チーム総合順位と並んで注目したいのが、選手個人の成績だ。日本テレビの第103回予選会公式個人成績によると、個人トップは山梨学院大学のブライアン・キビエゴ。1時間00分48秒でフィニッシュした。
東洋大学の宮崎優は1時間01分05秒で総合4位。日本人選手としては最上位の成績を残し、チームのトップ通過にも大きく貢献した。東京農業大学の前田和摩も総合7位に入り、チームの5位通過を支えた。
第103回箱根駅伝予選会・個人成績上位10人
{#each [{r:1,n:"ブライアン・キビエゴ",u:"山梨学院大学",t:"1時間00分48秒"},{r:2,n:"リチャード・エティーリ",u:"東京国際大学",t:"1時間00分59秒"},{r:3,n:"ビニアム・テスファイゼラツィオン",u:"武蔵野学院大学",t:"1時間00分59秒"},{r:4,n:"宮崎 優",u:"東洋大学",t:"1時間01分05秒"},{r:5,n:"デニス・キプルト",u:"日本薬科大学",t:"1時間01分15秒"},{r:6,n:"ブライアン・キプトゥーブシューアキットゥ",u:"麗澤大学",t:"1時間01分32秒"},{r:7,n:"前田 和摩",u:"東京農業大学",t:"1時間01分57秒"},{r:8,n:"スティーブン・レマイヤン",u:"駿河台大学",t:"1時間02分02秒"},{r:9,n:"ラファエル・ロンギサ",u:"拓殖大学",t:"1時間02分04秒"},{r:10,n:"永本 脩",u:"東海大学",t:"1時間02分19秒"}] as p}
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出典:日本テレビ「第103回箱根駅伝予選会結果 個人成績」
この個人成績から読み取れるのは、個人の最速タイムとチームの総合順位が必ずしも一致しないことだ。
例えば、個人1位のキビエゴが所属する山梨学院大学はチーム6位。個人2位のエティーリが所属する東京国際大学はチーム15位だった。対照的に東洋大学は個人1位こそ獲得していないものの、上位10人の合計タイムでトップに立った。
予選会ではエース1人の突出した走力だけでは足りない。10人全員が一定水準のタイムをそろえることが、チームとしての勝利に直結する。
東洋大学は宮崎優だけでなくチーム全体が安定東洋大学の大学公式発表によると、宮崎優は1時間01分05秒で日本人1位・総合4位。馬場大翔と内堀勇がともに1時間02分49秒、松井海斗が1時間02分55秒を記録した。
さらに、上位10人のうち9人が1時間04分を切るタイムで走破。個人の好成績に加え、複数の選手が安定した走りを見せたことが10時間31分30秒という結果につながった。
21年ぶりの予選会で、東洋大学が個人とチームの両面で存在感を示したことは、2027年本戦に向けた大きな材料になる。
【箱根駅伝予選会の通過基準と仕組み】なぜ上位10人が重要なのか

箱根駅伝予選会は、単純に各大学のエースが何位でゴールしたかを競う大会ではない。大学ごとに出走した選手のうち、上位10人のタイムを合計してチーム順位を決める方式だ。
日本テレビの公式ルールによると、第103回大会では各校最大12人がハーフマラソンの21.0975kmを走り、上位10人の合計タイムで順位を決定する。上位10校が本戦への出場権を獲得する。
予選会の基本ルール- 出場対象:関東学生陸上競技連盟に関係する参加資格を満たした大学
- 出走人数:各大学最大12人
- 競技距離:21.0975km(ハーフマラソン)
- チーム記録:各大学の上位10人の合計タイム
- 本戦通過枠:上位10大学
- 開催地:東京都立川市周辺
例えば、ある大学から12人が出走した場合、最も速い10人のタイムだけがチーム総合記録に反映される。残る2人の記録はチーム総合タイムには加算されない。
ここで重要なのが、上位10人の中に大きなタイム差が生じると、エースが好走してもチーム順位を上げきれないという点だ。反対に、突出した選手がいなくても10人が安定したタイムでまとめれば、上位進出の可能性が高まる。
コースの特徴と順位を左右するポイント第103回大会のコースは、大きく3つの区間に分けられる。日本テレビのコース紹介では、立川駐屯地の滑走路から市街地、そして国営昭和記念公園へと進むルートが説明されている。
陸上自衛隊立川駐屯地:スタート~8.2km
滑走路を約3周する区間。平坦なコースだが、周囲に建物が少なく、距離感をつかみにくい特徴がある。
立川市街地:8.2~13.9km
曲がり角が多く、位置取りや集団走の組み立てがポイント。後半に向けて体力を温存できるかが問われる。
国営昭和記念公園:13.9~21.0975km
アップダウンや道幅の狭さが選手を苦しめる区間。各大学の9番目、10番目の選手の粘りがチーム順位を左右する。
特に注目したいのは、最後の昭和記念公園の区間だ。エースが前半で好タイムを出しても、終盤にチーム内の下位選手が失速すれば、合計タイムは大きく変わる。
今大会で東洋大学が総合1位を獲得し、法政大学が10位に滑り込んだ背景を考えるうえでも、上位10人の総合力という視点は欠かせない。
同タイムの場合はどう順位を決める?チームの合計タイムが同じになった場合にも、順位を決める方法がある。
日刊スポーツが紹介した大会ルールによると、まず各校の上位10人の個人順位を合計し、その数値が小さい大学を上位とする。それでも決まらない場合は、各大学の最上位選手の個人順位で比較する。
つまり、単純な合計タイムだけでなく、チーム全体の順位構成も重要になる。予選会では最後の1人の走りまで意味を持つ仕組みだ。
【歴代結果と順位比較】第102回から何が変わった?
第103回の結果をより深く理解するには、2025年10月18日に行われた第102回予選会との比較が参考になる。
前回のトップは中央学院大学で、10時間32分23秒。2026年のトップである東洋大学は10時間31分30秒だった。記録上は、今回のトップが前回のトップを53秒速く上回ったことになる。
前回大会との比較ポイント- 第102回1位:中央学院大学、10時間32分23秒
- 第103回1位:東洋大学、10時間31分30秒
- 第102回10位:立教大学、10時間36分56秒
- 第103回10位:法政大学、10時間40分08秒
- 第102回10位と11位の差:17秒
- 第103回10位と11位の差:1分46秒
興味深いのは、前回の10位と11位の争いだ。第102回は立教大学が10時間36分56秒で10位、法政大学が10時間37分13秒で11位だった。わずか17秒差で法政大学が本戦を逃していた。
その法政大学が第103回では10位に入り、今度は国士舘大学が1分46秒差で11位となった。予選会は毎年同じ大学が同じ順位に落ち着くわけではなく、わずかな戦力の変化が本戦出場の明暗を分ける。
また、前回11位だった法政大学が今回10位に上がった一方、東洋大学は前回の本戦14位から予選会1位へと立て直した。過去の順位だけでは次の大会の結果を予測できないことも、今回の結果が示している。
【箱根駅伝本戦出場校2027】予選通過10校とシード10校
第103回予選会を経て、2027年1月2日・3日に行われる箱根駅伝本戦の大学出場枠20校が構成された。
箱根駅伝の本戦は、前回大会の総合10位以内に入ったシード校10校と、予選会を通過した10校で構成される。さらに、予選会を通過できなかった大学の選手から選抜される関東学生連合チームがオープン参加する。
2027年本戦のシード校10大学2026年1月の第102回大会で総合10位以内に入り、次回大会のシード権を獲得した大学は以下の10校だ。
1. 青山学院大学
2. 國學院大學
3. 順天堂大学
4. 早稲田大学
5. 中央大学
6. 駒澤大学
7. 城西大学
8. 創価大学
9. 帝京大学
10. 日本大学
1. 東洋大学
2. 中央学院大学
3. 東海大学
4. 専修大学
5. 東京農業大学
6. 山梨学院大学
7. 大東文化大学
8. 神奈川大学
9. 日本体育大学
10. 法政大学
これでシード校10校と予選通過校10校の計20大学が確定した。関東学生連合チームも加わり、2027年の第103回箱根駅伝は21チームによる大会となる。
2027年本戦で注目したい大学東洋大学は、予選会トップ通過の勢いを本戦に持ち込めるかが最大の注目点だ。2026年1月の本戦では14位に終わり、長年維持してきたシード権を失った。今回の予選会での勝利は、チーム再建の成果を示す結果となった。
東洋大学の酒井俊幸監督は、大学公式サイトに掲載された報告会のコメントで「予選会はトップ通過ですが、ここはゴールではありませんので、本選でしっかり勝負し、シード権・上位を狙います」と語っている。予選会の首位を最終目標とせず、正月の本戦での上位進出を見据えている。
また、中央学院大学と東海大学は予選会で2位、3位と安定した成績を残した。東京農業大学、山梨学院大学、大東文化大学、神奈川大学、日本体育大学も、それぞれ異なる強みを持って本戦に臨む。
法政大学は10位というギリギリの通過だったが、本戦では予選会の順位がそのまま総合順位になるわけではない。箱根駅伝は往路5区間、復路5区間の計10区間、217.1kmを走る別の競技だ。各区間の選手配置や山上り・山下りへの対応が、予選会とは異なる勝負を生み出す。
【箱根駅伝予選会結果】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の箱根駅伝予選会で優勝した大学はどこですか?
A1:東洋大学です。2026年10月17日に開催された第103回予選会で、上位10人の合計タイム10時間31分30秒を記録し、総合1位で本戦出場を決めました。
Q2:箱根駅伝予選会を通過した10校はどこですか?
A2:東洋大学、中央学院大学、東海大学、専修大学、東京農業大学、山梨学院大学、大東文化大学、神奈川大学、日本体育大学、法政大学です。
Q3:法政大学と国士舘大学のタイム差は何分ですか?
A3:1分46秒です。法政大学は10時間40分08秒で10位、国士舘大学は10時間41分54秒で11位でした。
Q4:箱根駅伝予選会は何人のタイムで順位を決めますか?
A4:各大学の上位10人の合計タイムで決まります。各校最大12人が出走し、速い選手10人の記録を合計します。
Q5:2026年の予選会で個人1位になった選手は誰ですか?
A5:山梨学院大学のブライアン・キビエゴ選手です。記録は1時間00分48秒でした。日本人選手の最上位は、総合4位の東洋大学・宮崎優選手で、1時間01分05秒でした。
Q6:2027年の箱根駅伝本戦はいつ開催されますか?
A6:2027年1月2日(土)に往路、1月3日(日)に復路が開催されます。第102回大会のシード校10大学と、第103回予選会を通過した10大学、関東学生連合チームが参加します。
Q7:予選会の個人成績が良ければ大学も本戦に進めますか?
A7:個人順位だけでは決まりません。大学ごとの上位10人の合計タイムで10位以内に入る必要があります。個人1位の選手が所属する大学でも、チーム総合順位が11位以下なら予選会通過とはなりません。
2026年10月17日に行われた第103回箱根駅伝予選会は、東洋大学が10時間31分30秒で総合1位を獲得した。21年ぶりの予選会でトップ通過を果たし、2027年1月の本戦へ向けて大きな弾みをつけた。
本戦出場を決めた10校は、東洋大学、中央学院大学、東海大学、専修大学、東京農業大学、山梨学院大学、大東文化大学、神奈川大学、日本体育大学、法政大学。全45校の結果を見ると、上位争いの僅差と、10位・11位を分けた1分46秒が印象に残る。
今回の結果から見えてくるのは、箱根駅伝予選会がエースの速さだけでは決まらないという事実だ。上位10人の総合力、終盤の粘り、そしてチーム全体の安定感が本戦への切符を左右する。
2027年の本戦では、予選会トップの東洋大学がどこまで順位を伸ばすのか、中央学院大学や東海大学が上位争いに加わるのか、そして法政大学が10位通過からどこまで巻き返すのかが注目される。
予選会は終わった。しかし、箱根路をめぐる大学駅伝の本当の勝負は、2027年1月2日・3日に再び始まる。
主な記録資料:日本テレビ「箱根駅伝」第103回予選会総合成績・個人成績・ルール&コース紹介、東京箱根間往復大学駅伝競走公式サイト、東洋大学公式サイト、日刊スポーツ大会結果報道。