2024年の日本選手権MVPに続き、増居は2025年にも大きな実績を残した。
2025年9月には、社会人日本代表として第31回BFAアジア選手権に出場。大会では先発投手部門のベストナインを受賞した。
この受賞は、社会人野球の国内大会だけでなく、国際大会でも投手として評価されたことを意味する。
なお、同大会のMVPは近藤壱来。増居の受賞タイトルは先発投手のベストナインであり、2024年日本選手権のMVPとは別の実績だ。侍ジャパン公式大会記録にも、増居の受賞が掲載されている。
2度のドラフト指名漏れを経験増居のプロ入りまでの道のりは、決して順調なものではなかった。
大学時代と社会人時代にドラフトで指名されない経験を2度している。2026年4月の日刊スポーツの取材記事では、本人が苦しかったのはプロ入りできないこと自体よりも、所属チームの中で自分の役割を十分に果たせない時期だったと振り返っている。
トヨタ自動車では、結果が出ていない状況で起用されることへの責任やプレッシャーも感じていたという。
それでも社会人野球で経験を重ね、2024年の日本選手権MVP、2025年のアジア選手権ベストナインへと実績を積み上げた。最終的に3度目のドラフトでプロ入りを実現したことになる。
2025年10月23日、ヤクルトが4位指名2025年10月23日に開催されたプロ野球ドラフト会議で、東京ヤクルトスワローズは増居を4位で指名した。
彦根東高校も翌24日に公式サイトで指名を報告。2019年3月に同校を卒業したOBが、プロ野球選手への道を切り開いたことを紹介した。
その後、11月24日に入団交渉を行い、仮契約を締結。背番号は43に決まった。
契約条件は次のとおりだ。
- 契約金:推定4,000万円
- 出来高払い:最大1,500万円
- 初年度年俸:推定1,000万円
- 背番号:43
背番号43については、報道でも山本由伸がオリックス時代に着用していた番号として紹介された。
増居自身も、与えられた番号を良い番号にできるよう努力し、チームに必要とされる投手を目指す姿勢を示している。
【2026年最新】増居翔太の成績は?プロ1年目の評価を分析

2026年は、増居にとってプロ野球選手として初めて迎えたシーズンだった。
NPBの個人年度別成績によると、2026年の一軍成績は以下のとおり。
増居翔太・2026年一軍投手成績
防御率3.16
登板数8
勝敗1勝2敗
投球回37回
奪三振22
ホールド1
出典:NPB公式・2026年シーズン終了時
そのほかの主な記録は、被安打23、被本塁打4、与四球13、自責点13。登板数だけでなく、投球回や失点の内容も合わせて評価する必要がある。
プロ初勝利は2026年4月19日の巨人戦2026年4月19日、神宮球場で行われた巨人戦は、増居にとって大きな節目となった。
この試合でプロ初先発を務め、5回を投げて被安打2、1失点、4奪三振という内容でプロ初勝利を記録した。
試合はヤクルトが3対1で勝利。先発投手としてチームの勝利に貢献し、社会人時代に培ったゲームメーク力をプロの舞台でも示した。
日刊スポーツは、この初勝利とともに、2度のドラフト指名漏れを経験した増居の歩みにも注目している。
増居翔太の投手としての評価増居の評価を考えるうえで、注目したいポイントは3つある。
1. 左投手としての投球の組み立て
報道で紹介されている球種には、カーブ、スライダー、スプリット、チェンジアップなどがある。
ストレートだけに頼らず、複数の変化球を組み合わせて打者のタイミングを外す投球が持ち味だ。最速149キロと報じられた直球も武器の一つである。
2. 試合を作る能力
2024年の日本選手権で2完封を達成したことは、長いイニングを任せられる投手としての実績を裏付ける。
2026年の一軍成績でも、8登板で37イニングを投げ、防御率3.16を記録した。
ただし、プロでの投球回はまだ37回。1年間を通じて先発ローテーションを守れるかどうかは、今後の登板機会を通じて判断する必要がある。
3. 社会人時代の経験と精神面
大学時代から社会人時代にかけて、2度の指名漏れを経験したことは、増居のキャリアを理解するうえで重要だ。
指名されなかった時期にも所属チームで投げ続け、日本選手権やアジア選手権で結果を残した。
こうした経験は、プロ入り後に求められる競争への対応力や、与えられた役割を果たす意識にもつながると考えられる。
2026年の成績をどう見るべきか| 評価項目 | 2026年の実績 | 見るべきポイント |
|---|---|---|
| 防御率 | 3.16 | 一軍で一定の失点抑制を記録 |
| 登板数 | 8試合 | まだ登板機会は限定的 |
| 投球回 | 37回 | 一軍での経験を蓄積 |
| 奪三振 | 22 | 変化球と直球の組み立て |
| 与四球 | 13 | 制球面の継続的な改善に注目 |
| 勝敗 | 1勝2敗 | 勝敗だけでなく投球内容も評価 |
プロ1年目の数字として、防御率3.16は今後に期待を持たせる結果だ。一方、奪三振率や与四球率、長いイニングを投げ続ける能力など、成長を見極めたい項目もある。
重要なのは、社会人時代のMVPという肩書だけで現在の実力を判断しないことだ。プロの打者を相手に、どれだけ安定してアウトを取れるかが、今後の評価を左右する。
【増居翔太の年俸】2026年の収入と今後の昇給の可能性
増居の年俸については、2025年11月の入団交渉時に報じられた推定1,000万円が、プロ1年目の基準となる。
契約金4,000万円と出来高払い1,500万円は、年俸とは別の契約条件だ。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 初年度年俸 | 推定1,000万円 |
| 契約金 | 推定4,000万円 |
| 出来高払い | 最大1,500万円 |
| 背番号 | 43 |
2027年以降の年俸を考える際には、次のような実績が重要になる。
- 一軍での登板数を増やせるか
- 先発投手として長いイニングを投げられるか
- 防御率を安定させられるか
- 与四球を抑え、安定した制球を維持できるか
- チームの勝利に継続的に貢献できるか
特に増居の場合、社会人時代に長いイニングを投げた経験がある。これをプロでも再現できれば、先発投手としての評価を高める材料になる。
なお、推定1,000万円は入団時の初年度年俸であり、次年度の契約更改後の金額とは区別する必要がある。
【増居翔太】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:増居翔太はどこの球団に所属していますか?
A1:2026年現在、東京ヤクルトスワローズに所属しています。2025年ドラフト4位で指名され、背番号43を着用する左投左打の投手です。
Q2:増居翔太の2026年の成績は?
A2:NPB公式記録によると、2026年シーズン終了時点で8登板、1勝2敗、防御率3.16、37投球回、22奪三振です。4月19日の巨人戦ではプロ初勝利を挙げました。
Q3:増居翔太の年俸はいくらですか?
A3:入団時の初年度年俸は推定1,000万円です。契約金は推定4,000万円、出来高払いは最大1,500万円と報じられています。
Q4:増居翔太は2024年の日本選手権で何を達成しましたか?
A4:トヨタ自動車の投手として3試合に先発し、2完封を達成。24イニングで自責点1という成績を残し、チームの優勝と自身の大会MVP獲得につなげました。
Q5:増居翔太はアジア選手権でもMVPを獲得しましたか?
A5:2025年の第31回BFAアジア選手権では、先発投手部門のベストナインを受賞しています。大会MVPは近藤壱来であり、増居の受賞タイトルとは異なります。
Q6:増居翔太の出身高校と大学はどこですか?
A6:滋賀県の彦根東高校を卒業後、慶応義塾大学に進学しました。その後、社会人野球のトヨタ自動車を経て、ヤクルトに入団しています。
増居翔太は、彦根東高校での甲子園出場、慶応義塾大学での全国大会優勝、トヨタ自動車での社会人日本選手権MVPと、各カテゴリーで確かな実績を残してきた左腕だ。
2025年にはアジア選手権のベストナインを獲得し、同年のドラフトでヤクルトから4位指名を受けた。そして2026年、背番号43でプロ1年目を経験し、4月19日にはプロ初勝利も記録した。
増居翔太を評価する際に押さえたいポイントは、次の3つだ。
1. アマチュア時代の実績: 日本選手権2完封・MVP、アジア選手権ベストナインという確かな実績。
2. プロ1年目の数字: 防御率3.16、8登板、1勝2敗という一軍成績。
3. 今後の課題: 登板機会の拡大、投球回の積み上げ、先発投手としての安定性。
プロ野球の投手評価では、一時的な好成績だけでなく、年間を通じて同じ水準の投球を続けられるかが問われる。増居の場合、社会人野球で証明した試合を作る能力を、NPBの長いシーズンでも発揮できるかが大きな焦点になる。
ドラフト4位という順位だけで評価を決める必要はない。日本選手権MVPという実績と、プロ1年目の実際の数字を分けて見ることが、選手の現在地を正しく理解するポイントだ。
背番号43の左腕が、今後ヤクルトの先発陣でどのような役割を担っていくのか。2027年以降の登板数、投球回、防御率、そしてチームへの貢献度に注目したい。