東京都調布市にある京王閣競輪場は、「東京オーヴァル京王閣」の愛称で親しまれる公営競技場です。1949年9月24日に開設され、現在も競輪の開催や場外発売、映像配信などを通じて多摩地域の公営競技を支えています。しかし、施設を所有する会社、競輪開催を主催する自治体の組合、競技実施を担当するJKAは、それぞれ異なる役割を担っています。
さらに、場内には2014年3月30日に開設された地方競馬の場外発売所「offt京王閣(オフト京王閣)」もあります。実況担当の岩井憲一氏や多摩川電気による中継体制を含め、2026年10月現在の基本情報、運営の仕組み、施設の特徴、レース日程や出走表の確認方法まで整理します。
【京王閣競輪場とは】調布市にある東京オーヴァル京王閣の基本情報

京王閣競輪場は、東京都調布市多摩川に位置する競輪場です。東京オーヴァル京王閣(TOKYO OVAL KEIOKAKU)は施設の愛称であり、京王閣競輪場という名称と別の競技場を意味するものではありません。
調布市観光協会の観光情報によると、同施設は1949年9月24日に開設されました。戦後の公営競技の発展とともに歩んできた歴史ある競輪場で、現在は東京都多摩地域の11市が構成する事業組合によって競輪が開催されています。
所在地は東京都調布市多摩川4丁目31-1。京王相模原線の京王多摩川駅から徒歩約5分でアクセスできる立地です。新宿からは京王線で調布駅まで移動し、京王多摩川方面へ乗り換えるルートが基本となります。
施設の基本情報は次のとおりです。
- 施設名称:京王閣競輪場
- 愛称:東京オーヴァル京王閣
- 英語表記:TOKYO OVAL KEIOKAKU
- 所在地:東京都調布市多摩川4丁目31-1
- 郵便番号:182-0025
- 開設日:1949年9月24日
- バンク周長:400m
- 施設所有者:株式会社京王閣
- 競輪主催者:東京都十一市競輪事業組合
「京王閣」という名称から京王電鉄が競輪開催を直接運営していると考える人もいますが、施設の所有と競輪事業の主催は別です。施設の所有者と競技の主催者を分けて理解することが、京王閣競輪の全体像を把握する第一歩になります。
【運営体制を徹底整理】施設所有者・主催者・JKAの役割は何が違う?
京王閣競輪の運営体制を理解するうえで、最も重要なのが株式会社京王閣、東京都十一市競輪事業組合、公益財団法人JKAの役割の違いです。
この3者は同じ競輪場に関係していますが、担当する業務は異なります。施設を所有する事業者、開催を主催する自治体の組合、競技の公正性や実施業務を担う専門機関という関係です。
| 項目 | 組織・名称 | 主な役割 |
|---|---|---|
| 施設所有者 | 株式会社京王閣 | 競輪場施設の所有 |
| 競輪主催者 | 東京都十一市競輪事業組合 | 競輪開催の施行・主催 |
| 競技実施 | 公益財団法人JKA | 審判、検車、番組編成、選手管理など |
| 実況担当 | 岩井憲一氏 | レース実況 |
| 実況・映像関連 | 多摩川電気 | 競輪場の映像放映関連業務 |
| 地方競馬場外発売 | オフト京王閣 | 南関東競馬などの場外発売 |
京王閣競輪の主催者は、東京都十一市競輪事業組合です。東京都が単独で主催しているわけではなく、多摩地域の11市が共同で設立した一部事務組合が競輪開催を担っています。
構成する自治体は、次の11市です。
- 八王子市
- 武蔵野市
- 青梅市
- 昭島市
- 調布市
- 町田市
- 小金井市
- 小平市
- 日野市
- 東村山市
- 国分寺市
日野市の公式資料では、同組合は1966年に結成されたと説明されています。また、組合事務所は京王閣競輪場内に置かれていると紹介されています。
この仕組みの特徴は、複数の自治体が共同で公営競技を主催する点です。競輪事業の収益は構成自治体の財政とも関係し、公営競技の開催が地域の公共サービスを支える仕組みの一部になっています。
日野市の2026年更新の公式案内でも、東京都十一市競輪事業組合による京王閣競輪の開催と、11市の構成が確認できます。
JKA東日本地区本部関東支部と競技実施の関係競輪の競技実施を担うのが公益財団法人JKAです。競輪場の所有者や主催者とは異なり、レースが規則に従って公正かつ安全に行われるよう、競技運営に関する専門業務を担当します。
従来の競輪場情報では、京王閣の競技実施担当を「JKA東日本地区本部関東支部」と表記する例があります。実際、過去のJKA公式資料にも東日本地区本部関東支部という組織名称が掲載されています。
一方、2026年現在のJKA公式組織案内では、競輪競技統括部や競輪競技部などの部署が掲載されています。
具体的には、競輪競技統括部が審判、検車、番組編成、選手管理などの実施を統括し、競輪競技部が選手や自転車の検査、審判などの競技事務を担当します。
つまり、JKAの役割は単にレースを開催することではありません。競技規則の運用、選手の管理、自転車の検査、審判など、競輪というスポーツの公平性を支える専門的な業務が中心です。
2026年時点の運営体制を理解する際は、過去の地域本部・支部名称だけに依存せず、JKAが現在公表している組織と業務内容も併せて確認する必要があります。
【京王閣競輪場の施設情報】400mバンク・観覧席・アクセスを解説
東京オーヴァル京王閣の競技施設としての大きな特徴は、1周400mのバンクです。競輪では走路の周長や直線の長さ、カントと呼ばれる傾斜などがレース展開に関係します。
400mバンクの特徴京王閣競輪場の公式バンクガイドによると、走路の周長は400m、見なし直線は51.50mです。
バンクガイドでは、カントがやや緩やかな傾向にあり、3コーナー付近からのまくりでは外側に膨らみやすい点が特徴として説明されています。また、ホーム側のスタンドの影響もあり、1コーナー付近では向かい風が発生し、2コーナーまで走りに影響する場合があるとされています。
このため、京王閣のレースを予想する場合、単純に選手の競走得点や脚力だけを見るのではなく、ライン構成や仕掛けるタイミング、当日の風向きなども確認する価値があります。
ただし、バンクの特徴だけで勝敗が決まるわけではありません。選手のコンディションや展開によって結果は変わります。
観戦施設と場内設備競輪場の施設案内には、メインスタンド、ロイヤルラウンジ、特別観覧席、野外ベンチ席、食堂、キッズルーム、初心者ガイダンスコーナーなどが掲載されています。
主な有料席の案内は以下のとおりです。
- メインスタンド2・3階:合計1,498席。基本料金500円。
- メインスタンド4階ロイヤル席:35席。基本料金3,000円。
ロイヤル席では予想紙のサービスやソフトドリンクの利用、ロッカーなどの特典があります。開催内容によって販売する席種が異なるため、利用前の確認が必要です。
また、キッズルームには大型遊具や子ども向けのプレイスペースが設けられています。初心者ガイダンスコーナーもあり、競輪のルールや観戦方法を知らない人でも場内を利用しやすい環境が整えられています。
一般入場料は無料です。特別観覧席やロイヤル席を利用する場合には別途料金が必要になります。
京王閣競輪場へのアクセス最も便利な交通手段は京王線を利用する方法です。京王多摩川駅から徒歩約5分で到着できます。本場開催時には、駅の橋本寄りにある臨時改札口も利用できます。ただし、臨時改札口は開催形態によって営業時間が異なります。
JR南武線を利用する場合は、矢野口駅から無料送迎バスが運行されています。こちらは原則として本場開催日のみの運行で、競輪場まで約10分です。道路の混雑状況によって所要時間は変わります。
車の場合は中央自動車道の調布インターチェンジからアクセスできますが、開催日は周辺道路や駐車場の混雑が予想されます。公式案内でも公共交通機関の利用が推奨されています。
【京王閣競輪の実況・中継】岩井憲一氏と多摩川電気の役割
競輪観戦では、選手の動きやレース展開を伝える実況も重要な要素です。京王閣競輪の実況担当として知られているのが、岩井憲一氏です。
東京オーヴァル京王閣の公式レースライブページでも、岩井憲一氏は実況担当者として掲載されています。開催ごとの中継出演者を確認すると、司会者や解説者とは別に実況担当が明確に示されています。
多摩川電気とレース実況・映像放映業務京王閣の実況体制を説明する際に名前が挙がるのが、多摩川電気株式会社です。同社は競輪場映像放映事業を事業領域としており、競輪場の映像・放送関連業務を手掛けています。
競技そのものを実施するJKAと、レースを視聴者に届ける実況・映像放映の業務は別の機能です。実況担当者の岩井氏と映像放映を担う事業者の役割を分けて理解すると、競輪中継の仕組みも把握しやすくなります。
公式レースライブとYouTube配信京王閣競輪では、CS放送のスピードチャンネルとYouTubeによる中継が案内されています。公式レースライブページでは、開催日ごとに放送時間や出演者を確認できます。
2026年11月5日から7日に予定されている開催では、CS放送「Kスタ」が各日20時から翌0時までスピードチャンネル4で放送される予定です。また、同内容のYouTubeミラー配信も案内されています。
公式のレースライブを利用すれば、現地に足を運ばなくても京王閣のレースを映像で確認できます。開催によって放送時間や出演者は変更されるため、視聴前には最新の番組表を確認するのが確実です。
電話実況サービスについての注意点京王閣競輪では、電話による案内サービスも提供されています。ただし、以前の電話実況サービスは2023年3月28日をもって終了しました。
現在は当日のレースダイジェストなどを利用する形となっています。古い競輪場案内に掲載された電話実況の情報を、そのまま現在のサービスとして理解しないよう注意が必要です。
【オフト京王閣とは】2014年開設の地方競馬場外発売所
京王閣競輪場の特徴として見逃せないのが、場内に設置された「offt京王閣(オフト京王閣)」です。
これは競輪の場外車券売場ではなく、地方競馬の勝馬投票券を購入できる場外発売所です。競輪場の敷地内で競馬の投票券を購入できるという、異なる公営競技を組み合わせた施設になっています。
2014年3月30日にオープン東京シティ競馬(TCK)の2014年3月24日付公式発表によると、オフト京王閣は2014年3月30日に開設されました。
当時の発表では、競輪場の本場内に競馬の場外発売所を設けるのは日本初の取り組みと説明されていました。
開設時の施設概要は次のとおりです。
- 設置場所:京王閣競輪場バックスタンド3階
- 所在地:東京都調布市多摩川4-31-1
- 延床面積:約1,600平方メートル
- 座席数:400席
- 窓口数:9窓(有人払戻窓口1窓を含む)
- 開設日:2014年3月30日
- 発売対象:南関東4競馬などの地方競馬
- 運営形態:会員制
開設時の施設計画では、年間来場者約8万人、年間売上約10億円という見込みも公表されていました。これらは開設時の予測値であり、現在の実績を示す数字ではありません。
2026年現在も営業案内が掲載されている2026年現在、東京シティ競馬の公式案内にもオフト京王閣が掲載されています。発売対象は大井・浦和・船橋・川崎の南関東4競馬を中心に、他地区の地方競馬の一部にも広がっています。
入場は会員制で、公式案内では入会金1,000円、有効期限なし、年会費無料とされています。競輪場への通常の入場とは利用条件が異なるため、オフト京王閣を利用する場合は専用の案内を確認する必要があります。
さらに、オフト京王閣の2026年3月3日付のお知らせでは、同年3月30日に開設12周年を迎えることが告知されました。同時に会員登録者数が2万人に近づいていることも発表されています。
この施設の存在は、京王閣競輪場が競輪だけを扱う施設ではなく、複数の公営競技を楽しめる複合的な施設として機能していることを示しています。
ただし、競輪の主催者と地方競馬の発売・運営体制は同一ではありません。オフト京王閣は東京シティ競馬の場外発売施設として区別して理解する必要があります。
【2026年最新】京王閣競輪のレース日程・出走表・結果の確認方法
京王閣競輪を観戦する場合、最初に確認したいのが本場開催と場外発売の違いです。
本場開催は京王閣競輪場で実際に競輪のレースが行われる日です。一方、場外発売日は他の競輪場で開催されるレースの車券を京王閣で購入できる日を指します。競輪場が営業していても、必ずしも京王閣所属の選手が現地でレースをしているわけではありません。
2026年10月・11月の開催情報2026年10月31日時点の東京オーヴァル京王閣公式サイトでは、10月17日から20日までGIII「ゴールドカップレース」、10月26日から28日までFI「高木真備杯&ベティモ杯&日刊杯」が本場開催として掲載されています。
また、次回の本場開催は11月5日から7日までの3日間で、FII「前検日コメならウィンチケット杯」が予定されています。
開催日程は月ごとに変わるため、過去の開催情報や古い予想記事だけで判断するのは避けたいところです。
京王閣競輪の出走表を確認する方法出走表は、レースごとに出場する選手や車番、競走得点、級班などを確認するための基本資料です。
確認する際は、次の情報を順番に見るとレースの構図を把握しやすくなります。
- 開催日とレース番号
- 出場選手と車番
- 選手の級班と競走得点
- 直近の競走成績
- 選手コメントやライン構成
- 当日の天候やバンクコンディション
京王閣の公式サイトでは開催日程とレース情報が案内されています。また、KEIRIN.JPやKドリームスなどの競輪情報サービスでも、出走表やオッズ、選手情報を確認できます。
特にライン構成は競輪のレース展開を理解するうえで重要です。選手個人の成績だけでは見えない連携や位置取りの関係を把握する手掛かりになります。
レース結果・払戻情報の確認レース終了後は、結果一覧で着順や払戻金を確認できます。Kドリームスの京王閣競輪情報ページでは、開催日別に各レースの結果を確認できる構成になっています。
結果を見る場合は、開催日、初日・2日目・最終日などの日程、レース番号を照合することが大切です。異なる開催日の結果を取り違えないよう、日付を先に確認しましょう。
なお、開催日程、出走表、オッズ、結果は更新タイミングが異なる場合があります。特に出走表や選手情報は、直前の変更がないか最新情報を確認することが重要です。
京王閣競輪の情報を調べる目的が現地観戦なのか、映像視聴なのか、過去のレース分析なのかによって、利用する情報も変わります。開催カレンダーを起点に必要な情報を確認すると、効率よく目的のデータにたどり着けます。
【京王閣競輪】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:京王閣競輪場はどこにありますか?
A1:東京都調布市多摩川4丁目31-1にあります。京王相模原線の京王多摩川駅から徒歩約5分で、JR南武線の矢野口駅からは本場開催日に無料送迎バスを利用できます。
Q2:京王閣競輪の主催者と施設所有者は同じですか?
A2:異なります。施設所有者は株式会社京王閣で、競輪の主催者は東京都十一市競輪事業組合です。競技実施に関する専門業務はJKAが担っています。
Q3:京王閣競輪の実況担当者は誰ですか?
A3:岩井憲一氏です。京王閣の公式レースライブページでも実況担当として掲載されています。多摩川電気は競輪場の映像放映事業を手掛ける企業です。
Q4:オフト京王閣は競輪の場外発売所ですか?
A4:いいえ。オフト京王閣は地方競馬の場外発売所です。大井・浦和・船橋・川崎などの競馬の勝馬投票券を発売する施設で、2014年3月30日に開設されました。
Q5:京王閣競輪場の入場料はいくらですか?
A5:一般入場は無料です。メインスタンドの特別観覧席は基本500円、4階ロイヤル席は基本3,000円です。開催内容によって販売状況が異なります。
Q6:京王閣競輪の開催日程やレース結果はどこで確認できますか?
A6:東京オーヴァル京王閣の公式サイトで開催日程やレースライブを確認できます。出走表やレース結果については、KEIRIN.JPやKドリームスなどの競輪情報サービスも利用できます。
京王閣競輪場は、東京都調布市にある1949年開設の歴史ある競輪場です。東京オーヴァル京王閣という愛称で知られ、400mバンクを中心に、観覧席や飲食施設、キッズルームなどを備えています。
運営体制を整理すると、施設を所有する株式会社京王閣、競輪を主催する東京都十一市競輪事業組合、競技実施を担当するJKAという3つの役割が明確になります。実況については岩井憲一氏が担当し、多摩川電気が競輪場映像放映関連の業務を手掛けています。
また、2014年に開設されたオフト京王閣は、競輪とは別に地方競馬の場外発売を行う施設です。2026年現在も東京シティ競馬の公式案内に掲載されており、京王閣の複合的な施設機能を象徴しています。
京王閣競輪を調べる際に押さえておきたいのは、施設所有者と主催者、JKAの役割を混同しないこと、そして本場開催と場外発売を区別することです。
現地観戦を予定している人は公式アクセス情報と開催日程を、レースを映像で楽しみたい人は公式ライブ配信を、選手や結果を調べたい人は出走表と結果一覧を確認するとよいでしょう。
京王閣競輪は、競技施設としての歴史だけでなく、自治体共同の公営競技事業、専門機関による競技実施、映像中継、地方競馬との連携という複数の仕組みで成り立っています。それぞれの役割を理解することが、東京オーヴァル京王閣の現在を正確に知るためのポイントです。
主な確認資料・出典
- 東京都十一市競輪事業組合の構成・所在地:日野市公式資料、2026年公営競技施行団体資料。
- 施設所有者・開設日:東京都の公営競技事業会計資料、調布観光ナビ。
- JKAの組織と業務:公益財団法人JKA公式組織案内。
- 施設・バンク・アクセス:東京オーヴァル京王閣公式サイト。
- 実況・映像放映:京王閣公式レースライブ、多摩川電気公式事業案内。
- オフト京王閣:東京シティ競馬公式発表・施設案内。
- 2026年開催情報:京王閣公式開催カレンダー、競輪情報サービス。