1998年版『GTO』は、平均視聴率28.5%、最終回35.7%という大ヒットを記録した。しかし、作品の成功と小栗旬個人のブレイクは、分けて考える必要がある。
実は、小栗旬本人が後年のテレビ出演で、当時の意外な状況を振り返っている。
2023年7月、フジテレビ系『トークィーンズSP』に出演した際、小栗は『GTO』で共演した窪塚洋介や池内博之が次々と活躍していく一方、自分には出演後の仕事のオファーがほとんど来なかったと語った。
その後、普通の高校生活に戻り、高校2年生の終わりに俳優の道へ本格的に進むことを決意。高校を中退し、恵比寿の洋服店でアルバイトをしていた時期もあったという。
当時の小栗にとって、周囲の俳優が先に売れていく状況は焦りを感じるものだった。本人も10代後半から20代前半にかけて、強い焦燥感を抱いていたことを明かしている。
このエピソードは、スポニチアネックスが2023年7月7日に報じている。
作品の成功と本人のキャリアは別の話ここから見えてくるのは、人気ドラマへの出演が必ずしも出演者全員の即時ブレイクにつながるわけではないという芸能界の構造だ。
1998年版『GTO』には、小栗旬だけでなく、窪塚洋介、池内博之、山崎裕太、徳山秀典など、その後も活動を続ける俳優が出演していた。それぞれのキャリアの伸び方は異なり、同じ作品に出演していても、仕事の機会や注目を集めるタイミングには差があった。
小栗の場合、後の『ごくせん』や『花より男子』などを経て、俳優としての知名度を大きく高めていった。
したがって、『GTO』は小栗旬の代表的な初期出演作ではあるものの、単独でスターへの道を切り開いた作品と捉えるより、長いキャリアの出発点の一つとして理解する方が実情に近い。
【2024年・2026年のGTO復活で吉川のぼるはどうなった?】

小栗旬と『GTO』の関係を語るうえで、2024年と2026年の再登場は外せない出来事だ。
2024年『GTOリバイバル』ではスクールカウンセラーに2024年4月1日に放送された特別ドラマ『GTOリバイバル』では、小栗旬が再び吉川のぼる役を演じた。
注目されたのは、吉川が大人になってからの職業だ。かつて鬼塚に救われたいじめの被害者だった彼は、スクールカウンセラーとして働いていた。
鬼塚との再会シーンでは、現在の仕事について、かつて自分を救ってくれた教師への恩返しとして、学校を回りながら生徒や教師の相談に乗っていると説明している。
かつて助けられる側だった少年が、今度は誰かを支える側になったという設定は、1998年版を知る視聴者にとって感慨深いものだった。
2024年版では窪塚洋介、池内博之、山崎裕太らも再登場。旧作の教え子たちが大人になった姿を描いた点が大きな見どころとなった。
2026年9月28日、連続ドラマ最終回に再び登場さらに2026年には、反町隆史主演の『GTO』が28年ぶりに連続ドラマとして復活。7月20日にスタートし、9月28日に最終回を迎えた。
この最終回に、小栗旬が吉川のぼる役で出演。山崎裕太演じる渡辺マサル、徳山秀典演じる依田ケンジら、1998年版の教え子たちとともに鬼塚のもとへ駆けつけた。
物語では、新たな教え子たちが鬼塚の退職に反発して教室に立てこもる。そこにかつての教え子たちが現れ、鬼塚から受け取ったものを次の世代に伝える役割を果たす。
吉川は、鬼塚と過ごした高校時代がどれほど大切なものだったかを新しい生徒たちに語りかける。さらに1998年版で印象的だった屋上の逆さづりの場面も再現され、旧作とのつながりを強く感じさせた。
この出演は小栗旬の所属事務所トライストーン・エンタテイメントの公式プロフィールでも、2026年9月28日の『GTO』最終回出演、吉川のぼる役として掲載されている。
3つの時代で変化した吉川のぼる| 作品・時期 | 吉川のぼるの姿 | 物語上の意味 |
|---|---|---|
| 1998年版 | いじめに苦しむ高校生 | 鬼塚に救われる |
| 2024年版 | スクールカウンセラー | 自分が受けた恩を次世代に返す |
| 2026年版 | 大人になった元教え子 | 新しい生徒に鬼塚の教えを伝える |
この変化は、単なる懐かしのキャラクターの再登場ではない。1998年に描かれた一人の生徒の成長を、約28年という時間をかけて描き直したものだ。
特に、吉川がスクールカウンセラーになったという設定には、鬼塚の教育がその場限りではなく、卒業後の人生にも影響を与え続けているという意味がある。
1998年版から2026年版までを続けて見ることで、鬼塚という教師の存在が生徒たちに何を残したのかが、より鮮明に理解できる。
【小栗旬の2026年最新活動とトライストーン・エンタテイメントでの立場】
2026年10月31日現在、小栗旬は43歳。12月26日に44歳の誕生日を迎える。
現在も映画・ドラマを中心に俳優活動を続けており、かつての子役時代から考えると、芸歴は30年を超える。
2026年の主な出演作品2026年の大きな出演作の一つが、NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』。小栗旬は織田信長役を演じている。
また、TBS金曜ドラマ『LOST10』では、フリーの保険調査員・直役として出演。横浜流星演じる刑事・小駒とともに、北海道の登山ツアー中に起きた遭難事故の真相を追う。
同作は2026年10月16日に放送を開始。10月30日には第3話が放送されており、10月31日時点でも放送中の作品だ。TBSの公式番組情報では、直という人物について、周囲をかき乱す一面と、本人が抱える思いが紹介されている。
トライストーン・エンタテイメントの社長に就任小栗旬のキャリアを語るうえで、所属事務所トライストーン・エンタテイメントでの経営者としての立場も重要だ。
小栗は15歳の頃から同事務所に所属している。2023年6月8日付で、同社の代表取締役社長に就任した。創業者の山本又一朗は会長に就任している。
社長就任が報じられた際、小栗は俳優としてさらに高みを目指す気持ちに変わりはないと説明。長年支えてくれた会社の仲間や関係者、ファンに対して、経営という別の立場からも恩返ししたいという考えを示した。
この就任は、単なる有名俳優の肩書変更ではない。自身が長年所属してきた芸能事務所を率い、所属俳優やスタッフの活動環境を支える立場になったという点で、キャリアの大きな転換点だ。
俳優として現場に立つ経験と、会社を運営する立場の両方を持つことは、作品づくりや芸能界のマネジメントを考えるうえでも興味深い。
2023年6月の就任は、日刊スポーツやスポニチアネックスなどが報道しており、本人の就任コメントも紹介されている。
なお、2026年10月の所属事務所公式プロフィールでは、映画『バッド・ルーテナント:トウキョウ』関連情報やテレビ出演情報も掲載されている。俳優としての活動が現在も続いていることが分かる。
【小栗旬とGTOに関するよくある質問(FAQ)】
Q1:小栗旬は1998年版『GTO』で何役を演じていた?
A1:吉川のぼる役。クラスでいじめを受けていた気弱な男子生徒で、反町隆史演じる鬼塚英吉に救われる重要な人物です。
Q2:小栗旬が『GTO』に出演した当時の年齢は?
A2:15歳です。1982年12月26日生まれで、1998年7月から9月までの放送期間中は15歳でした。
Q3:小栗旬の『GTO』出演回は何話?
A3:吉川のぼるのエピソードが中心となるのは第3話「問題教師です」です。1998年7月21日に放送され、いじめに追い詰められた吉川を鬼塚が救う展開が描かれます。
Q4:小栗旬は2024年の『GTOリバイバル』にも出演した?
A4:出演しています。吉川のぼる役を再び演じ、大人になった吉川がスクールカウンセラーとして働いている姿が描かれました。
Q5:小栗旬は2026年版『GTO』にも出演した?
A5:出演しました。2026年9月28日放送の最終回に吉川のぼる役で登場し、山崎裕太や徳山秀典ら旧作の共演者と再び鬼塚の教え子として集まりました。
Q6:『GTO』は小栗旬のブレイク作品だった?
A6:重要な初期出演作ですが、出演直後に大きくブレイクしたわけではありません。本人は後年、出演後に仕事のオファーが少なかった時期について語っています。広く知られるきっかけとなった作品には、2005年の『花より男子』などがあります。
小栗旬が1998年版『GTO』で演じた吉川のぼるは、いじめに苦しみながらも鬼塚英吉との出会いによって人生を変えていく男子生徒だった。
当時15歳だった小栗にとって、この作品は連続ドラマへのレギュラー出演を経験した重要な初期作品。共演した窪塚洋介や池内博之らが活躍するなか、本人は仕事が少ない時期も経験し、その後『花より男子』『クローズZERO』『鎌倉殿の13人』などを通じて俳優としての地位を確立していった。
さらに2024年の『GTOリバイバル』ではスクールカウンセラーとなった吉川を演じ、2026年9月28日の連続ドラマ最終回にも再登場。28年という時間を経て、鬼塚から受け取ったものを次の世代へ伝える人物として描かれた。
【プロの結論】 小栗旬の『GTO』を深く理解するには、1998年版だけを見るのではなく、2024年版と2026年版まで含めて吉川のぼるの変化を追うことがポイントだ。
特におすすめの視聴順は、次のとおり。
1. 1998年版・第3話: 15歳の小栗旬が演じる吉川のぼるの原点を知る。
2. 2024年『GTOリバイバル』: 大人になった吉川の職業と人生の変化を見る。
3. 2026年版・最終回: かつての教え子たちが次の世代に思いを伝える姿を見る。
『GTO』は小栗旬の俳優人生における単なる出演作ではない。15歳の少年が演じた吉川のぼるという人物が、約28年の時を経て再び物語に戻ってきたことで、作品と俳優の双方の歩みを感じられる貴重なシリーズとなっている。
2026年現在も俳優として第一線で活動し、所属事務所の経営にも携わる小栗旬。その長いキャリアを振り返るとき、吉川のぼる役は今なお見逃せない重要な一作だ。