箱根駅伝の沿道観戦スポットとして知られる「平塚中継所」。実は、往路と復路で襷をつなぐ区間が異なり、往路は3区から4区、復路は7区から8区への中継地点となっている。場所は神奈川県平塚市唐ケ原の国道134号沿いで、最寄り駅は平塚駅ではなくJR東海道線の大磯駅だ。
2026年11月現在、第103回東京箱根間往復大学駅伝競走の開催日は2027年1月2日(土)・3日(日)に決定している。花水川橋や唐ケ原交差点、高村不動産前との位置関係、通過時間の目安、交通規制、駐車場事情など、現地観戦に欠かせない情報を整理する。
【平塚中継所は何区?】往路3区から4区、復路7区から8区へ襷をつなぐ

平塚中継所は、箱根駅伝の往路と復路の両方で使用される重要な中継地点だ。
「平塚中継所は何区にある?」という疑問に対する答えは、次のとおりである。
- 往路(1月2日):3区から4区への中継
- 復路(1月3日):7区から8区への中継
往路では、戸塚中継所から走ってきた3区の選手が平塚で次の4区の選手に襷を渡す。その後、4区の選手は小田原中継所を目指す。
一方、復路では小田原中継所を出発した7区の選手が平塚に到着し、8区の選手に襷をつなぐ。8区は戸塚中継所までの区間を担当する。
つまり、同じ場所でありながら、往路では箱根へ向かう選手を送り出し、復路では東京へ戻る選手を送り出すという、正反対の役割を担っている。
なお、「何区」という表現は行政区ではなく競技区間を指す。平塚市は政令指定都市のような行政区を持つ市ではないため、地名としては「平塚市唐ケ原」と覚えておくとよい。
平塚中継所がレースの勝負どころになる理由は、単なる襷の受け渡しにとどまらない。往路は山上りの5区を控えた最後の平地区間へ、復路は東京までの後半戦へとつながるため、各大学の戦略が表れやすい場所でもある。
【場所・住所とアクセス】唐ケ原交差点、高村不動産前、花水川橋の位置関係
平塚中継所の所在地は、神奈川県平塚市唐ケ原周辺。国道134号沿いの花水川橋付近に位置する。
場所を調べる際に覚えておきたい目印は、唐ケ原交差点、高村不動産前、花水川橋の3つだ。ただし、これらは同じ意味の地名ではなく、往路・復路の中継位置や周辺の目印として使い分けられている。
往路は唐ケ原交差点前、復路は高村不動産前。この違いを知らずに現地へ向かうと、観戦したい方向の中継地点を見つけにくくなる。
| 確認項目 | 場所・内容 | 観戦時のポイント |
|---|---|---|
| 所在地 | 神奈川県平塚市唐ケ原周辺 | 国道134号沿い |
| 往路の中継地点 | 唐ケ原交差点前 | 3区から4区への襷リレー |
| 復路の中継地点 | 高村不動産前 | 7区から8区への襷リレー |
| 周辺の目印 | 花水川橋 | 金目川河口付近の国道134号沿い |
| 最寄り駅 | JR東海道線・大磯駅 | 主催者の過去の案内では徒歩約15分 |
平塚中継所という名称からJR平塚駅を利用する人もいるが、主催者の関東学生陸上競技連盟が掲載した中継所紹介では、最寄り駅は大磯駅と案内されている。
同紹介によると、大磯駅から唐ケ原交差点前・高村不動産前までは徒歩約15分。駅伝観戦を目的に訪れる場合は、大磯駅を起点にするのが便利だ。
大磯駅は大磯町にある駅だが、駅から歩いた先の中継所は平塚市内にある。隣接する自治体の駅を利用するため、地名と駅名が一致しない点が少し分かりにくい。
花水川橋の周辺状況にも注意花水川橋は国道134号が金目川河口部を渡る橋で、湘南地域の主要道路の一つとなっている。
神奈川県は、花水川橋の上り線について架け替え事業を進めている。2026年度の県資料でも、平塚市虹ケ浜から唐ケ原にかけての区間が事業対象となり、仮橋や交差点改良などの工事が予定されている。
そのため、以前の観戦記や古い地図だけを頼りに歩くのは避けたい。歩道や横断箇所の状況が変わる可能性もあるため、大会直前の現地案内と工事案内を確認しておくことが大切だ。
【通過時間とコース】第103回箱根駅伝2027年の観戦目安
平塚中継所で選手を応援するなら、往路と復路で通過する時間帯が異なることを押さえておきたい。
第103回大会は2027年1月2日(土)が往路、1月3日(日)が復路となる。関東学生陸上競技連盟の大会情報にも、この日程が掲載されている。
前年の公式予定時刻を参考にする2027年の正式な地点別通過予定時刻は、当該大会の競技注意事項などで確認する必要がある。参考として、第102回大会の関東学生陸上競技連盟の競技注意事項には、先頭走者の平塚中継所通過予定時刻が次のように記載されていた。
- 2026年1月2日・往路:11時10分
- 2026年1月3日・復路:10時00分
これは第102回大会の予定時刻であり、第103回大会の確定時刻ではない。スタート時刻やレース展開、選手の走行ペースによって実際の通過時間も変わるため、2027年の観戦計画では最新の公式発表を優先したい。
往路3区は湘南の海岸線を走る景勝区間平塚中継所に到着する往路3区は、戸塚中継所から平塚までの約21.4km。公式コース紹介では、前半に約9kmの緩やかな下り坂があり、11kmを過ぎて国道134号に入ると、富士山と相模湾を望む景観が広がる区間として紹介されている。
一方、湘南の海沿いは風の影響を受けやすい。向かい風が強ければ、選手にとって体力を消耗する展開にもなる。
襷を受け取る4区は約20.9km。平地区間では比較的短いものの、往路の最終区間である5区へ良い位置でつなぐ必要がある。平塚中継所での順位やタイム差が、その後の山上りに影響する可能性もある。
復路7区・8区も気象条件が勝負を左右する復路7区は約21.3km。公式コース紹介では、9km過ぎから小さなアップダウンが続き、山から吹き下ろす風や日差しによる気温変化が大きな特徴とされている。
平塚で襷を受け取る8区は約21.4km。湘南新道に入ってからのアップダウンを含む上り坂が選手の体力を奪う区間だ。
往路と復路で同じ中継所を通るものの、選手が置かれている状況は大きく異なる。往路は箱根の山へ向けた準備、復路は長い山下りを終えた後の後半戦という違いがある。
【第103回大会の交通規制・駐車場】車での来場は避けたい
箱根駅伝開催日は、選手の安全確保と大会運営のため、コース周辺で交通規制が実施される。
平塚中継所周辺では国道134号が規制対象となる。第102回大会の神奈川県警察・関東学生陸上競技連盟による交通規制資料では、往路は浜須賀から高浜台、唐ケ原を経て大磯駅入口へ向かう区間が規制対象として示されていた。復路はその逆方向となる。
第103回の交通規制は最新資料を確認2026年11月1日時点で、箱根駅伝公式サイトの第103回大会の交通規制案内に掲載されているのは東京都内の案内資料で、神奈川県内の詳細な規制図はまだ確認できない。
したがって、2026年1月の規制時間を2027年大会にもそのまま当てはめることはできない。
参考までに、第102回大会の神奈川県内の公式規制図では、平塚中継所周辺の規制予定時間は次のとおりだった。
- 往路・1月2日:10時40分頃~11時30分頃
- 復路・1月3日:9時30分頃~10時20分頃
これらは前年の規制予定時間であり、第103回大会の実施時間ではない。実際の規制は競技の進行によって延長・短縮される場合もある。
駐車場はどうする?平塚中継所専用の観戦者向け駐車場について、公式の案内は確認できない。駅伝コース上は駐停車禁止であり、周辺道路も混雑するため、車での来場はおすすめできない。
特に中継所付近は観客や大会関係者が集まる。近隣のコインパーキングを利用できると決めつけず、公共交通機関を基本に考えたい。
また、車で選手を追いかけながら応援する行為も禁止されている。沿道の安全確保と交通渋滞防止のため、現地では警察官や大会係員の指示に従う必要がある。
【襷リレーの仕組みと沿道応援】中継所で守るべき観戦ルール
平塚中継所の最大の見どころは、何といっても襷の受け渡しだ。
箱根駅伝は、各大学の選手が10区間を走り、チームの襷をつないでいく競技である。各区間を担当する選手は1人ずつで、前の区間を走った選手から次の選手へ直接襷を手渡す。
襷はどのように受け渡される?関東学生陸上競技連盟が公表した第102回大会の競技注意事項によると、襷の受け渡しは所定の中継線に前走者が到達した後、進行方向20mの範囲内で行う決まりだった。
また、中継線の前後50mは、競技者や競技役員、主催者が許可した報道関係者などを除いて立ち入りが制限される。
つまり、観客が見たいからといって、中継線のすぐそばまで近づけるわけではない。襷を受け取る選手が待機する場所や、前走者が走り込んでくるコースは、大会運営上の重要な区域となっている。
繰り上げスタートが発生する場合もある箱根駅伝には、先頭チームから大きく遅れた場合に、前の走者の到着を待たずに次の選手を出発させる「繰り上げスタート」という制度がある。
第102回大会では、往路の平塚・小田原中継所は先頭通過から15分、復路は各中継所で20分が繰り上げ出発の基準として競技注意事項に記載されていた。
繰り上げスタートになったチームは、主催者が用意する黄色と白色のストライプの襷を使用する場合がある。チームの襷がつながらない展開は、選手や関係者にとって非常に厳しい場面となる。
なお、これらの基準は第102回大会の規定であり、第103回大会では最新の競技注意事項を確認する必要がある。
沿道応援で禁止されていること箱根駅伝公式サイトでは、観客に対して安全面と大会運営上の注意事項を案内している。特に中継所周辺は人が集中するため、一般の道路観戦場所以上に注意が必要だ。
- 脚立を使用した応援:転倒などの危険があるため禁止。
- 車両による応援:自動車、バイク、自転車などで選手に並走する行為は禁止。
- 中継所付近の掲示物:中継所の前後100m以内や橋上、交差点では旗・横断幕・のぼりなどを掲出できない。
- ドローン・自撮り棒:コース周辺での使用は禁止。
- 車道での応援:必ず歩道から応援し、身体を乗り出したり選手に手を伸ばしたりしない。
- ペット同伴:ペットが道路へ出ないよう十分に注意する。
場所取りのために荷物を置くことも避けたい。選手が安全に走れる環境を守ることが、箱根駅伝を長く楽しむための基本となる。
【歴代大会とコースの変遷】平塚中継所が長く使われてきた理由
平塚中継所は、近年になって設置された場所ではない。平塚市が発行した地域資料によると、平塚は箱根駅伝の第1回大会から中継所が置かれていた地域である。
第1回大会は1920年(大正9年)2月14日・15日に開催された。現在のように正月の風物詩として定着する以前から、平塚は箱根駅伝の歴史に関わってきた。
現在の唐ケ原周辺に定着したのは第46回大会頃平塚市の地域資料が引用する『箱根駅伝70年史』によると、平塚中継所は当初から現在と同じ場所にあったわけではない。
市内で位置を移しながら運営され、昭和45年(1970年)の第46回大会の頃に、現在の唐ケ原交差点と高村不動産前付近に定着したとされる。
この経緯を知ると、平塚中継所が単なる一時的な大会施設ではなく、地域とともに歴史を積み重ねてきた場所であることが分かる。
海沿いの立地が生む独自の観戦環境平塚中継所の特徴の一つが、海に近い立地だ。
主催者サイトの過去の中継所紹介でも、海がすぐ近くに広がる環境や、冬の冷たい海風について触れられていた。選手にとっては風の影響を受けやすく、観客にとっては防寒対策が欠かせない場所でもある。
同じ紹介記事では、以前は中継所周辺の花水レストハウスにコンビニエンスストアが入っていたものの、撤退によって中継所の景観や使い方が変化したことも説明されている。昔の観戦記に掲載された施設情報が、現在もそのまま利用できるとは限らない。
さらに、花水川橋の架け替え事業も進んでいる。道路環境の変化は、今後の観戦動線を考えるうえでも見逃せないポイントだ。
第103回大会で平塚中継所を訪れる場合は、歴史的な目印だけでなく、最新の道路状況や大会運営の案内を合わせて確認しておきたい。
【平塚中継所】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:平塚中継所は箱根駅伝の何区にありますか?
A1:往路は3区から4区、復路は7区から8区への中継地点です。1月2日と1月3日の両日に襷リレーが行われます。
Q2:平塚中継所の最寄り駅は平塚駅ですか?
A2:最寄り駅はJR東海道線の大磯駅です。主催者の過去の案内では徒歩約15分とされています。平塚駅から向かうより大磯駅を利用する方法が便利です。
Q3:平塚中継所の住所はどこですか?
A3:神奈川県平塚市唐ケ原周辺です。国道134号の花水川橋付近にあり、往路は唐ケ原交差点前、復路は高村不動産前が目印になります。
Q4:第103回箱根駅伝で平塚中継所を通過する時間は何時ですか?
A4:2027年大会の正式な通過予定時刻は、今後の競技注意事項などで確認してください。第102回大会の先頭通過予定は往路11時10分、復路10時00分でした。
Q5:平塚中継所に観戦者用の駐車場はありますか?
A5:中継所専用の観戦者用駐車場は公式に案内されていません。駅伝開催日は周辺道路が規制され、コース上は駐停車禁止となるため、大磯駅から徒歩で向かう方法をおすすめします。
Q6:平塚中継所では襷リレーを間近で見られますか?
A6:襷の受け渡しは中継線付近の指定区域で行われますが、競技運営上の立ち入り制限があります。観客は指定された沿道の歩道などから観戦し、中継所の前後100m以内では旗や横断幕などを掲出できない点にも注意してください。
平塚中継所は、往路3区から4区、復路7区から8区へ襷をつなぐ、箱根駅伝の重要な中継地点だ。所在地は平塚市唐ケ原周辺で、往路は唐ケ原交差点前、復路は高村不動産前が目印となる。
アクセス面では、JR平塚駅ではなく大磯駅が最寄り駅となる点を押さえておきたい。花水川橋の周辺では架け替え事業も進んでいるため、現地の歩行経路にも注意が必要だ。
第103回箱根駅伝は2027年1月2日・3日に開催される。通過予定時刻や神奈川県内の交通規制は、前年の情報をそのまま使わず、大会直前に公式発表を確認することが欠かせない。
平塚中継所は、1920年の第1回大会から箱根駅伝を支えてきた歴史ある場所でもある。襷をつなぐ瞬間だけでなく、湘南の海岸線を走る選手たちの姿や、往路・復路で異なるレース展開にも注目したい。公共交通機関を利用し、沿道応援のルールを守りながら、新春の箱根駅伝を楽しもう。