でメジャー全体をリード。日本人選手では大谷翔平、山本由伸、鈴木誠也、村上宗隆、岡本和真らがそれぞれ異なる形で存在感を示しました。この記事では、2026年のMLB個人成績を打者・投手別に整理し、リーグ別ランキング、日本人選手の成績、MVPやサイ・ヤング賞との関係まで詳しく解説します。
【2026年最新】MLB個人成績ランキングの注目ポイント

2026年のMLB個人成績を確認するうえで、まず押さえたいのがレギュラーシーズンの最終ランキングです。
MLB公式サイトは2026年9月27日、シーズン終了時点の主要スタッツリーダーを公表しました。打率、本塁打、打点、盗塁、OPS、防御率、奪三振、セーブなど、各リーグのタイトル獲得者が明らかになっています。
今季の大きな特徴は、打撃ではヤンディ・アルバレスとピート・クロウ=アームストロング、投球ではジェイコブ・ミジオロウスキーが複数の重要部門で際立った成績を残したことです。
なお、以下で紹介する数字は2026年のレギュラーシーズン成績です。ポストシーズンの成績とは区別しています。
【打者編】MLB本塁打・打率・打点・盗塁・OPSランキング
2026年の打者成績では、本塁打数だけでなく、打率、打点、盗塁、OPSを組み合わせて評価することが重要です。
本塁打ランキングでは、ナ・リーグのピート・クロウ=アームストロング(シカゴ・カブス)とカイル・シュワーバー(フィラデルフィア・フィリーズ)が45本で並び、メジャー全体のトップとなりました。
ア・リーグでは、オリオールズに移籍したピート・アロンソが43本でリーグ1位。ジュニア・カミネロとヤンディ・アルバレスが42本で続きました。
打率ランキングは、ア・リーグのヤンディ・アルバレスが.316でトップ。ナ・リーグではダイヤモンドバックスのガブリエル・モレノが.311を記録しました。捕手としてリーグ首位打者になった点も、2026年の注目材料です。
打点ランキングでは、ア・リーグがピート・アロンソの113打点、ナ・リーグがセントルイス・カージナルスのアレック・バーレソンの116打点。アロンソは2022年にナ・リーグ、2026年にア・リーグで打点王となり、両リーグでタイトルを獲得した選手として歴史的な記録を残しました。
盗塁ランキングでは、ナシム・ヌニェスが49盗塁でメジャー全体のトップ。ア・リーグはタンパベイのチャンドラー・シンプソンが46盗塁で首位でした。
OPSは出塁率と長打率を合計した指標です。ア・リーグではアルバレスが1.033、ナ・リーグではクロウ=アームストロングが.942を記録。出塁能力と長打力を合わせた総合的な打撃評価でも、両者の存在感が際立っています。
主要部門のリーグ別トップは次のとおりです。
| 個人成績部門 | ア・リーグ1位 | ナ・リーグ1位 |
|---|---|---|
| 打率 | ヤンディ・アルバレス .316 | ガブリエル・モレノ .311 |
| 本塁打 | ピート・アロンソ 43本 | クロウ=アームストロング、シュワーバー 45本 |
| 打点 | ピート・アロンソ 113打点 | アレック・バーレソン 116打点 |
| 盗塁 | チャンドラー・シンプソン 46盗塁 | ナシム・ヌニェス 49盗塁 |
| OPS | ヤンディ・アルバレス 1.033 | ピート・クロウ=アームストロング .942 |
| 防御率 | キャム・シュリットラー 1.95 | ジェイコブ・ミジオロウスキー 1.80 |
| 奪三振 | ギャビン・ウィリアムズ 248個 | ジェイコブ・ミジオロウスキー 252個 |
| セーブ | ケイド・スミス、ブライアン・ベイカー 41セーブ | メイソン・ミラー、ライリー・オブライエン 38セーブ |
※2026年レギュラーシーズンのリーグ別トップ。複数選手が同数の場合は同順位です。
この結果から見えてくるのは、打者の評価が本塁打だけでは決まらないという点です。クロウ=アームストロングは45本塁打に加えて119得点、優れた守備力も示し、攻守両面で高い評価を受けました。
一方、アルバレスは打率、OPS、出塁能力など複数の数字でリーグを代表する成績を記録。長打力に加えて、打席全体での貢献度が高かったことが特徴です。
【投手編】MLB防御率・奪三振・セーブランキング
2026年の投手成績で最も注目を集めたのは、ミルウォーキー・ブルワーズのジェイコブ・ミジオロウスキーです。
MLB公式のシーズン総括によると、ミジオロウスキーは防御率1.80、奪三振252を記録。両部門でメジャー全体のトップに立ちました。
特に奪三振では、2位のギャビン・ウィリアムズが248個。4個の差をつけてシーズンを終えています。平均100.6マイルの速球も大きな特徴で、圧倒的な球威を武器に打者を抑えました。
防御率では、ア・リーグのキャム・シュリットラーが1.95で首位。ヤンキースの投手としても歴史に残る水準で、150イニング以上を投げた投手の中では球団史上でも特に優れた記録となりました。
日本人投手にとって注目したいのは山本由伸です。ドジャースの先発投手として、2026年は28試合に先発し、14勝9敗、防御率2.53、185投球回、182奪三振、WHIP0.87を記録しました。
また、セーブランキングではア・リーグのケイド・スミスとブライアン・ベイカーが41セーブで並びました。ナ・リーグではメイソン・ミラーとライリー・オブライエンが38セーブでトップです。
救援投手を評価するときは、セーブ数だけでなく、登板数、防御率、WHIP、ホールド数なども確認したいところです。登板機会の多さやチームの勝利状況によって、セーブ数には差が生じるためです。
【日本人メジャーリーガー】大谷翔平・山本由伸・村上宗隆らの2026年成績
2026年のMLBでは、日本人選手の活躍も大きな話題となりました。特に大谷翔平の二刀流、山本由伸の先発投手としての安定感、村上宗隆と岡本和真の長打力は、それぞれ異なる角度から注目されています。
大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)
打者としては打率.275、30本塁打、81打点、11盗塁、OPS.889を記録。投手としても14試合に先発し、8勝2敗、防御率1.79、95奪三振という成績を残しました。
ただし、投手としての投球回は85回2/3です。規定投球回には達していないため、防御率1.79をそのまま規定投球回到達者のランキングと比較する際には注意が必要です。それでも、限られた登板数で高い奪三振能力と安定感を示したことは大きな評価材料です。
山本由伸(ロサンゼルス・ドジャース)
14勝9敗、防御率2.53、182奪三振、185投球回という成績を記録しました。規定投球回にも到達しており、シーズンを通して先発ローテーションを支えた点が強みです。防御率とWHIPの両面で安定しており、日本人投手の中でも特に優れたシーズンでした。
鈴木誠也(シカゴ・カブス)
打率.270、26本塁打、86打点、OPS.841を記録。143試合に出場し、96得点も挙げました。打率だけでなく出塁率と長打率を合わせて見ると、打線の中心として十分な貢献を果たしたことが分かります。
村上宗隆(シカゴ・ホワイトソックス)
MLB1年目の2026年は、打率.207、35本塁打、77打点、OPS.825という成績でした。打率には課題を残した一方、本塁打は35本に到達。長打力という明確な武器をMLBでも発揮しました。
特に35本塁打はア・リーグ5位に相当する数字で、日本人選手としてのパワーを強く印象づけました。
岡本和真(トロント・ブルージェイズ)
打率.232、33本塁打、92打点、OPS.762を記録。156試合に出場し、シーズンを通じて長打力を発揮しました。33本塁打と92打点は、MLBでの適応を示す重要な数字です。
そのほか、今永昇太は11勝10敗、防御率3.77、174奪三振を記録。松井裕樹も防御率1.83、68奪三振、5勝1敗という成績を残しました。
日本人選手の成績を比較する場合、大谷のような二刀流選手と先発専門の投手、フル出場の野手と出場機会が限られた野手を同じ基準で評価しないことが大切です。出場数や投球回数も含めて見ることで、シーズン全体への貢献度がより明確になります。
【数字の見方】MLB個人成績で本当に注目したい指標とは?
MLBの個人成績を理解するには、基本的な数字の意味を知っておく必要があります。日本のプロ野球と共通する指標も多い一方、MLBではOPSやWHIP、WARなどを組み合わせて選手を評価する場面が多くあります。
打者の主要指標
- 打率(AVG):打数に対する安打の割合。安打を打つ能力を示す基本指標。
- 本塁打(HR):ホームランの数。長打力を評価する際の代表的な数字。
- 打点(RBI):打者の打撃によって記録された得点への貢献数。
- 盗塁(SB):次の塁へ進むことに成功した回数。走塁能力を示す。
- 出塁率(OBP):安打、四球、死球などを通じて出塁する能力を示す。
- 長打率(SLG):単打、二塁打、三塁打、本塁打を考慮した打撃の強さを示す。
- OPS:出塁率と長打率を合計した指標。打者の総合的な攻撃力を把握しやすい。
例えば、打率が.300でも四球が少なく長打力も低い選手と、打率が.270でも四球が多く本塁打を量産する選手では、チームへの攻撃面の貢献が異なります。OPSを確認することで、打率だけでは分からない部分を補えます。
投手の主要指標
- 防御率(ERA):9イニング当たりの自責点。数字が低いほど優秀。
- 奪三振(SO):打者を三振に仕留めた数。投手の決定力を示す。
- 勝利数(W):投手に記録された勝利数。ただし援護点や救援投手の働きにも左右される。
- セーブ(SV):試合終盤にリードを守り、セーブ条件を満たして記録された数。
- 投球回(IP):投手がアウトを取ったイニング数。シーズンを通じた稼働量の判断材料。
- WHIP:1イニング当たりに許した安打と四球の合計。走者をどれだけ出したかを示す。
特に防御率とWHIPはセットで確認したい指標です。防御率が低くても、四球や安打で頻繁に走者を出している投手もいます。逆に、WHIPが低い投手は走者を出しにくく、試合を安定して組み立てている可能性があります。
また、規定投球回や規定打席も見逃せません。一般的な規定投球回はチームの試合数と同じイニング数が基準となり、規定打席は1試合当たり3.1打席を基準に算出されます。
2026年の大谷は投手として防御率1.79でしたが、85回2/3しか投げていません。山本由伸は185イニングを投げて防御率2.53でした。この2人を防御率だけで単純に順位づけするのではなく、投球回も考慮する必要があります。
【MVP・サイ・ヤング賞】個人成績と各種表彰はどう結びつく?
MLBでは、優秀な個人成績を残した選手に対して複数の賞が用意されています。単純なランキングだけでは分からない選手の価値を評価する制度です。
MVP(最優秀選手賞)
MVPはア・リーグとナ・リーグでそれぞれ1人が選ばれる年間最優秀選手賞です。1931年から全米野球記者協会(BBWAA)が選考を担っています。
評価対象は打率や本塁打だけではありません。攻撃力、守備力、出場試合数、チームへの貢献などを総合的に判断します。優勝チームから必ず選ばれるわけではなく、所属球団の順位だけで受賞者が決まる制度でもありません。
BBWAAの投票では、各リーグの記者が10人まで候補者を順位づけします。1位票は14ポイント、2位から10位までは9ポイントから1ポイントまで配点され、合計ポイントによって順位が決まります。
2026年のMVP候補としてMLB.comが注目しているのは、ア・リーグのヤンディ・アルバレスとナ・リーグのピート・クロウ=アームストロングです。アルバレスは打率とOPSでリーグを制し、クロウ=アームストロングは45本塁打、119得点に加え、守備面でも高い評価を受けました。
サイ・ヤング賞
サイ・ヤング賞は各リーグで最も優れた投手に贈られる賞です。1956年に創設され、1967年からア・リーグとナ・リーグでそれぞれ受賞者が選ばれる方式になりました。
評価の際には防御率、奪三振、勝利数、投球回、WHIPなどが重要な材料となります。2026年はミジオロウスキーが防御率と奪三振の2部門で全体トップに立ち、ア・リーグではシュリットラーも有力候補として名前が挙がっています。
シルバースラッガー賞
1980年に始まったシルバースラッガー賞は、各ポジションで優れた打撃成績を残した選手を表彰する賞です。監督やコーチによる投票が選考に用いられます。打率、本塁打、打点、OPSなど、打撃面の貢献が評価の中心です。
ゴールドグラブ賞
ゴールドグラブ賞は守備力に優れた選手に贈られる賞で、各ポジションの守備能力が評価されます。打撃成績だけでは評価できない選手の価値を確認するうえで重要な表彰です。
2026年のゴールドグラブ賞は11月1日に受賞者が発表される予定です。シルバースラッガー賞は11月17日に発表予定となっています。
2026年の主な表彰日程は次のとおりです。
- 11月1日:ゴールドグラブ賞
- 11月9日:新人王
- 11月10日:最優秀監督賞
- 11月11日:サイ・ヤング賞
- 11月12日:MVP
- 11月17日:シルバースラッガー賞
なお、BBWAAの主要賞はポストシーズン開始前に投票が行われ、11月に受賞者が発表されます。したがって、ポストシーズンでの活躍とレギュラーシーズンのMVP・サイ・ヤング賞選考は分けて考える必要があります。
【MLB歴代個人成績ランキング】2026年の記録は歴史に届くのか
2026年のランキングをさらに深く楽しむには、MLBの歴代記録と比較する方法もあります。
本塁打の歴代通算記録では、バリー・ボンズが762本で歴代1位。ハンク・アーロンの755本、ベーブ・ルースの714本が続きます。
シーズン最多本塁打の記録もボンズが保持しています。2001年にサンフランシスコ・ジャイアンツで記録した73本塁打は、現在もMLBの歴史的な記録です。
2026年はクロウ=アームストロングとシュワーバーが45本で本塁打王に輝きました。45本は素晴らしい数字ですが、ボンズの73本とは28本の差があります。
こうした歴代記録と比較する際には、単純な数字だけでなく、試合数、球場の特性、リーグ環境、時代による投球や打撃の変化も考慮する必要があります。
また、MVPの受賞回数やサイ・ヤング賞の獲得歴も選手の歴史的評価を考える材料になります。単年度のランキングと通算記録を組み合わせることで、2026年の選手がMLB史の中でどの位置にいるのかが見えてきます。
個人成績を調べる際は、MLB公式スタッツ、BBWAAの表彰記録、スポーツナビなどの日本語データベースを使い分けると便利です。公式スタッツで数字を確認し、日本語のランキングで選手同士を比較する方法が効率的です。
【MLB個人成績】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年のMLB本塁打ランキング1位は誰ですか?
A1:ピート・クロウ=アームストロングとカイル・シュワーバーが45本で並び、メジャー全体のトップです。ア・リーグではピート・アロンソが43本で1位となりました。
Q2:2026年のMLB打率ランキング1位は誰ですか?
A2:ア・リーグはヤンディ・アルバレスが打率.316、ナ・リーグはガブリエル・モレノが.311でそれぞれトップです。
Q3:2026年のMLB防御率ランキング1位は誰ですか?
A3:ジェイコブ・ミジオロウスキーが防御率1.80でメジャー全体のトップです。ア・リーグではキャム・シュリットラーが1.95で首位でした。
Q4:2026年の日本人メジャーリーガーで注目の成績は?
A4:大谷翔平は30本塁打、OPS.889に加えて投手として防御率1.79を記録。山本由伸は14勝、防御率2.53、182奪三振を達成しました。村上宗隆は35本塁打、岡本和真は33本塁打を記録しています。
Q5:2026年のMVPとサイ・ヤング賞はいつ発表されますか?
A5:BBWAAの発表日程では、サイ・ヤング賞が11月11日、MVPが11月12日です。10月31日時点では受賞者はまだ発表されていません。
Q6:MLBの個人成績を見るときに最も重要な指標は何ですか?
A6:打者なら打率、本塁打、打点に加えてOPS、投手なら防御率、奪三振、投球回、WHIPがおすすめです。1つの数字だけで判断せず、複数の指標を組み合わせると選手の実力をより正確に把握できます。
2026年のMLB個人成績では、打者部門でヤンディ・アルバレスとピート・クロウ=アームストロング、投手部門でジェイコブ・ミジオロウスキーが大きな存在感を示しました。
本塁打はクロウ=アームストロングとシュワーバーの45本、打率はアルバレスの.316、打点はアレック・バーレソンの116、盗塁はナシム・ヌニェスの49が注目記録です。投手ではミジオロウスキーが防御率1.80、奪三振252でメジャー全体をリードしました。
日本人選手では、大谷翔平の二刀流、山本由伸の安定した先発投球、鈴木誠也の打撃、村上宗隆と岡本和真の長打力が2026年の見どころとなりました。
今後は11月のMVP、サイ・ヤング賞、ゴールドグラブ賞、シルバースラッガー賞の発表によって、各選手のシーズン評価がさらに明確になります。
MLB個人成績を正しく楽しむなら、打率や本塁打だけでなくOPS、WHIP、投球回、守備力まで確認することがポイントです。数字の背景を理解し、レギュラーシーズンの実績と各種表彰、歴代記録を照らし合わせることで、2026年のMLBをより深く楽しめます。
主なデータ参照資料: MLB公式2026年シーズン成績、MLB公式選手別スタッツ、BBWAA年間表彰・投票規定、MLB歴代通算記録。