2026年の第108回全国高等学校野球選手権大会は、全国47都道府県から選ばれた49代表校が参加した。北海道と東京都はそれぞれ2代表制のため、47都道府県から49校が出場する仕組みだ。
日本高等学校野球連盟の大会情報によると、代表校は7月28日に出そろい、組み合わせ抽選会は8月1日午後5時に実施された。琉球朝日放送の報道によれば、今回の抽選会は初めてオンライン形式で行われた。
大会は8月5日に開幕。3回戦2日目、準々決勝、準決勝の翌日に休養日を設け、8月22日の決勝まで18日間の日程で開催された。
2026年夏の甲子園・大会日程一覧出典:日本高等学校野球連盟の大会要項・日程、スポーツナビの組み合わせ情報、大会結果記録。
49代表校の組み合わせを理解するポイント49校によるトーナメントは、一般的な32校や64校の大会とは異なる。
初戦となる1回戦は17試合。ここを勝ち抜いた17校と、1回戦を戦わず2回戦から登場する15校を合わせ、2回戦で32校が対戦する。
つまり、49校から48試合を経て優勝校を決める構成だ。
組み合わせ表を見るときは、単純に初戦の対戦カードだけを確認するのではなく、2回戦以降の対戦候補まで追うと、各校がどのような道筋でベスト8やベスト4を目指すのかが分かりやすい。
【甲子園49代表校】2026年の出場校一覧を地域別に紹介

2026年の夏の甲子園には、北海道から沖縄まで49校が集結した。
阪神甲子園球場の公式大会情報に掲載された代表校一覧を、地域ごとに整理する。
北海道・東北- 北北海道:白樺学園
- 南北海道:札幌日大
- 青森:青森山田
- 岩手:花巻東
- 秋田:横手
- 山形:鶴岡東
- 宮城:仙台育英
- 福島:東日大昌平
東北勢では、春夏を通じて出場経験の豊富な仙台育英や花巻東に加え、福島代表の東日大昌平が初出場を果たした。
関東- 茨城:霞ケ浦
- 栃木:佐野日大
- 群馬:健大高崎
- 埼玉:花咲徳栄
- 千葉:拓大紅陵
- 東東京:関東第一
- 西東京:八王子実践
- 神奈川:横浜
- 山梨:東海大甲府
関東地区では、決勝まで勝ち進んだ健大高崎と、準決勝に進出した横浜が大会後半まで存在感を示した。
西東京代表の八王子実践は初出場。関東の代表校が複数の試合で上位進出を争った。
北信越・東海- 長野:松商学園
- 新潟:日本文理
- 富山:高岡商
- 石川:遊学館
- 福井:敦賀気比
- 静岡:聖隷クリストファー
- 愛知:享栄
- 岐阜:中京
- 三重:三重
松商学園は夏の甲子園39回目の出場。長い歴史を持つ伝統校としても注目された。
近畿- 滋賀:八幡商
- 京都:立命館宇治
- 奈良:天理
- 和歌山:智辯和歌山
- 大阪:履正社
- 兵庫:社
近畿からは、優勝した智辯和歌山、準決勝に進んだ天理、3回戦まで勝ち進んだ履正社などが出場した。
中国・四国- 岡山:岡山学芸館
- 鳥取:鳥取城北
- 広島:福山
- 島根:立正大淞南
- 山口:高川学園
- 香川:英明
- 愛媛:新田
- 徳島:鳴門渦潮
- 高知:明徳義塾
広島代表の福山は初出場。中国・四国地区からも、各地方大会を勝ち抜いた代表校が集まった。
九州・沖縄- 福岡:東筑
- 佐賀:佐賀商
- 長崎:長崎日大
- 熊本:有明
- 大分:大分商
- 宮崎:日南学園
- 鹿児島:神村学園
- 沖縄:沖縄尚学
熊本代表の有明は初出場。九州勢では神村学園や沖縄尚学など、全国大会での実績を持つ学校にも注目が集まった。
以上が49代表校の全一覧だ。初出場は東日大昌平、八王子実践、福山、有明の4校だった。代表校の出場回数や地域別の情報は阪神甲子園球場の公式一覧でも確認できる。
【全試合結果】1回戦から決勝までの甲子園勝ち上がり表
ここからは、2026年の甲子園全試合結果を回戦ごとに整理する。
大会アーカイブに掲載された記録を基に、勝者を先にしてスコアを表記した。試合を追いながら確認できるよう、各ラウンドを分けて紹介する。
1回戦の全試合結果(8月5日〜10日)49代表校による最初の関門。初戦から接戦や大量得点の試合が相次いだ。
- 横浜 7-2 沖縄尚学
- 日南学園 2-1 明徳義塾
- 霞ケ浦 6-3 中京
- 鳴門渦潮 2-1 八王子実践
- 岡山学芸館 7-3 鳥取城北
- 花巻東 4-2 新田
- 英明 4-1 関東第一
- 大分商 6-4 日本文理
- 東日大昌平 2-1 白樺学園
- 青森山田 6-5 遊学館
- 長崎日大 15-1 立正大淞南
- 有明 6-3 立命館宇治
- 健大高崎 7-1 八幡商
- 東海大甲府 5-2 鶴岡東
- 佐野日大 1-0 聖隷クリストファー
- 神村学園 5-1 東筑
- 仙台育英 3-1 札幌日大
特に目を引いたのは、長崎日大が立正大淞南に15対1で勝利した試合だ。一方、佐野日大は聖隷クリストファーを1対0で下し、投手戦をものにした。
2回戦の全試合結果(8月10日〜14日)2回戦からは、初戦を免除された学校も登場。ここから優勝候補を含む強豪校の戦いが本格化した。
- 横浜 10-1 日南学園
- 霞ケ浦 5-1 鳴門渦潮
- 花巻東 4-1 岡山学芸館
- 英明 6-1 大分商
- 東日大昌平 6-2 青森山田
- 有明 3-2 長崎日大
- 健大高崎 1-0 東海大甲府
- 佐野日大 3-1 神村学園
- 仙台育英 1-0 花咲徳栄
- 拓大紅陵 1-0 佐賀商
- 三重 5-3 松商学園
- 履正社 6-2 享栄
- 智弁和歌山 2-1 社
- 敦賀気比 10-0 横手
- 天理 7-2 福山
- 高川学園 7-1 高岡商
智弁和歌山は兵庫代表の社を2対1で破り、初戦を突破。健大高崎も東海大甲府を1対0で下した。
仙台育英と拓大紅陵の勝ち上がり、天理や横浜の得点力も、その後の上位進出につながっていく。
3回戦の全試合結果(8月15日・16日)ベスト8を懸けた3回戦では、実力校同士の対戦が増えた。
- 横浜 5-2 霞ケ浦
- 花巻東 4-0 英明
- 有明 4-1 東日大昌平
- 健大高崎 4-1 佐野日大
- 仙台育英 6-3 拓大紅陵
- 三重 5-2 履正社
- 智弁和歌山 7-3 敦賀気比(延長11回)
- 天理 6-3 高川学園
このラウンドで注目されたのが、智弁和歌山と敦賀気比の一戦だ。
智弁和歌山は終盤まで競り合い、延長11回タイブレークの末に7対3で勝利した。ここで接戦を制したことは、準々決勝以降の戦いに向けても大きな意味を持った。
準々決勝の全試合結果(8月18日)8月18日の準々決勝では、次の4校が勝利した。
- 天理 7-0 三重
- 智弁和歌山 11-3 仙台育英
- 横浜 6-0 花巻東
- 健大高崎 1-0 有明(延長10回)
智弁和歌山は仙台育英を相手に11得点。序盤から得点を重ね、11対3で快勝した。
横浜も花巻東を6対0で破り、準決勝へ進出。一方、健大高崎と有明の試合は延長10回までもつれ込む接戦となった。
準決勝の全試合結果(8月20日)決勝に進んだのは、智弁和歌山と健大高崎だった。
- 智弁和歌山 7-1 横浜
- 健大高崎 1-0 天理
智弁和歌山は横浜との対戦で7得点を挙げた。横浜が初回に先制したものの、智弁和歌山が中盤に逆転し、7対1で勝利。
もう一方の試合では、健大高崎が天理を1対0で撃破。準々決勝の有明戦に続き、1点を争う試合を制して決勝の舞台に進んだ。
決勝の結果(8月22日)
第108回全国高等学校野球選手権大会・決勝4 - 3
智辯和歌山
和歌山・優勝
健大高崎
群馬・準優勝
2026年8月22日・阪神甲子園球場
試合開始10時02分/終了12時06分/観客44,700人
決勝は智弁和歌山が健大高崎を4対3で下した。試合の詳細なスコアと終了時刻は、日本高等学校野球連盟の公式試合結果にも掲載されている。
【智弁和歌山の優勝まで】健大高崎との決勝を分けた8回の攻防
2026年大会の最大の見どころは、智弁和歌山が決勝まで勝ち上がった過程と、最終戦の8回に起きた逆転劇だ。
智弁和歌山の勝ち上がり智弁和歌山は2回戦から登場し、決勝まで5試合を戦った。
- 2回戦:社に2-1
- 3回戦:敦賀気比に7-3(延長11回)
- 準々決勝:仙台育英に11-3
- 準決勝:横浜に7-1
- 決勝:健大高崎に4-3
特徴的なのは、勝ち上がるにつれて得点力を発揮したことだ。
2回戦では1点差の接戦を制し、3回戦では延長戦を突破。準々決勝では11得点、準決勝でも7得点を挙げた。
特に準決勝の横浜戦は、大会屈指の好投手を擁する相手との対戦だった。初回に先制されたものの、3回に4点を奪い、7回にも追加点を挙げて試合を決めた。
決勝までの4試合で27得点を記録していた打線は、最後の一戦でも勝負強さを発揮した。
健大高崎は堅い投手戦を勝ち抜いて決勝へ一方、準優勝の健大高崎は、異なる勝ち上がり方を見せた。
- 1回戦:八幡商に7-1
- 2回戦:東海大甲府に1-0
- 3回戦:佐野日大に4-1
- 準々決勝:有明に1-0(延長10回)
- 準決勝:天理に1-0
- 決勝:智弁和歌山に3-4
2回戦、準々決勝、準決勝では、いずれも1対0というスコアで勝利している。
特に有明との準々決勝は延長10回までもつれた。続く天理戦でも1点を守り切り、決勝進出を決めた。
6回目の夏の甲子園出場で、初の優勝を目指した健大高崎。決勝でも投手陣が粘りを見せたが、最後は智弁和歌山の攻撃を止められなかった。
決勝のイニング別スコア| チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 健大高崎 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 3 |
| 智弁和歌山 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | X | 4 |
試合の流れを変えたのは、8回の攻防だった。
2回裏、智弁和歌山は山下晃平の適時三塁打と長友悠成の適時二塁打で2点を先制した。
健大高崎は5回に1点を返し、8回表には主将の石田雄星が2ラン本塁打を放つ。これでスコアは3対2となり、健大高崎が逆転に成功した。
しかし、智弁和歌山は直後の8回裏に反撃する。
先頭の山田が死球で出塁し、楠本の安打で無死一、二塁。代打松本の送りバントで1死二、三塁とすると、川原一将がスクイズを成功させて同点に追いついた。
さらに、投手の暴投によって三塁走者が生還。智弁和歌山が4対3と再逆転した。
9回表の健大高崎の攻撃を無得点に抑え、試合終了。8回表の逆転本塁打に対し、8回裏の小技と相手のミスを生かした攻撃で再びリードを奪った展開だった。
日刊スポーツやTBS NEWS DIGの試合報道も、スクイズによる同点と暴投による決勝点を伝えている。
この決勝で注目したいのは、長打だけが勝負を決めるわけではないという点だ。送りバント、スクイズ、走者の進塁、投球後の守備対応など、細かなプレーの積み重ねが最終スコアを左右した。
【夏の甲子園・歴代優勝校】智弁和歌山の4度目の全国制覇
2026年の優勝によって、智弁和歌山は夏の甲子園で通算4度目の優勝を記録した。
過去の夏の優勝は1997年、2000年、2021年、そして2026年。2021年以来5年ぶりの全国制覇となった。
日刊スポーツによると、夏の優勝4回はPL学園と並ぶ歴代5位タイ。春夏通算では5度目の全国制覇となる。
近年の夏の甲子園・歴代優勝校- 2026年・第108回: 智弁和歌山(和歌山)
- 2025年・第107回:沖縄尚学(沖縄)
- 2024年・第106回:京都国際(京都)
- 2023年・第105回:慶応(神奈川)
- 2022年・第104回:仙台育英(宮城)
- 2021年・第103回:智弁和歌山(和歌山)
- 2020年・第102回:新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止
- 2019年・第101回:履正社(大阪)
- 2018年・第100回:大阪桐蔭(北大阪)
2021年の優勝から2026年の優勝までには、2022年の仙台育英、2023年の慶応、2024年の京都国際、2025年の沖縄尚学という異なる優勝校が並ぶ。
この流れの中で、智弁和歌山が再び頂点に立ったことは、同校の夏の甲子園の歴史に新たな節目を加えた。
また、健大高崎にとっては夏の初優勝こそ逃したものの、初めて決勝まで進出した大会となった。夏の甲子園の歴史を振り返る際には、優勝校だけでなく準優勝校の歩みも記録に残る。
【トーナメント表の見方】組み合わせと試合結果で間違えやすいポイント
甲子園のトーナメント表を確認するときには、いくつか注意したい点がある。
1.1回戦に出場しない学校もある49校参加の大会では、全校が同じ回戦からスタートするわけではない。
2026年大会では15校が2回戦から登場した。そのため、代表校一覧で初戦の対戦相手が見つからない場合でも、出場していないという意味ではない。
2.準々決勝と準決勝の間には休養日がある2026年大会では、3回戦2日目、準々決勝、準決勝のそれぞれ翌日に休養日が設定された。
したがって、8月18日の準々決勝から8月20日の準決勝までには1日の休養日が入っている。試合日程を確認するときは、開催日と休養日を区別する必要がある。
3.優勝校と準優勝校の表記を確認する大会公式情報では「智辯和歌山」、報道や検索サービスでは「智弁和歌山」と表記される場合がある。
どちらも同じ学校を指している。検索時には両方の表記を使うと、大会結果や関連記事を探しやすい。
4.試合結果は最終スコアと勝ち上がりを分けて見る例えば健大高崎は準々決勝と準決勝を1対0で勝ち抜いたが、決勝では3対4で敗れている。
過去の対戦結果だけで優勝校を判断するのではなく、各ラウンドの最終スコアと次の対戦カードを順番に確認することが大切だ。
【プロの結論】甲子園トーナメント表で本当に見るべき3つの情報2026年大会の結果から、トーナメント表を読み解く際の判断基準は次の3点に整理できる。
- 対戦経路: どの学校と対戦し、どのような相手を破って上位に進んだのか。
- 試合展開: 大差の勝利だけでなく、延長戦や1点差の試合をどう乗り越えたのか。
- 終盤の対応力: 8回、9回など試合終盤の攻防で、どのような得点や失点が生まれたのか。
2026年の智弁和歌山は、延長11回の3回戦、強豪校との準々決勝・準決勝、そして決勝の8回の逆転劇を経て優勝した。
一方の健大高崎は、接戦を重ねて決勝まで勝ち上がった。両校の道のりを比較すると、同じトーナメントでも勝利の形が大きく異なることが分かる。
【甲子園トーナメント表最新】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年夏の甲子園で優勝した高校はどこ?
2026年8月22日の決勝で健大高崎を4対3で破った智弁和歌山(智辯和歌山)です。5年ぶり4度目の夏の甲子園優勝を達成しました。
Q2:2026年の甲子園には何校が出場した?
全国49代表校です。47都道府県から選出され、北海道と東京都がそれぞれ2代表となっています。
Q3:2026年の組み合わせ抽選会はいつ行われた?
8月1日午後5時に行われました。大会は8月5日に開幕し、8月22日に決勝が開催されました。
Q4:智弁和歌山は決勝まで何試合勝った?
2回戦から決勝まで5試合です。社、敦賀気比、仙台育英、横浜、健大高崎を順番に破りました。
Q5:健大高崎は何位だった?
準優勝です。決勝で智弁和歌山に3対4で敗れました。夏の甲子園で初めて決勝に進出した大会でもあります。
Q6:2026年の甲子園決勝は何対何だった?
智弁和歌山が4対3で健大高崎に勝利しました。8回表に健大高崎が逆転したものの、8回裏に智弁和歌山がスクイズと暴投で再逆転しました。
Q7:智弁和歌山の夏の甲子園優勝は何回目?
2026年が4度目です。1997年、2000年、2021年に続く優勝となりました。
第108回全国高等学校野球選手権大会は、全国49代表校が参加し、8月5日から22日まで阪神甲子園球場で開催された。
最終的に優勝したのは和歌山代表の智弁和歌山。8月22日の決勝で健大高崎を4対3で破り、5年ぶり4度目の夏の全国制覇を果たした。
今大会を振り返るうえで外せないのは、智弁和歌山の得点力と終盤の勝負強さ、そして健大高崎が1点差の試合を重ねて決勝まで進んだ投手力だ。特に決勝8回のスクイズと暴投による逆転劇は、第108回大会を象徴する場面となった。
2026年の甲子園トーナメント表を確認するときは、優勝・準優勝という最終順位だけでなく、49校それぞれの出発点、対戦相手、各ラウンドのスコアにも注目したい。夏の甲子園の歴代優勝校と照らし合わせることで、今回の智弁和歌山の優勝が持つ歴史的な意味も、より鮮明に見えてくる。
主な参照資料:日本高等学校野球連盟「第108回全国高等学校野球選手権大会」、阪神甲子園球場「代表校一覧・大会結果」、朝日新聞・日刊スポーツ大会アーカイブ、スポーツナビ、TBS NEWS DIG。