ヤクルトのファームを理解するうえで欠かせないのが、育成選手の存在です。
育成選手は支配下登録選手とは契約上の区分が異なり、一軍の公式戦に出場するには支配下登録への移行が必要です。
2026年の育成選手登録と2027年度の保留者NPBの2026年7月31日時点の発表では、ヤクルトの登録人数は次のとおりでした。
- 支配下選手:69人
- 育成選手:10人
- 合計:79人
一方、10月30日にNPBが公示した2027年度の育成選手保留者名簿では、ヤクルトの選手は次の2人です。
小宮悠瞳(投手)
背番号015
2027年度の育成選手保留者名簿に掲載。
松本龍之介(捕手)
背番号022
秋季キャンプにも参加する育成捕手。
この2人が、10月30日公示のNPB公式名簿に掲載されたヤクルトの育成選手です。
ここで注意したいのは、2026年度の育成選手一覧と2027年度の育成選手保留者名簿は別の資料だという点です。シーズン中に育成契約だった選手が、全員そのまま翌年も育成契約を継続するわけではありません。
2026年に育成から支配下登録へ昇格した選手2026年は育成契約から支配下登録に移行した選手もいます。
| 選手 | 移行日 | 変更内容 |
|---|---|---|
| 廣澤優 | 3月24日 | 育成から支配下へ |
| モンテル | 5月22日 | 育成から支配下へ |
| 西舘昂汰 | 7月22日 | 育成から支配下へ |
3人はいずれもNPBの2026年度選手一覧に支配下選手として掲載されています。
育成契約から支配下登録への移行は、単に背番号が変わるだけではありません。一軍公式戦への出場資格を得るための大きな転換点です。
廣澤優は秋季キャンプにも参加しており、育成から支配下へ進んだ選手の今後を考えるうえで注目されます。
【一軍登録と二軍所属の違い】支配下選手・育成選手を正しく理解する

「一軍に登録されていない選手は全員二軍なのか」「支配下登録されている選手は一軍選手なのか」といった疑問を持つファンも少なくありません。
実際には、選手の契約区分と一軍・二軍での出場状況は分けて考える必要があります。
支配下登録選手とは?支配下登録選手は、球団と通常の選手契約を結び、一軍・二軍の公式戦に出場できる資格を持つ選手です。
NPBの野球協約では、球団が保有できる支配下選手は原則として1球団70人以内と定められています。
例えば、ヤクルトの荘司宏太、山崎太陽、橋本星哉、赤羽由紘、並木秀尊らは、2026年度のNPB選手一覧で支配下選手として掲載されています。
ただし、支配下登録されていることと、一軍の出場選手として登録されていることは同じではありません。
育成選手とは?育成選手は、支配下登録を目指して球団と育成選手契約を結ぶ選手です。
一軍の公式戦には出場できず、出場するためには支配下登録への移行が必要です。
一方、ファーム公式戦には育成選手も出場できます。育成選手制度は、若手選手や成長途上の選手に実戦経験を積ませるための仕組みです。
一軍・二軍・育成選手の違い| 区分 | 契約・登録上の位置づけ | 一軍公式戦 |
|---|---|---|
| 一軍出場選手登録 | 支配下選手から登録 | 出場可能 |
| 支配下選手・一軍未登録 | 一軍登録されていない支配下選手 | 登録後に出場可能 |
| 育成選手 | 育成契約 | 支配下移行まで出場不可 |
NPBの野球協約では、一軍の出場選手登録は常時29人以内とされています。
したがって、支配下選手が70人いても、その全員が同時に一軍の試合に出られるわけではありません。
二軍は契約区分ではなく、チーム内での所属・活動や試合出場の区分として理解することが大切です。
この違いを押さえておけば、選手名簿に名前があるのに一軍の試合に出ていない選手や、育成から支配下に移行した選手の状況も理解しやすくなります。
【10月の編成変更を追跡】来季の契約と秋季キャンプの関係
2026年10月末のヤクルトでは、来季に向けた選手編成が進んでいます。
特に10月26日、29日、30日の発表は、二軍メンバーの現在を理解するうえで重要です。
10月26日:来季の契約を結ばない選手を発表球団は10月26日、次の3選手に来季の契約を行わない旨を通告しました。
- 小澤怜史(投手)
- 茂木栄五郎(内野手)
- 北村恵吾(内野手)
いずれも2026年度のNPB選手一覧に掲載されている選手ですが、来季の契約については別途判断が示されました。
10月29日:8選手に自由契約を通告続いて10月29日、球団は8選手に自由契約とする旨を通告しました。
| 選手名 | 守備位置 | 契約区分 |
|---|---|---|
| 坂本拓己 | 投手 | 支配下 |
| 竹山日向 | 投手 | 育成 |
| 西濱勇星 | 投手 | 育成 |
| 翔聖 | 投手 | 育成 |
| 佐藤琢磨 | 投手 | 育成 |
| 中川拓真 | 捕手 | 育成 |
| 遠藤成 | 内野手 | 育成 |
| 髙野颯太 | 内野手 | 育成 |
この発表で特に注目されるのは、育成選手だけでなく坂本拓己も対象に含まれていることです。
10月30日:秋季キャンプメンバーと育成保留者名簿を公示10月30日には、球団が秋季キャンプ参加メンバーを発表。
同日、NPBも2027年度の育成選手保留者名簿を公示しました。
ここで興味深いのが、秋季キャンプ参加選手に坂本拓己の名前がある一方、前日に発表された自由契約通告の対象にも坂本が含まれていることです。
つまり、秋季キャンプへの参加メンバー発表と、翌年度の契約状況は別々に確認する必要があります。
また、2027年度の育成保留者名簿には小宮悠瞳と松本龍之介が掲載されました。
このように、2026年のシーズン終了時点の選手一覧だけでは、2027年に向けた編成の変化を十分に把握できません。
【プロの結論】ヤクルト二軍メンバーの現在を見る3つのポイント
2026年10月31日時点の情報を整理すると、ヤクルトのファームを追う際には、次の3つの視点が重要になります。
1. 秋季キャンプ参加者を来季の注目選手として確認する
荘司宏太、山崎太陽、石原勇輝、橋本星哉、赤羽由紘、武岡龍世、並木秀尊、澤井廉ら19人は、球団が公表した秋季キャンプの参加者です。
来季の戦力を考えるうえで、まず確認したい顔ぶれです。ただし、キャンプ参加だけで翌年の一軍入りが決まるわけではありません。
2. ファーム成績と一軍登録状況を分けて確認する
澤井廉の9月度月間MVP、西村瑠伊斗の7月度月間MVP、石井巧の打率.328など、2026年のファームには注目すべき実績があります。
ただし、ファームでの好成績がそのまま一軍での出場機会を保証するわけではありません。
守備位置、チーム事情、選手層、実際の一軍登録状況も合わせて見る必要があります。
3. 2027年度の契約情報を優先して確認する
2026年度の選手名簿は、あくまで2026年シーズンの登録情報です。
10月末には自由契約の通告や育成選手保留者名簿の公示が行われており、翌年度の所属を判断するには新しい公示を確認する必要があります。
特に育成選手については、支配下登録への昇格、育成契約の継続、自由契約という3つの動きを区別することが大切です。
【ヤクルト二軍メンバー 現在】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年現在のヤクルト二軍メンバーは誰ですか?
A1:最新のまとまった公式発表としては、2026年10月30日に発表された秋季キャンプ参加者19人が参考になります。荘司宏太、山崎太陽、石原勇輝、橋本星哉、矢野泰二郎、赤羽由紘、武岡龍世、並木秀尊、澤井廉らが参加します。ただし、これは二軍全選手の固定名簿ではありません。
Q2:ヤクルトの育成選手で2027年も契約予定の選手は誰ですか?
A2:10月30日にNPBが公示した2027年度育成選手保留者名簿では、小宮悠瞳と松本龍之介の2人が東京ヤクルトスワローズの選手として掲載されています。
Q3:ヤクルトの二軍選手は一軍に昇格できますか?
A3:支配下登録選手であれば、一軍の出場選手登録を受けることで公式戦に出場できます。育成選手の場合は、まず支配下登録への移行が必要です。ファームでの成績やチーム事情などが昇格を考える際の判断材料になります。
Q4:ヤクルトの2026年秋季キャンプはいつ、どこで開催されますか?
A4:2026年11月2日から12日まで、愛媛県松山市の松山中央公園野球場(坊っちゃんスタジアム)で開催されます。休日は11月5日と9日です。
Q5:二軍メンバーと育成選手は同じ意味ですか?
A5:違います。二軍はファームでの所属・活動を示す呼び方で、育成選手は球団との契約区分です。支配下登録選手も二軍でプレーすることがあり、育成選手もファーム公式戦に出場できます。
2026年10月31日現在、東京ヤクルトスワローズの二軍を取り巻く状況は、シーズン終了から来季の編成へと移る重要な時期にあります。
10月30日に発表された秋季キャンプには19人が参加。投手では荘司宏太、山崎太陽、石原勇輝、捕手では橋本星哉、矢野泰二郎、内野手では赤羽由紘、武岡龍世、外野手では並木秀尊、澤井廉らが名を連ねました。
また、2026年のファームでは西村瑠伊斗と澤井廉が月間MVPを受賞。石井巧も打率.328を記録するなど、若手選手の成長を示す数字が残っています。
一方、10月29日の8選手への自由契約通告や、翌30日に公示された2027年度育成選手保留者名簿など、来季に向けた選手編成にも大きな動きがありました。
これからヤクルトの若手選手を追うなら、単純な二軍所属の有無だけでなく、ファーム成績・支配下登録・一軍昇格・翌年度の契約状況という4つの情報を組み合わせて確認することが大切です。
11月2日から始まる松山での秋季キャンプは、2027年のスワローズを担う選手たちの動向を見極める機会になります。