13試合の結果とシーズン全体の成績を組み合わせると、両チームの差は主に3つのポイントに整理できる。
1.ドジャースは得点力と出塁能力で上回ったドジャースのチームOPSは.762、パドレスは.718。打率でも.013、出塁率でも.019の差があった。さらに本塁打は204本対183本、総得点は801点対722点と、ドジャースがいずれも上回っている。
この差は、大谷の30本塁打やフリーマンの167安打といった個人成績だけでは説明できない。打線全体で走者を出し、長打で返す仕組みが機能していたことが大きい。
2.パドレスは盗塁と機動力で対抗したパドレスの強みは走塁だった。2026年のチーム盗塁数は164個で、ドジャースの72個を大きく上回った。タティスJr.も38盗塁を記録している。
パドレスは打率やOPSで劣っていても、出塁した選手が次の塁を狙うことで得点機会を増やせる。長打力だけに頼らない攻撃は、ドジャースとは異なるチームカラーを生み出した。
つまり、パドレスの攻撃力を本塁打数だけで判断するのは適切ではない。盗塁数や走者を進める能力も含めて評価する必要がある。
3.投手陣の安定感がシーズン成績を左右したドジャースはチーム防御率3.55、パドレスは3.99。奪三振もドジャースが206個多かった。山本由伸が防御率2.53、182奪三振を記録したことも、先発陣の安定感を象徴している。
ただし、直接対決ではパドレスも5勝を挙げた。9月の最終3連戦で2勝した事実は、シーズン全体の数字で優位に立つドジャースであっても、相手の投手起用や試合ごとの打線の状態によって結果が変わることを示している。
シーズンの総合力ではドジャース、個別の試合ではパドレスにも十分な勝機があった。これが2026年の対戦を読み解くうえで重要なポイントだ。
【試合結果・ボックススコアの読み方】選手データで見落としやすい注意点

ドジャース対パドレスの試合結果を詳しく調べる際は、ボックススコアとシーズン通算成績を区別することが大切だ。
ボックススコアは、1試合ごとの選手の成績を一覧化した記録である。打者と投手では確認する項目が異なる。
打者のボックススコアで確認したい項目
- AB(打数):安打やアウトなど、打数として記録される打席の数。
- H(安打):単打、二塁打、三塁打、本塁打を含む安打数。
- HR(本塁打):本塁打数。
- RBI(打点):打者の打撃によって記録された打点。
- BB(四球):四球による出塁数。
- SO(三振):三振数。
- AVG(打率):安打数を打数で割った割合。
投手のボックススコアで確認したい項目
- IP(投球回):投手がアウトを取った回数を表す。
- ER(自責点):投手の責任とされる失点。
- ERA(防御率):9イニング換算の自責点。
- SO(奪三振):三振を奪った数。
- BB(与四球):打者に与えた四球。
- WHIP:1イニング当たりに許した安打と四球の合計。
特に注意したいのが、シーズン通算のOPSや打率を、そのままドジャース戦・パドレス戦だけの成績と解釈してしまうことだ。
今回紹介した大谷、フリーマン、スミス、タティスJr.、マチャド、タイ・フランスの数字は、2026年レギュラーシーズン全体の成績である。13試合の直接対決に限定した打率や本塁打数とは異なる。
直接対決での個人成績を調べる場合は、13試合それぞれのボックススコアから選手別の打数、安打、本塁打、打点、四球などを集計する必要がある。シーズン通算と対戦限定の数字を混同しないことが、正確な比較につながる。
また、打率だけで選手の優劣を決めるのも避けたい。四球を含めた出塁率、長打の価値を反映する長打率、両者を合計したOPSを組み合わせることで、打者の特徴をより立体的に把握できる。
【プロの結論】2026年の両軍を評価するなら総合力と試合単位の強さを分ける
2026年のドジャースとパドレスを比較すると、シーズン全体の数字ではドジャースが優位だった。100勝62敗というチーム成績に加え、直接対決8勝5敗、チームOPS.762、チーム防御率3.55という数字が、その強さを裏付けている。
一方、パドレスも91勝を挙げ、直接対決では5勝を記録した。タティスJr.の38盗塁、マチャドの30本塁打、タイ・フランスのOPS.865など、個々の選手にはドジャースに対抗できる武器があった。
選手を評価する際の判断基準は、次のように整理できる。
- 本塁打と長打力を重視する人: 大谷翔平、マニー・マチャドの30本塁打に注目。
- 安定した打撃を重視する人: タイ・フランスの打率.295、フレディ・フリーマンの167安打に注目。
- 出塁能力を重視する人: 大谷の出塁率.377、フランスの.363を比較。
- 走塁能力を重視する人: タティスJr.の38盗塁とパドレスのチーム盗塁数164個に注目。
- 投手力を重視する人: 山本由伸の防御率2.53、182奪三振とキングの3.21、159奪三振を比較。
また、短期決戦の勝敗を予測する場合は、シーズン通算の数字だけでは不十分だ。直近の登板内容、先発投手の投球回、ブルペンの消耗、主力打者の出塁状況、守備のミスなどを合わせて判断したい。
2026年の対戦から得られる最大の教訓は、チームの総合力と一試合の勝負強さは必ずしも一致しないということだ。ドジャースはシーズン全体で優位に立ったが、最後の3連戦ではパドレスが2勝を挙げた。この違いこそ、両チームのライバル関係を面白くしている。
【ドジャース対パドレス試合選手データ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年のドジャース対パドレスの対戦成績は?
A1:2026年レギュラーシーズンの直接対決は全13試合で、ドジャースが8勝5敗と勝ち越した。合計得点もドジャース60点、パドレス41点だった。最終戦は9月24日で、パドレスが4対2で勝利している。
Q2:2026年に最も高いOPSを記録した注目選手は誰?
A2:今回取り上げた6選手では、大谷翔平がOPS.889で最も高かった。パドレスではタイ・フランスが.865、フェルナンド・タティスJr.が.828を記録している。OPSは出塁率と長打率を合計した指標で、打者の攻撃面を総合的に比較する際に役立つ。
Q3:2026年のドジャースとパドレスで投手力が上だったのはどちら?
A3:チーム成績ではドジャースが上回った。防御率はドジャース3.55、パドレス3.99、奪三振は1,521個対1,315個。個人では山本由伸が防御率2.53、182奪三振、マイケル・キングが防御率3.21、159奪三振だった。
2026年のドジャース対パドレスは、13試合でドジャースが8勝5敗。シーズン成績もドジャースが100勝62敗、パドレスが91勝71敗となり、地区順位でもドジャースが上回った。
打撃では大谷翔平の30本塁打、フリーマンの167安打、タティスJr.の25本塁打と38盗塁、マチャドの30本塁打91打点、タイ・フランスの打率.295とOPS.865が注目された。
投手力では山本由伸の防御率2.53、182奪三振をはじめ、ドジャースのチーム防御率3.55がパドレスを上回った。攻撃力と投手力の両面で優位に立ったことが、シーズンを通した勝ち越しにつながった。
ただし、パドレスは最終3連戦で2勝を挙げている。チーム全体のシーズン成績、主力選手の個人成績、直接対決のボックススコアという3つの視点を使い分けることが、両チームの実力を正確に理解する近道だ。
2026年の対戦データは、単なる勝敗以上に、ドジャースの総合力とパドレスの機動力・長打力という異なるチーム特性を浮き彫りにした。