取組表と一緒に確認したいのが「星取表」です。取組表が当日の対戦予定を示すものなのに対し、星取表は各力士の15日間(幕下以下は通常7番)の勝敗を記録する一覧表です。
星取表を正しく読めるようになると、優勝争いだけでなく、勝ち越しや負け越し、休場による成績への影響も把握しやすくなります。
千秋楽までに確認したい勝敗記号日本相撲協会の公式星取表では、次の記号が使用されています。
| 記号 | 意味 | 読み方 |
|---|---|---|
| ○ | 勝ち | 白星 |
| ● | 負け | 黒星 |
| □ | 不戦勝 | 相手の休場などによる勝ち |
| ■ | 不戦敗 | 取組を行わず敗戦 |
| や | 休み・取組なし | その日の取組がない |
| × | 引き分け | 両者引き分け |
| △ | 痛み分け | 負傷などによる引き分け |
特に間違えやすいのが、□と■です。どちらも通常の相撲を取らずに記録される勝敗ですが、白星になるのは□、黒星になるのは■です。
また、「や」は必ずしも途中休場を意味しません。幕下以下の力士には、もともとその日に取組が組まれていないケースがあります。したがって、星取表の「や」を見ただけで故障や休場と判断するのは早計です。
勝ち越し・負け越しは何勝で決まる?幕内・十両は15日間の取組が基本です。8勝以上なら勝ち越し、8敗以上なら負け越しになります。
一方、幕下以下は通常7番制です。4勝3敗以上なら勝ち越し、4敗以上なら負け越しとなります。
この違いは番付にも関係します。場所後の番付編成では、勝ち越し・負け越しの成績が重要な判断材料となります。特に十両と幕下の境界付近では、関取の地位を維持できるかどうかにも関わるため、千秋楽の一番が持つ意味は大きくなります。
星取表を見るときは、単純に白星の数だけを数えるのではなく、所属する番付の区分と、その力士が何番取る予定なのかを確認することが大切です。
【優勝決定戦の条件】同星決戦と巴戦はどう決まる?

千秋楽の取組表を確認する際、忘れてはいけないのが優勝決定戦です。本割と呼ばれる通常の取組をすべて終えた段階で、最高成績の力士が複数並んだ場合、優勝決定戦によって優勝者を決めます。
重要なのは、優勝決定戦が通常の取組表に最初から確定しているとは限らないことです。千秋楽の本割の結果によって実施の有無や出場者が決まるため、当日の速報を最後まで追う必要があります。
2人が同じ成績で並んだ場合2人が最高成績で並んだ場合は、両者による優勝決定戦が行われます。通常の本割とは別にもう一番を取り、勝者が優勝となります。
本割で直接対決した相手であっても、決定戦は別の勝負です。本割の対戦結果だけで優勝者が確定するわけではありません。
3人が並んだ場合は巴戦3人が最高成績で並んだ場合に採用されるのが「巴戦(ともえせん)」です。日本相撲協会の公式クイズでも紹介されている、独特の優勝決定方式です。
巴戦では、3人がくじを引き、最初に対戦する2人と控えに回る1人を決めます。くじには「東一」「西一」「○」と記されています。
試合の流れは次のとおりです。
- 最初に「東一」と「西一」の力士が対戦する。
- 勝った力士が、控えの「○」の力士と対戦する。
- そこで勝てば、2連勝となり優勝が決定する。
- 控えの力士が勝った場合は、最初の対戦で敗れた力士と対戦する。
- いずれかの力士が連続して2勝するまで続ける。
つまり、巴戦は単純な総当たり戦ではありません。連続2勝が優勝の条件になるため、最初の一番に勝った力士が、そのまま優勝できるとは限らないのです。
ここが巴戦最大の見どころです。最初の取組で勝利しても、次の一番で敗れれば優勝は決まりません。控えにいた力士にも連勝の可能性が残されています。
優勝決定戦を見逃さないための確認方法千秋楽当日は、次の3つを確認しておくと状況を把握しやすくなります。
- 本割終了時点で最高成績の力士が何人いるか。
- 公式サイトの取組結果に「優勝決定戦」の表示が追加されているか。
- 決定戦の勝敗が確定し、優勝力士が正式に発表されたか。
なお、優勝決定戦を担当する行司が必ず立行司になるわけではありません。日本相撲協会の説明では、幕内の決定戦は出場力士の地位に応じた格の行司が担当します。横綱・大関が出場する場合と、関脇・小結、前頭だけが出場する場合では担当する行司の格が異なります。
優勝決定戦の表示が追加されたら、本割の結果と混同せず、別の勝負として確認することが大切です。
【大相撲千秋楽取組表】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年九州場所の千秋楽は何月何日ですか?
A1:2026年11月22日(日)です。会場は福岡国際センターで、11月8日(日)に初日を迎える15日間の本場所です。
Q2:千秋楽の取組表は前日の何時に発表されますか?
A2:日本相撲協会公式アプリのヘルプに掲載されている発表目安では、幕内・十両・幕下以下とも前日19時頃です。2026年九州場所なら11月21日(土)の19時頃が目安になります。公式サイトのPDFについては、当日朝8時までの掲載予定も案内されています。
Q3:幕下以下の千秋楽取組表も無料で見られますか?
A3:通常の取組表は日本相撲協会公式サイトで確認できます。公式ファンクラブには幕下以下の速報版を早期公開するサービスもあり、2026年の告知では千秋楽分を3日前に公開する案内がありました。速報版の閲覧条件は会員コースによって異なります。
Q4:千秋楽の取組表に優勝決定戦も掲載されますか?
A4:優勝決定戦は本割終了後の成績によって実施が決まるため、通常の対戦カードとは別に確認する必要があります。日本相撲協会の取組結果ページでは、優勝決定戦の結果も掲載対象です。
Q5:星取表の「や」は休場という意味ですか?
A5:「や」は休み・取組なしを示す記号です。幕下以下では出場日が限られるため、休場ではなく単にその日の取組がない場合もあります。休場情報と合わせて確認してください。
Q6:3人が同じ成績で並んだ場合、優勝はどう決まりますか?
A6:巴戦で決めます。3人のくじ引きで最初の対戦者と控えを決め、連続して2勝した力士が優勝します。最初の対戦に勝っただけでは優勝は確定しません。
2026年の大相撲九州場所は、11月8日から22日まで福岡国際センターで開催されます。千秋楽は11月22日(日)。幕内・十両・幕下以下の取組表を確認するなら、日本相撲協会の公式サイトを中心に情報を追うのが基本です。
覚えておきたいポイントは、前日19時頃の取組発表と、当日朝8時までのPDF掲載予定です。幕下以下の早期速報を利用する場合は、公式ファンクラブの公開条件も確認しましょう。
また、取組表だけでなく星取表も併せて見ることで、優勝争いの条件や勝ち越しが懸かった一番が分かります。3人が同星で並べば巴戦となり、本割が終わった後にも優勝争いが続く可能性があります。
【プロの結論】千秋楽の観戦で最も大切なのは、取組表を一度見て終わりにしないことです。前夜の対戦カード、当日の休場・変更情報、本割の勝敗、優勝決定戦の有無という順番で追えば、最後の一番まで状況を正確に把握できます。
2026年の九州場所も、千秋楽の取組表を入口に、幕内だけでなく十両や幕下以下の優勝争いまで注目してみてください。15日間の積み重ねが決着する瞬間を、公式情報とともに楽しめます。