2026年の女子カーリングで特に注意したいのが、オリンピックと世界選手権では日本代表の顔ぶれが異なっていたことだ。
オリンピックの日本代表は、吉村紗也香がスキップを務めるフォルティウス。世界女子カーリング選手権の日本代表は、藤澤五月を中心とするチームだった。
日本カーリング協会の公式発表に掲載された代表選手は次のとおり。
ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピック
- 吉村紗也香
- 小野寺佳歩
- 小谷優奈
- 近江谷杏菜
- 小林未奈
世界女子カーリング選手権2026
- 藤澤五月
- 吉田知那美
- 鈴木夕湖
- 吉田夕梨花
- 小穴桃里
つまり、オリンピック8位という結果は吉村チームの成績であり、藤澤五月やロコ・ソラーレが五輪で8位だったという意味ではない。
逆に、世界選手権4位は藤澤チームの成績である。両大会の順位を比較するときには、代表チームの違いを考慮する必要がある。
この代表選考とチーム編成の違いは、2026年の日本女子カーリングを理解するうえで欠かせないポイントだ。
【カーリング女子の順位決定方法】予選リーグの星取表と勝敗表の見方

カーリング女子の順位は、基本的に予選リーグの勝敗数によって決まる。ただし、同じ勝敗数のチームが複数ある場合には、World Curlingの競技規則に定められたタイブレークが適用される。
1. 勝ち数と負け数で順位を決めるまず、各チームが予選リーグで何勝何敗だったかを確認する。勝利数が多いチームほど上位となる。
2026年ミラノ・コルティナ五輪では10チームが総当たりで対戦し、各チームが9試合を実施した。日本の成績は2勝7敗だった。
世界女子カーリング選手権2026では13チームが参加し、各チームが12試合を戦った。日本は9勝3敗で予選3位となっている。
2. 同じ勝敗数なら直接対決を確認する2チームが同じ勝敗数で並んだ場合、原則として直接対決で勝ったチームが上位になる。
3チーム以上が同率の場合は、同率チーム同士の対戦成績を使って順位を整理する。それでも決着しない場合は、次のDSCによる判定に進む。
3. DSC(ドロー・ショット・チャレンジ)で最終判定DSCとは、予選リーグで行われるラストストーンドロー(LSD)の距離を使った順位決定方法だ。
各チームが投げたストーンについて、ハウス中央のティーまでの距離を測定し、規定に従って不利な測定結果を除外した平均距離を算出する。
平均距離が短いチームほど上位となる。つまり、ストーンをハウス中央にどれだけ正確に寄せられたかが、同率チームの順位を左右する場合がある。
2026年9月1日施行のWorld Curling競技規則C9にも、勝敗数、直接対決、同率チーム間の成績、DSCという順位決定の優先順が定められている。
4. 最終順位は決勝トーナメントの結果も反映する予選リーグの順位と大会最終順位は別の数字だ。
2026年の五輪では予選上位4チームが準決勝に進出。準決勝の結果を受けて金・銀・銅メダルが決まった。
世界選手権でも予選順位を基にプレーオフが行われる。日本は予選3位だったが、準決勝と3位決定戦で敗れたため、最終順位は4位となった。
このように、勝敗表を見るときは「予選順位」なのか「大会最終順位」なのかを必ず確認したい。
【カーリング女子順位2026】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の日本女子カーリングの世界ランキングは何位ですか?
A1:World Curlingの国別女子ランキングでは日本は5位で、31.442ポイントです。チーム別ランキングでは、10月30日時点で仁平美来チームが6位、上野美優チームが12位、藤澤五月チームが13位となっています。
Q2:藤澤五月・ロコ・ソラーレの世界ランキングは何位ですか?
A2:2026年10月30日時点の女子チームランキングでは13位、204.1ポイントです。これは藤澤五月個人の順位ではなく、チームの競技実績に基づく順位です。
Q3:2026年の五輪と世界選手権で日本の順位が違うのはなぜですか?
A3:大会に出場した日本代表チームが異なるためです。五輪は吉村紗也香のフォルティウスが8位、世界選手権は藤澤五月のチームが4位でした。
Q4:カーリング女子の予選順位は勝ち数だけで決まりますか?
A4:基本的には勝敗数で決まります。同率の場合は直接対決や同率チーム間の成績を確認し、それでも決着しなければDSCで順位を決定します。
Q5:世界ランキングと大会の最終順位は同じですか?
A5:異なります。大会順位はその大会の試合結果で決まりますが、国別ランキングは複数シーズンの国際大会実績、チーム別ランキングは対象大会で獲得したポイントを積み重ねて算出されます。
2026年11月1日時点で押さえておきたい女子カーリングの順位は、次のとおりだ。
- ミラノ・コルティナ五輪:日本8位、スウェーデン優勝。
- 世界女子カーリング選手権:日本4位、スイス優勝。
- 国別世界ランキング:日本5位。
- チーム別世界ランキング:仁平美来6位、上野美優12位、藤澤五月13位(10月30日時点)。
2026年の日本女子カーリングは、五輪と世界選手権で異なる代表チームが戦い、それぞれ違った結果を残した。国別ランキングでは日本が世界5位を維持し、チーム別ランキングでも仁平美来をはじめとする国内勢が上位に食い込んでいる。
今後の順位を追う際に注目したいのは、単発の大会結果だけでなく、国内選手権、世界選手権、国際ツアー大会での継続的な成績だ。特に2026-2027シーズンはチームランキングの集計方式も段階的に更新されるため、順位の変動にも注目したい。
カーリング女子の順位を正確に把握するには、大会名・集計日・国別かチーム別か・予選か最終結果かの4点を確認することが大切だ。
数字の違いを正しく読み解けば、日本代表の現在地と、世界の強豪国との距離がより明確に見えてくる。
主な参照資料:World Curling公式ランキング・競技規則・大会結果、日本カーリング協会公式大会情報、CurlingZone女子チームランキング、北海道銀行カーリングクラシック公式チーム情報。