2026年9月13日から27日まで東京・両国国技館で開催された大相撲秋場所(令和8年九月場所)が千秋楽を迎え、15日間の熱戦に決着がついた。幕内最高優勝を手にしたのは、東横綱・大の里。12勝3敗で大関・安青錦との千秋楽の相星決戦を制し、通算6度目の幕内優勝を果たした。
今場所は、大の里の復活優勝だけでなく、安青錦の11勝4敗、藤ノ川と美ノ海の敢闘賞受賞、十両の北の若による優勝決定戦制覇など、各段で見逃せない結果が相次いだ。加えて、4日目には高安が大の里を破って金星を獲得。序盤から千秋楽まで、優勝争いと力士たちの番付争いが交錯する場所となった。
2026年の秋場所は9月13日に初日を迎え、9月27日の千秋楽まで15日間にわたって開催された。最大の焦点は、横綱・大の里が復調を示して賜杯を手にできるか、そして大関・安青錦ら上位陣が優勝争いにどこまで食い込めるかという点だった。
結果は大の里が12勝3敗で幕内優勝。安青錦は11勝4敗で優勝次点となった。大の里は終盤に連敗して一時は追いつかれたものの、最後の直接対決で勝利。横綱としての存在感を示した。
スポーツナビの2026年9月場所の表彰記録と各力士の成績を整理すると、主要な結果は次のとおりだ。
| 部門・賞 | 力士 | 成績・結果 |
|---|---|---|
| 幕内最高優勝 | 大の里 | 12勝3敗・6度目 |
| 殊勲賞 | 該当者なし | 受賞者なし |
| 敢闘賞 | 藤ノ川 | 11勝4敗・2回目 |
| 敢闘賞 | 美ノ海 | 10勝5敗・2回目 |
| 技能賞 | 該当者なし | 受賞者なし |
| 十両優勝 | 北の若 | 11勝4敗・優勝決定戦を制す |
| 幕下優勝 | 伊波 | 7勝0敗 |
| 三段目優勝 | 小林 | 7勝0敗 |
| 序二段優勝 | 天 | 7勝0敗 |
| 序ノ口優勝 | 城勝雄 | 7勝0敗 |
今場所の特徴は、幕内の優勝争いが千秋楽まで決着しなかった一方、十両でも優勝決定戦が行われたことだ。幕内と十両の双方で最終盤まで緊張感のある展開となった。
【大の里が6度目の幕内優勝】12勝3敗までの星の推移を振り返る

秋場所の主役は、東横綱・大の里だった。最終成績は12勝3敗。今回の優勝で幕内優勝は通算6度目となり、6場所ぶりに賜杯を手にした。
大の里の今場所を評価するうえで重要なのは、単純な勝ち星だけではない。2026年の春場所は0勝4敗11休、夏場所は全休、名古屋場所は9勝6敗という成績だった。休場を経験した後の秋場所で12勝まで勝ち星を伸ばしたことは、復調を示す大きな結果となった。
ただし、15日間を通して無敗だったわけではない。4日目に高安に敗れ、13日目には霧島、14日目には琴櫻に連敗した。12日目終了時点では優勝争いをリードしていたが、終盤の2連敗によって安青錦に追いつかれた。
それでも最後の一番で勝ち切ったことが、今回の優勝を決定づけた。序盤の安定感、途中の連勝、終盤の苦戦、そして千秋楽の勝利という流れは、今場所の大の里を象徴するものだった。
日本相撲協会の公式力士プロフィールに掲載された星取表でも、12勝3敗という最終成績と幕内優勝が確認できる。
【千秋楽の大一番】大の里対安青錦の相星決戦はどう決着した?
2026年秋場所の最大の見どころは、9月27日の千秋楽、結びの一番で実現した大の里と安青錦の直接対決だった。
大の里は13日目と14日目に連敗。一方、安青錦は序盤の3連敗を乗り越え、その後は8連勝を記録した。14日目終了時点で両者が3敗で並び、千秋楽は勝った方が優勝という相星決戦になった。
取組では、大の里が立ち合いから強く前に出て、安青錦を突き放す。決まり手は突き出し。日刊スポーツの千秋楽取組速報によると、勝負はわずか2秒6で決着した。
最終成績は次のとおり。
- 大の里:12勝3敗、幕内優勝
- 安青錦:11勝4敗、優勝次点
安青錦にとっては、千秋楽まで優勝の可能性を残しながら、最後の直接対決で敗れる悔しい結果となった。一方、大の里にとっては、終盤の連敗を引きずらずに勝負を決めた一番だった。
共同通信の千秋楽報道でも、大の里が安青錦との相星決戦を突き出しで制し、6場所ぶり6度目の優勝を果たしたと伝えられている。
この一番が示したのは、優勝争いにおける最後の一勝の重さだ。14日目までの勢いだけでは賜杯は決まらない。最終日に相手の圧力を受け止め、自分の形で勝ち切れるかが横綱の力量を左右した。
【2026年秋場所の三賞受賞者】藤ノ川と美ノ海が敢闘賞
幕内の三賞では、敢闘賞に藤ノ川と美ノ海の2人が選ばれた。殊勲賞と技能賞は該当者なしだった。
藤ノ川は11勝4敗。西関脇として好成績を残し、千秋楽には熱海富士をすくい投げで破った。新関脇として迎えた場所で二桁勝利を記録し、敢闘賞も獲得したことは大きな成果だ。
一方、美ノ海は10勝5敗。西前頭3枚目で勝ち越しを大きく上回る成績を収め、敢闘賞を受賞した。千秋楽でも大栄翔を押し出しで破り、最後まで勝ち星を積み重ねた。
両者とも今回が2度目の敢闘賞受賞となる。幕内上位で優勝争いを演じた力士だけでなく、安定して白星を重ねた力士が評価された点も今場所の特徴だ。
三賞の結果は以下のとおり。
- 殊勲賞:該当者なし
- 敢闘賞:藤ノ川(11勝4敗)
- 敢闘賞:美ノ海(10勝5敗)
- 技能賞:該当者なし
三賞は単純な勝ち星の多さだけで決まるものではなく、場所を通じた活躍や相撲内容なども評価の対象となる。今場所は殊勲賞と技能賞の受賞者がいなかった一方、藤ノ川と美ノ海が敢闘賞にふさわしい成績を残した。
【十両以下の各段優勝】北の若・伊波らが頂点に立つ
大相撲秋場所の注目は幕内だけではない。十両以下でも優勝争いが繰り広げられ、各段で優勝力士が決まった。
十両では北の若が11勝4敗で優勝。輝、嘉陽との優勝決定戦を制し、十両の頂点に立った。通常の15日間の成績だけでは優勝者が決まらず、決定戦に持ち込まれた点が今場所の大きな見どころだった。
幕下では伊波が7戦全勝で優勝。三段目は小林、序二段は天、序ノ口は城勝雄が、それぞれ7勝0敗で優勝を果たした。
各段の優勝者を整理すると、次のとおりだ。
- 十両:北の若(11勝4敗)
- 幕下:伊波(7勝0敗)
- 三段目:小林(7勝0敗)
- 序二段:天(7勝0敗)
- 序ノ口:城勝雄(7勝0敗)
特に幕下以下の7戦全勝優勝は、全勝という明確な結果で場所を締めくくった点に価値がある。十両優勝の北の若は優勝決定戦を経験し、伊波らは一番も落とさない成績で各段の優勝を決めた。
幕内の優勝争いと合わせて見ると、2026年秋場所は上位陣の実力を示す場所であると同時に、下位の各段でも次の飛躍を期待させる結果が生まれた場所だった。
【2026年秋場所の星取表】高安の金星と上位陣の明暗
秋場所の星取表を確認すると、大の里の優勝までの道のりと、安青錦の追い上げがはっきりと見えてくる。
大の里の15日間の星取は、次のとおり。
大の里:○○○●○○○○○○○○●●○(12勝3敗)
初日から3連勝した後、4日目に高安に敗戦。その後は5日目から12日目まで8連勝を記録した。しかし、13日目の霧島戦、14日目の琴櫻戦で連敗。最後は安青錦を破り、優勝を決めた。
安青錦の星取は次のとおり。
安青錦:○○○●●●○○○○○○○○●(11勝4敗)
序盤の3連勝から一転して4日目から6日目まで3連敗。その後は8連勝で立て直し、千秋楽の優勝決定戦に相当する直接対決まで優勝争いに残った。最後の一番で敗れたものの、11勝4敗という成績を残している。
そして、今場所の星取表で忘れてはならないのが高安の金星だ。
高安は東前頭2枚目として出場し、4日目に横綱・大の里を破った。横綱を平幕力士が倒すと金星として記録されるため、この一番は高安にとって金星獲得となった。
大の里は最終的に優勝したものの、序盤に高安から黒星を喫していた。つまり、今場所は優勝力士に対する金星が生まれた場所でもある。優勝結果だけを見ると見落としやすいが、星取表を確認することで、場所全体の展開がより立体的に理解できる。
千秋楽には、大の里が安青錦に勝利したほか、霧島が琴櫻を上手投げで破り、藤ノ川が熱海富士をすくい投げで下した。美ノ海も大栄翔を押し出しで破っている。各力士が最後の一番まで勝ち星を求めた千秋楽となった。
星取表を見る際には、単に勝敗の数を比較するだけでなく、連勝・連敗のタイミング、上位力士との対戦結果、千秋楽の直接対決を合わせて確認すると、優勝争いの流れを正確につかめる。
【プロの結論】2026年秋場所が示した横綱の責任と次世代の台頭
2026年秋場所を総括すると、最大のテーマは大の里の復活と安青錦の追い上げだった。
大の里は春場所の途中休場、夏場所の全休を経て、名古屋場所で9勝6敗。そして秋場所では12勝3敗で6度目の優勝を果たした。単に賜杯を獲得しただけでなく、苦しい時期を経て再び優勝争いの中心に戻ったことに意味がある。
一方、安青錦は序盤の3連敗から立て直し、8連勝で千秋楽まで優勝争いを続けた。最後の一番では敗れたものの、11勝4敗は上位力士として十分に存在感を示した成績だ。
藤ノ川の11勝4敗と敢闘賞、北の若の十両優勝、伊波の幕下全勝優勝なども含め、今場所は複数の階級で次の番付につながる結果が出ている。
今後の番付や力士の評価を考える際には、次の3点を重視したい。
- 優勝回数だけでなく場所ごとの成績を見る:大の里のように休場や不調を経て復調するケースでは、直近数場所の成績を比較することが重要。
- 三賞と勝ち越しを分けて評価する:藤ノ川や美ノ海のように、優勝争いとは別の形で場所を盛り上げた力士にも注目したい。
- 各段の優勝と優勝決定戦を確認する:十両や幕下以下の成績は、今後の番付変動や関取昇進を考えるうえで重要な材料になる。
次の九州場所は2026年11月8日に初日を迎える予定だ。秋場所で復活を果たした大の里、千秋楽で敗れた安青錦、そして11勝を挙げた藤ノ川らがどのような相撲を見せるか。秋場所の結果は、次の場所を占う重要な基準となる。
【大相撲秋場所結果】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の大相撲秋場所で優勝した力士は誰ですか?
A1:横綱・大の里です。12勝3敗で大関・安青錦との千秋楽の相星決戦を制し、通算6度目の幕内優勝を果たしました。
Q2:大の里と安青錦の千秋楽の取組結果は?
A2:大の里が安青錦を突き出しで破りました。取組時間は2秒6で、大の里が12勝3敗、安青錦が11勝4敗で場所を終えています。
Q3:2026年秋場所の三賞受賞者は誰ですか?
A3:敢闘賞は藤ノ川(11勝4敗)と美ノ海(10勝5敗)です。殊勲賞と技能賞は該当者なしでした。
Q4:2026年秋場所の十両優勝は誰ですか?
A4:北の若です。11勝4敗で輝、嘉陽との優勝決定戦を制して十両優勝を決めました。
Q5:幕下以下の各段優勝者は誰ですか?
A5:幕下は伊波、三段目は小林、序二段は天、序ノ口は城勝雄です。いずれも7勝0敗で全勝優勝を果たしました。
Q6:2026年秋場所で金星を獲得した力士は誰ですか?
A6:高安です。4日目に横綱・大の里を破り、金星を獲得しました。
Q7:2026年秋場所はいつ開催されましたか?
A7:2026年9月13日から27日まで、東京・両国国技館で開催されました。初日から千秋楽まで全15日間の日程です。
2026年の大相撲秋場所は、大の里が12勝3敗で通算6度目の幕内優勝を果たした。千秋楽の安青錦との相星決戦を突き出しで制した一番は、今場所を象徴する取組となった。
三賞では藤ノ川と美ノ海が敢闘賞を受賞。十両では北の若が輝、嘉陽との優勝決定戦を制し、幕下以下では伊波、小林、天、城勝雄が全勝優勝を決めた。また、高安が4日目に大の里から金星を獲得したことも、今場所の重要な記録として残る。
大の里の復活、安青錦の追い上げ、藤ノ川ら若い力士の活躍。令和8年九月場所は、横綱の実力と次世代の成長を同時に感じさせる15日間だった。次の九州場所では、秋場所の結果を受けて各力士がどのような進化を見せるのか、引き続き注目したい。