2026年1月3日に行われた第102回箱根駅伝の復路で、青山学院大学が5時間19分26秒を記録し、復路優勝を果たした。箱根町から東京・大手町までの109.6kmを走り抜き、従来の記録を更新する大会新記録を樹立。往路5時間18分08秒、総合10時間37分34秒も大会新となり、往路・復路・総合の3部門を独占した。
青山学院大学はこれで総合3連覇、復路優勝は通算9回目。対照的に、2025年の第101回大会では駒澤大学が復路優勝を獲得しながら、総合優勝は青山学院大学だった。復路だけの勝利と大会全体の勝利は、必ずしも一致しない。歴代の復路優勝校、早稲田大学や中央大学の優勝回数、2026年の最新順位を整理すると、その違いが見えてくる。
【2026年最新】第102回箱根駅伝は青山学院大学が復路優勝!5時間19分26秒の新記録

第102回箱根駅伝は、2026年1月2日に往路、1月3日に復路が開催された。
復路の舞台は神奈川県箱根町から東京都大手町までの5区間。青山学院大学は前日の往路優勝に続いて安定した走りを見せ、復路でもトップでフィニッシュした。
関東学生陸上競技連盟の公式記録および日本テレビの大会記録によると、主要な記録は次のとおり。
- 往路:5時間18分08秒
- 復路:5時間19分26秒
- 総合:10時間37分34秒
- 復路走行距離:109.6km
- 総合走行距離:217.1km
特筆すべきは、復路だけでなく往路と総合でも大会記録を更新したことだ。青山学院大学は、3部門すべてで新記録を樹立した。
2026年の復路優勝が特別だった理由今回の青山学院大学の強さは、単に復路で逃げ切ったことだけではない。
往路では1区の小河原陽琉が16位でスタート。5区に入った主将・黒田朝日は、トップを走る中央大学と3分24秒差の5位でタスキを受けた。
しかし、黒田は5区で1時間07分16秒の区間新記録を樹立。従来の記録を1分55秒更新する走りで、青山学院大学を往路優勝に導いた。
復路でも6区の石川浩輝、7区の佐藤愛斗が好走。さらに8区の塩出翔太が1時間03分45秒の区間新記録をマークし、勝利を大きく引き寄せた。
10区では駒澤大学の佐藤圭汰も1時間07分31秒の区間新記録を樹立しており、個人記録の面でも見どころの多い大会となった。
月刊陸上競技の報道によると、原晋監督は選手たちの活躍について「300%輝きました!」と称賛している。
【復路結果一覧】第102回箱根駅伝の順位と総合順位を比較
2026年大会で注目したいのは、復路の順位と総合順位が完全には一致していない点だ。
関東学生陸上競技連盟の公式記録に基づく、復路上位校の結果は次のとおり。
第102回大会・2026年復路順位
1. 青山学院大学:5時間19分26秒
2. 國學院大學:5時間20分05秒
3. 駒澤大学:5時間21分50秒
4. 順天堂大学:5時間22分06秒
5. 帝京大学:5時間22分50秒
6. 中央大学:5時間24分47秒
7. 城西大学:5時間25分57秒
8. 早稲田大学:5時間26分03秒
9. 日本体育大学:5時間26分38秒
10. 神奈川大学:5時間26分44秒
2026年の総合上位校と復路順位を比較すると、興味深い結果が確認できる。
- 青山学院大学:復路1位・総合1位
- 國學院大學:復路2位・総合2位
- 順天堂大学:復路4位・総合3位
- 早稲田大学:復路8位・総合4位
- 中央大学:復路6位・総合5位
- 駒澤大学:復路3位・総合6位
特に早稲田大学は往路2位という好位置からスタートしたものの、復路では8位となり、総合4位で大会を終えた。
一方、帝京大学は復路5位ながら総合9位だった。
つまり、復路だけで順位を上げた大学もあれば、往路で築いたリードによって総合順位を維持した大学もある。
復路の順位は2日目の走力を示し、総合順位は2日間を通じたチーム全体の完成度を示す。 この2つを区別すると、箱根駅伝の結果をより正確に読み解ける。
【歴代ランキング】箱根駅伝の復路優勝回数は早稲田大学が最多16回
箱根駅伝の歴史を振り返ると、復路優勝の回数で最も多くの実績を持つのは早稲田大学だ。
月刊陸上競技の歴代復路優勝記録と2026年までの大会結果を整理すると、早稲田大学が16回でトップ。中央大学が14回、日本大学が13回と続く。
箱根駅伝・歴代復路優勝回数ランキング| 順位 | 大学名 | 復路優勝回数 | 主な優勝年 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 早稲田大学 | 16回 | 1922~1923、1927~1928、1930~1933、1952、1954、1957、1982~1984、1993、2011 |
| 2位 | 中央大学 | 14回 | 1948~1951、1953、1955~1956、1960~1962、1964、1990、1995~1996 |
| 3位 | 日本大学 | 13回 | 1934~1940、1958~1959、1965~1968 |
| 4位 | 駒澤大学 | 11回 | 1997、2000、2002~2005、2008、2010、2013、2023、2025 |
| 5位 | 日本体育大学 | 10回 | 1969~1972、1976~1980、1985 |
| 6位 | 青山学院大学 | 9回 | 2015~2019、2021~2022、2024、2026 |
| 6位 | 順天堂大学 | 9回 | 1986~1989、1991~1992、1999、2001、2007 |
| 8位 | 明治大学 | 5回 | 1924~1926、1929、1963 |
| 9位 | 大東文化大学 | 4回 | 1973~1975、1981 |
| 10位 | 東洋大学 | 3回 | 2009、2012、2014 |
| 11位 | 東京高等師範学校 | 2回 | 1920~1921 |
| 12位 | 東海大学 | 1回 | 2020 |
| 12位 | 法政大学 | 1回 | 2006 |
| 12位 | 神奈川大学 | 1回 | 1998 |
| 12位 | 山梨学院大学 | 1回 | 1994 |
| 12位 | 慶應義塾大学 | 1回 | 1947 |
| 12位 | 専修大学 | 1回 | 1943 |
第1回から第102回までの復路優勝記録。大会開催年を基準に整理。
早稲田大学の復路優勝回数はなぜ16回なのか
早稲田大学:16回
復路優勝の歴史を語るうえで欠かせない存在。1920年代から1930年代にかけての連続優勝に加え、1980年代にも実績を残している。直近では2011年の第87回大会で復路優勝を達成した。
早稲田大学の特徴は、特定の時代だけではなく、長い期間にわたって復路優勝を積み重ねてきたことにある。
特に1982~1984年には3年連続で復路を制しており、伝統校としての存在感を示した。
中央大学の復路優勝回数は14回
中央大学:14回
1948~1951年の4連続復路優勝をはじめ、1950年代から1960年代にかけて数多くの実績を残した。1995年と1996年にも連続優勝している。
中央大学は復路優勝だけでなく、総合優勝の歴史でも強い存在感を持つ。
なお、総合優勝の回数は中央大学が14回、早稲田大学が13回。復路優勝では早稲田大学が上回る一方、総合優勝では中央大学が上回る。
ここに、復路の強さと大会全体の強さが必ずしも同じではないという箱根駅伝の特徴が表れている。
【仕組みを解説】箱根駅伝の往路優勝・復路優勝・総合優勝の違い
箱根駅伝の優勝には、往路優勝、復路優勝、総合優勝という3つの区分がある。
それぞれの意味を理解するには、10区間のうち、どの区間の記録を比較しているのかを押さえる必要がある。
往路優勝とは?往路優勝は、1月2日に行われる1~5区の合計タイムで最も速かった大学に与えられる。
東京・大手町を出発し、神奈川県箱根町の芦ノ湖を目指すコースだ。
特に5区は山上りの区間として知られ、標高差の大きいコースへの対応力が求められる。
復路優勝とは?復路優勝は、1月3日に行われる6~10区の合計タイムで最も速かった大学に与えられる。
芦ノ湖をスタートし、東京・大手町へ戻る109.6kmのコースだ。
復路は次の5区間で構成される。
- 6区:箱根から小田原へ向かう山下り
- 7区:小田原から平塚へ
- 8区:平塚から戸塚へ
- 9区:戸塚から鶴見へ
- 10区:鶴見から大手町へ
特に6区の山下りは、下り坂への対応力や身体への負担が大きなポイントとなる。
後半の9区・10区では、長距離を走り切る持久力と、ゴールまでのペース管理が問われる。
総合優勝とは?総合優勝は、往路5区間と復路5区間、合計10区間のタイムを合わせて最も速かった大学に与えられる。
つまり、往路と復路のどちらか一方だけで勝っても、総合優勝できるとは限らない。
| 優勝区分 | 対象区間 | 距離 | 判定基準 |
|---|---|---|---|
| 往路優勝 | 1~5区 | 107.5km | 往路の最短タイム |
| 復路優勝 | 6~10区 | 109.6km | 復路の最短タイム |
| 総合優勝 | 1~10区 | 217.1km | 2日間の合計最短タイム |
第102回大会の公式記録に基づく区分と距離。
復路優勝だけでも価値がある理由復路優勝は総合優勝とは別に評価される大会記録だ。
往路で出遅れた大学が復路で巻き返し、復路単独のタイムで他校を上回るケースもある。
そのため、総合順位が低かったとしても、復路で優勝した大学には独自の競技的価値がある。
復路優勝は2日目の5区間で最も速かった証明であり、総合優勝は10区間を通じて最も優れた成績を残した証明である。
【2025年と2026年を比較】駒澤大学の復路優勝から青山学院大学の新記録へ
直近2大会を比較すると、復路優勝と総合優勝が異なる大学になるケースと、同じ大学が両方を制するケースの違いがよく分かる。
第101回・2025年大会2025年の第101回大会では、青山学院大学が総合優勝を獲得した。
一方、復路では駒澤大学が5時間20分50秒を記録して優勝。総合優勝は青山学院大学、復路優勝は駒澤大学という結果になった。
第102回・2026年大会2026年は青山学院大学が往路・復路・総合のすべてを制覇。
復路では5時間19分26秒を記録し、前年の駒澤大学が持っていた5時間20分50秒を1分24秒更新した。
さらに、総合タイムも前年の10時間41分19秒から10時間37分34秒へと短縮している。
2大会の主要記録を比較- 2025年:復路優勝は駒澤大学、総合優勝は青山学院大学。
- 2026年:復路優勝・総合優勝ともに青山学院大学。
- 復路記録:5時間20分50秒から5時間19分26秒へ更新。
- 総合記録:10時間41分19秒から10時間37分34秒へ更新。
この比較から分かるのは、復路優勝が単なる総合順位の延長ではないということだ。
2025年の駒澤大学は復路で最速の走りを見せたものの、往路を含む合計タイムでは青山学院大学に及ばなかった。
対して2026年の青山学院大学は、往路で築いた優位を復路でも維持し、両方の区間で新記録を樹立した。
【順位が逆転する理由】復路一斉スタートと繰り上げスタートの注意点
箱根駅伝の復路を観戦すると、テレビ中継のゴール順と公式順位が一致しない場面がある。
これは、復路のスタート方法に理由がある。
第102回大会の競技注意事項では、往路1位のチームがゴールしてから10分以内にフィニッシュした大学は、往路のタイム差に応じて時差スタートする。
一方、10分を超えて遅れた大学は、往路1位の大学がスタートしてから10分後に一斉スタートする。
復路の一斉スタートとは?例えば、往路優勝校と12分差でゴールした大学があったとする。
その大学は、翌日の復路では往路優勝校から12分後ではなく、10分後にスタートする。
つまり、実際の往路の差と復路のスタート時刻には違いが生まれる。
その結果、先にフィニッシュした大学よりも、後からフィニッシュした大学のほうが公式記録で上位になることもある。
繰り上げスタートとの違いもう一つ混同しやすいのが繰り上げスタートだ。
繰り上げスタートは、各中継所で先頭の走者から一定時間以上遅れた場合、前の走者が到着する前に次の走者を出発させる制度である。
第102回大会の基準は次のとおりだった。
- 往路の鶴見・戸塚中継所:10分
- 往路の平塚・小田原中継所:15分
- 復路の各中継所:20分
これは復路スタート地点で行う一斉スタートとは別の規定だ。
【プロの結論】箱根駅伝は3種類の順位を分けて見る箱根駅伝の結果を正確に理解するためには、次の3点を確認したい。
1. 往路順位: 初日の5区間でどの大学が最も速かったか。
2. 復路順位: 2日目の5区間でどの大学が最も速かったか。
3. 総合順位: 10区間すべての合計タイムでどの大学が勝ったか。
この3つを区別すれば、復路で順位を上げた大学や、往路のリードを守った大学の実力を正しく評価できる。
ゴールした順番だけを見て優勝校を判断するのではなく、公式の復路記録と総合記録を照合することが大切だ。
【箱根駅伝復路優勝】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の箱根駅伝復路優勝はどこの大学ですか?
A1:青山学院大学です。第102回大会で5時間19分26秒を記録し、大会新記録で復路優勝を達成しました。往路・総合でも優勝しています。
Q2:箱根駅伝の復路優勝回数が最も多い大学はどこですか?
A2:早稲田大学です。2026年の第102回大会終了時点で16回の復路優勝を記録しています。2位は中央大学の14回です。
Q3:2025年の箱根駅伝復路優勝はどこですか?
A3:駒澤大学です。第101回大会で5時間20分50秒を記録しました。なお、総合優勝は青山学院大学でした。
Q4:復路優勝と総合優勝は何が違いますか?
A4:復路優勝は6~10区の5区間の合計タイムで決まります。総合優勝は1~10区の全10区間の合計タイムで決まります。そのため、復路優勝校と総合優勝校が異なる場合があります。
Q5:箱根駅伝の復路歴代最高記録は何時間何分ですか?
A5:2026年の第102回大会で青山学院大学が記録した5時間19分26秒です。109.6kmの復路を走り、大会記録を更新しました。
Q6:中央大学の箱根駅伝復路優勝回数は何回ですか?
A6:14回です。1948~1951年には4年連続で復路優勝を達成しています。そのほか、1950年代・1960年代や1990年代にも優勝実績があります。
Q7:復路優勝すれば総合優勝もできますか?
A7:必ずしもそうではありません。2025年は駒澤大学が復路優勝しましたが、総合優勝は青山学院大学でした。総合優勝は往路と復路の合計タイムで決まります。
2026年の第102回箱根駅伝では、青山学院大学が復路5時間19分26秒という大会新記録を樹立した。往路・復路・総合の3部門を制し、総合3連覇と復路通算9回目の優勝を達成した大会だった。
歴代の復路優勝回数では、早稲田大学が16回でトップ、中央大学が14回で続く。日本大学、駒澤大学、日本体育大学も長い歴史の中で数多くの優勝を積み重ねてきた。
また、2025年の駒澤大学のように、復路優勝と総合優勝が異なる大学になるケースもある。復路単独のタイムと総合タイムを分けて確認することが、箱根駅伝をより深く楽しむポイントだ。
次回以降の大会でも注目したいのは、青山学院大学が新たな記録を更新するのか、早稲田大学や中央大学が歴代の復路優勝回数を伸ばすのか、そして駒澤大学や國學院大學がどのような巻き返しを見せるのかという点だ。
箱根駅伝の復路優勝は、単なる2日目の順位ではない。各大学が積み重ねてきた伝統、選手の走力、10区間を通じたチーム戦略が反映される、もう一つの優勝争いなのである。