今回の順位表で注目したいのが、首位ソフトバンクと2位以下の差だ。ソフトバンクは勝率.650でシーズンを終え、西武には11.5ゲーム差、日本ハムには13.0ゲーム差をつけた。
一方、2位西武と3位日本ハムの差はわずか1.5ゲーム。レギュラーシーズン終盤まで順位争いが続く構図となった。
勝率は、引き分けを除いた勝利数と敗戦数を基準に計算する。例えばソフトバンクの場合、91勝を140試合(91勝+49敗)で割ると.650になる。引き分け3試合は勝率の計算に含めない。
ゲーム差の表示にも注意が必要だ。NPB公式の順位表に掲載される数値は首位とのゲーム差であり、順位が隣り合う球団同士の差とは異なる。
例えば、西武と日本ハムの差は1.5ゲームだが、首位ソフトバンクから日本ハムまでは13.0ゲーム。順位表を見る際には、どの球団を基準にしたゲーム差なのかを確認したい。
【全6球団を徹底分析】2026年の最終成績とチーム別の明暗

順位だけでは各球団の特徴は見えてこない。NPB公式のチーム打撃成績・投手成績を合わせて見ると、2026年は攻撃力と投手力のバランスが順位を左右したシーズンだった。
1位・福岡ソフトバンクホークス|91勝49敗3分、勝率.650ソフトバンクの強さを裏付けるのは、リーグ最多の707得点と452失点という数字だ。
チーム打率は.261でリーグトップ。本塁打も162本を記録し、得点力で他球団を上回った。投手陣も防御率2.88と安定しており、攻撃だけに依存しない総合力が際立っている。
特に注目したいのは、対日本ハムの18勝5敗2分という対戦成績だ。前年まで優勝争いを繰り広げたライバルとの直接対決で大きく勝ち越したことは、最終的なゲーム差にも影響した。
9月17日には京セラドーム大阪でオリックスに7対1で勝利。同日に2位西武が敗れたことで優勝が決定した。
NPBの発表では3年連続22度目のリーグ優勝。福岡移転後初の3連覇であり、南海ホークス時代の1966年以来60年ぶりの球団3連覇となった。
2位・埼玉西武ライオンズ|79勝60敗4分、勝率.568西武は79勝を積み重ね、首位から11.5ゲーム差の2位でフィニッシュした。
最大の特徴は投手力だ。チーム防御率は2.87でリーグトップ。ソフトバンクの2.88をわずかに上回り、143試合を通じた投手陣の安定感を示した。
一方、得点は503。ソフトバンクの707得点、日本ハムの591得点と比べると、攻撃面には差があった。
失点464という堅実な数字で上位を維持したものの、優勝チームとの得点力の違いが最終順位にも表れた。
CSファーストステージでは3位日本ハムと対戦。1勝2敗で敗退し、ファイナルステージ進出を逃した。
3位・北海道日本ハムファイターズ|78勝62敗3分、勝率.557日本ハムは西武に1.5ゲーム差まで迫り、78勝で3位を確保した。
打撃面で最も目立ったのは177本塁打。これはパ・リーグ6球団で最多の数字だ。591得点もリーグ2位で、長打力を武器にした攻撃が特徴となった。
ただし、防御率は3.38。ソフトバンクや西武と比較すると投手成績には差があり、失点は529だった。
CSファーストステージでは西武を2勝1敗で破り、ファイナルステージに進出。レギュラーシーズン3位からの突破を果たした。
しかし、ファイナルステージではソフトバンクに3連敗。レギュラーシーズンの13ゲーム差と新ルールによるアドバンテージもあり、日本シリーズ進出はならなかった。
4位・オリックス・バファローズ|65勝76敗2分、勝率.461オリックスは65勝で4位。首位とのゲーム差は26.5となった。
チーム打率は.241、本塁打は96本、得点は483。攻撃面で上位球団との差を埋められなかった。
さらに失点は605でリーグ最多。チーム防御率も3.96と6球団で最も高く、投打両面で課題が残った。
優勝したソフトバンクとの直接対決も10勝15敗。上位チームを追い上げるための勝ち星を十分に積み上げられなかった。
5位・千葉ロッテマリーンズ|63勝77敗3分、勝率.450ロッテは63勝で5位。4位オリックスとの差は1.5ゲームだった。
本塁打は131本で、96本のオリックスを上回ったものの、チーム打率は.236。これはリーグ最下位の数字だ。
492得点に対して586失点と、攻守両面で安定感を欠いた。
一方、盗塁は45個。走塁面だけでなく、打率や投手成績を含めたチーム全体の底上げが今後の課題となる。
6位・東北楽天ゴールデンイーグルス|58勝84敗1分、勝率.408楽天は58勝84敗1分で最下位。勝率.408、首位とのゲーム差は34.0だった。
得点は473でリーグ最少。本塁打も103本にとどまり、得点力の不足が目立った。
ただし、投手防御率は3.63で、最下位球団だからといってすべての数字がリーグ最下位というわけではない。
盗塁は72個でリーグ2位。機動力という明確な強みを持っていた。
課題は、走者を出した後に得点へ結びつける攻撃の効率だ。2027年に上位進出を狙うには、打線の得点力向上が大きなテーマになる。
【2026年の順位推移】ソフトバンクが優勝を決定づけた転換点
2026年のソフトバンクは、開幕から最後まで一方的に勝ち続けたわけではない。
パ・リーグ公式メディアの優勝会見報道によると、交流戦前のチーム成績は23勝22敗。勝率5割前後で、序盤から圧倒的な独走状態だったわけではなかった。
転機となったのが交流戦だ。ソフトバンクは18試合で14勝4敗、勝率.778を記録。交流戦終了後はリーグ戦でも勝ち越しを重ね、優勝争いで優位に立った。
小久保裕紀監督は優勝会見で、交流戦前の北海道日本ハム戦を流れが変わったポイントとして振り返っている。
また、9月には9連勝を記録。9月17日に優勝マジックを消化し、リーグ3連覇を決めた。
この順位推移から分かるのは、シーズン序盤の順位だけで最終的な勢力図を判断するのは難しいということだ。交流戦の成績、夏場以降の先発投手の安定、連勝を生み出す救援陣など、複数の要素が最終順位に影響した。
【CS進出チーム】西武・日本ハムの対戦と2026年の新ルール
2026年のパ・リーグCSには、レギュラーシーズン1位のソフトバンク、2位の西武、3位の日本ハムが進出した。
ファーストステージは2位西武と3位日本ハムの対戦。10月10日からベルーナドームで開催され、3試合の結果、日本ハムが2勝1敗で突破した。
ファイナルステージではソフトバンクと日本ハムが対戦した。
ここで重要なのが、2026年から導入されたCSファイナルステージの新ルールだ。
従来の1勝アドバンテージに加え、優勝チームと対戦相手のレギュラーシーズンのゲーム差が10以上、または対戦相手の勝率が5割未満の場合、優勝チームに2勝のアドバンテージが与えられる仕組みとなった。
日本ハムは首位ソフトバンクから13.0ゲーム差だったため、2勝のアドバンテージが適用された。
ファイナルステージの試合結果は次の通り。
- 10月14日:ソフトバンク 6-4 日本ハム
- 10月15日:ソフトバンク 6-2 日本ハム
- 10月16日:ソフトバンク 6-2 日本ハム
ソフトバンクは実際の試合で3連勝し、事前の2勝を含めて5勝0敗で日本シリーズ進出を決めた。
さらに10月28日には日本シリーズでDeNAを破り、2年連続13度目の日本一を達成している。
レギュラーシーズンの成績がポストシーズンのアドバンテージに直結した点は、2026年の大きな特徴だった。
【プロの結論】2026年の順位表から読み解く本当の強さ
2026年のパ・リーグ順位表で最も重要なのは、単純な勝利数だけでなく、攻撃力・投手力・直接対決の3つを合わせて評価することだ。
ソフトバンクは707得点と452失点で、攻守の両面に強みを発揮した。対日本ハム18勝5敗2分という数字も、優勝を支えた重要な要素である。
西武はリーグ最高の防御率2.87を記録しながら、得点は503にとどまった。投手力だけでは優勝争いを制しきれないことを示す結果となった。
日本ハムはリーグ最多177本塁打を記録した一方、投手防御率は3.38。長打力を順位の上昇につなげるには、投手陣の安定も欠かせない。
また、楽天のように順位が低くても盗塁などの個別指標で上位に入るチームもある。順位表はシーズン全体の総合評価であり、特定の能力だけで決まるものではない。
順位表を分析するときに見るべき3つの指標は次の通りだ。
- 勝率:試合数の違いを考慮したチームの勝ちやすさを把握できる。
- 得失点:得点と失点のバランスから攻撃力・投手力を比較できる。
- 直接対決:優勝争いのライバルに対して、実際にどれだけ勝ち越したかを確認できる。
この3点を合わせて見ることで、順位の背景にあるチーム力をより正確に理解できる。
【パリーグ順位表】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年のパ・リーグ優勝チームはどこ?
A1:福岡ソフトバンクホークス。91勝49敗3分、勝率.650で3年連続のリーグ優勝を達成した。
Q2:2026年のパ・リーグCS進出チームは?
A2:レギュラーシーズン上位3球団のソフトバンク、西武、日本ハム。ファーストステージでは西武と日本ハムが対戦し、日本ハムが2勝1敗で突破した。
Q3:2026年のパ・リーグ最下位はどこ?
A3:東北楽天ゴールデンイーグルス。58勝84敗1分、勝率.408で6位となった。
Q4:2026年のパ・リーグで首位と2位のゲーム差は?
A4:11.5ゲーム。ソフトバンクが2位西武に11.5ゲーム差をつけてシーズンを終えた。
Q5:パ・リーグの勝率は引き分けを含めて計算する?
A5:勝率の計算では引き分けを除外する。勝利数を勝利数と敗戦数の合計で割って算出する。
2026年のパ・リーグは、福岡ソフトバンクホークスが91勝49敗3分、勝率.650で3連覇を達成した。
2位西武は投手力、3位日本ハムは長打力に強みを見せたものの、ソフトバンクの攻守にわたる安定感には及ばなかった。オリックス、ロッテ、楽天は4位以下となり、上位3球団との間には大きなゲーム差が生まれた。
CSでもソフトバンクが日本ハムを退け、その後の日本シリーズも制覇。レギュラーシーズンの優勝から日本一まで、最後まで強さを示した。
2027年の順位争いを予想する際にも、2026年の最終順位だけでなく、チーム打率、防御率、得失点、直接対決の結果を比較することが重要になる。今季の数字は、各球団が次のシーズンに向けて克服すべき課題を明確に示している。
主な事実確認資料
- 日本野球機構(NPB)「2026年度パシフィック・リーグ チーム勝敗表」
- NPB「2026年度チーム打撃成績・チーム投手成績」
- NPB「福岡ソフトバンクホークスが3年連続22度目のパ・リーグ優勝」
- NPB「2026年セ・パ クライマックスシリーズについてのお知らせ」
- パ・リーグ インサイト「小久保裕紀監督の優勝会見」
- NPB公式CS試合結果・日本シリーズ記録