2026年のドジャースは、162試合で100勝62敗を記録。チーム防御率3.55は、2025年の3.95から0.40ポイント改善した。
Baseball-Referenceの年度別投手成績によると、2026年のチーム投手成績は次のとおり。
- 勝利数:100勝
- 敗戦数:62敗
- チーム防御率:3.55
- 総奪三振:1,521
- 総投球回:1,435回2/3
- セーブ:46
- 完投:1
- チーム完封:14
- WHIP:1.142
特に注目したいのは、失点が2025年の683から2026年には600まで減少した点だ。自責点も633から566に減っている。単に先発投手の好調だけでなく、救援陣を含めた投手運用全体の改善が数字に表れている。
2025年との比較| 指標 | 2025年 | 2026年 |
|---|---|---|
| 勝利 | 93 | 100 |
| 敗戦 | 69 | 62 |
| チーム防御率 | 3.95 | 3.55 |
| 奪三振 | 1,505 | 1,521 |
| セーブ | 46 | 46 |
| チーム完封 | 10 | 14 |
2026年は勝利数が7増え、防御率も改善した。セーブ数が46で変わらない一方、チーム完封は4試合増えている。
この比較から見えてくるのは、終盤のリードを守る力だけでなく、試合全体を通じて失点を抑える力が向上したことだ。
【投手別一覧】山本由伸・大谷翔平・佐々木朗希らの個人成績

2026年のドジャース投手陣では、日本人3投手の成績が大きな注目を集めた。
山本由伸は先発ローテーションの中心として185イニングを消化。大谷翔平は登板数こそ限られたものの、防御率1点台という優秀な数字を残した。
佐々木朗希はシーズンを通して経験を積み、122回1/3を投げて123奪三振を記録している。
2026年主要投手のレギュラーシーズン成績以下は2026年のレギュラーシーズン終了時点の成績。登板数には先発・救援の両方を含む。
出典:Baseball-Reference、MLB公式成績を参照したベースボールチャンネルなど。投球回の小数第1位は野球の3分の1イニング表記。チーム合計と個人成績はレギュラーシーズンの集計。
山本由伸:14勝・防御率2.53で先発陣をけん引2.53
2026年レギュラーシーズン防御率
14勝9敗・185回・182奪三振
山本の2026年成績で特筆すべきなのは、安定感と投球回数の両立だ。
28試合すべてに先発し、185イニングを投げた。被安打119、与四球42、WHIPは0.870。走者を出す頻度を抑えながら、長いイニングを任せられる投手として機能した。
Baseball-Referenceの投手WARは5.9。同サイトのナ・リーグ投手成績でも上位に位置している。
防御率だけではなく、投球回とWARを合わせて評価すると、2026年の山本がドジャースに与えた貢献の大きさが分かる。
大谷翔平:防御率1.79、14試合で8勝1.79
2026年レギュラーシーズン防御率
8勝2敗・85回2/3・95奪三振
大谷は14試合に先発し、8勝2敗、防御率1.79を記録した。
投球回数は山本より少ないものの、防御率ではチームの主要先発投手の中でも際立った数字を残している。
WHIPも0.946と1.00を下回った。投手としての登板だけでなく、打者としても30本塁打、81打点を記録しており、二刀流でチームに貢献したシーズンだった。
ただし、投球回数が85回2/3であるため、185回を投げた山本と同じ条件で耐久性やシーズン全体への貢献を比較することはできない。防御率と投球量を分けて評価する必要がある。
佐々木朗希:122回1/3、123奪三振4.49
2026年レギュラーシーズン防御率
5勝5敗・122回1/3・123奪三振
佐々木は26試合に登板し、そのうち23試合に先発。122回1/3で123三振を奪った。
防御率4.49は山本や大谷と比較すると改善の余地がある数字だが、シーズンを通じて先発と救援の両方で起用された点も見逃せない。
シーズン終盤には救援での起用もあり、ポストシーズンでは3試合、3回1/3、防御率2.70を記録した。
投手としての評価では、奪三振能力だけでなく、与四球や被安打、イニングごとの失点を継続的に確認することが大切だ。
【救援陣を分析】ドジャースのセーブ数・完投・完封は?
ドジャースの投手成績を理解するうえで、先発投手と同じくらい重要なのがブルペンだ。
2026年のチームセーブ数は46。個人最多はタナー・スコットの25セーブだった。
タナー・スコットが25セーブ25
2026年セーブ数
69登板・防御率2.69・82奪三振
スコットは69試合に登板し、63回2/3を投げて25セーブを記録した。
注目すべきなのは、セーブ数だけでなく防御率2.69という数字だ。勝ち試合の終盤を任されるクローザーとして、失点を抑える役割を果たした。
中継ぎ陣の貢献アレックス・ベシアは72試合に登板して防御率2.64、3セーブ。ジャック・ドレイヤーは67試合で防御率3.20、2セーブを記録した。
エドガルド・エンリケスも61試合、防御率2.85と安定した成績を残している。
このように、2026年のドジャースは一人のクローザーだけに依存するのではなく、複数の救援投手を組み合わせるブルペン構成だった。
完投と完封の違いにも注意投手成績を見る際、混同されやすいのが完投と完封だ。
- 完投(CG):先発投手が試合終了まで一人で投げ切ること。
- 完封(SHO):相手チームに得点を与えず、試合を終えること。
- セーブ(SV):リードを保って試合を締めくくる救援投手の記録。
2026年のドジャースはチーム全体で完投1、完封14を記録した。山本には完投1が付いているが、個人の完封は0だった。
つまり、チーム完封14試合という数字は、必ずしも一人の投手が9イニングを無失点で投げ切った試合が14回あったという意味ではない。複数の投手による継投完封も含まれる。
【WARを徹底解説】防御率・奪三振だけでは分からない投手の価値
2026年のドジャース投手成績をさらに深く分析するなら、WARも確認したい。
WARは「Wins Above Replacement」の略で、代替可能な選手と比較して、どれだけチームの勝利に貢献したかを示す総合評価指標だ。
Baseball-Referenceが掲載するWARは、一般にbWARと呼ばれる。
山本由伸の2026年の投手WARは5.9。防御率2.53という結果に加え、185イニングを投げたことも評価に反映されている。
投手成績で確認したい6つの指標| 指標 | 意味 | 注目するポイント |
|---|---|---|
| 勝利数(W) | 勝利投手になった回数 | シーズンを通じた勝利への貢献 |
| 登板数(G) | 試合に出場した回数 | 起用頻度と役割 |
| 防御率(ERA) | 9イニング換算の自責点 | 失点を抑える能力 |
| 奪三振(SO) | 三振を奪った数 | 打者をアウトにする能力 |
| 投球回(IP) | 投げたイニング数 | イニング消化能力 |
| セーブ(SV) | セーブを記録した数 | 試合終盤の役割 |
さらに、次の指標も理解しておくと分析の精度が上がる。
WHIP
1イニングあたりに許した安打と四球の合計を示す指標。数値が低いほど、走者を出しにくい投球をしている。
山本のWHIPは0.870。大谷の0.946も優秀な数字だ。
FIP
守備の影響をできるだけ排除し、投手自身の奪三振、与四球、被本塁打などから投球内容を評価する指標。
防御率とFIPに大きな差がある場合、守備や運などの影響も含めて投球成績を考える材料になる。
WAR
勝利への総合的な貢献度を測る指標。打者と投手の両方を評価する場合や、異なるWAR算出方式を比較する場合には注意が必要だ。
Baseball-ReferenceとFanGraphsでは算出方法が異なるため、同じ選手のWARでも数値が一致するとは限らない。比較するときは、必ず同じ算出元を使用したい。
【歴代成績と更新状況】2026年のドジャース投手陣はどう評価できる?
2026年の成績を単独で見るだけでは、チームがどれだけ改善したかは分かりにくい。
そこで、Baseball-Referenceの年度別投手成績から近年のチーム防御率を比較する。
- 2022年:防御率2.80
- 2023年:防御率4.06
- 2024年:防御率3.90
- 2025年:防御率3.95
- 2026年:防御率3.55
2022年の2.80は非常に優秀な数字だったが、その後は2023年から2025年まで3点台後半から4点台前半で推移した。
2026年は3.55まで改善しており、直近5年間の中でも2022年に次ぐ良好な水準となっている。
ドジャース歴代投手成績を調べるなら?歴代の投手成績を比較する際は、単純な防御率だけでなく、時代背景も考慮する必要がある。
例えば、過去のドジャースにはサンディ・コーファックス、ドン・ドライスデール、クレイトン・カーショーなど、球団を代表する投手がいる。
1960年代を代表する左腕。歴史的な投手成績を比較する際の重要な存在。
球団の歴史を語るうえで欠かせない右腕。
近代ドジャースを代表する左腕で、歴代成績の比較対象として重要。
球団の年度別成績を調べる場合は、Baseball-Referenceのチーム年度別投手成績が便利だ。1884年から2026年までの歴史的な記録を確認できる。
2026年の成績はいつ更新される?2026年11月1日時点では、レギュラーシーズンは終了しており、162試合分の成績はシーズン最終値として扱える。
情報源ごとの特徴は次のとおり。
- スポーツナビ MLB選手成績:日本語で個人成績やリーグ別ランキングを確認するのに便利。ランキングには掲載上限があるため、30位以下の選手を調べる場合は注意したい。
- Baseball-Reference:個人成績、チーム防御率、投手WAR、年度別成績の比較に適している。
- TSP Sports:勝利数、登板数、セーブ、投球回、奪三振、完投、完封などの項目を確認する際に役立つ。
- MLB公式:選手ごとのレギュラーシーズンとポストシーズンの成績を区別して調べられる。
なお、Baseball-Referenceによると、ドジャースは2026年のポストシーズンで地区シリーズを突破したものの、ナ・リーグ優勝決定シリーズではミルウォーキー・ブルワーズに0勝4敗で敗退した。
レギュラーシーズンの成績とポストシーズンの成績は別集計なので、比較する際には対象期間をそろえることが大切だ。
【ドジャース投手成績】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年のドジャースで最も勝利数が多かった投手は誰?
A1:山本由伸とジャスティン・ロブレスキーがそれぞれ12勝ではなく、山本が14勝、ロブレスキーが12勝を記録した。山本がチーム最多勝投手となった。
Q2:2026年のドジャースで防御率が最も良かった投手は誰?
A2:主要な先発投手では大谷翔平が防御率1.79を記録した。山本由伸は2.53、佐々木朗希は4.49だった。登板数や投球回数が異なるため、単純な順位だけでなく投球量も確認したい。
Q3:2026年のドジャースのチーム防御率はいくつ?
A3:レギュラーシーズンのチーム防御率は3.55。162試合で1,521奪三振、46セーブ、チーム完封14試合を記録した。
Q4:2026年のドジャースでセーブ数が最も多い投手は?
A4:タナー・スコットが25セーブを記録した。69試合に登板し、防御率2.69、82奪三振という成績だった。
Q5:ドジャース投手のWARはどこで確認できる?
A5:Baseball-Referenceのチーム別・個人別成績で確認できる。2026年の山本由伸の投手WARは5.9。FanGraphsなど別サイトのWARとは算出方式が異なるため、同じサイト内で比較するのがおすすめだ。
Q6:レギュラーシーズンとポストシーズンの投手成績は合算される?
A6:通常は別々に集計される。2026年の山本由伸はレギュラーシーズンで14勝、防御率2.53だった一方、ポストシーズンでは2試合で1勝0敗、防御率3.72を記録した。それぞれを分けて確認する必要がある。
2026年のドジャースは100勝62敗でナ・リーグ西地区を制し、チーム防御率3.55、1,521奪三振、46セーブという成績を残した。
特に注目したい投手は次の3人だ。
- 山本由伸:14勝9敗、防御率2.53、182奪三振、185投球回。先発陣の柱。
- 大谷翔平:8勝2敗、防御率1.79、95奪三振。限られた登板機会で高い防御力を発揮。
- 佐々木朗希:5勝5敗、防御率4.49、123奪三振。先発と救援の経験を積んだ。
また、救援陣ではタナー・スコットが25セーブを挙げ、ベシアやドレイヤーらもブルペンを支えた。
プロの投手成績を評価するときは、勝利数だけで判断せず、防御率、奪三振、投球回、WHIP、WARを組み合わせて見ることが大切だ。
2026年はレギュラーシーズンで優れた投手成績を残した一方、ポストシーズンではリーグ優勝決定シリーズで敗退した。シーズン全体の数字と短期決戦の結果を分けて考えることが、ドジャース投手陣の実力を正しく理解するポイントになる。