2026年、俳優・岡田准一のブラジリアン柔術への挑戦が、格闘技ファンの間でも大きな関心を集めている。2024年12月に黒帯を取得し、2026年1月にはポルトガルで開催されたIBJJFヨーロピアン2026のマスター4黒帯ライトフェザー級に出場。初戦では世界大会準優勝経験を持つ強豪と対戦し、僅差で敗れたものの、世界トップクラスの選手を相手に接戦を演じた。
そもそも岡田はなぜ柔術を始めたのか。2023年のワールドマスター柔術選手権から2026年の欧州大会までの戦績、師匠・橋本知之との関係、玉木宏との道場仲間としての交流、そして俳優業に生かす本人の考えを整理すると、その活動は単なる芸能人の趣味とは異なる姿を見せている。
・要点1: 岡田准一は2024年12月7日にブラジリアン柔術の黒帯を取得。授与式では橋本知之が黒帯を巻いた。
・要点2: 2026年1月のIBJJFヨーロピアンではマスター4黒帯ライトフェザー級に出場。世界大会準優勝者にペナルティー差で惜敗した。
・要点3: 2025年の『情熱大陸』では週6日の稽古が紹介され、本人も柔術をアクション演技に生かす考えを語っている。
【始めた理由】岡田准一がブラジリアン柔術を選んだのは苦手な寝技を克服するため

岡田准一がブラジリアン柔術を始めた時期は、2018〜2019年ごろと考えられる。
2023年5月放送のフジテレビ系『ボクらの時代』で、岡田は格闘技や武術について語り、アクションを突き詰めるなかで、苦手意識のあった寝技をきちんと学ぼうと思い、柔術を始めたと説明した。
本人の言葉で印象的なのは、苦手なものを避けずに取り組んできた姿勢だ。
岡田は同番組で、寝技について「ちゃんとやろうと思って、5年前くらいに始めた」と振り返っている。
つまり、柔術は最初から俳優としてのイメージを飾るために始めたものではない。自身のアクション技術に不足している部分を認識し、それを補うための実践的な学習だった。
アクション俳優としての目的岡田が格闘技に本格的に取り組むようになった背景には、2007〜2008年に放送されたドラマ『SP 警視庁警備部警護課第四係』がある。
要人警護を担うSP役を演じるにあたり、格闘技や武術の習得を進めた。作品で求められる動きを、単なる振り付けではなく、実際の身体技術として理解しようとしたのである。
その後もアクションへの探求は続き、カリ、ジークンドー、USA修斗などのインストラクター資格を取得。剣術や居合にも取り組んできた。
2025年3月放送のMBS・TBS系『情熱大陸』では、7か月間にわたる密着取材の内容が紹介された。
そのなかで明らかになったのが、撮影のない日には週6日もブラジリアン柔術の道場に通っていたという事実だ。
目的は肉体の働きを研究し、演技に生かすこと。稽古を俳優業から切り離された趣味としてではなく、表現力を高めるための継続的な研究として位置づけている。
【黒帯取得の経緯】2024年12月、橋本知之から黒帯を授与
岡田准一のブラジリアン柔術黒帯取得が公になったのは、2024年10月27日だった。
当時、所属していた道場「Carpe Diem Hiroo(カルペディエム広尾)」が公式Xで黒帯昇格者を発表し、そのなかに岡田の名前が掲載された。
ただし、昇格者の発表と実際の帯授与式は別の日程である。
正式な帯授与式は2024年12月7日。
岡田は自身の公式Xで、黒帯を授与されたことを報告した。
帯を巻いたのは、ブラジリアン柔術界で知られる橋本知之だ。
橋本はIBJJFノーギ世界選手権で2017年、2018年に優勝した実績を持つ柔術家で、岡田の師匠としても知られている。
岡田は授与式の写真とともに、次の言葉を投稿した。
「今日から黒帯、修羅の道。」
加えて、周囲への感謝を伝え、ブラジリアン柔術の美しさを体現できるよう、これからも精進すると決意を表明した。
黒帯取得が持つ意味ブラジリアン柔術の帯は、一般的な成人競技者の場合、白・青・紫・茶・黒の順に昇格する。
黒帯は成人の帯制度における最高位の基本段階であり、単に一定期間練習しただけで取得できるものではない。
岡田の場合、柔術を始めた時期から約6年で黒帯に到達したことになる。
2023年には茶帯として世界大会に出場し、2024年には黒帯への昇格が発表された。競技経験を積み重ねながら、技術的な評価を受けて昇格した経緯が確認できる。
なお、他の武術で取得した指導者資格とブラジリアン柔術の黒帯は、それぞれ別の認定制度である。複数の武術を修めていることと、柔術の黒帯を取得したことは区別して理解したい。
【試合結果・年表】2023年の世界大会から2026年ヨーロピアンまで
岡田の柔術歴を理解するうえで重要なのが、実際に国際大会へ出場している点だ。
大会に参加することと、道場で技術を磨くことは別の経験である。特にIBJJFが主催する国際大会では、同じ帯・年齢・体重カテゴリーに属する選手同士がトーナメント形式で競い合う。
これまでの主要な出来事を整理した。
| 時期 | 出来事・大会 | 結果・詳細 |
|---|---|---|
| 2018〜2019年ごろ | 柔術を開始 | 苦手意識のあった寝技を本格的に学ぶ |
| 2023年8〜9月 | ワールドマスター柔術選手権 | マスター3茶帯ライトフェザー級。初戦勝利、準々決勝敗退 |
| 2024年10月27日 | 黒帯昇格発表 | Carpe Diem Hirooが昇格者として公表 |
| 2024年12月7日 | 黒帯授与式 | 橋本知之から黒帯を授与 |
| 2026年1月18日 | IBJJFヨーロピアン2026 | マスター4黒帯ライトフェザー級。初戦敗退 |
| 2026年9月 | 玉木宏の世界大会入賞を祝福 | 公式Xで玉木の銅メダルを祝福 |
2023年8月31日(日本時間9月1日)、岡田は米ラスベガスで開催されたワールドマスター柔術選手権2023に出場した。
出場カテゴリーは次のとおり。
- 年齢区分:マスター3(41歳以上)
- 帯:茶帯
- 階級:ライトフェザー級
- 体重上限:64.22kg
日刊スポーツの報道によると、当時の同カテゴリーランキングは11位。
1回戦ではランキング7位の選手と対戦し、判定勝ちを収めた。格上の選手を破って準々決勝へ進んだが、続く試合ではランキング2位の強豪に絞め技を受け、一本負けとなった。
この結果から分かるのは、岡田が単に大会へ参加しただけではないということだ。
当時すでに茶帯で、世界大会のトーナメントを勝ち上がる競技力を備えていた。
一方、メダル獲得には至っておらず、世界大会での優勝実績があるわけではない。この区別は重要だ。
【2026年ヨーロピアン】黒帯で世界大会準優勝者と対戦した初戦の真相
2026年1月、岡田准一はポルトガルのリスボンで開催されたIBJJFヨーロピアン2026に出場した。
これは黒帯取得後、国際大会の黒帯カテゴリーに挑戦する大きな機会だった。
出場したのは、マスター4黒帯ライトフェザー級(64kg以下)。
このカテゴリーには15人がエントリーしていたと格闘技専門メディアeFightが報じている。
対戦相手はブラジルの強豪マウロ・エアーズ岡田の初戦の相手は、ブラジルのマウロ・エアーズ(Mauro Ayres)。
2025年のワールドマスター同カテゴリーで準優勝し、銀メダルを獲得した実績を持つ選手だ。
さらに黒帯5段という経験豊富な競技者でもある。
試合結果は岡田の初戦敗退だった。
しかし、注目すべきなのはその試合内容である。
日刊スポーツなどの報道によると、試合のスコアは以下のとおりだった。
| 判定項目 | 結果 |
|---|---|
| ポイント | 0-0 |
| アドバンテージ | 1-1 |
| ペナルティー | 岡田に1 |
| 最終結果 | 岡田の敗戦 |
ポイントを一度も許さず、アドバンテージも同数だったが、最後はペナルティーの差で勝敗が決まった。
つまり、相手にポイントを奪われて大差で負けたわけではない。細かなルール上の差が勝敗を分けた試合だった。
岡田は試合後、自身のXで次のように報告している。
「ワンミスも許さない黒帯の世界、ヒリヒリ楽しかったです。」
また、対戦相手についても、世界のレジェンドと戦えたことへの喜びと感謝を伝えた。
1月22日には試合写真を公開し、「良い経験だった。仕事に活かします」と投稿している。
ここに岡田らしさが表れている。
敗戦を否定的に捉えるのではなく、世界トップクラスの選手との実戦経験を俳優としての仕事に結びつけようとしているのだ。
【実力と世界ランキング】岡田准一は本当に強いのか?
岡田の実力を判断する際には、黒帯という肩書だけでなく、実際の試合結果と競技者からの評価を確認する必要がある。
2026年1月のヨーロピアンでは、世界大会準優勝者を相手にポイントを許さず、ペナルティー差で敗れた。
これは高い技術水準を持つ選手と競り合えることを示す材料になる。
日本ブラジリアン柔術連盟会長も技術を評価2026年1月のヨーロピアン出場を前に、eFightは日本ブラジリアン柔術連盟の中井祐樹会長のコメントを紹介している。
中井会長は、岡田と玉木の過去の試合映像を見た印象として、「非常に良い技術を持っている印象があります」と評価した。
また、海外の競争の激しい大会に挑戦する姿勢そのものにも敬意を示している。
もちろん、技術評価と世界大会優勝は別の話だ。
岡田の競技実績を整理すると、次のようになる。
- 茶帯時代にワールドマスターで初戦勝利。
- 2024年にブラジリアン柔術黒帯へ昇格。
- 2026年のヨーロピアンで黒帯5段の世界大会準優勝者と接戦。
- 世界大会での優勝・メダル獲得実績は、今回確認できる岡田本人の主要戦績には含まれない。
検索されることの多い「岡田准一の柔術世界ランキング」についても整理しておきたい。
2023年のワールドマスター出場時には、マスター3茶帯ライトフェザー級でランキング11位と報じられた。
ただし、この11位を2026年現在の世界ランキングとして扱うことはできない。
IBJJFの公式ランキング制度では、年齢区分・帯・道着あり(Gi)と道着なし(No-Gi)などに応じてランキングが分かれている。
加えて、昇帯すると以前の帯で獲得したランキング要点は新しい帯に引き継がれない。
岡田は茶帯から黒帯へ昇格し、マスター3からマスター4のカテゴリーへ移っている。
そのため、2023年の11位は当時の茶帯カテゴリーにおける数字であり、2026年の黒帯ランキングを示すものではない。
現在の実力を評価するなら、過去のランキングよりも、黒帯としてどのような相手と戦い、どのような試合内容を残しているかを見るべきだ。
趣味の域を超えているのか?答えは、明確に「超えている」と考えてよい。
週6日の稽古が紹介され、黒帯を取得し、海外の主要大会に自ら出場している。しかも、対戦相手は世界大会で実績を残している競技者だ。
ただし、世界トップのチャンピオンと同等の実績があるという意味ではない。
岡田の現在地は、俳優でありながら、国際大会の黒帯カテゴリーに挑戦する本格的な競技者という表現が最も適切だろう。
【ARTA BJJ広尾と玉木宏】2026年も続く柔術仲間との交流
岡田の柔術活動を語るうえで欠かせないのが、所属道場と玉木宏との関係だ。
2026年の大会報道では、岡田は都内のブラジリアン柔術アカデミー「ARTA BJJ広尾」の所属として紹介されている。
現在のARTA BJJ公式サイトにも、広尾道場が掲載されている。
なお、2024年の黒帯昇格発表時にはCarpe Diem Hirooという名称が使われていた。これは当時の道場名であり、2026年の報道で使われているARTA BJJ広尾とは時期による名称の違いがある。
玉木宏とは仕事よりも道場で先に出会った岡田と玉木宏は、単なる芸能界の友人という関係ではない。
2024年1月放送のTBS系『A-Studio+』で、玉木は岡田について、同じ道場で知り合った柔術仲間だと説明している。
当時、玉木は岡田と一緒にラスベガスの世界大会を目指し、エントリーした経緯を明かした。
2023年のワールドマスター柔術選手権にも2人そろって出場している。
さらに2026年1月のヨーロピアンでも共に参戦した。
玉木はマスター4紫帯フェザー級で銅メダルを獲得。一方の岡田は黒帯ライトフェザー級で初戦敗退となった。
帯も階級も異なるが、同じ道場で練習を続け、海外の大会を目指している点は共通している。
2026年9月には玉木の世界大会3位を祝福2026年9月には、玉木が米ラスベガスで開催されたIBJJFワールドマスター柔術選手権2026に出場し、マスター4紫帯フェザー級で3位に入賞した。
21人が争ったカテゴリーでの銅メダルだった。
これを受けて岡田は自身の公式Xで、玉木に祝福の言葉を送っている。
さらに9月8日には、道着姿の2ショット写真を公開。大会から帰国した玉木がすぐに練習している様子に触れ、「超人タマキはすぐに練習している」と紹介した。
この交流からも、柔術が2人にとって一時的な話題ではなく、継続的な活動になっていることがうかがえる。
ジークンドー・カリ・USA修斗も修める岡田の武術歴岡田は2024年3月、自身のXで得意な武術を順番に挙げている。
1. カリ・シラット
2. 修斗
3. ジークンドー
4. 剣術
5. ブラジリアン柔術
この順番は本人による自己評価であり、競技団体が認定した総合ランキングではない。
また、カリ、ジークンドー、USA修斗についてはインストラクター資格を取得したことが報じられている。
修斗については、本人もシューター資格を持っていると説明している。
興味深いのは、これだけ武術経験が豊富でありながら、ブラジリアン柔術を自分の得意分野の5番目に位置づけていたことだ。
それでも柔術を続け、黒帯を取得し、世界大会に挑戦している。
得意な分野だけを伸ばすのではなく、苦手な領域を学び続ける姿勢こそ、岡田の武術への向き合い方を象徴している。
【岡田准一ブラジリアン柔術】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:岡田准一がブラジリアン柔術の黒帯を取得したのはいつ?
A1:2024年12月7日に帯授与式が行われ、黒帯を授与された。10月27日に所属道場が昇格者として名前を公表している。帯を巻いたのは師匠の橋本知之。
Q2:2026年のIBJJFヨーロピアンの試合結果は?
A2:マスター4黒帯ライトフェザー級の1回戦で、ブラジルのマウロ・エアーズに敗れた。ポイント0-0、アドバンテージ1-1、ペナルティー1の僅差だった。
Q3:岡田准一のブラジリアン柔術の世界ランキングは何位?
A3:2023年のワールドマスター出場時は、マスター3茶帯ライトフェザー級で11位と報じられた。ただし、2026年は黒帯・マスター4カテゴリーであり、当時の順位を現在のランキングとして使うことはできない。
Q4:岡田准一と玉木宏は同じ柔術道場に通っている?
A4:2人ともARTA BJJ広尾に所属していると2026年の報道で紹介されている。2023年のワールドマスターや2026年のヨーロピアンにも一緒に出場している。
Q5:岡田准一はなぜブラジリアン柔術を始めた?
A5:アクションを追求するなかで、苦手意識のあった寝技をきちんと学びたいと考えたため。本人は2023年の『ボクらの時代』で、約5年前に始めたと振り返っている。
2026年10月現在、岡田准一のブラジリアン柔術は、趣味という言葉だけでは説明しきれない段階にある。
2018〜2019年ごろに寝技を学び始め、2023年には茶帯でワールドマスターに出場。2024年12月には黒帯を取得し、2026年1月にはヨーロピアンの黒帯カテゴリーで世界大会準優勝者と対戦した。
結果だけを見れば初戦敗退。しかし、ポイントを許さずペナルティー差で決着した試合内容は、岡田が国際大会の黒帯選手と競い合える技術を身につけていることを示している。
そして、俳優としての活動にも柔術を結びつけている点は見逃せない。
本人が語った「仕事に活かします」という言葉には、競技で得た経験を表現者としての成長につなげる意志が表れている。
今後の岡田准一の柔術を追うなら、注目すべき判断基準は3つだ。
- 黒帯カテゴリーでの国際大会への継続的な出場。
- 世界大会で実績を持つ競技者との対戦結果。
- 柔術で得た身体技術や経験が、俳優・アクションプランナーとしての仕事にどう反映されるか。
黒帯はゴールではなく、新しい競技人生のスタートだった。
「今日から黒帯、修羅の道。」という本人の言葉どおり、岡田准一の挑戦はまだ続いている。
主な確認資料: TBS NEWS DIG、ORICON NEWS、日刊スポーツ、スポニチ、eFight、IBJJF公式ランキング情報、ARTA BJJ公式サイトなど。