3連戦の結果を整理すると、巨人が5月29日と30日に連勝し、日本ハムが31日の最終戦を制した。日本ハムの本拠地エスコンフィールドHOKKAIDOで行われた全3試合は、最後まで見どころのあるカードとなった。
日本野球機構(NPB)の公式試合記録によると、各試合の結果は次のとおりだ。
- 5月29日:巨人 4-2 日本ハム
- 5月30日:巨人 5-3 日本ハム
- 5月31日:巨人 0-3 日本ハム
シリーズ全体の得点を合計すると、巨人が9得点、日本ハムが8得点。巨人が2勝を挙げたものの、3試合の総得点差はわずか1点だった。勝敗数だけを見るよりも、各試合の展開を確認することで、このカードの競り合いが見えてくる。
【試合速報・スコア】5月29日・30日・31日の結果と勝敗投手一覧

3試合はいずれもエスコンフィールドHOKKAIDOで開催された。試合開始時間は初戦が18時、2戦目が14時、最終戦が13時。先発投手の顔ぶれと勝敗投手にも、それぞれの試合の特徴が表れている。
出典:日本野球機構(NPB)2026年5月29日~31日公式試合記録。勝敗投手・セーブは公式記録に基づく。
注目したいのは、巨人が最初の2試合で連続して勝利投手とセーブ投手を記録した点だ。井上温大と西舘勇陽がそれぞれ先発として勝利を挙げ、守護神マルティネスにつなぐ展開を作った。
一方、最終戦では日本ハムの北山亘基が勝利投手となり、柳川大晟がセーブを記録。日本ハムが投手陣の継投によって巨人打線を無得点に封じた。
【第1戦・5月29日】井上温大が勝利!野村佑希の2打点も及ばず
5月29日(金)
4-2
勝:井上温大/敗:達孝太/S:マルティネス
初戦は巨人が4対2で勝利した。試合開始直後から巨人が主導権を握ったものの、日本ハムも野村佑希の活躍で一時は同点に追いついている。
試合の流れ
1回表、巨人は丸佳浩と大城卓三の適時打で2点を先制。日本ハムの先発・達孝太に対して、序盤から得点圏の好機を生かした。
日本ハムは2回裏、万波中正の左中間への二塁打をきっかけに反撃。野村佑希が適時打を放ち、1点を返した。
さらに4回裏には、カストロの二塁打などで好機を作り、野村が犠牲フライを記録。これで2対2の同点となった。
しかし、巨人は5回表にダルベックの適時二塁打で勝ち越す。6回表にも松本剛の適時打で追加点を挙げ、再びリードを広げた。
日本ハムは5回以降、巨人の救援投手陣を攻略できず、最終的に4安打2得点で試合終了。巨人が4対2で初戦をものにした。
井上温大の投球が勝利を支えた
巨人の先発・井上温大は5回3安打2失点、3奪三振。日本ハム打線に同点を許したものの、試合を大きく崩さず、勝利投手の権利を持って降板した。
その後は田中瑛斗、船迫大雅、大勢、マルティネスが登板。マルティネスがセーブを記録し、リードを守り切った。
対する日本ハムの達孝太は5回2/3を投げ、8安打4失点。序盤の2失点を取り返した打線の奮闘を勝利につなげられなかった。
野村佑希と万波中正の存在感
初戦の日本ハムで目立ったのが野村佑希だ。2回の適時打に加え、4回には犠牲フライを放ち、チームの2得点すべてに打点という形で関わった。
万波中正も2回に二塁打を放ち、得点のきっかけを作った。結果的に敗戦となったが、日本ハム打線が一時同点まで持ち込んだ背景には、この2人の働きがあった。
【第2戦・5月30日】西舘勇陽が6回無失点!巨人が連勝で勝ち越し決定
5月30日(土)
5-3
勝:西舘勇陽/敗:有原航平/S:マルティネス
第2戦は巨人が5対3で勝利。初戦に続く連勝によって、3連戦の勝ち越しを決めた。
この試合の最大のポイントは、西舘勇陽の好投と、巨人打線が序盤に集中して得点したことだ。
序盤の4得点で巨人が主導権を握る
1回表、巨人は松本剛の左翼線への適時二塁打で先制した。
続く2回表には、キャベッジが9号ソロ、岸田行倫が2号ソロを放ち、2者連続本塁打で追加点。さらに3回表にはダルベックの適時打が飛び出し、スコアは4対0となった。
日本ハムの先発・有原航平は、立ち上がりに巨人打線の長打力と走塁に苦しんだ。3回には浦田俊輔の盗塁も絡み、巨人が攻撃の選択肢を広げた。
西舘勇陽が日本ハム打線を6回無失点に封じる
西舘勇陽の成績
6回無失点
被安打4・奪三振8・四球3・105球
西舘は日本ハム打線を6回まで無得点に抑えた。奪三振は8。走者を出しても後続を打ち取り、失点を許さなかった。
日本ハムは7回裏、代打カストロの7号ソロで反撃を開始。8回裏には郡司裕也が4号ソロを放ち、2点差に迫った。
さらに9回裏には清宮幸太郎の適時打で1点を追加。しかし、巨人の守護神マルティネスが最後の打者を抑え、5対3で試合を締めくくった。
有原は7回6安打4失点(自責点3)で敗戦投手となった。巨人は序盤の4得点と西舘の好投が勝利の大きな要因となった。
野村佑希にも反撃の兆し
この試合では、野村佑希が7回裏に代打で登場し、センター前ヒットを記録した。得点には結びつかなかったものの、代打起用に応えて出塁した点は注目したい。
万波中正も9回に四球で出塁し、最後まで反撃の可能性を残した。しかし、序盤に広がった4点差を覆すには至らなかった。
【第3戦・5月31日】北山亘基が6回無失点!万波中正の12号で日本ハムが完封勝利
5月31日(日)
3-0
勝:北山亘基/敗:竹丸和幸/S:柳川大晟
2連敗を喫していた日本ハムは、最終戦で投手陣と打線がかみ合い、巨人を3対0で撃破した。
この試合は、北山亘基の粘り強い投球、郡司裕也の先制打、万波中正の特大ホームランという3つのポイントで振り返ることができる。
北山亘基が6回3安打無失点の好投
北山亘基の成績
6回無失点
被安打3・5四死球・4奪三振・91球
北山は巨人打線に対し、6回3安打無失点の内容で今季4勝目を挙げた。
四死球は5つと決して制球が万全だったわけではない。実際、5回には2死一、三塁、6回にも1死一、二塁のピンチを招いた。それでも要所で踏ん張り、巨人にホームを踏ませなかった。
北山の降板後は島本浩也、田中正義、柳川大晟が登板。3投手が無失点でつなぎ、完封リレーを完成させた。
3回裏、郡司裕也の適時二塁打で先制
両チーム無得点で迎えた3回裏、日本ハムは2死から奈良間大己、水野達稀の連打でチャンスを作った。
続く郡司裕也が左翼フェンス直撃の適時二塁打を放ち、走者2人が生還。日本ハムが2対0とリードを奪った。
巨人の先発・竹丸和幸は、この回以外にも大きく崩れたわけではない。公式記録では8回を投げて4安打3失点、奪三振10。投球内容そのものは力強かったが、3回の集中打が最後まで響いた。
万波中正が12号ソロで追加点
万波中正
12号ソロ
7回裏・竹丸和幸から
7回裏、日本ハムは万波中正の12号ソロで追加点を挙げた。
この本塁打によってスコアは3対0。試合終盤に巨人が反撃するためには3点が必要となり、日本ハムの投手陣にとっても大きな援護となった。
9回には柳川大晟が登板し、巨人の攻撃を無失点で終了。日本ハムは3対0で完封勝利を収め、3連敗を回避した。
NPBの公式記録では、北山が勝利投手、竹丸が敗戦投手、柳川がセーブ投手となっている。
【勝敗を分けたポイント】巨人の先制力と日本ハムの投手陣を比較
3連戦を通じて明らかになったのは、巨人の序盤の得点力と、日本ハムが最終戦で見せた投手力の違いだ。
1.巨人は先制点を生かして試合を組み立てた
第1戦は1回に2点、第2戦は1回から3回までに4点を挙げた。特に第2戦は、適時打だけでなく2者連続本塁打でも得点しており、攻撃の形が複数あった。
また、松本剛の適時打、浦田俊輔の盗塁、ダルベックの適時打など、長打だけに頼らない得点パターンも見られた。
2.日本ハムは終盤に追い上げても、序盤の失点が重かった
第1戦では一度同点に追いついたものの、5回と6回に失点。第2戦も7回以降に3点を返したが、序盤に許した4点が最後まで影響した。
反対に第3戦では、北山が先発として6回を無失点に抑え、救援陣もリードを維持。攻撃側も3回の好機で確実に得点したことで、理想的な試合運びが実現した。
3.野村佑希と万波中正の役割にも違いがあった
野村は第1戦で2打点を記録し、チームの得点源となった。第2戦でも代打で安打を放っている。
一方、万波は第1戦の二塁打に続き、第3戦では12号ソロを記録。長打によって試合の流れを変えられる打者として存在感を示した。
日本ハムにとっては、野村の勝負強い打撃と万波の長打力を、いかに継続して得点に結びつけるかが今後の課題となる。
4.シリーズ全体では僅差でも、勝利を重ねたのは巨人
巨人は2試合で4対2、5対3と勝利し、いずれも2点差だった。第3戦は日本ハムが3点差で完封勝利。3試合の合計得点は巨人9点、日本ハム8点となった。
つまり、巨人が勝ち越したからといって、3試合すべてで圧倒したわけではない。日本ハムも最終戦で投打のかみ合った勝利を見せており、シリーズ全体は接戦だった。
対戦成績を評価するときは、勝敗数だけでなく、先発投手の投球内容、救援陣の失点、得点したイニング、残塁につながった好機などを合わせて見ることが大切だ。
【プロの結論】2026年の日本ハム対巨人から読み取れる両チームの強み
今回の3連戦で巨人が勝ち越した最大の要因は、最初の2試合で先行し、先発投手と救援陣を含めてリードを守り切ったことにある。
井上温大は5回2失点、西舘勇陽は6回無失点。特に第2戦の西舘は8奪三振を記録し、日本ハム打線に得点を許さなかった。2人の先発投手が異なる形で勝利を引き寄せたことは、巨人にとって大きな収穫だった。
日本ハムは最終戦で北山亘基が6回無失点と好投。郡司の2点適時二塁打と万波の本塁打によって、少ない安打数でも効率よく得点できることを示した。
今回のカードから読み取れる評価ポイントは、次の3つだ。
- 巨人の評価点: 序盤の得点力、長打力、救援陣によるリードの維持。
- 日本ハムの評価点: 野村の打点力、万波の長打力、北山を中心とする投手陣の粘り。
- 今後の注目点: 日本ハムが序盤の失点を減らし、野村・万波らの打撃を継続的な得点につなげられるか。
また、3連戦を振り返る際は、単に「巨人が2勝した」という結果だけで判断しないことも重要だ。第1戦では日本ハムが同点に追いつき、第2戦では終盤に3点を返し、第3戦では完封勝利を挙げている。両チームの戦力差を3試合だけで断定することはできない。
シリーズ結果と個々の選手の働きを分けて評価することが、2026年の交流戦を正しく理解するポイントとなる。
【日本ハム対巨人】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年5月の日本ハム対巨人はどちらが勝ち越しましたか?
A1:巨人が2勝1敗で勝ち越した。5月29日は4対2、30日は5対3で巨人が連勝し、31日は日本ハムが3対0で勝利した。
Q2:2026年5月29日の日本ハム対巨人の勝敗投手は誰ですか?
A2:巨人の井上温大が勝利投手、日本ハムの達孝太が敗戦投手となった。マルティネスがセーブを記録した。
Q3:5月30日の日本ハム対巨人で活躍した投手は誰ですか?
A3:巨人の西舘勇陽だ。6回4安打無失点、8奪三振の好投で勝利投手となった。日本ハムの有原航平は7回4失点(自責点3)で敗戦投手となった。
Q4:5月31日の日本ハム対巨人で完封勝利を挙げた投手は誰ですか?
A4:日本ハムの北山亘基だ。6回3安打無失点で4勝目を挙げ、島本浩也、田中正義、柳川大晟の救援リレーによって巨人を完封した。
Q5:2026年5月の3連戦で本塁打を打った注目選手は誰ですか?
A5:5月30日は巨人のキャベッジと岸田行倫がそれぞれソロ本塁打を放った。日本ハムはカストロと郡司裕也がソロ本塁打を記録。5月31日には万波中正が12号ソロを放った。
Q6:野村佑希は2026年5月の巨人戦で活躍しましたか?
A6:5月29日に適時打と犠牲フライで2打点を記録した。5月30日にも代打でセンター前ヒットを放っており、初戦の日本ハム打線をけん引した選手の一人だ。
2026年5月29日から31日にかけてエスコンフィールドHOKKAIDOで開催された日本ハム対巨人の3連戦は、巨人が2勝1敗で勝ち越した。
初戦は井上温大が野村佑希の2打点を上回る巨人打線の得点を守り、第2戦は西舘勇陽が6回無失点の好投で連勝を達成。最終戦では北山亘基が6回無失点、万波中正が12号ソロを放ち、日本ハムが完封勝利で意地を見せた。
3試合の合計得点は巨人9点、日本ハム8点。勝敗は巨人に軍配が上がったものの、総得点差はわずか1点という接戦だった。
今後の両チームを追う際には、巨人の先発陣と救援陣の安定感、日本ハムの野村・万波を中心とする得点力、そして北山のような先発投手の好投に注目したい。今回の3連戦は、巨人の勝負強さと日本ハムの巻き返す力、その両方が表れた交流戦となった。
最終結果:巨人2勝、日本ハム1勝。2026年5月の日本ハム対巨人3連戦は巨人の勝ち越しで幕を閉じた。