2026年10月22日、プロ野球の新人選手選択会議「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が東京都内で開催された。今年は12球団が参加し、支配下選手76人、育成選手51人の合計127人の交渉権を獲得。注目の1位指名では、青山学院大学の鈴木泰成投手と渡部海捕手をめぐって2球団ずつが競合し、抽選によってソフトバンクと楽天がそれぞれ交渉権を獲得した。
一方、米球界への挑戦を希望していた横浜高校の織田翔希投手を巨人が単独1位指名したことも大きな話題となった。さらに、近畿大学の宮原廉投手をめぐる中日とロッテの抽選、育成15人を指名したソフトバンクの積極的な補強など、今年のドラフトには見逃せない動きが相次いだ。12球団の1位指名から全127人の指名順位、球団別の人数、制度の仕組みまで詳しく整理する。
【速報】2026年ドラフト会議の結果は支配下76人・育成51人の計127人

2026年のドラフト会議は10月22日16時50分に開始された。主催は一般社団法人日本野球機構(NPB)。正式名称は「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」だ。
NPBの公式発表によると、今回の会議で交渉権が確定したのは、新人選手選択会議の76人と育成選手選択会議の51人。合計127人となった。
球団別の指名結果を見ると、支配下選手を最も多く指名したのはソフトバンクの9人。育成選手でも同球団が15人と最多で、両方を合わせた指名人数は24人に達した。
また、DeNAは支配下7人を指名した一方、育成選手選択会議には参加しなかった。12球団すべてが同じ人数を指名したわけではなく、各球団の補強方針が人数にも表れている。
【12球団別】ドラフト指名人数一覧!最多はソフトバンクの24人
2026年のドラフト指名人数を球団別に整理した。支配下指名と育成指名を分けて見ると、各球団の補強規模が分かりやすい。
| 球団 | 支配下 | 育成 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 阪神 | 7人 | 2人 | 9人 |
| 巨人 | 6人 | 5人 | 11人 |
| DeNA | 7人 | 0人 | 7人 |
| 広島 | 6人 | 3人 | 9人 |
| ヤクルト | 7人 | 3人 | 10人 |
| 中日 | 6人 | 2人 | 8人 |
| ソフトバンク | 9人 | 15人 | 24人 |
| 日本ハム | 5人 | 5人 | 10人 |
| オリックス | 6人 | 6人 | 12人 |
| 楽天 | 6人 | 4人 | 10人 |
| 西武 | 5人 | 3人 | 8人 |
| ロッテ | 6人 | 3人 | 9人 |
| 12球団合計 | 76人 | 51人 | 127人 |
最も多く指名したのはソフトバンクの24人で、2番目に多いオリックスの12人の2倍となった。内訳は支配下9人、育成15人。特に育成選手を大量に獲得した点が特徴的だ。
オリックスは支配下6人と育成6人の合計12人。巨人は11人、日本ハムとヤクルト、楽天はそれぞれ10人だった。
反対に、指名人数が最も少なかったのはDeNAの7人。支配下選手の獲得に絞り、育成選手の指名は行わなかった。
なお、この人数はドラフト会議で獲得した交渉権の数であり、実際の入団人数や将来の一軍登録人数を示すものではない。
【全127人】2026年ドラフト会議の12球団指名選手・順位一覧
ここからは、NPB公式の選択選手一覧を基に、支配下指名と育成指名を球団別に掲載する。順位は各選択会議における指名順で、育成順位は支配下の順位とは別に数える。
セ・リーグの指名選手一覧■ 阪神タイガース(合計9人)
【支配下】1位 榊原七斗、2位 馬場拓海、3位 常深颯大、4位 相羽寛太、5位 的場吏玖、6位 越川海翔、7位 石井康輝。
【育成】育成1位 山下健信、育成2位 荒木誠也。
■ 読売ジャイアンツ(合計11人)
【支配下】1位 織田翔希、2位 平田玲翔、3位 池田聖摩、4位 杉本真滉、5位 伊藤櫂人、6位 松平快聖。
【育成】育成1位 谷渕瑛仁、育成2位 柳井球汰、育成3位 嶋武仁、育成4位 松田陸斗、育成5位 関蓮太郎。
■ 横浜DeNAベイスターズ(合計7人)
【支配下】1位 星野世那、2位 保西雅則、3位 杉本寛斎、4位 小金井凌生、5位 木口永翔、6位 神里陸、7位 坂口渉。
【育成】指名なし。
■ 広島東洋カープ(合計9人)
【支配下】1位 山里宝、2位 西野啓也、3位 野原元気、4位 吉川凌平、5位 光弘帆高、6位 森煌誠。
【育成】育成1位 車谷仁、育成2位 田代旭、育成3位 皆吉海翔。
■ 東京ヤクルトスワローズ(合計10人)
【支配下】1位 藤澤涼介、2位 佐藤悠太、3位 福原聖矢、4位 高田瑛大、5位 川平真也、6位 石澤大和、7位 渡邊隼輔。
【育成】育成1位 西野日向、育成2位 髙橋将大、育成3位 尾﨑完太。
■ 中日ドラゴンズ(合計8人)
【支配下】1位 宮原廉、2位 柴﨑聖人、3位 前嶋藍、4位 鈴木悠悟、5位 西田櫂吏、6位 清水智裕。
【育成】育成1位 内藤崚、育成2位 中西佳虎。
パ・リーグの指名選手一覧■ 福岡ソフトバンクホークス(合計24人)
【支配下】1位 鈴木泰成、2位 有馬伽久、3位 渡辺和大、4位 藤森康淳、5位 猪俣駿太、6位 小坪碧人、7位 中川大雅、8位 深見一騎、9位 佐藤幻瑛。
【育成】育成1位 丹羽涼介、育成2位 管田彪翔、育成3位 杉本幸基、育成4位 田本聖貴、育成5位 亀田優次郎、育成6位 木下瑛二、育成7位 辻村大我、育成8位 村山勇太、育成9位 長山武蔵、育成10位 根鈴風大、育成11位 神谷虎之介、育成12位 鶴川内陽、育成13位 松林幸紀、育成14位 村雲脩吾、育成15位 平山護。
■ 北海道日本ハムファイターズ(合計10人)
【支配下】1位 菰田陽生、2位 牟禮翔、3位 末吉良丞、4位 加藤宇、5位 岡本翔斗。
【育成】育成1位 岡田光平、育成2位 藤井悠貴、育成3位 半杭奏太、育成4位 小島慎也、育成5位 今津慶介。
■ オリックス・バファローズ(合計12人)
【支配下】1位 角田楓斗、2位 仲井慎、3位 春山陽登、4位 近藤琉唯斗、5位 野村亮輔、6位 千葉汐凱。
【育成】育成1位 黒川凌大、育成2位 井尻琉斗、育成3位 吉田健吾、育成4位 河田ハウエルエバン盛児、育成5位 若藤季柊、育成6位 菅原大奨。
■ 東北楽天ゴールデンイーグルス(合計10人)
【支配下】1位 渡部海、2位 岡田啓吾、3位 樋口新、4位 萩原義輝、5位 高義博、6位 渡邉都斗。
【育成】育成1位 根本剛希、育成2位 藤原佑、育成3位 金韓根、育成4位 寺井広大。
■ 埼玉西武ライオンズ(合計8人)
【支配下】1位 川尻啓人、2位 柿本晟弥、3位 沢山優介、4位 田中諒、5位 中津大和。
【育成】育成1位 三浦遼大、育成2位 川島謙心、育成3位 後藤幸樹。
■ 千葉ロッテマリーンズ(合計9人)
【支配下】1位 米沢友翔、2位 前田侑大、3位 長屋竣大、4位 黒田義信、5位 新城楓雅、6位 田中皐晴。
【育成】育成1位 若藤芽空、育成2位 佐々木十央真、育成3位 内田心温。
以上が12球団の支配下76人と育成51人、合計127人の指名選手一覧だ。選手名と順位はNPBの公式選択選手一覧に基づいている。
【1位指名結果】鈴木泰成・渡部海・宮原廉の重複指名と抽選結果
2026年のドラフト会議で特に注目を集めたのが、1位指名の競合と抽選だ。最初の入札で青山学院大学の2選手に複数球団の指名が集中したほか、外れ1位でも中日とロッテの競合が発生した。
重複指名と抽選の結果- 鈴木泰成(青山学院大学・投手):ソフトバンクとロッテが競合。抽選の結果、ソフトバンクが交渉権を獲得。
- 渡部海(青山学院大学・捕手):楽天と中日が競合。抽選の結果、楽天が交渉権を獲得。
- 宮原廉(近畿大学・投手):渡部の抽選を外した中日と、鈴木の抽選を外したロッテが再入札で競合。抽選の結果、中日が交渉権を獲得。
最初の競合では、青山学院大学の鈴木泰成投手と渡部海捕手がそれぞれ2球団から指名を受けた。結果は、鈴木をソフトバンク、渡部を楽天が獲得する形となった。
さらに、外れ1位で中日とロッテが宮原廉投手を指名。ここでも抽選が行われ、中日が交渉権を引き当てた。ロッテは2度の抽選に敗れ、最終的に関西大学の米沢友翔投手を1位指名した。
12球団の最終的な1位指名選手- 阪神:榊原七斗(明治大学・外野手)
- 巨人:織田翔希(横浜高校・投手)
- DeNA:星野世那(大阪商業大学・投手)
- 広島:山里宝(亜細亜大学・内野手)
- ヤクルト:藤澤涼介(東京ガス・外野手)
- 中日:宮原廉(近畿大学・投手)
- ソフトバンク:鈴木泰成(青山学院大学・投手)
- 日本ハム:菰田陽生(山梨学院高校・投手)
- オリックス:角田楓斗(富士大学・投手)
- 楽天:渡部海(青山学院大学・捕手)
- 西武:川尻啓人(亜細亜大学・投手)
- ロッテ:米沢友翔(関西大学・投手)
共同通信の報道でも、青山学院大学の2選手の競合、宮原廉投手をめぐる中日とロッテの再競合、そして巨人による織田翔希投手の単独指名が伝えられた。
【2026年ドラフトの特徴】注目5選手と12球団の補強戦略
今年のドラフトは、単に127人が指名されたという数字だけでは語れない。大学野球の有力選手への競合、将来性を重視した高校生の獲得、海外大学からの指名、育成選手の大量獲得など、各球団の選択には違いが見られた。
1. 鈴木泰成と渡部海、青山学院大学から2人が競合1位今年のドラフトを象徴する存在が、青山学院大学の鈴木泰成投手と渡部海捕手だ。
鈴木はソフトバンクとロッテの2球団、渡部は楽天と中日の2球団が指名。いずれも抽選によって交渉権が決まった。
渡部は捕手、鈴木は投手という異なるポジションの選手であり、大学のチームメートがともに1位指名の競合対象になった点も興味深い。鈴木はソフトバンク、渡部は楽天が交渉権を獲得している。
2. 宮原廉は中日、ロッテとの抽選を制して1位獲得近畿大学の宮原廉投手も、今年のドラフトを語るうえで欠かせない選手だ。
最初の入札で渡部海の抽選に敗れた中日と、鈴木泰成の抽選に敗れたロッテが宮原を再入札。結果は中日が当選した。
1位指名の競合が最初の入札だけで終わらず、外れ1位でも発生したことは、今年のドラフトの大きな見どころだった。
3. 榊原七斗は阪神の1位指名、明治大学からプロへ阪神は明治大学の榊原七斗外野手を1位指名した。投手への指名が目立つ年の中で、外野手を最上位に選んだ点は注目される。
阪神はその後、馬場拓海投手、常深颯大投手、相羽寛太内野手などを指名。支配下7人、育成2人の計9人を獲得した。
4. 織田翔希は巨人が単独1位指名、米球界挑戦希望も注目2026年のドラフトで大きな話題になったのが、横浜高校の織田翔希投手だ。
共同通信によると、織田は米球界入りを希望していた選手で、巨人が単独で1位指名した。複数球団による抽選にはならず、巨人が交渉権を獲得している。
高校生の有力投手をめぐる指名では、本人の進路希望と球団側の評価がどのように交渉に影響するのかも、今後の焦点になる。
5. ソフトバンクは育成15人、海外大学からも指名ソフトバンクの特徴は、支配下9人に加えて育成15人を指名したことだ。12球団最多の合計24人という大規模な指名となった。
支配下では青山学院大学の鈴木泰成投手を1位で獲得。さらに8位で国立台湾体育運動大学の深見一騎投手、9位でペンシルベニア州立大学の佐藤幻瑛投手を指名した。
海外の大学に所属する選手も選択肢に含めており、国内の高校・大学・社会人だけにとどまらない選手獲得の姿勢がうかがえる。
一方、DeNAは育成指名を行わず、支配下7人で選択を終了した。ソフトバンクとDeNAを比較すると、同じドラフトでも指名人数や育成枠の活用方針が大きく異なることが分かる。
【ドラフト会議の仕組み】1位指名の抽選とウェーバー方式を解説
ドラフト会議の結果を正しく理解するには、指名制度の仕組みも押さえておきたい。プロ野球の新人選手選択会議は、球団が希望する選手を自由に獲得する制度ではなく、NPBが定めた手順に沿って交渉権を決定する仕組みだ。
1巡目は入札方式、重複した場合は抽選1巡目では、12球団が希望する選手を同時に提出する。指名が1球団だけなら、その球団が交渉権を獲得する。
複数球団が同じ選手を指名した場合は抽選となる。当選した球団が交渉権を獲得し、外れた球団は改めて別の選手を入札する。
全球団の1位指名が確定するまで、この再入札と抽選を繰り返す。2026年の宮原廉をめぐる中日とロッテの競合も、このルールによって発生したものだ。
2巡目以降はウェーバー方式と折り返し方式2巡目以降は、前年度ではなく当該年度の公式戦順位を基に決められる球団順位の逆順から指名する。
2巡目は球団順位の逆順、3巡目はその反対順となり、4巡目以降も交互に折り返す。この仕組みは一般にウェーバー方式と呼ばれる。
2026年はパ・リーグに優先権があり、NPBが公表した指名順に従って各球団が選手を選択した。
支配下指名と育成指名は何が違う?支配下指名は、支配下選手として契約することを前提とした新人選手選択会議での指名だ。育成指名は、育成選手として契約するための別の選択会議で行われる。
育成選手は、支配下登録選手とは異なる契約・登録上の扱いとなる。将来の支配下登録を目指し、球団の育成環境で経験を積むことが期待される。
また、ドラフト会議で指名された時点では入団が確定するわけではない。球団が獲得するのは契約交渉権であり、実際に入団するには選手との契約が必要となる。
NPBの規定では、通常の交渉権の期限は会議翌年の3月末日までとされている。社会人野球所属選手や海外の学校に在学する選手などには別の期限が定められている。
【ドラフト会議の結果】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年のプロ野球ドラフト会議で指名された選手は何人?
A1:12球団合計127人です。内訳は支配下選手76人、育成選手51人となっています。
Q2:2026年のドラフトで1位指名の抽選に当選した球団は?
A2:鈴木泰成投手の抽選ではソフトバンク、渡部海捕手の抽選では楽天、宮原廉投手の抽選では中日が交渉権を獲得しました。
Q3:2026年に最も多くの選手を指名した球団は?
A3:ソフトバンクです。支配下9人と育成15人を合わせて24人を指名しました。
Q4:織田翔希はどこの球団に指名された?
A4:横浜高校の織田翔希投手は巨人から1位指名を受けました。米球界入りを希望していたことでも話題となり、単独指名で交渉権が確定しています。
Q5:ドラフトで指名されたら必ずプロ野球選手になれる?
A5:必ず入団できるわけではありません。ドラフト会議で確定するのは球団の契約交渉権です。その後、選手と球団が契約に合意する必要があります。
Q6:DeNAは育成選手を何人指名した?
A6:2026年のDeNAは育成選手を指名していません。支配下選手7人の指名で終了しました。
2026年10月22日に開催されたプロ野球ドラフト会議では、12球団が支配下76人、育成51人の合計127人を指名した。
1位指名では青山学院大学の鈴木泰成投手と渡部海捕手がそれぞれ2球団競合となり、ソフトバンクと楽天が抽選で交渉権を獲得。さらに近畿大学の宮原廉投手をめぐって中日とロッテが競合し、中日が当選した。
巨人による織田翔希投手の単独1位指名、阪神の榊原七斗外野手の獲得、そしてソフトバンクの育成15人を含む24人の大量指名も、今年のドラフトを特徴づける出来事となった。
ただし、ドラフトの本当の評価は指名人数だけでは決まらない。選手が球団と契約し、プロの環境でどのように成長し、チームの戦力になっていくかが重要だ。
今後は各球団との入団交渉、契約条件の合意、新人合同自主トレーニングなどへと進んでいく。2026年に指名された127人が、数年後にどのような活躍を見せるのか。ドラフト会議の結果は、各球団の将来を占う新たなスタートとなった。
主な事実確認資料: 日本野球機構(NPB)2026年ドラフト会議公式発表・12球団別選択選手一覧・選択手順、共同通信の2026年10月22日付ドラフト会議報道。