2025-26シーズンのファイナルは、長崎と琉球がそれぞれ異なる強みを発揮したシリーズだった。
B.LEAGUE公式の試合記録によると、両チームの結果は次のとおりだ。
| 試合 | 開催日 | スコア | 試合のポイント |
|---|---|---|---|
| GAME1 | 5月23日 | 長崎69-71琉球 | 琉球がリバウンドで優位に立ち先勝 |
| GAME2 | 5月24日 | 長崎66-60琉球 | 長崎が守備と速攻で巻き返す |
| GAME3 | 5月26日 | 長崎72-64琉球 | 長崎が接戦を制して初優勝 |
| 2026-27リーグ戦 | 10月26日 | 長崎101-84琉球 | 長崎が3ポイント攻勢で17点差の勝利 |
5月23日のGAME1は、琉球が序盤から主導権を握った。
第1クォーターは長崎9点に対して琉球20点。琉球は11点のリードを奪い、長崎に難しい試合運びを強いた。
特に大きかったのがリバウンドだ。
- 長崎:33本
- 琉球:50本
- 琉球のオフェンスリバウンド:21本
琉球はゴール下で優位に立ち、セカンドチャンスポイントでも16対10と長崎を上回った。
長崎も第2、第3クォーターで追い上げ、最終盤にはジャレル・ブラントリーの3ポイントシュートで69-70まで迫った。しかし、琉球の岸本隆一が残り0.8秒からフリースローを決め、71-69で試合終了。
長崎はブラントリーが22得点を挙げたものの、琉球のリバウンド支配を崩し切れなかった。
琉球にとっては優勝に王手をかける勝利。長崎にとっては、守備だけでなくゴール下の競争力を立て直す必要が生じた敗戦だった。
GAME2:長崎が66-60で取り返し、シリーズは1勝1敗翌24日のGAME2は、長崎にとって後がない状況で迎えた一戦だった。
琉球が先に9-0のランを作ったものの、長崎はイ・ヒョンジュンの3ポイントシュートやドライブをきっかけに反撃。第1クォーターを20-14で終え、試合の流れを変えた。
注目したいのは、長崎がGAME1の課題を修正したことだ。
GAME1で50本対33本と大きく差をつけられたリバウンドは、GAME2では長崎37本、琉球40本まで縮まった。数字上は琉球が上回っているものの、長崎はボールマンへのプレッシャーとインサイドの複数人守備を徹底した。
さらに、速攻からの得点は長崎17点、琉球5点。ターンオーバーも長崎10本に対し琉球15本だった。
この差が最終的な6点差につながった。
個人ではスタンリー・ジョンソンが両チーム最多の25得点を記録。イ・ヒョンジュンも16得点を挙げ、攻撃を支えた。
琉球はヴィック・ローが17得点を記録したが、長崎の守備を崩し切れなかった。
GAME2終了時点でシリーズは1勝1敗。優勝チームを決めるGAME3へと進んだ。
【GAME3】72-64で長崎が初優勝!勝敗を分けた3つのポイント

5月26日、横浜アリーナで行われたGAME3には、13,235人が来場した。
長崎と琉球の両チームは、過去2試合と同じ先発メンバーでスタート。試合序盤から激しい守備の応酬となった。
最終スコアは長崎72-64琉球。クォーターごとの得点は以下のとおりだ。
- 第1クォーター:長崎17-10琉球
- 第2クォーター:長崎19-13琉球
- 第3クォーター:長崎19-22琉球
- 第4クォーター:長崎17-19琉球
前半を36-23で終えた長崎は、後半に琉球の反撃を受けながらもリードを守り抜いた。
1.前半の守備で琉球の攻撃を封じたGAME3の最大の特徴は、長崎の守備の強度だった。
長崎はボールを持つ選手に強いプレッシャーをかけ、インサイドにパスが入れば複数人で対応。琉球の得意とするゴール下の攻撃を簡単には許さなかった。
前半の琉球のシュート成功率は、2ポイントが27.2%、3ポイントが6.3%。
特に3ポイントは16本中1本の成功にとどまった。
一方、長崎は2ポイント成功率53.8%、3ポイント成功率33.3%。得点機会を確実にものにして、前半終了時点で13点のリードを築いた。
2.琉球の猛追をベンチメンバーが食い止めたGAME3で見逃せないのが、第3クォーター終盤の展開だ。
琉球はアレックス・カークのインサイドプレーや小野寺祥太の3ポイントシュートで反撃。長崎が馬場雄大のファウルトラブルに直面したこともあり、一時は6点差まで迫った。
ここで存在感を発揮したのが山口颯斗とスタンリー・ジョンソンだった。
約4分間にわたって攻撃が停滞していた長崎は、山口が3ポイントシュートを成功させると、ジョンソンも続けて長距離シュートを沈めた。
この連続得点によって長崎は再びリードを広げ、第3クォーター終了時点で55-45とした。
スターターだけに頼らず、ベンチから入った選手が重要な局面で得点したことは、長崎の選手層を示す場面だった。
3.最終クォーターの琉球の追撃を振り切った第4クォーターも琉球は諦めなかった。
ヴィック・ローや佐土原遼らが3ポイントシュートを決め、岸本隆一のレイアップも加わって、一時は3点差まで接近した。
しかし、長崎は馬場をコートに戻して攻撃の立て直しを図る。
残り2分16秒にはローが難しいプルアップ3ポイントを決めたが、その直後、馬場が3ポイントシュートを成功させて67-59と再び突き放した。
終盤には馬場のフリースロー、イ・ヒョンジュンのフリースローも決まり、琉球の追撃を断ち切った。
最終スコアは72-64。
この試合でイ・ヒョンジュンはチーム最多の23得点を記録し、チャンピオンシップMVPにも選出された。馬場雄大とジャレル・ブラントリーも14得点ずつを挙げている。
長崎ヴェルカは創設6年目で、クラブ史上初のB1チャンピオンとなった。
【2026年10月26日】長崎101-84琉球!3P成功率の差を徹底分析
5月のファイナルから約5か月後、両チームは2026-27シーズンのリーグ戦で再び対戦した。
10月26日、長崎県のハピネスアリーナで行われた試合は、長崎ヴェルカ101-84琉球ゴールデンキングス。
ファイナルとは異なり、今回は長崎が17点差をつけて勝利した。
B.LEAGUE公式の試合記録に掲載された主要スタッツを比較すると、勝敗を左右した要素がはっきり見えてくる。
3ポイント成功率は長崎56.3%、琉球26.7%
3ポイントシュート成功率の比較
長崎ヴェルカ56.3%
18本成功/32本試投
琉球ゴールデンキングス26.7%
8本成功/30本試投
成功率の差29.6ポイント
長崎は32本中18本の3ポイントを成功させ、成功率56.3%という高い数字を残した。
対する琉球は30本中8本。成功率は26.7%だった。
3ポイントの得点だけで比較すると、長崎54点、琉球24点。つまり、長崎はこのカテゴリーだけで30点のアドバンテージを得ている。
最終的な点差は17点だったため、3ポイントによる得点差が勝敗に与えた影響は極めて大きい。
琉球は2ポイントシュートでは長崎を上回っていた興味深いのは、琉球がすべてのシュートで劣っていたわけではない点だ。
2ポイントシュートの成績は次のとおり。
| 項目 | 長崎 | 琉球 |
|---|---|---|
| 2P成功数 | 19/36 | 20/29 |
| 2P成功率 | 52.8% | 69.0% |
| 3P成功数 | 18/32 | 8/30 |
| 3P成功率 | 56.3% | 26.7% |
| フリースロー成功数 | 9/13 | 20/25 |
| アシスト | 26 | 20 |
| ターンオーバー | 10 | 13 |
| リバウンド | 35 | 31 |
琉球は2ポイント成功率69.0%、フリースロー成功率80.0%と、インサイドやフリースローでは高い精度を見せていた。
それでも長崎が勝った理由は、3ポイントの圧倒的な成功数に加え、アシスト26本とターンオーバー10本という数字にも表れている。
長崎はボールを効率よく動かしてシュートチャンスを作り、琉球より少ないターンオーバーで攻撃を継続した。
琉球の公式ゲームレポートでも、序盤から長崎に3本連続で3ポイントを決められ、試合の主導権を握られた経過が記されている。
また、長崎のリーヴァイ・ランドルフは22得点、琉球のデイビッド・ヌワバは20得点を記録した。個人の得点力だけでなく、チーム全体のシュート効率が勝敗を分けた試合だった。
ファイナルと10月の試合は何が違ったのか5月のGAME3と10月26日の試合を比較すると、長崎の勝ち方には共通点と違いがある。
GAME3では、琉球がリバウンド53本、長崎が32本と、琉球が大きく上回った。それでも長崎は相手のセカンドチャンスポイントを13点に抑え、8本のターンオーバーに対して琉球から13本を誘発した。
一方、10月の再戦では、長崎が3ポイントを高確率で決めて得点を積み重ねた。
つまり、5月は守備の遂行力、10月は外角シュートの決定力が勝利を強く後押しした。
同じ対戦カードでも、試合ごとに勝利の構造が違うことが分かる。
【長崎対琉球ハイライト】試合速報で注目すべきプレーと見どころ
長崎対琉球の試合を振り返る際には、最終スコアだけでなく、試合の流れを変えた時間帯にも注目したい。
特に2026年ファイナルでは、次の場面が重要だった。
GAME1の見どころ
琉球が第1クォーターで20-9と先行した場面。クーリーらのリバウンドとインサイドの強さが際立った。
GAME2の見どころ
イ・ヒョンジュンの得点と長崎の速攻。琉球の守備を崩し、シリーズを1勝1敗に戻した試合だった。
GAME3の見どころ
山口颯斗とスタンリー・ジョンソンによる第3クォーター終盤の連続3ポイント、そして第4クォーターでの馬場雄大の勝負強いシュート。
10月26日の見どころ
長崎の3ポイント18本成功。琉球が2ポイントで高い成功率を残しても追いつけなかった理由が、数字から理解できる。
ハイライト映像を見る場合は、得点シーンだけでなく、その直前のパス回し、ディフェンスの配置、リバウンド後の攻守の切り替えにも注目すると、両チームの戦術的な違いが分かりやすい。
試合速報を確認するときも、スコアだけでなくクォーターごとの得点、3P成功率、ターンオーバーを合わせて見るのがおすすめだ。
【プロの結論】長崎の初優勝を支えたのは守備と選手層の厚さ
長崎ヴェルカの2025-26シーズンを振り返ると、初優勝の要因は単純な得点力だけではない。
特に注目すべきなのは、GAME1で琉球に敗れた後、わずか1日で守備の修正を行い、GAME2とGAME3で同じ課題に対応したことだ。
琉球は5年連続でファイナルに進出していた強豪であり、経験とインサイドの強さを持つチームだった。
その相手に対して長崎は、以下の3点を徹底した。
- 守備の連動性: インサイドへの侵入に複数人で対応し、簡単な得点を許さない。
- 攻守の切り替え: 相手のミスを速攻につなげ、GAME2ではファストブレイク得点17対5という差を生み出した。
- ベンチの貢献: 馬場雄大がファウルトラブルに直面したGAME3でも、山口颯斗やスタンリー・ジョンソンが重要な得点を挙げた。
特にGAME3は、リバウンドで21本も下回りながら勝利した点が象徴的だ。
リバウンドの数だけを見れば琉球が優位だった。しかし、長崎は相手のオフェンスリバウンドをセカンドチャンスの得点に結びつけさせず、ターンオーバーを誘発して攻撃機会を奪った。
この試合は、バスケットボールにおいてリバウンド数の優位が必ずしも勝利に直結しないことを示している。
また、10月26日の101-84という結果は、長崎の攻撃力が引き続き琉球にとって脅威であることを示す材料になった。
ただし、10月の1試合だけで今後の対戦結果まで決めつけることはできない。琉球も2ポイント成功率69.0%という強みを示しており、外角の精度が改善すれば試合展開は変わり得る。
両チームの対戦を見る際には、シュート成功率だけでなく、守備の修正力、リバウンド後の処理、ターンオーバーの数を総合的に評価したい。
【長崎対琉球】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年Bリーグファイナルの長崎対琉球の最終結果は?
GAME3で長崎ヴェルカが72-64で琉球ゴールデンキングスに勝利した。GAME1は琉球が71-69で先勝したが、GAME2は長崎が66-60で勝利。シリーズ1勝1敗から迎えた最終戦を長崎が制し、初優勝を果たした。
Q2:GAME2終了時点で長崎と琉球は何勝何敗だった?
シリーズ成績は1勝1敗だった。GAME1を琉球、GAME2を長崎がそれぞれ獲得したため、5月26日にGAME3が開催された。なお、この1勝1敗はファイナルのシリーズ成績を指し、両クラブの通算対戦成績ではない。
Q3:2026年10月26日の長崎対琉球の試合結果は?
長崎ヴェルカが101-84で勝利した。長崎は3ポイントシュートを32本中18本成功させ、成功率56.3%。琉球は30本中8本で26.7%だった。約30ポイントの成功率差が生じ、外角シュートの決定力が勝敗を大きく左右した。
2026年の長崎ヴェルカと琉球ゴールデンキングスの対決は、Bリーグの歴史に残るファイナルとなった。
5月23日のGAME1は琉球が71-69で勝利。翌日のGAME2では長崎が66-60で取り返し、1勝1敗のタイに持ち込んだ。
そして5月26日のGAME3では、長崎が72-64で勝利。創設6年目にして初めてB1の頂点に立った。
この優勝を支えたのは、イ・ヒョンジュンの23得点をはじめとする攻撃力だけではない。馬場雄大や山口颯斗らの活躍、守備の連動性、相手のミスを得点につなげる遂行力が大きな意味を持った。
さらに10月26日の再戦では、長崎が101-84で勝利。3ポイント成功率56.3%という数字が、現在の両チームの攻撃力を比較する重要な材料となった。
今後の長崎対琉球で注目したいのは、琉球が長崎の外角シュートをどう抑えるか、そして長崎が琉球のインサイド攻撃にどう対応するかという点だ。
ファイナルで生まれた名勝負は、2026-27シーズンの新たなライバル関係にもつながっている。両チームの次の対戦でも、スコアだけでなく戦術の変化に注目したい。