試合の公式記録によると、モロッコ対ハイチは現地時間6月24日(水)18時にキックオフ。日本では翌25日(木)午前7時に試合が始まった。
FIFAワールドカップ2026・グループC第3節🇲🇦

モロッコ4-2
🇭🇹
ハイチ
前半
2-2
後半
2-0
キックオフ(日本時間)
6月25日 7:00
観客数
68,239人
会場:アトランタ・スタジアム(米ジョージア州)
注目すべきは、モロッコが一度もリードできないまま前半を戦い、後半に勝ち越した点だ。
ハイチは前半10分と43分に得点。対するモロッコは39分と45分+1分に追いつき、ハーフタイムの時点で2-2だった。
後半はモロッコが2点を追加し、最終的に4-2で決着した。FIFA公式のフルタイム試合報告書とJリーグ公式の試合データでも、この結果と得点時間が確認できる。
【試合経過を時系列で解説】2度のビハインドから4-2に逆転した理由
モロッコの逆転劇を理解するうえで重要なのは、前半と後半で試合の構図が変化したことだ。
前半10分:ハイチが先制、ブヌのオウンゴール試合が動いたのは前半10分。
ハイチはジョスエ・カシミールが右サイドでボールをキープし、ジャン=ケビン・デュベルヌが攻撃参加。ゴール前への折り返しにレニー・ジョセフがヒールで合わせた。
シュートはモロッコのGKヤシン・ブヌに当たってゴールへ。公式記録ではブヌのオウンゴールとなり、ハイチが1-0と先行した。
前半39分:ハキミが同点ゴールモロッコは前半39分に反撃する。
ビラル・エル・カンヌスのクロスに対し、ハイチのGKジョニー・プラシードがボールを弾く。そのこぼれ球に反応したのが主将アクラフ・ハキミだった。
ハキミが押し込み、スコアは1-1。モロッコは試合を振り出しに戻した。
前半43分:イシドルの強烈なシュートで再びハイチがリード追いつかれたハイチも引き下がらない。
前半43分、デュベルヌのパスを受けたウィルソン・イシドルが強烈なミドルシュートを放つ。ボールはゴール左上に決まり、ハイチが2-1と再びリードした。
モロッコにとっては、追いついた直後に失点する厳しい展開だった。
前半45分+1分:サイバリが2度目の同点弾しかし、モロッコは前半終了間際に再び追いつく。
ソフィアン・アムラバトがハキミを右サイドへ走らせ、ハキミがゴール前へ折り返す。そこに走り込んだイスマエル・サイバリがシュートを決めた。
前半は2-2。モロッコは2度のビハインドを帳消しにして後半へ向かった。
後半78分:途中出場のラヒミが逆転弾試合を決定的に動かしたのは後半78分だった。
後半70分にサイバリとの交代で投入されたソフィアン・ラヒミが、ハイチの守備がクリアしきれなかったコーナーキックの流れからゴールを決めた。
スコアは3-2。モロッコがこの試合で初めてリードを奪った。
後半89分:ジェシム・ヤシンが勝利を決定づける後半89分には、さらに追加点が生まれる。
ラヒミのパスを受けたジェシム・ヤシンがゴールに押し込み、4-2とした。
この場面では、ハイチの選手たちがボールがタッチラインを割ったと考えてプレーを止めたが、VARによる確認を経て得点が認められた。
最後まで粘ったハイチだったが、2点差を覆すことはできなかった。
6つの得点場面を一覧で確認| 時間 | 得点者 | スコア | 試合の動き |
|---|---|---|---|
| 10分 | ブヌ(OG) | 0-1 | ハイチ先制 |
| 39分 | ハキミ | 1-1 | モロッコ同点 |
| 43分 | イシドル | 1-2 | ハイチ再びリード |
| 45+1分 | サイバリ | 2-2 | 前半終了間際に同点 |
| 78分 | ラヒミ | 3-2 | モロッコ逆転 |
| 89分 | ジェシム・ヤシン | 4-2 | 勝利を決定づける追加点 |
この試合で押さえておきたいのは、ハイチの先制点が公式記録上はオウンゴールであることだ。レニー・ジョセフのヒールシュートが起点となったが、最終的な記録はブヌのオウンゴールとなっている。
得点者を調べる際は、この区別が重要になる。
【モロッコ対ハイチのスタメン】両チームの先発メンバーと交代選手
今回の一戦では、モロッコが主将ハキミを中心とする攻撃的な布陣を採用。ハイチもジョニー・プラシードを最後尾に置き、前線に複数の攻撃的な選手を配置した。
FIFA公式試合報告書とJリーグ公式記録に掲載された先発メンバーは以下のとおり。
モロッコ代表のスタメン- GK:ヤシン・ブヌ
- DF:アクラフ・ハキミ
- DF:シャディ・リアド
- DF:レドゥアン・ハルハル
- DF:アナス・サラーエディン
- MF:ソフィアン・アムラバト
- MF:イスマエル・サイバリ
- MF:ビラル・エル・カンヌス
- MF:ニール・エル・アイナウイ
- FW:ブラヒム・ディアス
- FW:アユブ・エル・カービ
- GK:ジョニー・プラシード
- DF:リカルド・アデ
- DF:ハンネス・デルクロワ
- DF:マルタン・エクスペリエンス
- DF:ジャン=ケビン・デュベルヌ
- MF:ジャン=リクネル・ベルガルド
- MF:ダンリー・ジャン=ジャック
- FW:ルベン・プロビデンス
- FW:レニー・ジョセフ
- FW:ウィルソン・イシドル
- FW:ジョスエ・カシミール
この試合では、モロッコの選手交代が結果に直結した。
後半70分、モロッコは3人を同時投入。サイバリに代えてラヒミ、ブラヒム・ディアスに代えてアゼディン・ウナヒ、エル・カービに代えてジェシム・ヤシンを送り出した。
そのうちラヒミは78分に逆転ゴールを決め、89分にはヤシンの得点をアシスト。ヤシン自身も追加点を挙げている。
つまり、後半70分の交代で投入された2人が、試合終盤の2得点に直接関与したことになる。
この交代は、単なる疲労対策ではなく、攻撃の推進力を高めるための重要な判断だった。
【試合データを分析】モロッコが逆転できた戦術的なポイント
4-2というスコアだけを見ると、両チームが互角に攻め合った試合にも見える。しかし、FIFA公式試合報告書の数字を確認すると、モロッコが試合全体を通じて攻撃面で優位に立っていたことが分かる。
公式記録に見る両チームのスタッツ| 項目 | モロッコ | ハイチ |
|---|---|---|
| ボール支配率 | 67% | 33% |
| シュート数 | 22 | 8 |
| 枠内シュート | 11 | 2 |
| コーナーキック | 9 | 1 |
| ファウル | 10 | 18 |
| オウンゴール | 0 | 1 |
| 得点 | 4 | 2 |
特に注目したいのは、シュート数が22対8、枠内シュートが11対2だった点だ。
モロッコはボールを保持して攻撃機会を作り続けた。一方、ハイチはボールを持つ時間が限られるなかで、速い攻撃への切り替えや少ないチャンスを生かして得点した。
モロッコの課題は前半の守備対応モロッコの攻撃力は数字にも表れていたが、前半の守備には問題が残った。
最初の失点はGKのオウンゴール。2失点目はイシドルの強烈なシュートによるものだった。
特にハイチが前線へ素早くボールを運んだ場面では、モロッコの守備陣が十分に対応できなかった。
支配率で優位に立っていても、相手のカウンターや個人技への対策が不十分なら、試合を難しくしてしまう。今回の前半は、その典型的な展開だった。
ハイチの健闘を支えたプラシードハイチのGKジョニー・プラシードも見逃せない存在だ。
ロイター通信によると、プラシードは前半にハキミやエル・カービの決定機を防ぐなど、複数の好セーブを見せた。
また、同通信は今回の試合が、15年間代表でプレーしてきた38歳のプラシードにとって最後の国際試合だったと報じている。
ハイチは結果として敗れたものの、モロッコを苦しめた守備と粘り強さには評価すべき点があった。
【グループC最終順位】モロッコは2位で決勝トーナメント進出
モロッコの4-2の勝利は、グループCの順位争いにも大きな意味を持った。
同じ第3節でブラジルがスコットランドに3-0で勝利。ブラジルとモロッコはともに勝ち点7で並んだものの、得失点差によってブラジルが首位、モロッコが2位となった。
FIFAワールドカップ2026・グループC最終順位| 順位 | 国 | 勝ち点 | 勝敗 | 得失点差 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | ブラジル | 7 | 2勝1分 | +6 |
| 2位 | モロッコ | 7 | 2勝1分 | +3 |
| 3位 | スコットランド | 3 | 1勝2敗 | -3 |
| 4位 | ハイチ | 0 | 3敗 | -6 |
モロッコはブラジルと勝ち点で並んでいたが、得失点差で3ポイント分の差があった。
グループCのモロッコの成績は次のとおり。
- 第1節:ブラジルと1-1で引き分け
- 第2節:スコットランドに1-0で勝利
- 第3節:ハイチに4-2で勝利
3試合を通じて2勝1分け、勝ち点7。無敗でグループステージを突破した。
一方、ハイチは3試合すべてに敗れ、勝ち点0でグループ最下位となった。
2位通過は失敗だったのか?ここで注意したいのは、グループ2位通過を単純に失敗と評価するのは適切ではないという点だ。
モロッコは首位通過こそ逃したものの、勝ち点7を獲得し、無敗で決勝トーナメントへ進んだ。
大会方式上、グループCの2位はグループFの首位チームとラウンド32で対戦する組み合わせだった。
首位通過とは異なる対戦ルートになったものの、4-2の逆転勝利で勢いをつけて次のステージへ進めたことは、チームにとって大きな収穫だった。
【ハイチ戦のモロッコハイライト】DAZN Japanの映像で注目したい場面
試合の流れを短時間で振り返りたい場合は、DAZN Japanが公開した公式ハイライトも参考になる。
動画タイトルは「モロッコ×ハイチ|ハイライト|モロッコが逆転勝利でグループ2位突破」。グループC第3節の試合を扱った映像だ。
また、FIFA公式サイトでも2分14秒の試合ハイライトが公開されている。
映像を見る際に注目したいポイントは次の4つ。
1. 10分のオウンゴール: ハイチが先制した場面。ジョセフのヒールシュートとブヌへの接触に注目。
2. 39分のハキミの同点弾: こぼれ球への反応と主将の得点感覚。
3. 78分のラヒミの逆転弾: 途中出場の選手が試合を動かした瞬間。
4. 89分のヤシンの追加点: VAR確認を経て認められた試合を締めくくるゴール。
ライブで見逃した人も、こうした映像を確認すれば、モロッコがどのように2度のビハインドを覆したのかを把握できる。
【モロッコ対ハイチ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:モロッコ対ハイチの試合結果は何対何?
A1:モロッコがハイチに4-2で勝利した。前半は2-2で折り返し、後半にラヒミとジェシム・ヤシンが得点して逆転した。
Q2:モロッコ対ハイチのキックオフ時間は何時だった?
A2:日本時間2026年6月25日(木)午前7時。現地アトランタでは6月24日(水)午後6時に試合が始まった。
Q3:モロッコ対ハイチの得点者は誰?
A3:モロッコはアクラフ・ハキミ(39分)、イスマエル・サイバリ(45分+1分)、ソフィアン・ラヒミ(78分)、ジェシム・ヤシン(89分)。ハイチはヤシン・ブヌのオウンゴール(10分)とウィルソン・イシドル(43分)だった。
Q4:モロッコはグループCを何位で突破した?
A4:勝ち点7で2位。ブラジルも勝ち点7だったが、得失点差で及ばず、モロッコは2位で決勝トーナメント進出を決めた。
Q5:ハイチの先制点はレニー・ジョセフのゴールではない?
A5:レニー・ジョセフのヒールシュートが得点のきっかけとなったが、最終的な公式記録はモロッコGKヤシン・ブヌのオウンゴールとなっている。
Q6:モロッコ対ハイチのハイライトはどこで見られる?
A6:DAZN Japanの公式YouTubeチャンネルで試合ハイライトが公開された。また、FIFA公式サイトにも試合映像が掲載されている。
モロッコ対ハイチは、2026年6月25日(日本時間)のFIFAワールドカップ2026・グループC第3節で行われ、モロッコが4-2で勝利した。
ハイチに2度リードを許した前半は決して簡単な試合ではなかった。しかし、ハキミとサイバリの得点で追いつき、後半には途中出場のラヒミとジェシム・ヤシンが結果を残した。
今回の試合から読み取れるポイントは3つある。
- 攻撃の継続性: 2度失点しても攻撃の手を緩めず、最終的に4得点を挙げた。
- 交代選手の貢献: 後半70分の交代が逆転と追加点につながった。
- 大会突破の達成: 勝ち点7、グループCの2位という結果で決勝トーナメントへ進んだ。
ただし、前半に2失点した守備面は、強豪との対戦を見据えるうえで改善が求められる部分でもある。
4-2という結果の本質は、単なる大量得点ではない。 不利な展開から立て直す対応力と、途中出場の選手が試合を決める選手層の厚さを示した一戦だった。
グループ2位での突破を決めたモロッコが、決勝トーナメントでどこまで勝ち進めるのか。ハイチ戦は、その可能性と課題の両方を浮き彫りにした試合となった。