坂本勇人のサヨナラ本塁打は、2026年7月17日の中日戦終了時点で通算8本となった。
この記録は、日本野球機構(NPB)が公表した2026年シーズンの記録回顧にも掲載されている。同記録によると、坂本は王貞治(巨人)、若松勉(ヤクルト)が持つセ・リーグの通算8本に並び、同リーグ3人目の達成者となった。
プロ野球全体では歴代4位タイ。上には清原和博の12本、野村克也の11本、中村紀洋の10本がいる。
ここで押さえておきたいのが、5月13日と7月17日の記録の違いだ。
- 5月13日:通算7本目。広島戦で延長12回の逆転サヨナラ3ラン。
- 7月17日:通算8本目。中日戦で9回裏のサヨナラ3ラン。
つまり、5月の時点ではセ・リーグ最多タイではなく2位タイ。7月の中日戦で8本目を放ったことで、王、若松に並んだのである。
【2026年5月13日・広島戦】延長12回の逆転サヨナラ3ランで通算300号

2026年5月13日、福井県営球場(セーレン・ドリームスタジアム)で行われた巨人対広島戦は、坂本のキャリアを象徴する一戦となった。
試合は巨人が5回裏にキャベッジのソロ本塁打で先制。しかし、8回表に広島の大盛穂に同点本塁打を浴び、延長戦へ突入した。
延長12回表、巨人は小園海斗の適時内野安打で1点を勝ち越され、スコアは1対2。巨人にとっては、あとがない状況だった。
迎えた12回裏、巨人は一死から岸田行倫、ダルベックの連打で一、二塁の好機を作る。
ここで打席に立ったのが坂本だった。
実は坂本は延長10回裏にも代打で登場し、サヨナラの好機で三振に倒れていた。再び巡ってきた決定機で、NPB公式の受賞記録によると、初球の変化球を振り抜いた打球は左翼スタンドへ飛び込んだ。
<ここに試合の重要な記録>
結果は4対2の逆転サヨナラ勝ち。坂本の一振りで試合が決着した。
この本塁打には、もう一つ大きな意味があった。
坂本にとってNPB通算300号本塁打だったのである。
日本プロ野球史上48人目、巨人生え抜きでは7人目という節目の記録。プロ20年目に到達した300号が、試合を決める逆転サヨナラ弾になった。
また、この一発は坂本自身の通算7本目のサヨナラ本塁打だった。
NPBの2026年シーズン記録回顧でも、5月13日の広島戦は「通算7本目のサヨナラ本塁打」として記録されている。
5月度スカパー!サヨナラ賞も受賞この活躍は月間表彰にもつながった。
NPBは2026年6月12日、5月度のスカパー!サヨナラ賞受賞選手を発表。セ・リーグでは坂本が選出された。
今回で通算5度目の受賞となる。
同賞は月間を通じて最も印象的なサヨナラ打などを放った選手に贈られるもので、受賞者には賞金30万円とトロフィーが贈呈される。
延長12回の劇的な一発と通算300号という二つの記録が重なったことを考えれば、この受賞は5月の巨人を象徴する出来事だった。
【2026年7月17日・中日戦】9回2死から放った通算8本目のサヨナラ弾
5月の広島戦から約2か月後、坂本は再び劇的な一打を放った。
2026年7月17日、東京ドームで行われた巨人対中日15回戦。
この試合は1対1の同点で終盤を迎えた。
巨人は初回にダルベックの適時打で先制したものの、6回表に石川昂弥の押し出し四球で同点に追いつかれた。その後は両チームとも得点できず、9回裏へ進んだ。
先頭の松本剛が左前打で出塁。巨人は二死一、二塁のチャンスを作り、6番・三塁で先発出場していた坂本に打席が回ってきた。
相手投手は中日の齋藤綱記。
坂本は齋藤の投じたスライダーを捉え、左翼スタンドへ運んだ。
9回裏二死一、二塁からのサヨナラ3ランホームラン。
巨人は4対1で勝利し、坂本は今季2度目のサヨナラ本塁打を記録した。
この一発が通算8本目。NPB公式記録でも、王貞治、若松勉に並ぶセ・リーグ最多タイの記録として掲載された。
また、この試合の本塁打は坂本にとってシーズン4号だった。
5月13日の広島戦に続くサヨナラ3ランであり、同じシーズンに異なる球場、異なる展開で2度も試合を決めたことになる。
7月17日のホームランは延長12回ではない検索時に注意したいのが、2試合のイニングを混同しないことだ。
2026年の坂本のサヨナラ弾は、どちらも3ランだったため、試合の詳細を混同するケースがある。
しかし、正確には次のとおり。
- 広島戦:延長12回裏、一死一、二塁。
- 中日戦:9回裏、二死一、二塁。
7月17日の中日戦は延長戦ではなく、通常の9回裏で決着している。
スポーツナビの試合速報にも、9回裏二死一、二塁からのサヨナラ3ランとして記録されている。
この違いは、試合映像や公式記録を探す際にも重要だ。
【歴代ランキング比較】清原和博12本、王貞治・若松勉・坂本勇人は8本
坂本の通算8本は、NPB全体で見ても非常に高い水準にある。
日刊スポーツが2026年7月17日に掲載した記録整理では、歴代4位タイ。トップは清原和博の12本だ。
主要選手の記録を比較すると、次のようになる。
| 順位 | 選手名 | サヨナラ本塁打 | 記録上の特徴 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 清原和博 | 12本 | NPB歴代最多 |
| 2位 | 野村克也 | 11本 | 歴代2位 |
| 3位 | 中村紀洋 | 10本 | 歴代3位 |
| 4位タイ | 王貞治 | 8本 | セ・リーグ最多タイ |
| 4位タイ | 若松勉 | 8本 | セ・リーグ最多タイ |
| 4位タイ | 坂本勇人 | 8本 | 2026年7月17日達成 |
歴代最多記録を保持するのは清原和博だ。
西武、巨人、オリックスなどで活躍した清原は、現役時代を通じて12本のサヨナラ本塁打を記録した。
通算525本塁打という強打者としての実績に加え、試合の勝敗が決まる局面でも結果を残してきたことが、この数字に表れている。
坂本が記録した8本との差は4本。
今後、坂本が記録を更新するには、さらに4本のサヨナラ本塁打が必要になる。
王貞治の8本は通算868本の中の8本王貞治は通算868本塁打というNPB歴代最多の通算本塁打記録を持つ。
一方、サヨナラ本塁打は8本。坂本と同じ数字だ。
王の場合、長年にわたって巨人の中心打者として活躍し、通算本塁打数でも圧倒的な実績を残している。
その王とサヨナラ本塁打の数で並んだことは、坂本の記録を評価するうえで大きな意味を持つ。
若松勉の8本は高い勝負強さを示す数字若松勉はヤクルトの名選手として知られ、通算220本塁打を記録した。
サヨナラ本塁打は王と同じ8本。
通算本塁打数だけを比較すると王や坂本とは異なるタイプの打者だが、試合を決める一打という観点では同じ歴史的記録を持つ。
坂本が若松にも並んだことで、セ・リーグの通算サヨナラ本塁打記録は3人が並ぶ形となった。
【巨人の歴代記録】坂本勇人は王貞治に並ぶ球団史級の記録を達成
坂本の8本は、セ・リーグ全体だけでなく、巨人の歴史を振り返るうえでも重要な数字だ。
巨人には王貞治、長嶋茂雄、阿部慎之助、松井秀喜、高橋由伸など、数多くの名打者が在籍してきた。
その中でも王は通算8本のサヨナラ本塁打を記録しており、球団を代表する記録保持者の一人だった。
坂本は2026年7月17日の中日戦で通算8本に到達。王と肩を並べる数字を残した。
坂本の特徴は、長期間にわたって巨人の主力としてプレーしてきたことにある。
2007年にプロ入りし、2008年に一軍で初本塁打を記録。その後、遊撃手としての活躍を続けながら、安打数や本塁打数などの通算記録を積み上げてきた。
2026年5月13日の300号到達は、その長いキャリアを象徴する節目だった。
さらに、同年7月にはサヨナラ本塁打でセ・リーグ最多タイに到達した。
単純な本塁打数だけでなく、勝敗を決める場面で結果を残してきたことが、坂本の記録の特徴といえる。
サヨナラ賞5度目という実績2026年5月度のスカパー!サヨナラ賞は坂本にとって5度目の受賞だった。
この賞はサヨナラ本塁打だけを対象にしているわけではない。サヨナラ安打なども評価対象となる。
したがって、サヨナラ賞の受賞回数とサヨナラ本塁打の通算本数は、別々の記録として考える必要がある。
坂本の場合、5度の受賞歴と8本のサヨナラ本塁打は、勝負どころで結果を残してきた実績を異なる角度から示している。
【記録の本質】坂本勇人の8本が評価される3つの理由
サヨナラ本塁打は、通常の本塁打とは価値の測り方が異なる。
本塁打は飛距離や本数で評価される一方、サヨナラ本塁打は試合の最終得点となり、その瞬間に勝敗を決定する。
坂本の8本には、次の3つの特徴がある。
1. セ・リーグの歴代名打者と並んだ王貞治と若松勉は、それぞれ異なる時代のセ・リーグを代表する打者だ。
坂本が同じ8本に到達したことは、単なる数字の一致ではない。
長年の現役生活を通じて、勝敗が決まる場面で結果を残してきたことを示す記録でもある。
2. 2026年は2本とも3ランで決着2026年の広島戦と中日戦では、いずれも3ランホームランで勝利を決めた。
広島戦では1点を追う延長12回に3点を奪い、中日戦では同点の9回裏に3点を加えた。
異なる試合展開でありながら、どちらも一振りで試合を終わらせている。
これは単に本数を増やしただけではなく、得点状況に応じた一打の大きさという面でも印象的だ。
3. 通算300号とサヨナラ記録が重なった5月13日の広島戦では、通算300号本塁打と通算7本目のサヨナラ本塁打が同時に達成された。
その約2か月後には通算8本目に到達。
長いキャリアで積み上げた本塁打数と、勝敗を決める場面での実績が、2026年に大きな形で結びついた。
記録を調べるときに間違えやすいポイント坂本の記録を調べる際には、次の3点を区別する必要がある。
- 通算本塁打300本: 現役生活全体の本塁打数。
- 通算サヨナラ本塁打8本: 試合を決着させた本塁打の数。
- スカパー!サヨナラ賞5度: 月間表彰の受賞回数。
この3つは関連しているものの、同じ記録ではない。
また、歴代4位タイはNPB全体のランキングであり、セ・リーグ最多タイとは比較対象が違う。
こうした違いを押さえると、坂本の実績をより正確に理解できる。
【坂本勇人サヨナラホームラン】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:坂本勇人のサヨナラホームランは通算何本ですか?
A1:2026年7月17日の中日戦終了時点で通算8本です。NPB全体では歴代4位タイ、セ・リーグでは王貞治、若松勉と並ぶ最多タイ記録です。
Q2:2026年5月13日の広島戦では何回に打ちましたか?
A2:延長12回裏、一死一、二塁の場面です。1点を追う状況から逆転サヨナラ3ランを放ち、同時に通算300号本塁打を達成しました。
Q3:2026年7月17日の中日戦は何回のホームランですか?
A3:9回裏二死一、二塁です。中日の齋藤綱記からサヨナラ3ランを放ち、巨人を4対1の勝利に導きました。延長12回ではありません。
Q4:坂本勇人は清原和博の記録を超えましたか?
A4:2026年7月17日時点では超えていません。清原和博の12本がNPB歴代最多で、坂本は8本です。記録更新にはあと5本目ではなく、現在の8本からさらに5本ではなく、4本の追加が必要です。
Q5:王貞治と若松勉のサヨナラ本塁打は何本ですか?
A5:王貞治、若松勉ともに8本です。坂本も2026年7月17日に8本となり、セ・リーグ最多タイの3人目になりました。
Q6:坂本勇人は2026年5月にサヨナラ賞を受賞しましたか?
A6:受賞しました。2026年5月度のスカパー!サヨナラ賞でセ・リーグの受賞者に選ばれ、通算5度目の受賞となりました。
坂本勇人のサヨナラ本塁打は、2026年7月17日の中日戦で通算8本に到達した。
5月13日の広島戦では延長12回に逆転サヨナラ3ランを放ち、通算300号本塁打を達成。7月17日の中日戦では9回裏に再びサヨナラ3ランを放ち、王貞治、若松勉に並ぶセ・リーグ最多タイ記録を打ち立てた。
NPB全体の歴代最多は清原和博の12本。坂本は8本で歴代4位タイに位置している。
今回の記録で特に注目すべきなのは、単にサヨナラ本塁打の数が増えたことではない。通算300号というキャリアの節目と、セ・リーグ歴代最多タイという記録が、同じ2026年に達成された点だ。
今後、坂本が清原の12本にどこまで迫るのか。そして、王、若松と並んだ8本という数字をさらに伸ばせるのか。
2026年の2本は、巨人の歴史だけでなく、NPBのサヨナラ本塁打記録を振り返るうえでも重要な出来事として残る。
主な記録確認資料
- 日本野球機構(NPB)「2026年シーズンの記録の回顧(打撃記録)」
- 日本野球機構(NPB)「2026年5月度スカパー!サヨナラ賞受賞選手」
- 日本野球機構(NPB)「2026年度表彰選手」
- スポーツナビ「2026年5月13日 巨人対広島」「2026年7月17日 巨人対中日」
- 日刊スポーツ「2026年7月17日 坂本勇人の通算8本目のサヨナラ本塁打に関する記録記事」