2026年の千葉ロッテマリーンズの契約更改を振り返ると、投手陣では種市篤暉の4500万円増、石川柊太の4000万円増が大きな話題となった。一方、益田直也は8000万円減の1億2000万円となり、ベテランと主力投手の評価に明確な違いが表れている。野手では藤原恭大が8000万円、西川史礁が4200万円に到達。中村奨吾は2億円を維持した。
さらに2026年9月30日には中村奨吾の退団が発表され、10月には複数選手への来季契約非継続通知や育成選手の自由契約公示が続いた。2026年度の推定年俸と、2027年に向けたチーム編成の動きは分けて見る必要がある。ここでは選手別の年俸、前年比、2026年シーズンの成績、10月の球団発表を整理する。
【2026年最新】ロッテ契約更改の現状と年俸の注目ポイント

2026年度の千葉ロッテマリーンズの年俸を見るうえで、最初に押さえたいのは契約更改が行われた時期だ。
今回取り上げる2026年度の年俸は、主に2025年シーズン終了後の2025年12月に行われた契約更改によって決まった金額である。2026年シーズン終了後に行われる2027年度の契約更改とは別の数字だ。
日刊スポーツの2025年12月31日付の年俸一覧によると、ロッテの日本人選手では中村奨吾が2億円でトップ。種市篤暉は4500万円増の1億3000万円となり、今回の契約更改で最大の増額を記録した。
一方、益田直也は2億円から1億2000万円へ減額。8000万円という大きな減少額は、2026年度のロッテの契約更改を象徴する数字となった。
なお、これらは報道に基づく推定年俸であり、球団が選手全員の契約金額を公式に開示したものではない。外国人選手や育成選手を含むランキングと、日本人支配下選手を中心としたランキングでも順位は異なる。
2026年10月31日時点では、2027年度の契約更改による新しい年俸はまだ確定していない。したがって、2026年度の金額をそのまま2027年度の年俸として扱わないことが大切だ。
【選手別推定年俸一覧】石川柊太・種市・益田・藤原・西川を比較
ロッテの主要選手について、2025年度から2026年度にかけての推定年俸を比較した。金額はすべて万円単位で整理している。
| 選手名 | 2025年度 | 2026年度 | 前年比 | 増減 |
|---|---|---|---|---|
| 種市篤暉 | 8,500万円 | 1億3,000万円 | +4,500万円 | 増額 |
| 石川柊太 | 1億2,000万円 | 1億6,000万円 | +4,000万円 | 増額 |
| 益田直也 | 2億円 | 1億2,000万円 | -8,000万円 | 減額 |
| 藤原恭大 | 4,700万円 | 8,000万円 | +3,300万円 | 増額 |
| 西川史礁 | 1,600万円 | 4,200万円 | +2,600万円 | 増額 |
| 中村奨吾 | 2億円 | 2億円 | ±0円 | 現状維持 |
※金額は報道各社などに基づく推定。2026年度の契約金額を示す。中村奨吾は2026年9月30日に退団が発表されている。
種市篤暉:4500万円増の1億3000万円2026年度のロッテで最も大きな増額を獲得したのが種市篤暉だ。
2025年12月24日の契約更改で、8500万円から4500万円増となる1億3000万円でサインした。
評価の背景には2025年シーズンの安定した先発成績がある。24試合に登板し、9勝8敗、防御率2.63。投球回は160回2/3で、2年連続の規定投球回到達を果たした。
特にシーズン終盤の活躍は際立っていた。2025年9・10月は5試合に先発し、防御率0.95、48奪三振、4勝を記録。自身初の月間MVPも獲得した。
さらに、契約更改の会見では将来的なメジャーリーグ挑戦の希望を球団に伝えたことも明らかにしている。ただし、挑戦時期は明言しておらず、まずはロッテで結果を残す姿勢を示していた。
一方、2026年シーズンは2試合、7回2/3の登板にとどまった。防御率は0.00だったが、前年の登板数と比較すると稼働状況には大きな違いがある。2027年度の契約評価では、この2026年の実績が重要な材料になる。
石川柊太:4000万円増の1億6000万円石川柊太は2025年12月17日に契約更改し、1億2000万円から4000万円増の1億6000万円となった。
2025年はソフトバンクから国内FA権を行使してロッテに加入した移籍1年目。19試合に登板して4勝7敗、防御率4.62という成績だった。
本人も契約更改後の会見で、求められていた結果には届かなかったと振り返っている。来季の目標には2桁勝利を掲げた。
興味深いのは、単年の勝敗や防御率だけを見ると、4000万円増という結果を説明しにくい点だ。FA移籍時の契約条件や球団との契約関係も含め、年俸は複数の要素から判断する必要がある。
2026年シーズンは6試合の登板で0勝1敗、防御率7.63。2025年の契約更改で増額されたことと、2026年の実際の成績は、別々の年度の情報として整理したい。
益田直也:8000万円減の1億2000万円2026年度のロッテで最も大きな減額となったのが、守護神として長年チームを支えてきた益田直也だ。
2025年12月24日の契約更改では、2億円から8000万円減の1億2000万円でサインした。減額率は40%で、野球協約上の減額制限に達する数字だった。
2025年シーズンは22試合の登板で1勝4敗、5セーブ、2ホールド、防御率4.35。故障による離脱もあり、シーズンを通して本来の働きを見せることが難しかった。
一方で、益田には通算250セーブという大きな記録が残されていた。2025年シーズン終了時点で250セーブまで残り2セーブ。契約更改後も復活を目指す姿勢を示していた。
2026年シーズンは40試合に登板し、1勝1敗、2セーブ、4ホールド、防御率3.43。前年と比べて登板機会を増やし、一定の立て直しを見せた。
大幅減額を受けた翌年の成績が、今後の評価にどう反映されるかは注目点となる。
藤原恭大:3300万円増の8000万円野手で大幅アップを果たしたのが藤原恭大だ。2025年度の4700万円から3300万円増となり、2026年度は8000万円に到達した。
2025年シーズンは107試合に出場し、打率.271、111安打、4本塁打、24打点、15盗塁を記録した。
前年の2024年は74試合の出場だったが、2025年は107試合まで出場機会を増やしている。外野のレギュラー争いにおいて、継続的に起用されたことも評価材料となった。
2026年シーズンは108試合に出場し、打率.253、8本塁打、40打点。今後は打率だけでなく、長打力や出塁率、守備面での貢献も評価のポイントになる。
西川史礁:2600万円増の4200万円若手野手の中で特に大きな注目を集めたのが西川史礁だ。
2024年ドラフト1位で入団した西川は、2025年の新人シーズンに108試合へ出場。打率.281、117安打、3本塁打、37打点という成績を残した。
新人王を獲得した活躍もあり、2025年度の1600万円から2600万円増の4200万円へと大幅アップした。
さらに2026年シーズンは136試合に出場し、打率.290、155安打、8本塁打、53打点。前年を上回る出場数と安打数を記録している。
若手選手が1年目の実績を土台に、2年目も継続して結果を残した好例だ。次回の契約更改でも注目度の高い選手になる。
中村奨吾:2億円維持も9月に退団中村奨吾の2026年度推定年俸は2億円。2025年度からの現状維持だった。
2025年は20試合の出場にとどまり、打率.186という成績だった。それでも年俸が維持された背景には、4年契約の最終年だったという事情がある。
この事例は、プロ野球の年俸が必ずしも前年の成績だけで決まるものではないことを示している。
ただし、2026年9月30日、球団は中村に来季契約を結ばない旨を通知し、話し合いの結果、退団が決定したと発表した。本人は現役続行を希望している。
したがって、2億円という数字は2026年度の年俸であり、2027年もロッテに在籍することを意味するものではない。
【2026年10月最新】ロッテの来季契約・戦力外通告一覧
2026年10月の千葉ロッテマリーンズでは、来季のチーム編成に向けた選手の契約関連発表が相次いだ。
ここで注意したいのは、球団からの契約非継続通知、支配下契約の見送り、自由契約公示は、それぞれ意味が異なるという点だ。
10月4日:5選手に来季契約を行わない旨を通知球団は10月4日、一條力真、本前郁也、永島田輝斗、勝又琉偉、髙野光海の5選手に来季契約を行わない旨を通知した。
その後の進路について、球団発表では以下のように説明されている。
- 一條力真:現役引退。
- 本前郁也:現役続行を希望。
- 勝又琉偉:現役続行を希望。
- 永島田輝斗:今後は未定。
- 髙野光海:今後は未定。
一條は2024年ドラフト3位で入団した投手。プロでの登板は1試合だった。球団からの通知を受け、現役引退を選択した。
10月7日:東妻勇輔・菊地吏玖・石垣勝海に通知10月7日には、東妻勇輔投手、菊地吏玖投手、石垣勝海選手の3人に契約を行わない旨が通知された。
球団発表によると、3選手とも現役続行を希望している。
10月4日の発表と合わせると、支配下選手と育成選手の双方で来季に向けた入れ替えが進んでいることが分かる。
10月24日:森遼大朗・早坂響は支配下契約を見送り10月24日には、森遼大朗投手と早坂響投手について、球団が支配下契約を行わない旨を発表した。
この発表は、来季契約を行わない旨の通知とは表現が異なる。支配下契約を結ばないことと、球団との契約そのものが終了することは同一ではないため、戦力外通告の選手と一括りにするのは適切ではない。
10月25日:愛斗に来季契約を行わない旨を通知10月25日には愛斗外野手への契約非継続通知が発表された。
球団は、愛斗が現役続行を希望していることも公表している。
10月30日:育成選手13人の自由契約を公示10月30日付の球団公式サイトの「任意引退・自由契約」公示では、育成選手13人が自由契約となった。
公示された選手は以下の通り。
- 投手:本前郁也、秋山正雲、中村亮太、永島田輝斗、武内涼太、ラドニー。
- 捕手:富山紘之進。
- 内野手:金田優太、勝又琉偉、松石信八。
- 外野手:髙野光海、藤田和樹、アセベド。
この13人の中には、10月4日に来季契約を行わない旨を通知された選手も含まれている。
自由契約は、球団との選手保有関係が解除されることを意味するが、必ずしも現役引退を意味しない。他球団との契約や、元の球団との再契約という可能性もある。
10月31日時点で、2027年のロッテを考える際には、支配下選手の入れ替えだけでなく、育成選手の動向も確認する必要がある。
【歴代年俸推移】種市篤暉と益田直也の評価はどう変わった?
ロッテの契約更改をより深く理解するには、単年の増減だけでなく、複数年にわたる年俸の推移を見ることが欠かせない。
種市篤暉の年俸推移種市の推定年俸は、プロ入り当初の480万円からスタートした。
- 2017年:480万円。
- 2018年:480万円。
- 2019年:680万円。
- 2020年:3000万円。
- 2021年:2700万円。
- 2022年:2200万円。
- 2023年:1800万円。
- 2024年:5200万円。
- 2025年:8500万円。
- 2026年:1億3000万円。
注目すべきは、2023年に1800万円まで下がった後、2024年から急激に上昇していることだ。
2023年に10勝を挙げて先発投手として存在感を示すと、2024年は147回1/3を投げて防御率3.05。2025年も160回2/3、防御率2.63と安定した投球を続けた。
2026年度の1億3000万円は、こうした複数年にわたる成績の積み重ねを反映した金額といえる。
益田直也の年俸推移益田の年俸は2012年の1200万円から始まり、2013年には4200万円、2014年には7000万円と急上昇した。
2017年には1億2000万円、2019年には1億3000万円となり、2020年から2025年までは2億円を維持していた。
2026年度は1億2000万円となり、6年間続いた2億円の水準から大きく変化した。
ただし、これは過去の実績が消えるという意味ではない。益田は2012年から長年にわたりロッテのブルペンを支え、2021年には38セーブを記録するなど、球団を代表するリリーフ投手として活躍してきた。
年俸推移を長い目で見ると、選手の評価は一度の好不調だけで決まるものではなく、長期的な貢献、役割、年齢、直近の稼働状況などが複合的に影響している。
【プロ野球契約更改の仕組み】年俸アップ・ダウンは何で決まる?
プロ野球の契約更改は、シーズン終了後に球団と選手が次年度の契約条件について交渉する手続きだ。
基本となるのは、前年の成績やチームへの貢献度、選手の役割、年齢、将来性など。投手なら勝敗や防御率だけでなく、投球回、登板数、奪三振、救援での貢献なども評価対象になる。
野手なら打率、本塁打、打点、出塁率、盗塁、守備力、出場試合数などが判断材料になる。
年俸の減額制限は25%または40%日本プロフェッショナル野球協約第92条には、次年度の選手契約における参稼報酬の減額制限が定められている。
- 前年の参稼報酬が1億円を超える選手:最大40%の減額。
- 前年の参稼報酬が1億円以下の選手:最大25%の減額。
ただし、選手本人の同意がある場合は、この制限を超える減額も可能とされている。
益田直也の場合、前年の2億円から1億2000万円への減額は40%。まさに1億円超の選手に適用される減額制限の上限に達したケースだった。
複数年契約では単年成績と年俸が一致しないこともある中村奨吾の2026年度の契約は、複数年契約の影響を考えるうえで分かりやすい事例だ。
2025年は20試合の出場、打率.186にとどまったが、4年契約の最終年だったため、2026年度の年俸は2億円の現状維持となった。
単年契約であれば、前年の成績を受けて減額交渉となる可能性も考えられる。しかし、複数年契約の場合は、契約時に定められた期間や条件が大きく影響する。
そのため、推定年俸だけを見て選手の実力や球団の評価を判断するのは難しい。
推定年俸と公式発表の違いニュースで報じられる年俸の多くは推定額だ。選手本人が会見で金額を明らかにする場合もあるが、球団が契約金額を公式に公表しないケースも少なくない。
また、基本年俸と出来高払いは別の要素であり、報道された金額だけでは契約全体の条件を把握できない場合がある。
選手別の年俸を比較するときは、次の3点を確認したい。
- 金額が推定なのか、公式に公表されたものなのか。
- 何年度の年俸なのか。
- 複数年契約やFA移籍など、契約上の事情があるか。
【2027年度の契約更改予想】今後注目すべきロッテの選手は?
2026年シーズンの成績を踏まえると、次回の契約更改では若手野手と投手陣の評価が大きな注目ポイントになる。
西川史礁はさらなる評価アップの候補西川は2026年に136試合へ出場し、打率.290、155安打、8本塁打、53打点を記録した。
2025年の新人王獲得に続き、2026年もレギュラーとして結果を残している。出場機会の継続と打撃成績の向上は、次回の契約更改で評価材料になるだろう。
益田直也は復活後の評価が焦点2026年は40試合に登板し、防御率3.43を記録した益田。2025年の大幅減額から成績を立て直したことは、次年度の評価を考えるうえで重要だ。
ただし、2026年度の推定年俸1億2000万円からどの程度変動するかは、球団との交渉結果が発表されるまで確定しない。
種市篤暉と石川柊太は稼働状況が課題種市は2025年の実績から大幅増額となったが、2026年は2試合の登板にとどまった。石川も2026年は6試合の登板で防御率7.63だった。
先発投手の評価では、登板した試合での内容だけでなく、シーズンを通してローテーションを維持できるかも重要になる。
両投手については、2026年度の年俸が高いという理由だけで次年度の契約条件を予測することはできない。実際の交渉では、シーズン成績や契約内容、今後のチーム構想が関係する。
2027年度の契約更改については、球団や選手からの正式発表を待つ必要がある。
【ロッテ契約更改】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年のロッテで最も年俸が上がった選手は誰?
A1:種市篤暉です。2025年度の8500万円から4500万円増となり、2026年度は推定1億3000万円になりました。
Q2:益田直也の2026年度の年俸はいくら?
A2:推定1億2000万円です。前年の2億円から8000万円減となり、減額率は40%でした。
Q3:石川柊太の2026年度の年俸はいくら?
A3:推定1億6000万円です。2025年度の1億2000万円から4000万円増となりました。
Q4:藤原恭大と西川史礁の年俸はいくら?
A4:藤原恭大は推定8000万円、西川史礁は推定4200万円です。前年比では藤原が3300万円増、西川が2600万円増となりました。
Q5:中村奨吾は2027年もロッテに残る?
A5:2026年9月30日に球団から来季契約を結ばない旨が通知され、話し合いの結果、退団が発表されました。本人は現役続行を希望しています。
Q6:2026年10月にロッテから戦力外通告を受けた選手は?
A6:10月4日に一條力真、本前郁也、永島田輝斗、勝又琉偉、髙野光海、10月7日に東妻勇輔、菊地吏玖、石垣勝海、10月25日に愛斗への来季契約非継続通知が発表されました。また、10月24日には森遼大朗と早坂響への支配下契約見送りが発表されています。
Q7:プロ野球の年俸減額制限は何%?
A7:前年の参稼報酬が1億円を超える選手は40%、1億円以下の選手は25%が原則です。ただし、選手本人が同意した場合は制限を超える減額も認められています。
2026年度の千葉ロッテマリーンズの契約更改では、種市篤暉の4500万円増、石川柊太の4000万円増、益田直也の8000万円減が大きな注目を集めた。
野手では藤原恭大が8000万円、西川史礁が4200万円となり、若手の成長が年俸にも反映された。一方、中村奨吾は2億円を維持したものの、2026年9月に退団が決定している。
さらに10月には契約非継続通知や育成選手の自由契約公示が続き、2027年に向けたチーム再編も進んでいる。
今後の契約更改を読み解くうえで重要なのは、前年の推定年俸だけではなく、実際のシーズン成績、複数年契約の有無、選手の役割、球団の編成方針を合わせて見ることだ。
2027年度の新しい年俸一覧が発表されれば、2026年シーズンの活躍やチーム再編がどのように評価されたのか、より明確になる。ロッテの契約更改は、選手個人の評価だけでなく、次のシーズンのチーム構想を読み解く重要な材料となる。
参照した主な公表資料・報道
年俸・契約更改
2026年シーズン公式成績
球団公式の退団・来季契約・自由契約発表
日本プロフェッショナル野球協約・第92条