2024年1月2日・3日に開催された第100回箱根駅伝は、記念すべき100回大会として、通常より3校多い23大学が出場した。内訳は、前回大会の上位10校に与えられるシード校10校と、2023年10月の予選会を勝ち抜いた13校だ。青山学院大学が大会新記録で総合優勝を果たし、歴史的な節目を飾った。
2026年11月現在、第102回大会までの公式記録が公開されている。2024年当時の出場校を振り返ると、大学別の出場回数や連続出場記録だけでなく、予選会のわずか3秒差が生んだ明暗、記念大会ならではの出場枠拡大、そして2026年大会との顔ぶれの変化も見えてくる。
【完全一覧】第100回箱根駅伝2024の出場校23校をシード・予選会別に紹介

第100回箱根駅伝の出場校は、日本テレビの大会公式サイトに掲載された出場校一覧で確認できる。
シード校は前回の第99回大会で総合10位以内に入った大学。予選会通過校は、2023年10月14日に行われた第100回予選会で上位13位以内に入った大学だ。
以下が、大学別の出場回数・連続出場記録を含めた全23校の一覧である。
第100回大会・2024年1月開催時点の公式掲載記録
出典:日本テレビ「第100回箱根駅伝 出場校&選手一覧」。出場回数・連続出場記録は大会当時の掲載値。
シード校10校の特徴シード校の顔ぶれには、箱根駅伝の歴史を支えてきた伝統校と、近年の大学駅伝をけん引する強豪校が並んだ。
特に注目されたのは次の大学だ。
- 駒澤大学: 58年連続58回目。第99回大会の総合優勝校として、連覇を狙う立場だった。
- 中央大学: 97回目の出場。総合優勝14回を誇る箱根駅伝の伝統校。
- 青山学院大学: 16年連続29回目。過去の優勝実績を持つ優勝候補の一角。
- 國學院大學: 8年連続17回目。近年の大学駅伝で存在感を高めていた。
- 早稲田大学: 48年連続93回目。長い歴史と実績を持つ名門。
また、順天堂大学、法政大学、創価大学、城西大学、東洋大学もシード権を獲得して本選に臨んだ。
予選会通過校13校の特徴予選会組では、久しぶりの箱根路復帰を果たした大学が注目された。
東京農業大学は10年ぶり、日本大学は4年ぶり、神奈川大学と中央学院大学は2年ぶり、駿河台大学も2年ぶりの出場だった。
一方、帝京大学や日本体育大学、東海大学など、長期連続出場を続ける大学も予選会から本選出場を決めている。
シード権を持たない大学にとって、予選会は翌年の出場機会を左右する重要な戦いだ。実績のある大学であっても、予選会を突破できなければ箱根路には立てない。
【予選会の全結果】2023年10月14日の順位と通過タイム
第100回箱根駅伝の予選会は、2023年10月14日に東京都立川市で開催された。
会場は陸上自衛隊立川駐屯地から立川市街地を経て、国営昭和記念公園に至るコース。距離はハーフマラソンと同じ21.0975キロだった。
今回の予選会には、史上最多の57大学が参加。関東以外の大学も11校出場し、全国の大学に箱根路への挑戦機会が開かれた。
選考方法は各大学の出場選手のうち、上位10人の合計タイムで順位を決める方式。上位13校が本選出場権を獲得した。
第100回箱根駅伝予選会の最終順位日本テレビの大会公式記録に掲載された最終順位は以下の通り。
1位:大東文化大学 10時間33分39秒
2位:明治大学 10時間34分38秒
3位:帝京大学 10時間35分08秒
4位:日本体育大学 10時間36分42秒
5位:日本大学 10時間36分54秒
6位:立教大学 10時間37分06秒
7位:神奈川大学 10時間37分20秒
8位:国士舘大学 10時間37分21秒
9位:中央学院大学 10時間37分27秒
10位:東海大学 10時間37分58秒
11位:東京農業大学 10時間39分05秒
12位:駿河台大学 10時間39分40秒
13位:山梨学院大学 10時間39分47秒
14位:東京国際大学 10時間39分50秒
15位:麗澤大学 10時間43分15秒
東京国際大学と山梨学院大学の差はわずか3秒第100回予選会で特に大きな注目を集めたのが、13位と14位の争いだ。
本選出場の最後の枠を獲得した山梨学院大学の総合タイムは10時間39分47秒。一方、14位の東京国際大学は10時間39分50秒だった。
その差は、わずか3秒。
東京国際大学は7年連続の本選出場を目指していたが、あと一歩届かなかった。
レース中には、東京国際大学のエティーリ選手が転倒するアクシデントも発生。チームは懸命に順位を争ったものの、最終的に山梨学院大学が出場権を獲得した。
この結果は、箱根駅伝の予選会が単なる順位争いではなく、大学の年間強化計画や選手の競技人生にも影響する厳しい選考の場であることを示している。
東京農業大学は10年ぶりの箱根路復帰もう一つの大きな話題は、東京農業大学の本選復帰だった。
同大学は予選会で11位に入り、10年ぶり70回目の箱根駅伝出場を決めた。
チームを勢いづけたのが、当時1年生だった前田和摩選手の走りだ。前田選手は日本人トップでゴールし、チームの予選突破に貢献した。
日本大学も4年ぶりの本選出場を決めており、記念大会の予選会は、常連校だけでなく久々に箱根路へ戻る大学にも大きなチャンスをもたらした。
【出場回数・連続出場記録】2024年に注目された大学の歴史
箱根駅伝の出場校を比較するとき、総合順位や直近の成績だけでは見えない大学ごとの歴史がある。
特に注目したいのは、連続出場年数と通算出場回数だ。
連続出場記録で際立つ日本体育大学第100回大会の出場校で、最も長い連続出場記録を持っていたのは日本体育大学だ。
76年連続76回目という記録は、出場23校の中でも突出している。
毎年、箱根駅伝の出場権を獲得し続けることは簡単ではない。選手の入れ替わりや指導体制の変化、競技レベルの向上など、大学駅伝を取り巻く環境は常に変わっている。
その中で76年連続の出場を実現してきたことは、長期的な選手育成とチーム運営の積み重ねを示す数字だ。
駒澤大学の58年連続出場と早稲田大学の48年連続出場駒澤大学は58年連続58回目、早稲田大学は48年連続93回目だった。
駒澤大学は第99回大会で総合優勝を果たし、第100回大会でも優勝候補として大きな注目を浴びた。
一方、早稲田大学は通算93回目という出場回数の多さが際立つ。長年にわたって箱根駅伝の舞台に立ち続けてきた大学の一つだ。
國學院大學の出場歴と近年の躍進國學院大學は2024年大会で8年連続17回目の出場を果たした。
初出場から長い歴史を持つ大学というより、近年の大学駅伝で競争力を高めてきた大学として注目されている。
2024年大会では総合5位。青山学院大学、駒澤大学、城西大学、東洋大学に続く順位でフィニッシュした。
さらに2026年の第102回大会では、10年連続19回目の出場を記録している。
國學院大學のように、近年になって連続出場を積み重ねている大学にも注目すると、箱根駅伝の勢力図の変化を理解しやすい。
【第100回大会の特別ルール】出場枠23校への拡大と関東学生連合の不参加
2024年の箱根駅伝が例年と大きく異なっていた理由は、第100回という記念大会ならではの特別な制度にある。
通常の箱根駅伝は、シード校10校と予選会通過校10校の合計20大学に、オープン参加の関東学生連合チームを加えた構成が基本だった。
しかし、第100回大会では大学単独チームの出場枠が3校増加した。
出場枠を10校から13校に増やした背景関東学生陸上競技連盟は2023年6月28日付の発表で、第100回大会の出場枠を拡大すると公表した。
その内容は次の通り。
- シード校:10校
- 予選会通過校:13校
- 合計:23校
予選会の選考は、各大学の上位10人の合計タイムで行われた。
この拡大は第100回記念大会に限った特別措置であり、第101回大会以降は通常の出場枠に戻すことも発表されていた。
なぜ関東学生連合チームは参加しなかったのか第100回大会では、関東学生連合チームが編成されなかった。
ここは誤解されやすいポイントだ。
関東学生連合チームは、予選会で本選出場を逃した大学の選手などから選抜されるオープン参加のチームである。2003年の第79回大会から編成されてきた。
第100回大会では、このチームを編成しない方針が2022年6月の段階で示され、2023年9月5日の臨時代表委員総会で正式決定された。
同総会では加盟校244校のうち192校が参加し、非編成への賛成が反対を上回った。
一方、非編成の決定過程については、学生や関係者から十分な議論がなされていないとの疑問も出ていた。学生らによる臨時総会開催の要求などを経て、最終的な決定に至った経緯が報じられている。
重要なのは、出場枠の拡大と関東学生連合の非編成を、単純に同じ理由による措置と決めつけないことだ。
関東学連は2024年1月の説明で、出場チーム数の増加には交通規制や安全な車両運行上の制約があること、関東の学生競技者にできるだけ出場枠を提供する考えを示している。
また、第101回大会以降は参加資格を関東学連加盟校所属の男子登録選手に戻した。
つまり、第100回大会は全国の大学に予選会参加の機会を広げた特別な大会であり、以降は従来の関東学連を基盤とする大会運営に戻ったという流れになる。
【2026年最新比較】第102回箱根駅伝の出場校はどう変わった?
2026年1月2日・3日に開催された第102回箱根駅伝では、再び通常の出場枠である大学20校と、オープン参加の関東学生連合チームが箱根路を走った。
2024年の第100回大会から2年が経過し、シード校と予選会通過校の顔ぶれにも変化が生まれている。
第102回箱根駅伝・2026年のシード校10校日本テレビの第102回大会公式出場校一覧によると、シード権を獲得したのは次の10大学。
1. 青山学院大学
2. 駒澤大学
3. 國學院大學
4. 早稲田大学
5. 中央大学
6. 城西大学
7. 創価大学
8. 東京国際大学
9. 東洋大学
10. 帝京大学
青山学院大学、駒澤大学、國學院大學、中央大学など、2024年大会でもシード校だった大学が引き続き名を連ねた。
一方、2024年にシード校だった順天堂大学と法政大学は、2026年大会では予選会から本選出場を目指す立場になっている。
第102回箱根駅伝・2026年の予選会通過校10校2025年10月18日に開催された第102回予選会の結果、次の10大学が本選出場権を獲得した。
1. 中央学院大学
2. 順天堂大学
3. 山梨学院大学
4. 日本大学
5. 東海大学
6. 東京農業大学
7. 神奈川大学
8. 大東文化大学
9. 日本体育大学
10. 立教大学
トップ通過は中央学院大学で、合計タイムは10時間32分23秒だった。
2位の順天堂大学は10時間32分35秒、3位の山梨学院大学は10時間32分44秒。上位3校が12秒差以内に入る接戦となった。
この結果、2024年大会ではシード校だった順天堂大学が予選会2位で本選出場を決めるなど、各大学の立場にも変化が見られた。
2024年と2026年の出場校を比較両大会の違いを整理すると、次のようになる。
第100回大会(2024年)
- 大学単独チーム:23校
- シード校:10校
- 予選会通過校:13校
- 関東学生連合:編成なし
第102回大会(2026年)
- 大学単独チーム:20校
- シード校:10校
- 予選会通過校:10校
- 関東学生連合:オープン参加あり
大学単独チームの出場校を比較すると、2024年と2026年の両方に出場した大学は19校ある。
2024年には出場し、2026年には出場しなかった大学は次の4校だ。
- 法政大学
- 明治大学
- 国士舘大学
- 駿河台大学
反対に、2024年には出場しておらず、2026年に新たに出場した大学は東京国際大学だった。
この比較から分かるのは、箱根駅伝の勢力図は固定されていないということだ。
2024年にシード権を持っていた大学が予選会に回ることもあれば、予選会から出場した大学が翌年以降にシード権を獲得することもある。
シード権は前回大会の総合10位以内に与えられるため、大学の現在の実力だけでなく、前年の結果が翌年の出場ルートを左右する仕組みになっている。
青山学院大学は2024年・2025年・2026年と3大会連続総合優勝2024年大会を振り返るうえで欠かせないのが、青山学院大学の優勝だ。
第100回大会では総合タイム10時間41分25秒を記録し、大会新記録で2年ぶり7回目の総合優勝を達成した。
総合順位は次の通り。
- 1位:青山学院大学 10時間41分25秒
- 2位:駒澤大学 10時間48分00秒
- 3位:城西大学 10時間52分26秒
- 4位:東洋大学 10時間52分47秒
- 5位:國學院大學 10時間55分27秒
さらに青山学院大学は、第101回大会(2025年)、第102回大会(2026年)でも総合優勝を達成した。
2026年大会では10時間37分34秒の大会新記録を樹立している。
2024年の第100回大会は、青山学院大学がその後も続く強さを示した重要な大会だった。
【箱根駅伝2024出場校一覧】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:箱根駅伝2024の出場校は全部で何校ですか?
A1:第100回箱根駅伝の出場校は、大学単独チームで合計23校です。シード校10校と、2023年10月14日の予選会を通過した13校で構成されました。通常大会より3校多い記念大会特別枠でした。
Q2:箱根駅伝2024の予選会で1位になった大学はどこですか?
A2:大東文化大学です。10時間33分39秒でトップ通過を果たしました。2位は明治大学、3位は帝京大学でした。
Q3:箱根駅伝2024で予選会を通過できなかった大学の注目校は?
A3:東京国際大学が代表例です。予選会14位で、13位の山梨学院大学とはわずか3秒差でした。また、初出場を目指した麗澤大学も15位で本選出場を逃しています。
Q4:箱根駅伝2024に関東学生連合チームは出場しましたか?
A4:出場していません。第100回大会では関東学生連合チームが編成されず、シード校10校と予選会通過校13校の合計23大学で競われました。
Q5:2024年と2026年では出場校数に違いがありますか?
A5:あります。2024年は記念大会として大学単独チーム23校が出場しました。2026年は通常の大学単独チーム20校に、オープン参加の関東学生連合チームを加えた構成でした。
Q6:箱根駅伝2024で最も連続出場年数が長かった大学は?
A6:日本体育大学です。第100回大会では76年連続76回目の出場を記録しました。駒澤大学は58年連続、早稲田大学は48年連続でした。
第100回箱根駅伝は、記念大会として出場枠を拡大した特別な大会だった。
シード校10校と予選会通過校13校の合計23大学が出場し、青山学院大学が大会新記録で総合優勝。予選会では大東文化大学がトップ通過を果たし、山梨学院大学が13位で最後の出場枠を獲得した。
また、東京国際大学と山梨学院大学の3秒差、日本体育大学の76年連続出場、東京農業大学の10年ぶりの復帰など、出場校一覧だけでも多くのドラマが読み取れる。
2026年の第102回大会では、大学単独チーム20校と関東学生連合チームという通常の構成に戻り、青山学院大学が3大会連続の総合優勝を達成した。
箱根駅伝の出場校を調べる際には、次の3点を押さえておきたい。
- 出場校一覧: 大会ごとのシード校と予選会通過校を区別する。
- 出場回数・連続出場: 大学の歴史や継続的な競技力を知る手掛かりにする。
- 大会ごとの制度変更: 記念大会の特別枠や関東学生連合の参加状況を確認する。
2024年の23校を基準に2026年の出場校を比較すると、大学駅伝の競争環境と各校の成長、そして箱根駅伝が持つ長い歴史をより立体的に理解できる。2027年以降の大会を追う際にも、各大学のシード権獲得と予選会の結果が重要な判断材料になる。