嵐のワクワク学校が誕生した直接的なきっかけは、2011年3月11日に発生した東日本大震災です。
当時、日本では震災による電力不足が深刻な社会問題となり、大規模なコンサートの開催も難しい状況にありました。嵐も当初予定していた東京ドーム公演について、通常のコンサートとは異なる形で実施することを検討しました。
そこで生まれたのが、ドームを学校に見立てたチャリティーイベントです。
企画の発案者は小山薫堂氏2018年に公開された旧ジャニーズ事務所の公式イベント概要資料には、企画の背景が詳しく記されています。
学校という形式を採用した理由には、嵐らしい方法でメッセージを届けること、そして来場者に笑顔になってもらえるイベントにしたいという思いがありました。
そのアイデアを提供した人物が、放送作家・脚本家として知られる小山薫堂氏です。
公式資料では、イベントの基本的な考え方として「日々是気付」というテーマが掲げられています。
これは、普段は見落としがちな小さな出来事にも、大切な意味があることに気付いてもらうという考え方です。単に震災への寄付を募るだけではなく、参加者が何かを学び、日常に持ち帰れるイベントを目指していました。
初年度の実績は?東京ドームで3日間5公演2011年6月に開催された初年度のイベントは、東京ドームで3日間、合計5公演という規模でした。
日刊スポーツの2011年6月27日付報道によると、3日間の受講者は合計22万5,000人。通常のコンサートと比較して電力使用量を半分以下に抑えたことも報じられています。
さらに、売り上げのうち約2億円を義援金として活用することが発表されました。
つまり、ワクワク学校は震災による電力事情に配慮しながら、多くの人を楽しませ、復興支援にもつなげるという、当時ならではの発想から生まれた企画だったのです。
「日々是気付」が9年間の共通テーマになった理由初年度から2018年まで、イベントの根底にあったのは「日々是気付」という考え方でした。
授業の題材は、心臓、電気、食事、水、睡眠、お金、友情、健康など、誰にとっても身近なものばかりです。
難しい専門知識を一方的に教えるのではなく、嵐のメンバー自身が体験し、実験し、観客と一緒に考える構成が特徴でした。
この仕組みによって、チャリティーイベントでありながら、毎年新しい内容を楽しめる独自のエンターテインメントへと成長していきました。
【歴代テーマを総整理】2011年から2019年までの授業内容と変化

ワクワク学校の魅力は、開催年ごとに授業のテーマが変化してきたことです。
初期は日常生活の発見を中心にしていましたが、2014年には友情、2015年には日本の四季、2017年には保健体育、2018年には部活動と、年を重ねるごとに企画の幅が広がりました。
嵐のワクワク学校・歴代開催一覧以下は、公式イベント概要資料や2019年の開催報道をもとに整理した歴代の記録です。
出典:旧ジャニーズ事務所「嵐のワクワク学校2011〜2018」イベント概要、朝日新聞出版の2019年開催レポート。
特に印象的だった歴代の授業2011年:5人それぞれの個性が表れた初年度
- 二宮和也先生:ドキドキの授業(体・心臓)
- 松本潤先生:ビリビリの授業(電気・エネルギー)
- 相葉雅紀先生:パクパクの授業(食)
- 櫻井翔先生:パチパチの授業(褒めること)
- 大野智先生:モシモシの授業(ありがとうを伝える)
震災後の電力問題を背景に、電気の大切さや食べ物への感謝などを扱った点が特徴です。
2012年:命の誕生や水の大切さにも注目
二宮先生は先入観、櫻井先生は水、相葉先生は食、松本先生は命の始まり、大野先生は笑いを担当しました。
この年は東京・大阪のドーム開催に加え、宮城県のセキスイハイムスーパーアリーナ、福島県のあづま総合体育館で無料招待の課外授業も実施されています。
被災地へ直接足を運ぶ活動が加わったことは、イベントの復興支援という目的を象徴する取り組みでした。
2014年:友情がもっと深まるドーム合宿
2014年は、イベントの方向性が大きく変化した年です。
それまでの「日々是気付」を軸とした授業から、友情を中心に据えた「日々是友情」へとテーマを展開。
友達と協力する方法、相手を知る方法、一緒にお弁当を食べることなど、人間関係に焦点を当てた内容になりました。
2015年:日本の四季と伝統文化
日本の四季を5つの授業に分け、米づくり、伝統の継承、茶道、年末年始の習慣などを取り上げました。
この年からHey! Say! JUMPが参加し、嵐以外のグループがイベントに加わる新しい展開も始まりました。
2016年:自由研究という新しい切り口
2016年は「5つの自由研究」がテーマ。
トイレットペーパーの芯、運の正体、魚、体幹、星空といった幅広い題材を扱い、学びの対象が日常から自然科学的な分野まで広がりました。
2017年:心と体を考える保健体育
運動を好きになる方法、緊張との向き合い方、涙の効果、男女の役割など、心身に関係するテーマが並びました。
特に、健康を身体だけでなく心の面からも考える構成が印象的です。
2018年:5つの部活で参加型イベントへ
2018年には「部活」という新しい形式を採用。
それぞれのメンバーが部長となり、観客も体験入部するという構成になりました。
授業を受けるだけでなく、参加者自身が楽しみながら学ぶ仕掛けが強化された年です。
2019年:修学旅行をテーマにした最後の通常開催
最終年となった2019年は、音楽、ハワイと嵐、ダンス、衣装・ファッション、写真という5つの授業が用意されました。
朝日新聞出版の開催レポートでも、二宮和也先生の音楽、相葉雅紀先生のハワイと嵐、大野智先生のダンス、松本潤先生の衣装・ファッション、櫻井翔先生の写真が紹介されています。
【東京ドーム・京セラドーム大阪】開催場所と後輩助手の歴史
嵐のワクワク学校は、東京ドームと京セラドーム大阪という大規模会場を学校に見立てた点でも特徴的でした。
通常のコンサートとは異なり、ステージ上には教壇や授業用の設備が設けられ、観客席にいるファンは生徒という位置付けになります。
東京ドームと京セラドーム大阪の開催経緯| 時期 | 開催会場 | 特徴 |
|---|---|---|
| 2011年 | 東京ドーム | 初開催。3日間5公演 |
| 2012年 | 東京・大阪 | 京セラドーム大阪にも開催を拡大 |
| 2013〜2019年 | 東京・大阪 | 2大ドームを中心に毎年開催 |
2011年は東京ドームのみでしたが、2012年から京セラドーム大阪が加わりました。
2012年には東北地方で無料招待の課外授業も行われ、2017年には熊本県内の小中学生と保護者を招いた課外授業も開催されています。
後輩助手は誰?Hey! Say! JUMP、ジャニーズWEST、Sexy Zone2015年からは、嵐の後輩グループもイベントに参加するようになりました。
後輩の役割は年によって異なり、生徒、助手、部員などの名称が使われています。
- 2015年:Hey! Say! JUMP
初めて後輩グループが参加した年です。9人が生徒として入学し、嵐の授業を受けながらイベントを盛り上げました。
- 2016年:ジャニーズWEST
5つの自由研究をテーマにした授業で助手を担当しました。
- 2017年:Sexy Zone
保健体育の授業で助手として参加。嵐の先生たちと一緒に、身体や心に関するテーマを扱いました。
- 2018年:Sexy Zone
2年連続の参加となり、今度は部員という立場で5つの部活動に加わりました。
- 2019年:Hey! Say! JUMP
最後の通常開催で再び参加。修学旅行の引率助手として、嵐の先生たちと授業を展開しました。
このように、後輩グループの参加は単なるゲスト出演ではありませんでした。嵐が先生、後輩が生徒や助手という関係を通じて、イベントのコンセプトそのものを次の世代へ広げる試みでもあったのです。
2019年の退任発表が意味したこと2019年6月30日、東京ドームでの最終公演。
二宮和也さんから、嵐の5人が先生を務めるのは今回が最後になるという趣旨の発表がありました。
日刊スポーツによれば、9年間で全54公演を実施し、累計動員数は約223万人に達しました。
また、後輩たちが思いを引き継いでくれることへの期待も語られています。
ここで大切なのは、2019年の発表が「嵐5人による先生役の退任」を意味していたことです。その後、2020年にはオンライン版が実施されたため、2019年をもって関連企画がすべて終了したわけではありません。
【オンライン開催と公式グッズ】2020年に何が変わった?
2019年の最終開催後、2020年に登場したのが「嵐のワクワク学校オンライン」です。
この企画の背景には、新型コロナウイルス感染拡大による生活環境の変化がありました。
外出やイベント参加が難しい状況のなか、自宅にいながら嵐の授業を受けられるオンライン形式が採用されました。
2020年オンライン授業の内容オンライン版でも、嵐のメンバー5人が先生を担当しました。
| 先生 | 授業テーマ |
|---|---|
| 二宮和也 | 今こそ感謝を伝えよう |
| 櫻井翔 | 新型コロナウイルスを知ろう |
| 相葉雅紀 | カラダを動かそう |
| 松本潤 | 「待つ」意味を考えよう |
| 大野智 | 絵を描こう |
2020年5月2日に二宮先生の授業から始まり、5月9日に櫻井先生、16日に相葉先生、23日に松本先生、30日に大野先生の授業が配信されました。
櫻井先生の授業では、感染症について専門家の知見を交えながら学ぶ内容も用意されました。
配信は有料で、一般視聴券は2,000円、ファンクラブ会員向けの先行視聴券は1,500円。収益はSmile Up! Projectを通じて、医療従事者への支援活動に役立てられる仕組みでした。
この点からも、オンライン化は単に会場を配信画面に置き換えたものではありません。感染症という新しい社会課題に合わせて、イベントの役割そのものを変化させた取り組みでした。
嵐のワクワク学校の公式グッズは何があった?ワクワク学校では、授業の世界観を楽しめるオリジナルグッズも販売されていました。
2020年のオンライン版では、オンラインショップを通じて次のような商品が展開されました。
- 歴代校長クリアファイル
- 嵐先生クリアファイル
- 日々是気付ノート
- 6色ボールペン
- クリアケース付きポケットファイル
- ハンカチ
- ミニ栽培キット
- スマホスタンド
特に、学校をテーマにしたノートやペンは、イベントのコンセプトと結び付いた商品でした。
当時の販売期間は2020年6月1日から7月31日まで。公式オンラインショップで期間限定販売されました。
2026年現在、これらは過去のイベントグッズです。新たなワクワク学校の公式グッズ販売が決まったわけではありません。
中古市場などで過去のグッズを探す場合は、商品の状態、未使用品かどうか、正規品かどうかを確認することが大切です。
【2026年最新】嵐のワクワク学校は現在開催されている?復活の可能性を検証
最も気になるのが、嵐のワクワク学校が再び開催される可能性です。
2026年は嵐にとって大きな節目の年でした。約4年半の活動休止を経て5人で再始動し、最後のコンサートツアーを開催したからです。
2026年5月31日、嵐としての活動が終了2025年5月6日、嵐は公式発表で、2026年春にコンサートツアーを開催し、そのツアーをもってグループとしての活動を終了する方針を明らかにしました。
その後、2025年11月には最後のツアー「ARASHI LIVE TOUR 2026『We are ARASHI』」の日程が発表されました。
| 日程 | 開催地・会場 |
|---|---|
| 2026年3月13〜15日 | 北海道・大和ハウス プレミストドーム |
| 2026年4月1〜2日 | 東京ドーム |
| 2026年4月6〜8日 | 愛知・バンテリンドーム ナゴヤ |
| 2026年4月24〜26日 | 福岡・みずほPayPayドーム福岡 |
| 2026年5月15〜17日 | 大阪・京セラドーム大阪 |
| 2026年5月31日 | 東京ドーム・最終公演 |
そして、2026年5月31日の東京ドーム公演をもって、嵐はグループとしての活動を終了しました。
この動きはテレビ朝日やTBSなどの報道でも伝えられ、公式レーベルのStorm Labelsも最終公演の映像作品について発表しています。
2026年にワクワク学校の開催予定はある?2026年11月1日現在、嵐の5人による新しいワクワク学校の開催日程、会場、チケット販売などの公式発表は確認できません。
また、2020年のオンライン開催を最後に、同イベントの新たな継続開催も発表されていません。
ここで区別したいのは、嵐のラストツアーとワクワク学校は別の企画だということです。
2026年に5人が再び集まったことは事実ですが、それは最後のコンサートツアーを実施するための活動でした。ワクワク学校の復活を意味するものではありません。
復活の可能性は?3つの観点から考察復活の可能性を考えるうえで、注目したいポイントは3つあります。
1.嵐5人による従来形式の復活
最も難しいと考えられるのが、嵐の5人が再び先生となって東京ドームや京セラドーム大阪で授業を行う形式です。
2026年5月31日をもってグループとしての活動を終了することが発表され、実際に最終公演も終えています。
したがって、従来と同じ形で定期的に開催されると期待できる状況ではありません。
2.後輩グループによる継承
2019年の最終公演では、二宮和也さんが次の世代に思いを引き継いでもらいたいという趣旨の言葉を残しました。
これはワクワク学校が持っていた教育的なコンセプトを継承してほしいという期待として受け取れます。
実際、Hey! Say! JUMP、ジャニーズWEST、Sexy Zoneなどが参加した歴史もあります。
ただし、後輩グループによる新しいワクワク学校の開催が正式決定したわけではありません。
3.オンライン形式やアーカイブ企画としての再展開
2020年には、通常開催とは異なるオンライン形式でイベントが実施されました。
この実績から、過去の授業を映像コンテンツとして再び紹介したり、学校というコンセプトを生かした企画を展開したりする可能性は考えられます。
しかし、これも具体的な計画が公表されているわけではありません。
復活の噂を見極めるためのチェックポイント| 情報の種類 | 判断のポイント |
|---|---|
| 嵐の公式発表 | 最も信頼できる開催情報 |
| 公式レーベル・運営会社の告知 | 公演や関連企画の正式情報 |
| 後輩グループの出演発表 | 継承企画の有無を判断する材料 |
| SNSの復活予想 | 公式発表がなければ未確定情報 |
| 過去のグッズ再販売情報 | 新規開催とは区別する必要がある |
特に注意したいのが、SNS上で見かける「2026年復活決定」「後輩グループが引き継ぐことが決定」といった情報です。
過去の開催実績やファンの期待だけでは、次回開催の根拠にはなりません。
公式発表に開催日、出演者、会場、チケット情報などが示されているかどうかが、判断の基準になります。
【嵐のワクワク学校】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:嵐のワクワク学校はいつから始まりましたか?
A1:2011年6月に始まりました。東日本大震災後の電力不足を考慮し、当初予定されていた東京ドーム公演をチャリティーイベントに変更したことが誕生のきっかけです。
Q2:嵐のワクワク学校は何年まで開催されましたか?
A2:嵐の5人が先生を務める通常開催は2019年までです。2020年には新型コロナウイルス感染拡大を背景にオンライン版が実施されました。
Q3:後輩助手として参加したグループは誰ですか?
A3:Hey! Say! JUMP、ジャニーズWEST、Sexy Zoneなどです。2015年はHey! Say! JUMPが生徒として参加し、2016年はジャニーズWEST、2017年と2018年はSexy Zoneが助手や部員として登場しました。2019年にはHey! Say! JUMPが再び参加しています。
Q4:東京ドームと京セラドーム大阪の両方で開催されていましたか?
A4:はい。2011年は東京ドームのみでしたが、2012年からは東京ドームと京セラドーム大阪を中心に開催されました。
Q5:嵐のワクワク学校は2026年に復活しますか?
A5:2026年11月1日現在、復活の公式発表はありません。嵐は2026年5月31日のラストツアー最終公演をもってグループ活動を終了しており、新たな開催日程も発表されていません。
Q6:嵐のワクワク学校の公式グッズは現在も購入できますか?
A6:2020年のオンライン版グッズは期間限定で販売されました。2026年現在、新規の公式グッズ販売は発表されていません。過去の商品を探す場合は中古市場などで販売状況を確認する必要があります。
嵐のワクワク学校は、2011年の東日本大震災をきっかけに誕生したチャリティーイベントでした。
東京ドームで始まった小さな発想は、京セラドーム大阪への展開、歴代テーマの多様化、後輩グループとの共演、そして2020年のオンライン開催へと広がっていきました。
9年間の通常開催では全54公演、累計約223万人を動員。2011年から2018年までの8年間の寄付総額も、公式資料で約20億円と報告されています。
この数字が示しているのは、単なる人気イベントとしての成功だけではありません。
「楽しむこと」と「誰かのために行動すること」を結び付けた点こそ、ワクワク学校が残した大きな価値です。
2026年5月31日、嵐はグループとしての活動を終了しました。現時点でワクワク学校の復活は発表されていません。
それでも、5人が先生となって届けてきた授業、後輩たちとの交流、そして「日々是気付」という考え方は、過去の映像や記録を通じて今も振り返ることができます。
今後、新しい形でその精神が受け継がれるのか。ワクワク学校の9年間は、嵐がファンに届けてきたエンターテインメントのなかでも、特別な意味を持つ歴史として残り続けます。